【試合詳細】2・15 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs後藤恵介 【インディー統一タッグ】神崎ユウキ&橋之介vs新納刃&翔太 【インディー統一6人タッグ】大家健&ツトム・オースギ&バナナ千賀vs阿部史典&野村卓矢&一般人・澤宗紀

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『PROGRESS 1』
日程:2025年2月15日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:212人

▼「新木場闘会始」 15分1本勝負
○小仲=ペールワン(666)
6分14秒 エビ固め
●KURO-OBI

▼「SURVIVAL TAG WAR」 30分1本勝負
マスクドミステリー/●瀧澤晃頼
13分9秒 スパインバスター→エビ固め
[ゴキブリ商会]藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/○定アキラ(AlmaLibre)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組】大家健(ガン☆プロ)/ツトム・オースギ(フリー)/●バナナ千賀(フリー)
14分7秒 大家の炎のスピアー→片エビ固め
【挑戦者組/格闘探偵団】阿部史典(格闘探偵団)/野村卓矢(格闘探偵団)/○一般人・澤宗紀(フリー)
※第10代王者組が初防衛に失敗。阿部&野村&澤が新王者となる。

▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/神橋】○神崎ユウキ/橋之介
14分9秒 電光石火
【挑戦者】新納刃(MAKAI)/●翔太(フリー)
※第11代王者組が2度目の防衛に成功。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】○ガッツ石島
14分25秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者/ゴキブリ商会】●後藤恵介
※第10代王者が2度目の防衛に成功。

ガッツが“後藤革命”を阻止してインディー統一王座V2!神崎が恩人たちとの決戦を制しタッグ王座V2!一般人・澤宗紀がまさかの王座戴冠で格闘探偵団旋風を起こす!

大会開始前


 今日も今日とてゴキブリ商会がゲリラ公開記者会見を実施。
 今回は、元料理研究家・藤原秀旺が藤原家に伝わる秘伝のレシピを紹介。グルテンフリーを推奨する秀旺はパスタの代わりにゴキブリを使用したミートソース料理のレシピを披露しようとするが、ここで大家健が乱入。

 秀旺はゴキブリを投げつけて撃退しようとするが、大家は「食べ物を粗末にすんなオイ!」と激怒。エビスコ酒場の店長就任が決まった大家が直々にゴキブリを食材だと認めてしまう。
 ゴキブリ商会とともにリングになだれ込んだ大家は、この場での秀旺とのシングルマッチを要求。しかし、秀旺は相手にせずさっさと立ち去った。

 今日はいつも解説を担当するnogeがお休みということで、第1試合の解説はガッツが担当。第2試合以降はとある選手が担当することが明かされた。

第1試合


 パキスタンの怪人vs正体不明の黒帯柔術家という異種格闘技戦(?)として一部から熱い期待を寄せられていたシングルマッチ。

 ゴングが鳴るとKURO-OBIがマットに寝て転がりながら足を取りに行くが、小仲がバックステップでかわしつつ即座に体固めに入る隙の無さを見せる。なおもKURO-OBIが寝ていくと、小仲も坐禅を組みながら転がっていきKURO-OBIに対抗。しかし、KURO-OBIがすぐに上を取ってアキレス腱固め、アンクルホールドと捕らえて寝技対決を制する。

 小仲は必死のロープブレイクを見せるも、足のダメージが大きいのか足を引きずった様子。KURO-OBIがバックを取りつつグラウンドに引き倒して腕十字。暴れる小仲の足を取って捕獲式腕十字に持ち込むも、小仲は悲鳴を上げながらももう片方の腕でロープを掴む。

 KURO-OBIはチキンウィング・フェイスロックに捕らえつつ、暴れる小仲の動きに合わせて首4の字固め、三角絞めと巧みに切り替える。しかし小仲はぬるりと首を抜き、足を折りたたんでパラダイスロックの形に。踏みつけながらかっこいいポーズを決めてから低空ドロップキック。


 小仲が奇声を発しながらの地獄突きを喉に見舞うと、KURO-OBIがバタリと倒れてダウン。小仲はコーナーに上って座禅式ダイビング・セントーンを発射するが、KURO-OBIが回避したため自爆。足に甚大なダメージを負った小仲に対し、KURO-OBIは執拗なスリーパーホールド。小仲がコーナーにぶつけて脱出し再び地獄突きを発射も、キャッチしたKURO-OBIが脇固めからダブルアームバー。さらにバックマウントを取りながらの胴絞めスリーパーホールドに捕らえるが、小仲が前転するような形でKURO-OBIの両肩をマットに付けて3カウントを奪った。

第2試合


 第1試合を終えた小仲が解説席につくと、観客の1人が「解説席がこわい……」とポツリ。瀧澤がそれを拾って「それ大きい声で言ったほうがいいよ。解説席が怖いって!!」と拡散することで小仲解説員に注目を集める好プレー。小仲もとても良い意味でのテキトーな解説で場内を盛り上げていく。

 秀旺と瀧澤の対面でゴング……が鳴った瞬間に互いにぬるりと場外へ。すぐに戻ってロックアップでの力比べからバックの取り合い。秀旺がグラウンドに引き込んで行くが、瀧澤も冷静に対応。手4つから秀旺がヘッドロック、ショルダータックル。瀧澤が距離を取って追撃を許さず、両者タッチ。

 ミステリーと定の対面。互いに蹲踞の姿勢から立ち合ってショルダータックルでのぶつかり合いからチョップ合戦へ。定が「イテ~ッ!」と怯んだところにミステリーが連打を入れてショルダータックルからヒップトス。瀧澤にタッチ。

 ミステリーが羽交い締めにする中で瀧澤がエルボー。瀧澤が羽交い締めにする中でミステリーがエルボー。さらに瀧澤が定のスネにゴムパッチンの要領でサードロープをぶつけるフェイバリットムーブ。これを小仲解説員が“グーニーズ”と命名する。

 スネに甚大なダメージを負った定は左右のボディブロー連打から瀧澤のスネを蹴りつけて秀旺にタッチ。


 秀旺は瀧澤のスネへのエルボードロップから高角度ボディスラム。さらに頭部へナックルを連打してから顔面かきむしり。さらにロープへ飛ぶが、瀧澤がフライング・クロスボディで迎撃しミステリーにタッチ。

 ミステリーはコーナーへ駆け上がってダイビング・ラリアット。さらに定をドロップキックで場外へふっ飛ばし、秀旺に串刺しバックエルボーからブレーンバスター。続けて秀旺をスリーパーホールドで捕らえ、そのまま立ち上がってゴールデン・アームボンバー。続けてチョークスラムを狙っていくが、秀旺が振り払ってビッグブーツ。ロープへ飛んでラリアットを放つが、ミステリーもラリアットで迎撃し正面衝突。ミステリーがラリアットで打ち勝ってチョークスラムを狙うが、着地した秀旺がバックドロップ。両者タッチ。

 定は突っ込んできた瀧澤のスネにローキックを入れて転ばせるが、瀧澤もココナツクラッシュとチンクラッシャーのコンビネーション攻撃からブロンコバスター&ブロンコ式串刺しドロップキック。さらにチルト3を狙うが、定が振り払ってホップアップ式フェイスクラッシャーで叩きつけ、ショットガン・ドロップキックから串刺しランニングニー、MADE IN NERIMAと決めるがミステリーがカット。


 定はファイヤーサンダーを狙うが、瀧澤が着地して抱擁。思わぬ愛情表現にときめいた定が目を閉じながらそっと抱き返して顔を埋めていくが、瀧澤が振り払ってバイシクル・キック。瀧澤がロープに飛んだところで定がカウンターのスパインバスターを決めて3カウントを奪った。

第3試合


 先に入場して闘志満々で待ち受けていた格闘探偵団の面々であったが、大家らがバッコミに乗って入場してくると場外へと追いやられる。「wow wow...バッコミニケーション!!」のポーズを決めた瞬間に格闘探偵団が奇襲し、場外乱闘となる中でゴングが鳴らされる。

 全員で観客席になだれ込みながら乱闘というよりはお祭り騒ぎと言える殴り合いを展開。大家らが澤をリングに上げて3人同時のヘッドバッドを発射するが、避けられて誤爆。再びお祭り騒ぎへ。

 澤が南側客席のひな壇の落差を使ったアキレス腱固めを大家に決めると、全員参加の極めっこが勃発して現代アートのような形に。阿部が花道にセットしたイスにオースギを座らせ「澤さん!こっからやってください!」と呼びかける。澤が会場を猛ダッシュで一周してから蹴っ飛ばそうとするが、案の定避けられてリング内に頭から突っ込む形に。

 自爆で大ダメージを負って動けない澤に対し、千賀がワイシャツをビリビリと破り捨てていく暴挙に出る。オースギがキャメルクラッチで捕獲して千賀がメガネをいじっていき、大家にタッチ。

 大家は阿部&野村を場外に落とそうとするが、ビンタで反撃を食らう。千賀にタッチ。

 千賀は自軍コーナーで澤をいたぶってからオースギにタッチ。
 オースギは、千鳥足になった澤の髪を掴んで引き倒し千賀にタッチ。
 千賀は澤のワイシャツをさらに破いてからエルボードロップ。オースギにタッチ。
 オースギ&千賀は2人で澤をおちょくっていき、澤のボディブローを余裕で受けきってからロープに振る。澤はスライディングで連携攻撃をかわし、2人の足を取ってのダブルドラゴンスクリュー。阿部にタッチ。

 阿部はオースギ&千賀の連携攻撃を前転でかわし、2人の足を取ってのダブルドラゴンスクリュー。さらにオースギに回転浄土宗からサッカーボールキック。阿部は「伊良部パンチ!」と宣言してから伊良部パンチを発射するが、オースギが回避してティヘラ。大家にタッチ。

 大家は「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながら突っ込んでいくが、阿部がガットショットで迎撃し「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながらロープに飛ぶ。大家がガットショットで迎撃し「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながらロープに飛ぶが、阿部がソバットで迎撃して「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながらなぜかバーピー。大家も「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながらバーピー。阿部は「ふざけんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーぞ!」とわめきながらブレーンバスター。野村にタッチ。


 野村は大家にボディブロー&ビンタ。さらに串刺しジャンピング・エルボーからブレーンバスター。続けてサッカーボールキックを発射も、大家がキャッチして足に噛みつく。両者足を止めてのエルボー合戦となるが、耐えきった大家がカミカゼ。両者タッチ。

 千賀と澤の対面。互いに見得を切りながらのチョップ合戦から千賀がバーピー。澤がパーソナルトレーナーとして千賀を応援していくが、千賀はすぐにヘロヘロに。

 千賀が右足で前蹴りを放つも澤がキャッチ。野村が右足で前蹴りを放つも千賀がキャッチ。オースギが右足で前蹴りを放つも野村がキャッチ。阿部が右足で前蹴りを放つもオースギがキャッチ。大家が左足で前蹴りを放つも、阿部が「左足じゃねーんだよ!」と頭をひっぱたく。大家がまごまごしている間に阿部が「もういいよ!」と見切りをつける。
 澤が千賀にドラゴンスクリューを放つと、連鎖して千賀が野村に、野村がオースギに、オースギが阿部にドラゴンスクリュー。取り残された大家は1人でエアドラゴンスクリューを食らって受け身を取る。


 格闘探偵団の3人で千賀をコーナーに振ってトレイン攻撃。阿部&野村が押さえつける中で澤がフラッシングエルボーを放つがカウントは2。澤がシャイニング・ウィザードを叩き込み、ムーンサルト・プレスを宣言しながらコーナーに上がっていくが、案の定ヒザの激痛に耐えられず体勢を崩してリング内に転落。


 大家らが3人でヘッドバッドを見舞っていき、3人同時のトリプルヘッドバッド。千賀が澤を押さえつける中で大家が炎のスピアーを発射するが、これが千賀に誤爆。すかさず澤が押さえ込んで3カウント。一般人が現役プロレスラーを倒して王座を戴冠してしまった。

 大家らは狂ったように跳ね回りながら2で返したことを全身でアピールするも判定は覆らず。
 大家は「返した返した返した!2だよ2だよ2だよふざけんじゃねーぞ2だよ2!2だよな?!2だよな?!2だよな?!返したよ返したよ返したよ!2だよな?!2だよな?!2だよな?!2だ!2だ!2だ!」と壊れたオルゴールのようにリピートする中、澤がひっそりと失神。野村が「もうだめだぁ!もうだめだぁ!(笑)」と心底楽しそうに笑いながら囃し立てる。

阿部「一般人は今日1日2試合して疲れてんだよ!一般人が頑張ってんだぞ!」
大家「リマッチだよ!リマッチだよ!リマッチだよ!」
阿部「一般人に負けといてよくそんな恥ずかしいこと言えるなお前な」
大家「一般人!リングに上がれば一緒だ!リングに上がれば一緒だ!リングに上がれば一緒だ!俺だって!俺だって!俺だって!居酒屋で働いてる!一般人みたいなもんだ!リマッチだよ!リマッチだよ!リマッチだよ!」
澤「とりあえず、マイナンバーカード持って来い」
大家「詐欺師か!詐欺師か!詐欺師か!」
阿部「マイナンバーカードを持ってから来いってんだよ!」
大家「詐欺師か!詐欺師か!詐欺師か!」
阿部「一般人がベルト獲ったぞ!……え~、それではそのままお肉のコーナーへと参ります」

 王座戴冠の余韻もなくガッツグリルのお肉のプレゼントコーナーへと突入した。

第4試合


 神崎は全日本プロレスの練習生となるも、怪我でプロレスラーの道を諦めて役者に転身。その後にMAKAIで再びプロレスに出会った。この日、神橋が2度目の防衛戦の相手に迎え撃ったのは、MAKAIと縁が深い刃&翔太。神崎にとっては“プロレスラー”としての強さを見せることが恩返しにも繋がる一戦。


 神崎と刃の対面でゴング。手4つで組み合おうとしたところで背後から翔太が一撃。刃がバズソーキックからランヒェイと決めて速攻勝利を狙うが、橋之介がギリギリでカット。刃がみちのくドライバーIIで突き刺し、翔太が必殺のフロッグ・スプラッシュ。これも橋之介がカットして九死に一生を得るが、翔太が橋之介を場外に放り出してトペ・スイシーダ。

 刃のバックブリーカーから翔太がシャープシューターで捕らえる。ロープを目指して這っていく神崎の背中に刃がスワンダイブ式ボディプレスを見舞い、クリップラー・クロスフェイス。情け容赦無い連撃が神崎を襲う。

 たまらず神崎が場外に転がり出ると、刃は神崎のリングインを全力で妨害。なりふり構わず勝利を狙いに行くが、神崎は場外カウント18でなんとかリングに戻るが、翔太がブレーンバスターで追撃。刃にタッチ。
 刃もブレーンバスターを狙うが、神崎がブレーンバスターで切り返す。タッチを求めていくが、刃が先に翔太にタッチ。翔太が神崎のタッチを妨害してコーナーに振るが、セカンドコーナーに飛び乗った神崎がミサイルキック。橋之介にタッチ。

 橋之介は翔太にランニング・エルボーを連打。さらに組み付いていくが、翔太がチンクラッシャーで怯ませて刃にタッチ。

 刃&翔太が2人でコーナーに振ろうとするが、橋之介がかわして翔太に串刺しラリアットから刃にショットガン・ドロップキック。さらに翔太にヒップトスから後頭部への低空ドロップキック。2人を場外に出してノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいく。

 橋之介は刃をリングに戻してライオンサルト。さらにランニングニーを発射も、刃がキャッチしてハイキック。橋之介がガードしてローリング・エルボーからロープに飛ぶが、翔太が場外から足払い。刃がスライディングキックで追撃し、翔太にタッチ。

 翔太は橋之介をネックロックでじっくり絞ってからスイングネックブリーカー。刃にタッチ。

 刃は卍固めに捕らえるが、橋之介はロープに倒れ込む形でブレイク。翔太にタッチ。

 翔太は延髄斬りからロープに飛ぶが、橋之介も追走してハンドスプリングエルボー。両者にタッチ。

 神崎と刃がエルボー合戦を展開。刃がミドルキック連打で押していくが、神崎が低空ドロップキックで体勢を崩してからのDDTで反撃。さらに串刺しジャンピング・エルボーからダイビング・クロスボディ、ランニングニーと連撃。さらにブサイク・ニーを狙うが、刃がキャッチしてリバース・ファイナルカット。さらにロープに振るが、神崎がブサイク・ニーで顔面を撃ち抜く。神崎が必殺のフロッグ・スプラッシュを放つが、刃が回避して自爆させ翔太にタッチ。

 翔太は刃とともにロープに振っていくが、神崎が上手くかわして刃へのDDT&翔太へのコンプリートショットを同時に決める。神崎と翔太が素早くバックを取り合う中、橋之介がジャンピング・ニーで飛んできて翔太を撃ち抜く。


 橋之介がボディスラムでセットしてスワントーン・ボムを見舞い、間髪入れずに神崎がフロッグ・スプラッシュ。完璧に決まるも刃がギリギリでカット。

 神崎はフィッシャーマン・バスターを狙うが、翔太が振り払って雁之助クラッチ。これを橋之介がカットし、刃にレインメーカー式ジャンピング・ニー。刃も倒れず耐えてバズソーキックを叩き込み、勝負を翔太に託す。

 翔太はトルネード・クラッチからさらに半回転して十字架固め。さらにジャックナイフ式エビ固めも神崎がひっくり返してバックスライドを狙う。翔太が振り払ってロープに振ると、エプロンで待ち受けていた刃がジャンピング・ハイキック。翔太がスモールパッケージからローリング・バッククラッチを狙うが、耐えた神崎がロープにプッシュ。エプロンで待ち受けていた橋之介がランニングニー。神崎がエビ固めもカウントは2。

 神崎が刃を、翔太が橋之介を排除して2人でロープに飛んでのドッグファイトを展開。一瞬の隙を突いた神崎が電光石火で丸め込んで3カウントを奪った。

 刃&翔太が神崎を抱き締めてから手を掲げて勝利をたたえると、神崎の目にはうっすらと涙。

神崎「応援ありがとうございました!僕は今、この試合前に過去を色々語ったんですけど、僕は今プロレスラーなんで上だけ向いて突っ走っていきます!応援お願いします!」
 

第5試合


 後藤は昨年8月に頭部を負傷して約半年の欠場を強いられ、当時定とともに保持していたインディー統一タッグ王座も返上。この日がTTT復帰戦となる後藤は、今回の王座戴冠を成して半年の鬱憤を晴らす“後藤革命”を果たすことを期待されていた。
 しかし、ガッツにとっても“後藤”の名は軽いものではなく、“インディー統一”を成し遂げるためにも“後藤”相手に負けるわけには行かない立場にある。

 ゴングが鳴ると、ゆっくりリングを回った後にロックアップ。ていねいなリストロックの攻防からグラウンドでの首の取り合いを展開しクリーンブレイク。
 再び向き合ってロックアップ。後藤がヘッドロックからショルダータックルでぶつかっていくが、ガッツは倒れずショルダータックル。後藤も倒れずショルダータックルでの意地の張り合いを展開。ガッツが打ち勝ってなぎ倒すと、鬼神ナックル&ヘッドバッド連打から「立てコラ!」と一喝。さらにロープに振っていくが、後藤がロープに捕まって耐える。突っ込んできたガッツを場外に放り出すと、秀旺&定がガッツを袋叩きに。後藤はガッツを観客席に叩き込んで顔面を踏みつけていく。


 後藤も「立てコラ!」と挑発で返し、逆水平チョップの打ち合いへといざなう。打ち勝った後藤が全体重をかけての踏みつけ攻撃から120kgのガッツを軽々と担いでボディスラム。さらにダブルニードロップからチンロックで拷問していく。

 後藤はコーナーに押し付けて逆水平チョップを連打し、串刺しラリアット。もう1発を狙うが、ガッツがカウンターのラリアット。ガッツは後藤をコーナーに振って串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック、WARスペシャルと猛攻。さらにゴーストバスターを狙うが、後藤が逆にブレーンバスター。

 互いに額を突き合わせながらの打撃戦が展開されていき、後藤が逆水平チョップ連打からガッツの巨体を担いでバックフリップ。さらに得意のセントーン2連撃からラリアットを宣言してロープに飛ぶが、ガッツがフライング・ニールキックで迎撃。

 ガッツは必殺のフェイスバスターを狙うが、秀旺&定がリングになだれ込んできてカット。そのまま2人でトレイン攻撃を狙うが、ガッツがダブルラリアットでなぎ倒して撃退。ガッツは後藤にもラリアットを狙うが、後藤がカウンターのクロスボディからスライディング・ラリアット。さらにエルボーを連打していくが、倒れず耐えたガッツが延髄斬り。さらにラリアットを狙うが、素早くバックを取った後藤がバックドロップ。

 後藤はセカンドコーナーからのダイビング・セントーンを見舞うもカウントは2。ならばとトップロープに上がっていくが、ガッツが追いすがって雪崩式ブレーンバスター。120kgのガッツと115kgの後藤が同時に叩きつけられたことでリングからとんでもない轟音が響く。

 ガッツと後藤がラリアットとラリアットでぶつかり合っていく中、ガッツがラリアットのフェイントから飛びついてジャンピングDDT。さらにロープに飛んで渾身のラリアットを叩き込み、最後は伝家の宝刀たるフェイスバスターを決めて3カウントを奪った。

ガッツ「オイ!ゴキブリ商会、よく聞けよ!これがチャンピオンの俺の強さだ!よく分かっただろうがお前!次は誰が……」

 ガッツの言葉を遮るように秀旺がマイクを奪い取る。

秀旺「どーも皆さんこんばんは、藤原秀旺でございます。ね?え~、まあ色々あります」

 秀旺がいつもの挨拶から本題に入ろうとしたところで定がマイクを奪い取る。

定「もう飽きてるって。秀旺さん、わりーけど、ここは。今日ね、午前中子どもたちと公園行ったんよ。で、宝探ししたの。宝探しゲーム。『パパは宝なにかある?』って言われたの。俺、やっぱ何歳になっても男の子だからさ。光ってるものとか好きなんだわ。だからアンタの腰に巻いてあるお宝、俺のお宝物にしたいんだよね。というわけで、親分、出しゃばってすみませんね。本当に申し訳ないです。ガッツ、1回負けてる身だからデカい口叩くのもどうかと思うんだけど、もう順番待ったっしょ?色んなやつが挑戦して、待ったよな?じゃあ文句無いよな?じゃ、決まりだな?」
ガッツ「会長!次回3月15日、ガッツ石島vs定アキラ。タイトルマッチ決定でいいですか?(※石川会長が“マル”を作って即承諾)ありがとうございます。しっかり練習しとけよコノヤロー。ぶっ潰してやるからな!ゴキブリ商会1人ずつやっつけて、お前ら完全駆除してやるからな!覚悟しとけ!」

 ゴキブリ商会が退場していき、ガッツが改めて観衆へ向き直る。

ガッツ「皆さん本日はご来場ありがとうございます!1月の新木場は後楽園のあとであんまりお客さんの入りは良くなかったですけど、2月はなんと!(客席を)2列目まで作っちゃって!素晴らしいです、ホントに。皆さん本当にご来場ありがとうございます!ということでね、プロレスって猪木さんの『1!2!3!ダーッ!』ってあるでしょ?ああいうので締めるのが1番だと思って、この三日三晩寝ずに考えたのがあります。TTTの新しい締めを俺が考えました。ちょっとまだ誰にも言って無くて、ちょっと恥ずかしいやつだからさ、ちょっとさ。やっていい?……シングル!ダブル!トリプルT~!ってやつ」

 この新エンディングコールには場内から温かい笑いが起き、TTTの仲間たちからも大好評。

ガッツ「やってる俺も恥ずかしいから!(笑)でもやってからその内みんな慣れてくると思うから!今日1回目!皆さんご起立いただいて!『行くぞ!』『オーッ!』から『シングル!ダブル!トリプルT!』で!ちょっとこれやりたいと思ってて昨日もあんまり夜寝れなかったんでね、恥ずかしいなと思いながらも……。ということで行きますよ!行くぞ!(オーッ!)シングル!ダブル!トリプルT!ありがとうございましたッ!」

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