「OCHA NORMAに負けないよう頑張っていく」メロン記念日の狂信者レスラーがハロプロに捧げる王座防衛!
23日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『INNOVATION5』が開催され、藤原秀旺&ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)&ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)がTTT認定インディー統一6人タッグ王座の初防衛に成功した。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている団体だ。
TTTでは、かつてガッツ石島が率いた団体『ガッツワールド』が管理していた6人タッグ王座・GWC6人タッグ王座を復活させて運用していたが、TTTも団体として軌道に乗ってきたことからシングル王座、タッグ王座に続いて独自の6人タッグ王座・TTT認定インディー統一6人タッグ王座を創設。6月19日の初代王座決定戦を制し、藤原秀旺&ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)&ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)が王座を戴冠。
藤原秀旺は、黎明期インディープロレス界を生き抜いてきたキャラの濃い選手たちによる群雄割拠が展開されているTTTの中でも一際異彩を放つどインディー界隈の怪人。
秀旺は、入場後にリング上で仲間たちとチンチロや鷲巣麻雀を行ったり、「脱原発を進めて俺の地元・岩手県花巻市大迫町に2.5兆円かけて水晶パワーによる発電センターを作る」と謎の政治的主張を行ったりといった独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る。
そして秀旺はグループ解散から10年以上経った今も『メロン記念日』を愛し続けており、“100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)”、“ロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)”、 チャンス of LOVE(※フライングニールキック)、メロンティー(※ジャンピングDDT)といった同グループにちなんだ名を付けた必殺技を使うことで啓蒙活動を続け、現在もハロープロジェクトの最前線を追いかけ続けている。
この日、秀旺らは6月25日に行われた『新宿三丁目末広通り商店会プロレス』にて因縁が生じた黒田哲広&マスクドミステリー&瀧澤晃頼を相手に初防衛戦を実施。
7月13日にメジャーデビューを果たしたOCHA NORMAの『お祭りデビューだぜ!』で入場してきた秀旺は、ドジを踏んで空回りするガーB&ガーCの足を引っ張られる形になり1vs3での劣勢を強いられるものの、圧倒的な個の力で奮戦。
終盤には黒田の哲っちゃん足殺しやミステリーのラリアットを食らって大ピンチを迎えるも、ガーB&ガーCが意地を見せて秀旺とミステリーの一騎打ちの対面を作り出す。最後はミステリーのチョークスラムを見切った秀旺がロマンチックを突き抜けろ!で叩きつけて勝利をもぎ取り、初防衛に成功した。
試合後、秀旺はTTT認定インディー統一タッグ王座を持つ黒田&ミステリーに対し、「マスクドミステリー、黒田哲広。彼らに対して俺は御徒町で世論調査を行ったんだけども、98%が『引退してほしい』って意見だった。私はこの2人に戦力外通告をしたいと思います。引退勧告ということで、正式に受けていただきたいと思います」と、渡鳥連合の塚本拓海をパートナーに王座挑戦表明。
これを受けた黒田は「秀旺、やってやるよ。次のタッグで俺たちが負けたら、2人とも引退してやるよ!あ、ちょっと言い過ぎました。分かったかこの野郎!負けたら引退してやるよ!すんません、嘘ばっか言ってすみません。やってやりますよ!どーですかお客さん!」と、最近お気に入りの“引退発表芸”を連発しつつこれを快諾した。
大会後、秀旺はなぜか塚本と報道陣を狭い物置のような場所へと連れ込みつつ「ミステリー、黒田。ロートル。コイツらには基本的には負けないという判断であります。全世界のハロプロファンに我々の力を知らしめたい。OCHA NORMAがデビューしたということもありますし、負けないように頑張っていきます」とハロプロへの真摯な愛を演説した。