インディー統一を目指す“龍魂三銃士”TORUが幼なじみとの王座戦に打ち勝ち無差別級王座初防衛!

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 23日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『INNOVATION5』が開催され、TORUが政岡純を制してTTT認定インディー統一無差別級王座の初防衛に成功した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている団体だ。

 TORUはTTTのエースとして旗揚げ時から強い期待を背負っていたものの、怪我に泣き団体内ではシングル戦線からはしばらく遠ざかっていた。
 しかし、昨年4月から始動した新生・天龍プロジェクトでのTORUは初回からのレギュラー参戦メンバーの座を掴んで注目を集め、同年11月にはシングルトーナメント『龍魂杯』で天プロのシングル&タッグ王者を全員倒して優勝を果たす快挙を達成。今年2月には至宝・インターナショナルジュニアヘビー級王座(※IJ王座)を戴冠した。
 6月には佐藤光留を相手にIJ王座を明け渡したものの、今やTORUは天龍源一郎も大絶賛するシングルプレイヤー“龍魂三銃士”の1人に数えられ、プロレス界で強い存在感を放つ選手となっている。

 6月19日のビッグマッチにてガッツ石島を制して悲願のTTTの至宝・インディー統一無差別級王座を戴冠したTORUの前に立ちはだかったのは、現在フリーの政岡純。
 政岡はTORUと中学時代から親交があり、万葉プロレスでデビューしたTORUを追って政岡も同団体でプロレスデビュー。昨年には活動拠点を東京に移したTORUを追いかけて大阪から上京してきた。
上京してからの政岡はGLEATへの定期参戦などで著しい成長を見せ、TTTでも主にタッグ王座戦線で活躍。しかし、6月にTORUのシングル王座戴冠を見るやいなや「もう背中ばっか見んのはごめんや。今の俺なら、自信を持ってアンタの前に立てる」と挑戦を表明した。
 これを受けたTORUは「たしかに、中学・高校のときから仲ええし、マイミクですよ。けど、ここは花の都・大東京。日本の中心やぞ。そういう補正を全部捨てて、なにも知らないお客さんの前で俺とお前がなにを残せるかの闘いをしようやんけ」と、政岡を“後輩”ではなく1人の“ライバル”として認めて迎え撃った。


 試合前にはTORUが握手を求めるも、政岡がその手をはたき落として拒否。
 政岡は必殺のAmbitions(※ヘッドロック・ドライバー)に向けて序盤から丁寧な首攻めを行い、場外戦での荒々しいファイトも見せつつRKOやメサイアDDT、ハングマン式ヘデックなどの大技も見せていく。
 しかし、TORUは得意の逆水平チョップを連打して政岡を突き放すと、じっくりとボディシザースでスタミナを削り、ダイビングフットスタンプやトップロープへの前落としなどで徹底した腹攻めを展開。
 TORUが必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙うも、TORUを知り尽くしている政岡は2trap(※変形逆さ押さえ込み)などの丸め込みで粘りを見せ、得意のトラースキックを側頭部へと連打。さらにAmbitionsを狙うがTORUがお返しとばかりに側頭部を貫くドロップキックを見せ、串刺しシャイニング・ウィザード、Dガイスト、垂直落下式ブレーンバスターと大技で畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、TORUは「たしかに俺とお前は中学生くらいからの仲で、お前がプロレスラーになる理由を作ったのも俺や。けどお前は、お前の道で、お前の道を歩んで東京に出てきて、1人でフリーとして活動してる。それは俺もすごく尊敬している。だからこそ!他の誰に3カウント取られようが、ギブアップ取られようが、お前にだけは負けるわけにはいかんのじゃ!お前がこの先どんな道を歩もうと、どんな未来を進もうとも、その度に俺はまたこうしてお前の前に立ちはだかって、また、勝つ。それが中学校のときに出会った俺とお前の運命ちゃうかな?お前みたいな後輩がいるから俺も頑張れる。今日のところは、ありがとう」と語りかけると、政岡は笑顔でTORUと抱擁。

 バックステージに戻ったTORUは、政岡と歩んできた中学時代からの思い出に浸るも、照れ隠しからか「アイツの必殺技、Ambitions。俺が7~8年くらい前に『純くんに合う技見つけたよ!これ使ってみたら?』っつったら『いいですねえ。これ使わしてもらいます』つって1回か2回使って『イマイチやな』と思って使うのやめたやろお前!それをお前、3~4年くらい前からしれっと技名変えて使い始めてお前!俺が教えた技を1回捨ててまたしれっと使い始めやがってコラ!負けるわけにはいかんな、そんな奴には」と昔なじみならではの暴露話を披露して去っていった。

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