男闘呼組に捧げる王座防衛劇!メロン記念日を愛するダフ屋レスラーが「自分なりのプロレスでRockon Social Clubを応援していきたい」
20日、東京都・新木場1stRINGにて、TTTプロレスリング『CREATION4』が開催され、藤原秀旺&塚本拓海がインディー統一タッグ王座の初防衛に成功した。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている団体だ。
TTTでは、旗揚げ時から新宿三丁目の末広通り商店会とタッグを組み、プロレスで町おこしをする『商店会プロレス』を実施してきた。昨年には東久留米駅前商店会(東久留米市)、たかの台地区商店会(小平市)と協力して3つの商店会を回る『闘強商店会プロレス』を企画して老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。今年度も『闘強商店会プロレス2023』の開催を計画中だといい、東京都の地元密着団体としての地位を高めている。
現王者であり【渡鳥連合】を率いる藤原秀旺は、解散から10年以上経っても『メロン記念日』を愛し続けており、メンバーにも認知されている狂信者。
入場後にリング上で雀卓を立てて仲間たちとチンチロや鷲巣麻雀を行ったり、「脱原発を進めて俺の地元・岩手県花巻市大迫町に2.5兆円かけて水晶パワーによる発電センターを作る」と謎の政治的主張を行ったり、TTTの会場前で堂々とダフ屋行為を行って「昭和の伝統文化・ダフ屋を守って貧富の格差を無くす」と強弁したりといった独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇っている。
今回渡鳥連合の持つインディー統一タッグ王座に挑戦したのは、【れいわ鬼神組】ガッツ石島&橋之介。
橋之介は、かつてインディーマット界を席巻した故・ウォーリー山口さんを父に持つ二世レスラーであり、最近の成長が目覚ましいことがガッツの目に止まって王座挑戦のパートナーに抜擢された。
秀旺と塚本は、おそろいのバギーパンツ姿でリングインして挑戦者組を困惑させ、自分から場外戦に持ち込んでおきながら「中でやれ中で!」と激怒するといった独自の世界観を展開してリング内外を支配。
ガッツがパワー溢れる鬼神ファイトで逆転の糸口を掴み、橋之介がスワントーンボムやカンクーン・トルネードといった華麗な空中技を披露していくが、渡鳥連合は橋之介に攻撃を集中させ、秀旺のフライング・ラリアットが流れを変える。終盤には大掃除とばかりに塚本が大暴れし、最後は塚本が橋之介をゴリースペシャル・ホールドで固めて3カウントを奪った。
王座防衛の感想について聞かれた秀旺は、「実は今日(5月20日)男闘呼組のメンバー高橋和也さんの誕生日ということで、おめでとうございますということもあるし、明日は岡本健一さんの誕生日。これもとてもおめでたいことだし、俺自身も、Rockonしていきたいと思います。それをテーマにね、自分なりのプロレスというもので男闘呼組、Rockon Social Club応援していきたいと思いますし、プロレスもロックも、そういう理想の方向に向かっていけば良いんじゃないかと思います」と、高橋和也さんと岡本健一さんの誕生日を祝福し、自転車にまたがって夜の舞浜へと旅立っていった。