「牛久先輩が出来なかった“引き込み”をやった」朝倉未来vs牛久絢太郎の“謎”に模範解答!横山武司が1.6kg超過の相手に1Rで鮮烈勝利!
6日、東京都・有明アリーナにて、『RIZIN.42』が開催され、RIZIN初参戦の横山武司が鮮烈勝利を飾った。
横山武司は、中学生の時にPRIDEで見たエメリヤーエンコ・ヒョードルに憧れて柔術を始め、全日本選手権優勝。MMAに挑戦すると連勝を重ね、デビュー4戦目にして山本空良を倒してFightingNexusフェザー級王座を戴冠。圧倒的な強さを引っ提げてRIZIN初参戦となった。
対するは、GRACHAN二階級王者として知られる山本琢也。2021年の初参戦時には白川陸斗相手に1R KO負けを喫しており、約1年半ぶりのRIZINで再起を誓っていた。
しかし、前日計量では山本が1.6kgオーバー。横山が勝った場合にのみ公式記録となり、引き分けor敗北はノーコンテスト。山本に50%の減点が与えられた上で試合が行われることに。
横山は低空タックルから引き込んで三角絞めを狙いに行き、山本が体を起こしたところをさらに倒して腕十字で絞り上げるとレフェリーが試合をストップ。1R 1分24秒での決着となった。
戦前には「MMAで上を目指す気はさらさらない」と語ってはいたものの、「クレベルに勝てるとしたら俺だけ」と自信を見せるなど、今後のRIZINフェザー級戦線で横山がダークホースとなることは間違いなさそうだ。
試合後、横山は「1.6kgくらいだったら関係ない」と体重差を歯牙にもかけていなかったことを語り、「もうちょっと柔術のカッコいい技とかいっぱい出したかったんですけど、すぐ組んで引き込んで下から十字で終わっちゃったから。僕が魅せたかった柔術はぶっちゃけ見せてないのかな」と試合の感想を語った。
そして、4月29日の『RIZIN LANDMARK 5』で行われた朝倉未来vs牛久絢太郎戦で物議を醸している“引き込み”について言及。
牛久を“パイセン”と慕う横山は、「あれは金網のたわみ具合とか、朝倉選手がディフェンスすごく上手くて。僕が牛久先輩と代わっても多分取れてないと思います。でも、あの試合見て『下から引き込んで、なにあれ』みたいな意見が多かったから、『いや、下から引き込んでこうやるのがあるんだよ』というのは一般の人にも知ってほしかった。牛久先輩が出来なかったことを自分でやるっていうのがモチベーションに繋がりました。1週間前のアレが一番モチベーション来ました」
そして、現RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケについて、「クレベルは正直すごく尊敬してるし、柔術家としては僕よりすごいし、MMAファイターとしてはもっと僕よりすごいし。サトシももっとすごいけど。闘いたいってよりは尊敬してる大先輩ですね。次のタイトルマッチもあるけど、緊張して見てる感じです。『クレベル頑張って!』って」と語った。
▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
●山本琢也(パラエストラ千葉)
1R 1分24秒 SUB
○横山武司(team セラヴィー/スウェルズ柔術ジム)