「自分の成長していくストーリーを見せたい」“キングカズの息子”三浦孝太がYA-MAN相手に敗北も再起に燃える
6日、東京都・有明アリーナにて、『RIZIN.42』が開催され、YA-MANが三浦孝太相手に1R TKO勝利を収めた。
孝太はサッカー選手のリビングレジェンドとして知られる三浦知良氏の息子であり、2021年大晦日のRIZINで総合格闘家としてデビューし、サッカーボールキックで鮮烈勝利を飾ったことで大きな話題を呼んだ。
その後はブアカーオとのエキシビションマッチなどを経て成長を重ね、MMA3戦目の相手はYA-MANに決定。
YA-MANは2021年大晦日の皇治との試合で殴り勝って話題を呼び、昨年の『THE MATCH』では芦澤竜誠とのバチバチで大ブレイク。キックボクサーとして闘ってきたYA-MANだが、MMAにも挑戦することとなり、今回がMMA初戦となった。
YA-MANは孝太に対して「イケメンに生まれてきた事を後悔させてやる」と対抗心を燃やし、「生まれも育ちも対極 自分の人生結局自分次第 生まれも育ちも関係ない 1Rで終わらせる」と闘志をみなぎらせてきた。
孝太はこれまで3分3Rでの特別ルールで試合を行ってきたが、今回は5分2Rでの試合で実施。
1R、ゴングが鳴るとYA-MANが距離を詰めていくが、孝太がスーパーマンパンチを発射。YA-MANがこれをギリギリで避けるも孝太が組み付いてフロントチョーク。YA-MANが押し返そうとするも、孝太がしつこく組み付いてYA-MANに得意の打撃を打たせず。YA-MANも上を取ってコツコツと打撃を落としながらから固めを狙うなどグラウンド技術を見せ、孝太が振り払って距離を取った瞬間に一気に踏み込んでパンチのラッシュをかけ、孝太が崩れ落ちたところに顔面へヒザ。さらにパウンド連打で追撃を加えるとレフェリーが試合をストップ。YA-MANがTKO勝利を収めた。
マイクを取ったYA-MANは、「三浦選手と自分で対角だと思うんですよ。方やどうしようもないお父さんがいて、三浦選手のお父さんはすごくて。でも僕が伝えたいのは、どんな環境からでもこうやって頑張れば大きな舞台で活躍できますし、それは三浦選手も一緒で、三浦選手は生まれがすごいかもしれないけど、ここの舞台に立ってるのって自分でこの道を選んだからここに立ってるわけで。その道を選ばなかったらどんな三浦孝太だったかわからないじゃないですか。だから、三浦選手の環境も、自分の環境も、どんな環境でも、結局自分自身なんすよ。それを伝えたかったっす、今日は」と挨拶。
そして、「あと、アッシーね、芦澤。ゴチャゴチャうるさい!また大人数の前でボコボコにしてやろうか?まずMMAちゃんと練習しろよって感じですね」と同時期にRIZINへやってきてMMAの舞台に足を踏み入れている芦澤竜誠へメッセージを贈った。
コメント会場に訪れたYA-MANは、「瞳孔ガン開きで睨んできたんで、そこは『ファイターだな』って。あの目で、『ああ、向こうも来るんだな』って試合前から楽しみでしたね」と孝太を高く評価。
試合後にリング上で孝太と「『対戦してくれてありがとう』と伝えて、向こうからも『皇治さんとやったときのRIZINを見て、そこからリスペクトしてます。今度打撃を教えてください』って話をしました。『2人でこっから格闘技盛り上げていこう!』って話をしました」と会話をしたことを明かした。
芦澤に対しては、「自分が好んでってわけじゃなくて、『やってやってもいいよ』です。またみんなの前でボコボコにされたいのかなって感じです」と語った。
一方、孝太は、YA-MANとの格闘家としてのキャリアの差を感じたことを語り、「榊原さんが自分を使ってくれる限りはどんどん闘っていって、自分の成長していくストーリーを見せたいです。キックボクシングのトップのYA-MAN選手と闘えたことが嬉しくて、これからも負けを恐れずチャレンジしていきたいです」と語った。
また、リング上でYA-MANと『今度一緒に練習を』と話したことについて聞かれると、家が渋谷に近く普段からよくYA-MANを見かけていたにも関わらず気まずくて声をかけられずにいたことを照れくさそうに明かし、「一度本気で闘っている者同士でしか見えないものもあると思うんで、上に行きたいんで吸収できるものは吸収して自分のものにしていきたいです」と力強く語った。
▼RIZIN MMA特別ルール 5分2R 66.0kg
●三浦孝太(BRAVE)
1R 3分13秒 TKO
○YA-MAN(TARGET SHIBUYA)