瑞希が188センチの“摩天楼”ソーヤー・レックを退けプリプリ王座V2!7・8大田区で伊藤麻希が挑戦へ

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 東京女子プロレスが5月5日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND '23」を開催。プリンセス・オブ・プリンセス王者の瑞希が米国から初来日した188センチの“摩天楼”ソーヤー・レックの挑戦を退けて2度目の防衛に成功。7月8日に東京・大田区総合体育館で行われる夏の祭典「SUMMER SUN PRINCESS '23」で、伊藤麻希とV3戦を行うことが決まった。

 かつての名タッグチーム、ダッドリーズが主催するレスリングスクール「チーム3Dアカデミー」出身のレックはキャリア4年。米国ではハードコアファイターとしても名を上げており、5月1日、東京・新木場1stRINGでの乃蒼ヒカリとの蛍光灯デスマッチでは鮮烈なインパクトを残した。

 レックは場外で客席のイスに瑞希を投げ飛ばす荒っぽい攻めを見せ、瑞希のトップロープからのダイビング・ボディアタックをキャッチしてパワーボムで投げ捨てる規格外のパワーも披露。それでも、瑞希は場外でダウンしたレックめがけて、強烈なダイビング・フットスタンプを投下。瑞希と衝突したレフェリーが場外に転落すると、レックは5脚のイスを持ち出してハードコアファイトに持ち込もうとするも瑞希が阻止。レックのチョークスラムを切り返した瑞希は、キューティースペシャル、ダイビング・フットスタンプ。そして、2発目のキューティースペシャルでホールドして3カウントを奪った。

 瑞希は「こんなに大きな選手と初めてやったから不安にもなったけど。東京女子を存分に味わってもらえたらと思って必死にやったけど、強かった。ソーヤーに勝てたってことは、ソーヤーより強かったってことやから。まだまだ、このベルト防衛していくので、これからも付いて来てください」と歓喜のマイク。

 ここで、かつて「伊藤リスペクト軍団」でともに戦った伊藤が現れて挑戦表明すると、瑞希は「言うの遅かったかもしれんけど、伊藤さんも来るの遅くない? 何年か前に私がベルト獲ったらタイトルマッチしようって言ってて。かなりの年月が経って、やっと獲って。伊藤さんと戦えるのはすごくうれしいので。7月8日の大田区で、このベルトかけてやりましょう」と受諾した。

 バックステージで瑞希は「初めて海外の人とタイトルマッチをして、しかもすごく大きくて。その強さを感じられて、もう一段階強くなれたと思う。今まで積み上げてきた経験がムダじゃなかったんだなって思えた。なんとか勝てたので自信につなげます」と笑み。伊藤のアピールには、「一発目で伊藤さんを指名すべきというか、ずっと頭にはあって。伊藤さんが来てくれて、ついにだなって感じ。瑞希VS伊藤が大田区の大きい大会のメイン、ベルトかけてできるのって、また新しい風が吹いてるなって。その風を吹かせ続けるために、絶対に防衛します」と王座死守を誓った。

 挑戦が決まった伊藤は「2年前、瑞希からシングルで勝って、トーナメント(東京プリンセスカップ)も優勝したんです。そのときは山下(実優)がチャンピオンで、大田区で挑戦したんだけど負けたんだよね。だから、次こそ絶対獲ります」とベルト獲り宣言。続けて、「今のままいっても、まだ確証がもてないので。5月19日くらいから米国に行くんです。(6・25)福岡大会くらいまで米国に残って修行しようかなと思います」と覚悟を示した。

辰巳リカが鈴芽を破りIP王座V3に成功し、「時が来たら戦いたい相手がいるんで、見逃さないでほしい」

 東京女子プロレスが5月5日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND '23」を開催。インターナショナル・プリンセス(IP)王者の辰巳リカが鈴芽を破り3度目の防衛に成功。辰巳はベルト永久保持を宣言し、意味深なコメントを残した。

 挑戦者の鈴芽にとって、辰巳は同団体に入団するきっかけとなった“憧れの人”。昨夏のシングルトーナメント「第9回東京プリンセスカップ」準々決勝では、大先輩の辰巳から殊勲の星を挙げており、これがシングル王座初チャレンジとなった。

 開始早々、鈴芽は丸め込み連発で秒殺狙い。しのいだ辰巳はチョーク攻撃、ネックハンギング、場外で凶器を用いて攻めるラフ殺法。足にマトを絞った辰巳は足4の字固めで攻め込むもエスケープ。鈴芽はセカンドロープから飛びつき式リング・ア・ベル、腕極め式変型ヘッドシザースを決めていくも辰巳はなんとか逃れる。辰巳はヒップアタック、ツイスト・オブ・フェイトでダメージを与えると、ミサイルヒップを叩き込んで3カウントを奪取した。

 バックステージで辰巳は「強かった。今までやってきたときはどこか余裕があって。今日だって楽勝で勝ちたかったんですけど、結構追い込まれたなっていうのが正直な印象。こんなに強くなったんだなって、身をもって感じました」と安堵の表情。そして、「この1勝はとても大事な1勝。引き続き防衛ロード、長い間、一生防衛続けなきゃって考えてます。私には時が来たら戦いたい相手がいるんで、見逃さないでほしい」と含みをもたせた。

 一方、ベルト獲りがならなかった鈴芽は「リカさんに憧れて東京女子に来て。リカさんが何回も夢を見せてくれるから、何回でも憧れてしまうし。リカさんを追いかけることも、ベルトもあきらめない。見せたい景色があるから。また戦ってほしいです。リカさんも世界一似合うベルト、一生防衛しててください。また挑戦しにいきます」と前を向いた。

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