「玉砕覚悟で挑みます」船木誠勝が青木真也とのマーシャルアーツ戦を制しジョシュ・バーネットへ対戦要求!
- 2023-5-5
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- プロレスリングNOAH
4日、東京都・両国国技館にて、プロレスリングNOAH『ABEMA presents MAJESTIC 2023』が開催され、青木真也との死闘を制した船木誠勝がジョシュ・バーネットへ対戦を要求した。
NOAHマットを中心に参戦し、格闘プロレスの遺伝子を下の世代に伝え続けている船木。
この日は、NOAH初参戦の青木真也とGHCマーシャルアーツルールで対戦。3カウントでの決着は無く、KO・TKO・ギブアップのみでの決着、場外エスケープやサミング等にはイエローカードが提示され3枚で反則負けというUWFルールをアレンジしたようなルールだ。
2017年6月にIGFのリングで両者が対戦した際には、青木がフットチョークで勝利。約6年ぶりの再戦を前に、船木は「青木戦は自分の挑戦」と語っていた。
この試合を裁くのは島田裕二レフェリー、そして英語実況のゲストとして本部席に座るジョシュ・バーネットが見守るという2000年代を思い起こすシチュエーションが整った。
殺伐とした空気の中でゴングが鳴ると、両者ジリジリと距離を詰め、船木がローキックを見舞うと青木が自らの足をペチペチと叩いてローキックを誘う。
青木がロー&掌底で手数を多く攻め込んでいき、隙あらばグラウンドに引き込もうとするが、船木が上からがぶってフロントチョーク。青木も巧みなボディコントロールで首を抜き、上から激しく掌底を振り下ろしていく。ガードポジションを崩され腕十字を狙われた船木はサミングを見舞って脱出。イエローカードはもらったものの、ルールを駆使してなんとしても勝とうという執念を見せる。
船木は掌底とローのコンビネーションで攻め立て、浴びせ蹴りをクリーンヒット。バタリと崩れ落ちた青木に変形クロスヒールホールド。たまらず青木もタップし、6分10秒のあまりにも濃密な試合に終止符が打たれた。
マイクを取った船木は、去っていく青木の背中に向けて「青木選手!ありがとうございました!青木選手のお陰で、この1ヶ月必死でいい稽古が出来ました。ありがとうございます!また上がってください。何回でもやりたいです!」と語りかけ、青木も深々と一礼。
そして、船木は放送席に向き直り、「ジョシュ・バーネットさん。自分ももう、先が短いかもしれないです。でも、まだ動けます。俺の挑戦、受けてください」とジョシュに対戦要求。船木が放送席まで歩み寄ると、2人は両手でガッチリと握手を交わした。
バックステージに戻った青木は、「完敗。しっかり負けました。もう少しだったと。なんだろうな。当たっただけで満足じゃないですけどね。勝てなかったという。弱かったっていう。それだけです。弱かった。あと、次があるかもわからない。でも、明日からまた生きていきます」とコメント。
そして、船木は「前よりも強いなと感じました。自分が弱くなっているのか、向こうが強くなっているのか。前よりも打撃が強いなと、久しぶりにビックリしました。前はあんまり打撃を使わなかったんで。結構重いです。ただ、今回はこのルールなんで。使えるものは何でも使おうと。リーダーの拳王選手から『ちょっとぐらい反則いいんじゃないですか』って。最悪、金的とか、目潰しとか、かみつきとか。いろいろ考えてて」とガムシャラに勝利を狙っていた心境を明かした。
そして、「レガースつけて、靴はいてましたんで、プロレスのリングに合わせてくれたのかなと。自分が足関節にいったんですけど、靴をはいてたら抜けないですよ。自信があるんで。それだけあえてこっちの土俵に入ってきてくれたんだなっていうのはありましたね。まだまだ向こうは先があるんで。こっちはもう最後かもしれないと思ってやってました。まあ、ちょっと花を持たせてもらったかなって」と勝因を分析した。
そして、ジョシュについては、「(放送席に)来るって聞いてましたんで、これで勝ったら、次と言わない手はないなと。本当にそれこそ54ですからね。あと何年できるか。武藤さんが『60までやってよ』って言いましたけど、それはそれで、使ってもらえなくなったら終わりなんで。使ってもらえる、体がまだ動けるうちにやっていきたいなと思いました。(ジョシュは)まったく今まで被ってないので、そういう意味では自分たちが若い頃のUWFを見て、おそらくプロレスを目指した年なんで。見たらメッチャクチャ大きいんで、完全に階級はまったく違いますね。3つぐらい上かなと思って。そういう意味では、玉砕覚悟で挑みます。彼がもしこれから先続けていくんであれば、自分を味わってもらいたいですね。いろんな彼の知らない部分を自分は持ってますんで」と語った。