勝村周一朗が11・3横浜でのガンバレ世界無差別級王座戦に向け“仮想ジャクソン”と特訓敢行!「ベルトを獲って12・27後楽園で初防衛戦をやりたい」

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 “リアルタイガーマスク”勝村周一朗(ガンバレ☆プロレス)が10月26日、自身が主宰する横浜市の「リバーサルジム横浜グランドスラム」で特訓を敢行。同団体の11月3日、横浜ラジアントホール大会でハートリー・ジャクソンが保持するスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座に挑む勝村はタイトル戦に向け対策を講じた。

 勝村が172センチ、70キロであるのに対し、王者のジャクソンは183センチ、135キロで圧倒的な対格差がある。10月22日、東京・王子Basement MON☆STAR大会で前哨戦を戦った経験を踏まえ、勝村はこの日の特訓に臨んだ。

 練習を行うにあたって、勝村は「レスラー仲間で一番デカい選手」として、かつて同じユニット「THE HALFEE」で行動を共にした“朋友”桜井鷲(本名=鷲田周平)を呼び寄せた。桜井は昨年9月25日の東京・後楽園ホールを最後に無期限休業に入ったが、187センチ、95キロと大型で“仮想ジャクソン”には格好のトレーニングパートナーとなった。

 まずは2人でグラップリングに臨んだが、対格差で勝村が手を焼く場面もしばしば見られた。続いて、ジャクソン対策の練習になったが、桜井が「前哨戦を見たんですが、スリーパーや関節技に入っても対格差があるんで持ち上げられてしまう。立ち上がられたら、1回技を解いて、ほかの関節技に移行するといいんじゃないか」と提案。これに添って組み合ってみると、なかなか有効な手であることがわかった。足関節も大型の選手には効果的で、2人はみっちりこの練習を反復した。

 公開練習を終えた勝村は「見えてきた気がする。パワーでかわされるのを前提で考えればいい。前哨戦では関節技で持ち上げられるパターンが多かった。パワー差、体重が約2倍なんで腕十字もなかなか伸びない。そこをどう覆すか残り1週間で考えたい。スピード、スタミナではまさってる。そこで勝負したい。元気な状態でサブミッションにいっても返される。スピードでスタミナを奪って弱ったところで仕留めたい」と作戦を口にした。

 続けて、勝村は「必殺技のニンジャチョーク、トリプルスリー3ロックが大きなジャクソンに極められるかどうか…。まだ見せたことがない技を使うのか、考えながら、試合の流れでいきたい」と話した。

 ジャクソンに王座を明け渡した今成夢人、その初防衛戦で立ち向かったまなせゆうなは正面からぶつかって敗れたが、勝村は「正面からぶつかるのは捨ててる人間なんで、正面からはいかない。ガンプロの選手は正面からいくのが好きなんで、変化球を加えないと、攻略法は見つからない。2人が見せてくれた戦いにヒントをもらいながら、それを見たからこそ自分がいこうと思ったし。自分ならと思ったし…。2人の敗戦をムダにしないように、得たものをぶつけて、ガンプロのみんなで戦うような気持ちでいけたらいい」とガンプロ勢の思いを胸に決戦に臨むつもりだ。

 横浜は勝村の地元だが、「見に来てくれる人も多い。ジャクソンに地元で勝ちたい。プロレスってロマンがある。135キロに70キロの僕が挑むのはすごいこと。勝ったらたくさんの人に希望を与えられると思う。それを生まれ育った横浜で見せられたらいい」と目を輝かせた。

 さらに、勝村は「ベルトを獲って、12月3日にも横浜大会があるんで、そこはベルトを持って凱旋して、12・27後楽園で初防衛戦をやりたい」と青写真を描いていた。

 トレーニングパートナーを務めた桜井は「勝村さんとは何回もタッグを組んで、戦ったこともたくさんあるんで、勝村さんの強さをよくわかってます。ベルトを獲ってくれると信じてます。ジャクソンは重い相手ですけど、99%押されてても一つの関節技で決まることはいっぱいあるんで、一発逆転も十分あります」と勝村の王座奪取を後押しした。

 なお、桜井は今年6月に「パーソナルトレーニング&キックボクシング アセット青砥駅前店」をオープン。ジム運営が軌道に乗れば、復帰したいとのことだ。

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