”草なぎ剛をレスラーにした男”今成夢人が「A級戦犯の俺を殺してくれ!」とノーロープ有刺鉄線デスマッチを終えた藤田ミノルに直訴!
16日、東京都・後楽園ホールにてガンバレ☆プロレス『BAD COMMUNICATION 2018』が行われた。
2013年の旗揚げ以来、2年ぶり2回目となる後楽園ホール大会。メインイベントでは、大家健と藤田ミノルがノーロープ有刺鉄線デスマッチを行った。
大家と藤田はかつて熾烈な抗争を繰り広げていたが、藤田は昨年11月の大会で元SMAPの草なぎ剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんが登場して浮かれるガンプロ勢を目にし、さらに今成夢人が“ユーチューバー草なぎ”にフォール負けを喫する姿を見て思うところがありガンプロから距離を置いていたという。
二年前の初後楽園大会では元・妻である前村早紀(旧姓)と戦い、「お前は!死ぬまでプロレスやってろ!」とメッセージを受けた藤田は、「人生をかけているのではなく、人生を犠牲にしてプロレスをやっている」と語っており、この試合は、近頃迷走を続ける大家のガンバレ☆プロレスに対する覚悟、プロレスラーとしての覚悟を問う試合でもあった。
試合は、序盤は互いに有刺鉄線を避け合う慎重な展開ながら、藤田が場外戦で大家を大流血させると一方的な流れに。大家が出血している額をパイプ椅子での殴打や有刺鉄線にこすりつけるなど一点集中攻撃。
藤田はラダーを取り出し、ダイビングボディプレスを狙うが、大家が下からヘッドバッドで食い下がり雪崩式ブレーンバスター、カミカゼ、炎のスピアーと一転攻勢。さらに垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、藤田が切り返してSAYONARA。
藤田はセコンドからニッパーを受け取り有刺鉄線を切り取って自分の体に巻きつけ、ラダー上からダイビングボディプレス。そして大家に炎のスピアーからの垂直落下式ブレーンバスターと意趣返しをするもカウントは2。続けて放ったSAYONARAも返されると、最後はパッケージドライバー式の変形SAYONARAで死闘に終止符を打った。
試合後、マイクを取った藤田は「おい、大家健。これであの後楽園ホールからの二年間からの答え合わせ、出来たんだよな?二年前よりお客さんが少なくなってるじゃねぇか!ガンバレ☆プロレス、大家健、そして俺の二年間がこの程度だったってことだよ。二年間で増えてねぇ。お前はどうせ『それでも頑張ってる』とか言うんだろ?そう言わねぇと惨めだからよ。お前らも俺たちも、頑張ったかも知れない。でもな、見ろ!頑張りきれてないからこんな結果になってんじゃねぇか!お前からガンバレ☆プロレスの主役の座を奪い取ることは出来なかった。この悔しさは、もうここじゃねぇよ。俺たち、プロレスリングBASARAで果たしてやる。ハッキリ言ってやるぞ。俺たちは、もうガンバレ☆プロレスに用はねぇ」と言い捨て去っていこうとする。
ここで今成夢人がリングに上がり、「俺は!草なぎ剛さんにピンフォールされたA級戦犯だ!でもなぁ!A級戦犯の十字架を背負って!一年間!俺はこのリングで息したんじゃ!1月6日!ガンバレ☆プロレス!北沢タウンホールで興行やるよ!シングルマッチやってくれ!A級戦犯の俺を殺しに来てくれ!」と一騎打ちを要求。
藤田は「お前のこと気持ち悪いと思ってるけど、買ってるよ。うだつの上がらないディレクターレスラーでも、お前OUTSIDERとか出てたよな?その頃のお前、カッコ良かったよ。その頃のお前を取り戻して、俺にかかってこい!俺はその頃より強くなってるからな!」とこれを受け入れた。
その後行われたガンプロ集会で今成は「二年前と比較すると!確かに客入り減ったかも知れないけど!見ろ!(集会に集まった観客で売店前が超満員)超満員だろ!超満員!今日の後楽園ホールは!誰がなんと言おうと!超満員だ!」と叫び、詰めかけた熱狂的なファンたちと勝鬨をあげる。
翔太が「2010年代インディー団体も進化してるけどね、やっぱ戻るべきは90年代なんだよ!」と叫ぶと、今成は「よっしゃ!俺たちでバック・トゥー・ザ・フューチャーしていこうぜ!俺たちはもう一回プロレスを黄金時代に戻さなきゃいけねぇ!俺たちガンバレ☆プロレスっていう興行はな、デロリアンなんだよ!」と時代を過去に戻していくという未来の展望を熱く語った。
満身創痍の大家は「1月6日!お前に!×3すべて託したァ!今成!勝ってくれよ!」と今成を激励した。