秋山準が四天王プロレスに憧れる石井慧介にスターネスダストαを解禁!「俺への憧れがある内は俺を倒せない」
16日、東京都・後楽園ホールにてガンバレ☆プロレス『BAD COMMUNICATION 2018』で石井慧介と秋山準のシングルマッチが行われた。
石井慧介は、全日本プロレスの練習生時代にカズ・ハヤシの付き人をしており、DDTでデビューしてからも全日本プロレスとの縁は深い。2014年に入江茂弘とのタッグで秋山準&金丸義信を破りアジアタッグ王座を、2016年には世界ジュニアヘビー級王座を戴冠し、2017年にはWRESTLE-1所属となった“師匠”のカズ・ハヤシからファイナルカットを継承している。
そんな石井が幼い頃から憧れていたという秋山準との初シングルマッチを迎え、「プロレス少年だった人間が憧れの人を倒す瞬間を観に来てください」と石井は自らのブログで意気込みを語っていた。
試合が始まると、石井は速攻を仕掛けアクセル全開の打撃連打で畳み掛けるが、秋山は石井を場外に放り出して無表情で何発もニーバッドを叩き込む“氷の秋山”の一面を見せ石井を圧倒。
さらに秋山はジャンピングニーから胴締めフロントスリーパーでギブアップを迫るも石井が粘るとエクスプロイダー。これを返した石井がフランケンシュタイナーやジャーマンスープレックスで食い下がるが、秋山は石井が秋山をリスペクトして使っているスターネスダストαを久々に解禁する味な一撃で3カウントを奪った。
試合後、秋山は石井との初シングルについて「気持ちは十分伝わってきました。ただ、まだ憧れとかそういうのがあると倒せない。それじゃない何かを持ち合わせていかないと。俺のことを、四天王プロレスをずっと見てるんだったら、俺のやらないこと、いつもやらないこと、それを考えていかないと。僕らもそうでしたよ。やっぱり上の人に勝とうと思ったら、その人の知らないこと、今までその人の情報に無いことをやらないといけないから。俺もあと2,3年は出来るかと思うんで、その間にまたやりましょう」と石井にエールを送り再戦をほのめかした。
そして、久々に繰り出したスターネスダストαについて聞かれると、「彼の情報を色々見て、久しぶりに……どっちの手をロックするんだっけなって忘れてるくらいだったけど、自分の画像を見ながら。(フィニッシュで)やろうって決めてました」と照れくさそうな笑みをたたえて語った。
対する石井は「秋山さんは思ったとおりすごく強い存在で、何もかもが大きくて、一発一発が強烈でした。ヘビー級のパワーっていうか、自分の課題も見つかったし、秋山さんに勝ちたかったですけど、まだ余裕持たれてね。一回だけじゃもったいないと思うんで、もう一回秋山さんとやりたいです。夢だ、憧れだで終わっちゃいけないと思ってるけど、憧れの人とやってさらにモチベーション上げるっていうのが自分のプロレス人生のやり方でもあるんで、そこでモチベーションをまた上げて、成長につながればいいと思う」と秋山に感服しつつ、さらなる飛躍を誓って前を向いた。