大仁田の化身グレート・ニタがブリー・レイとECWで激突。サブゥーの裏切りによりECW対FMWの新たな抗争に発展か?
米国フィラデルフィア州の2300アリーナ(旧ECWアリーナ)で、米国現地時間3月26日19時半から、「バトルグランド・チャンピオンシップ」が開催され、日本から大仁田厚の化身、グレート・ニタがブリー・レイ(元ECWとWWE所属)と対戦した。
メインイベントに登場したニタは、般若の面に着物をまとい和風の装い。これに対してブリー・レイは革ジャンをはおり、パイプ椅子を持って、大仁田厚の入場曲「ワイルド・シング」の中登場すると、なんとかつて1999年4月10日新日本プロレス東京ドーム大会で大仁田が入場時に行ったパフォーマンスを模して、花道でタバコをふかしてみせた。
試合はニタが持ち込んだおおぬさでリングの四方をお祓いしていたところ、ブリーに突如毒霧を吹き始まった。毒霧をくらい劣勢のブリーに対し、椅子攻撃を畳み掛け優勢に見えたニタだったが、ギター攻撃をブリーに止められ、返り討ちに合う。
激しく叩き下ろされたギターで頭部と瞼の裂傷を負ったニタは、エルボードロップを3連続でくらい、いっきに形成逆転となった。
途中テリー・ファンクから伝授された脚立を振り回しブリーを翻弄したものの、ニタは有刺鉄線テーブルを前に捕まってしまう。
そこへ、ニタを助けにレザーフェイスが乱入し、さらにサンドマンが竹刀を振り回しブリーを助けるため乱入。リング上は混戦となる。
そこへ追い討ちをかけるように突如サブゥーが登場。ニタを助けたように見えたが、ニタが差し出した握手を求める手を捉え五寸釘で刺し強襲した。
ニタはそのままブリーにより、有刺鉄線テーブルにパワーボムで沈められスリーカウントとなった。
試合後、ブリーはニタに握手を求めるも、ニタは手を払い平手打ち合戦となる。
ブリーは「大仁田はデスマッチのレジェンド。大仁田はデスマッチの神様だ。しかし!このECWを作ったのはサブゥーだ!」と叫び、サブゥーと共闘してECWがFMWを倒すと宣言。
ニタは、かつてFMWで戦い仲間だと思っていたサブゥーの裏切りを嘆いた後、「ECWはFMWのコピーだ!」と叫んだ。
試合後大仁田は、ニタの負けを受けて「サブゥーはFMWを支えてくれたひとり。だがアメリカに帰った後は、ECWのスピリットで満たされてしまった。彼の裏切りにニタは驚き傷ついただろう。こうなったら、ECWを倒すしかないだろう!」とコメントした。
ECWとFMWの戦いが始まりそうな、今後も目の離せない試合の幕切となった。