米AEWに長期遠征の竹下幸之介「世界一のプロレスラーになるために行くんで、チャンピオンになるのも目標」!4・10後楽園での遠藤哲哉10周年記念試合」は遠藤、秋山、坂口VS竹下、HARASHIMA、本多に決定!

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 DDTプロレスが3月28日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を開き、4月10日の東京・後楽園ホール大会を最後に米AEWに遠征する竹下幸之介が思いの丈を語った。

 約1年ぶりのAEW参戦となる竹下は「米国で戦うのは僕の念願でもあって、昨年のAEW遠征ではハウスショーを含めて3試合させていただいたんですけど。そのときも大きな舞台で戦いたいという思いがより強くなり、今回わがままを聞いてもらう形でAEW参戦となりました。前回は約1週間しか行けなかったんで、今回は長期間行かせてほしいと会社にはお願いしていました。今回このような形でチャンスを与えていただいたDDT、AEWには感謝してますし、チャンスをつくっていただいたケニー・オメガ、中澤マイケルの2人にも感謝してもしきれないくらい。これは僕が試合を見せて、結果を残して、恩返しするしかないと思ってます。しっかり竹下幸之介のプロレスをAEWの大舞台で見せていきたいと思います。竹下幸之介のシーズン2の始まりです」と話した。

 AEWでの目標について「前回はダークマッチ2試合とハウスショー1試合でした。次のステップアップとしては、AEWは本当につけいる隙がないくらい選手層も厚いのですが、目標としては『Dynamite』『Rampage』、TVマッチに出場することですね」とキッパリ。

 遠征期間に関しては「極端な話、すぐに米国に移住するわけではないので。1年で考えたら、米国にいる期間が長い方がいいんですけど、DDTにもビッグマッチなどで参戦する機会もあると思います。米国に行って、スポットだけ日本に戻ってくるけど、また米国に戻るというイメージ。まだ決まってないことも多いので、具体的に何ヵ月行くというのは決まってない状況です。(片道切符?)ハイ。実際帰りのフライト取ってないんで」と述べた。

米国に行く決断を下した理由については「DDT25周年で両国国技館という節目もありましたし、僕自身今年で10年になるんで、10年の使命は全うできたかなと。自分でも納得できるものができたかなと。じゃあ、次に何を夢見ることができるのかと思ったとき、このタイミングで米国に行くというのがベストなんじゃないかなと・・・」と明かした。

 本格的に参戦する以上、ベルト戦線に絡むことも期待されるが、「世界一のプロレスラーになるために行くんで、そのためにはチャンピオンになるのも目標だし・・・。ある意味そこがゴールかもしれないですけど。ここ1年AEWの戦いを見ていて、レベルの高さというところでは、正直僕自身もDDTのストロングの部分も負けてないという自負はあるんですけど、なんせ狭き門なんで。去年行った状況とも違うし、この1年間で選手も増えて、選手層も厚くなって、行ったから当たり前のように試合が組まれるわけじゃないと思う。1試合1試合がチャレンジになるし、それを乗り越えて、日本、DDTのファンの人たちにも、海を飛び越えて届くくらい活躍するつもりで行きます」と目を輝かせた。
 
また、4月10日の後楽園ホール大会で行われる「遠藤哲哉デビュー10周年記念試合」の対戦カードが本人の希望で遠藤、秋山準、坂口征夫組VS竹下幸之介、HARASHIMA、アントーニオ本多組に決まったことを発表した。

 10周年を迎えた遠藤は「4月1日で10周年になります。今30歳なので、人生の3分の1をプロレスに費やしてる。20年、30年と続いて、棺桶に入る頃には、人生の大半がプロレス漬けだったなとなるかどうかは正直分かりません。分かんないんですけど、少しでもファンの皆さんの前に立てるよう頑張りたいと思います」とコメント。

 所用のため欠席した坂口からは「遠藤、なぜオマエが俺を選んだのか、それを聞きたい。俺も10周年だけどね」とのメッセージが寄せられた。

 タッグを組む秋山は「僕は大石真翔枠ということで、(欠場中の)彼の気持ちも乗っけて。しっかり盛り上げて、いい試合をしたいと思います」と語った。

 対戦するライバル・竹下は「記念すべき10周年記念マッチに、自分がそのカードのなかに入っているというのは、遠藤哲哉の歴史のなかで竹下幸之介というのは特別な意味があるのかなって思ったりもしましたけど。僕自身、米国に行く前の最後の試合になりますので、しっかり絶好調なところを見せないといけないんで、ガッチリいかせてもらうと思う。竹下、HARASHIMA、本多組は記憶にないんですけど、すごい楽しみなトリオなんで、いいところがたくさん詰まったタッグマッチになるんじゃないかと思います」と意欲を見せた。

HARASHIMAは「記念の試合に選ばれてうれしく思います。10年前、遠藤がどうだったかなと思うと、冴えない感じの東北の純朴な少年だったなと、昨日のことのように思い出されます。今とは想像つかない感じで。今はチャンピオンとして存在感、技、体・・・。この10年どれだけ頑張ってきたか分かるので、精いっぱい戦いたいと思います」と話した。

本多は「本当に純朴な少年で、10年前、彼が20歳、私が34歳くらいで。遠藤哲哉という人間のおもしろさは、プロレスに出会ったことで、100パーセント生かされるようになったと、彼とプロレスの相性はいいと思ってて。10年前それを見抜いてる人は私を含め誰もいなくて。彼の人間の良さとか、彼の努力とか、10年積み重なると、ちょうどDDTの25周年のときに花開いた」としみじみ。

 坂口との異色タッグ結成について、遠藤は「坂口さんもDDTに上がったのが2012年で10年目になるんです。私は前のユニットが悪いことばかりしてたんで、ほかのユニットの選手と組むことがなかなかなかったので。坂口さんとKO-D無差別のタイトルマッチをしたりして、そういう経験がありまして、僕が希望を出さないと坂口さんと組む機会なんて一生来ないと思ったんで、今回組ませていただきたいと会社に伝えました」と説明。

対戦相手に関して、遠藤は「HARASHIMAさんはずっとDDTを支えてきた選手で。僕がデビューした頃、トップレスラーでKO-D無差別も巻いてましたし、10年経った今でも最前線で戦ってる選手ということもあって、リスペクトしてるところもあります。それで選ばせていただきました。竹下選手、本多選手は、僕が初めて入ったユニット・ハッピーモーテルで一緒に活動していた2人です。本多さんに関してはある意味、父親のような存在でした」と述べた。

秋山とのタッグについて、遠藤は「秋山さんとは組んだ期間は長くないんですけど、濃い時間を過ごさせていただいてる。試合のとき、隣に立ってても、常に我々バーニング、高鹿(祐也)、岡田(佑介)にも目を光らせて見てもらってる。秋山さんがいなかったら、僕はKO-D無差別級王者になれてないと思ってます。そのくらい僕のなかで大きい存在になってます」とコメントした。

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