家庭を守るためにプロレスラーを引退。タンク永井が約10年のプロレスラー人生に幕!
13日、 千葉・TKPガーデンシティ千葉で『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』が行われ、タンク永井が引退試合を行った。
去る2021年12月13日、タンク永井が引退会見を行った。
タンクは陸上自衛隊への所属を経て2012年にKAIENTAI DOJOでプロレスデビュー。K-DOJOおよび2AWのヘビー級の猛者として強い存在感を発揮し、千葉出身者として千葉と2AWを盛り上げる柱の一人となっていた。
タンクは2015年に紫雷イオの姉である紫雷美央と結婚し、美央は結婚を機にプロレスを引退。妻である美央が3人目の子供を妊娠し体調を崩したことがきっかけに、「プロレスと家族を天秤にかけ、プロレスというリスクのある仕事を続けながら家族を守るのは難しい」という判断を下し、家庭を守るためにプロレスラーを引退するという道を選んだ。
タンクの引退表明以降、タンクの歴史を語るに欠かせない選手たちが引退ロードを彩り、全日本プロレスの石川修司とのシングルマッチからバラモン兄弟とのタッグマッチまでタンクの様々な表情を見ることが出来る試合を展開。引退2日前に行われた最後のホームマッチでは全5試合すべてに出場し、縁の深い選手ら23人を行うなど完全燃焼の準備を整えて最後の日を迎えた。
タンクの引退試合の相手は、“TollGlänz”の盟友である後輩・吉野コータローとのシングルマッチ。
試合は、互いにともに歩んできた歴史を確かめ合うかのような真っ向からのぶつかり合いを展開。一本気な2人の性格を象徴する小細工なしの熱戦の末、最後は吉野がタンクの必殺技であるスピアー・タックルを決めて勝利。
闘いの終わった2人は涙しながら抱き合い、その後、引退セレモニーを実施。10カウントゴングに続き最後の選手コールが響き渡り、盟友たちとともに会場を一周してファンに最後の勇姿を見せつつ退場。約10年に渡るプロレスラー人生の幕を閉じた。