吉田綾斗が絶対王者・真霜拳號を破り約2年半ぶりの2AW無差別級王座戴冠!若きタッグ王者組はKAIENTAI DOJOからの古豪を破って新時代を守り抜く!
25日、千葉・TKPガーデンシティ千葉にて『有限会社 山﨑工業 プレゼンツ 2AW 年内最終興行 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』が行われた。
2AWの2022年の総決算となる今大会では、花見達也&仁木琢郎vsPSYCHO&旭志織の2AWタッグ選手権試合、真霜拳號vs吉田綾斗の2AW無差別級選手権試合が行われた。
花見&仁木の若き王者組が、KAIENTAI DOJO時代からの古豪であるPSYCHO&旭を迎え撃ったタッグ王座戦では、曲者のベテラン2人が試合を支配。時代が再び逆戻りしてしまうと思わせる場面が幾度もあったものの、“紅炎”の中で絆を育んできた花見&仁木は折れること無く気迫のファイトで食い下がり、最後は花見が朱雀で旭から3カウントを奪った。
その後、次期挑戦者として名乗りを上げたのは、“スターライトドリーマーズ”最上九&笹村あやめ。同期の花見を強く意識する笹村の強い希望により、2023年2月19日『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』にて両者のタイトルマッチが決定した。
そして、メインイベントでは7度の防衛を続けて絶対王者となりつつあった真霜の無差別級王座に吉田が挑戦。
11月に行われたシングルトーナメント『ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT』では、肩の怪我を押して出場した真霜を吉田が破ってそのまま優勝を決めており、流れは吉田にあると言える。しかし、真霜も初代タイガーマスク率いるレジェンド王座も持つシングル二冠王。ストロングスタイルを体現する存在として負けるわけにはいかない闘いに臨んだ。
2AWの強さの象徴でありブレることのない真霜に対し、吉田は“THE RULE”に加入しヒールターンしてからかつての誠実な姿勢は見られなくなり挑発的な言動が目立つようになってきた。
反則やラフプレイもいとわなくなっていた吉田だったが、この日はかつてのような真っ向勝負を展開し真霜と正面から激突。一進一退の攻防の末、吉田の気迫が真霜の覚悟を上回って一気呵成に攻め立て、最後は吉田がヒールとなってから1度も出したことがなかった急角度バックドロップでフィニッシュ。吉田が2年半ぶり2度目の王座戴冠を果たした。
マイクを取った吉田は、「チャンピオンになった俺から1つだけ報告があります。今日でTHE RULEは終わりにする。それについて話すのは、ここではあまりにも短いから、またどこかでちゃんと話します。新チャンピオンのこれからは、俺たちのこれからは、いや、俺たち2AWのこれからは、また来年以降もみなさんのその目で見てください。1年間好き勝手やった自分が言っても説得力ないけど、今年も2AWを支えてくださりありがとうございました。2AWのやつら、いや、プロレス界誰でもいい。今の吉田綾斗、止めれるもんなら止めてみぃや」とTHE RULEの解散を宣言するとともに2AWの柱となっていく決意を語った。
1つのストーリーにピリオドが打たれた形となるが、2023年1月2日『新春闘い初め』から早速2AWの新たな闘いが始まる。この大会では、長らく入院していたリッキー・フジの復帰戦も決まっており、明るい話題から新年のスタートをきることになる。
今大会が所属ラストマッチであった条柴拓真など退団する者もいる中、死の淵から帰還を果たす選手もおり、王者としてしっかりと団体を支える若き力がしっかりと育っている2AW。アクティブにアドバンスする2AWに来年も期待したい。