60歳のゴージャス松野と58歳の吉田和彦がタッグ王座戴冠!現役で頑張る同世代に「いくつになってもやる気さえあれば人の夢は叶う」とエール

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 24日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~秋の東京新宿~』が開催され、ゴージャス松野(60)&吉田和彦(58)が“アラカンタッグ”でBBWタッグ王座を戴冠した。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリングとは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。

 この日は、ゴージャス松野&吉田和彦が諸橋晴也&鈴木悟の持つBBWタッグ王座に挑戦。
 吉田は50歳のときにベストボディ・ジャパンコンテストのゴールドクラス(50歳~59歳)に初出場し、2013年、2015年、2017年には全日本大会で優勝を果たした。2018年からは同コンテストの審査委員となり、現在は複数の大会で審査委員長を務めているコンテスト会の重鎮。
 吉田は同人誌専門印刷所として同人界で熱い支持を集める『コーシン出版』を手掛ける恒信印刷株式会社の代表取締役を務めており、ベストボディ・ジャパン2019日本大会モデルジャパン部門ゴールドクラスで4位入賞を果たしたゴージャス松野が自分より年上にも関わらずコンテストで結果を残しながらプロレスラーとして闘う姿に感銘を受け、昨年11月にBBJからプロレスデビューを果たした。

 吉田はコンテストのモットーである“知性と品格”を胸に正々堂々の闘いを是としているが、松野は「プロレスってのはそんな甘いもんじゃないんだよ」と反発し一時は抗争にまで発展。しかし、2人は闘いを通して互いを認め合い、「コンテストの最年長グループとして一緒に挑戦を目指しましょう!」とタッグを結成して王座挑戦にまでこぎつけた。

 この日、王者として迎え撃ったのは、悪の“ダンカンプロレス軍団(DPG)”のメンバーである諸橋晴也&鈴木悟。しかし、DPGのスポークスマンを務める大和ヒロシがリングに上がると、「こんなご年配の方々がこのピチピチのチャンピオンに勝てるわけがねーだろ!」と松野&吉田を嘲笑し、「お前らが10分耐えられたらこのベルトはくれてやる。さらにお前らはフォールで1カウント取ったら勝ちでいいぞ」と挑戦者が圧倒的有利なルールを提示。
 あまりにも挑戦者をナメたルール提案であったものの、勝利至上主義の松野はこれをあっさり了承する。


 試合はDPGのラフファイトで圧倒していく中、松野は丸め込みの連発でがむしゃらに勝利を狙っていくものの、正々堂々の闘いにこだわる吉田は相手の全力を引き出そうとするあまり集中攻撃を受けてしまい劣勢に追い込まれる。
 しかし、吉田は得意のサイドポーズ式リバース・インディアン・デスロックや空中胴絞め落としを決めて意地を見せると、松野とともにフライングクロスチョップの編隊飛行を見せて逆転。最後は諸橋の首固めを松野が上から潰し、1カウントを奪って激勝。
 試合時間は9分38秒。時間切れ勝利を狙える展開でありながら自らの手で勝利を掴むという松野の矜持が光る試合となった。

 松野は「なにが1カウントルールだこの野郎!年寄り扱いするんじゃないんだよ。ホントはこんなルールなんか無くても俺たちが勝ってた。結果は変わらないよ。年寄りだからって見くびってもらっちゃ困る。僕たちの身体見れば分かるでしょ?吉田さん、俺たちがこのベルトを墓場まで持っていこう。そんな先の話じゃないんでね(笑)」と笑いを誘いつつ堂々のマイク。
 そして、まだまだ現役で頑張る同世代に向けて「いくつになってもやる気さえあれば人の夢は叶うものです」とエールを贈った。

 対する吉田はデビュー10ヶ月での初勝利で王座戴冠を果たすこととなり、「初勝利でベルトを巻けるとは……まだビックリしています。松野さんの力あってこその勝利ですが、防衛戦は自分が勝利できるように頑張りたいです」と安堵した様子で語った。

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