【インタビュー】飯伏幸太の愛弟子・元キックボクサーの前口太尊がプロレス本格参戦!ラジオでプロレスへの熱い愛を激白!「キックの技は使わない。プロレスファンを侮辱しない闘いをしたい」

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 某日、東京都・世田谷区にて11月4日放送の『なべやかんのブヒブヒスパークタイム』の収録が行われ、元キックボクサーの前口太尊がプロレス本格参戦への熱い想いを語った。

 太尊はキックボクサーとしてJ-NETWORKライト級王座を戴冠した実績を持ち、2017年に佐藤光留率いるハードヒットにてエキシビジョンマッチという形でプロレスのリングへ登場。2021年7月22日にキックボクサーを引退すると、2021年8月にはハードヒットにて正式にプロレスラーデビュー。
 プロレスラーとしては個人的に親交が深いという飯伏幸太の飯伏プロレス研究所の所属として活動しており、10月にはガンバレ☆プロレスのトーナメント『ガンバレ☆クライマックス2021』にエントリーされ高岩竜一とも対戦。11月には4試合出場することが決まっているなど早くもプロレスラーとして引っ張りだこになっている。


 この日、太尊はなべやかんのラジオ番組『なべやかんのブヒブヒスパークタイム』にゲストとして収録に参加。『ブヒスパ』はやかんと妻の荻野真理さんとともにエフエム世田谷で毎週木曜日の23:00~24:00に放送中の地元・世田谷区の魅力を伝えるラジオ番組だ。
 太尊は11月19日にベストボディ・ジャパンプロレス(BBJ)へ初参戦し、田中稔とのシングルマッチを行うこととなっており、この日はラジオでBBJの王座であるBBW無差別級王者&BBJ6人タッグ王者として君臨しているやかんを相手にプロレス本格参戦への意気込みを語った。

 収録を終えた太尊は、プロレス本格参戦への熱い想い、そして師匠であり盟友である飯伏幸太についてについて真剣な表情で語った。

■“キックボクサー”前口太尊が憧れた“プロレスラー”としての生き様――「プロレスラー、かっけー!」

――7月22日にキックボクサーを引退されて、プロレスラーとしての活動を本格的にスタートされました
「そうなんですよ。現役時代から『絶対プロレスやったほうが良い』って色んな人に言われてきたので、プロレスラーになれて嬉しいです!(笑)」

――確かに、前口選手はキックボクサー時代から華のあるファイトスタイルでしたね
「僕はキックやってたときから、ただ勝つだけじゃ駄目だと思ってたんです。やっぱ、お客さん盛り上げなきゃダメじゃないですか。だからキックのときも変な技術使わず前に前に出て、お客さんの反応を見て『こうした方が盛り上がるな』って思いながら試合してましたし、気合と元気の良さで盛り上げて『前口太尊ワールドを引き起こしてやる!』って思ってました」

――キックの現役時代からプロレスのリングにも上がっていましたが、プロレスへの憧れがあったと
「元々僕はプロレスが大好きで、飯伏さん(※飯伏幸太)とも仲良くさせていただいていたっていうのもあるんですけど、キックやってたときから思ってたのが、試合数が(プロレスに比べて)少ないんで、2ヶ月くらい僕の名前が消えちゃうときがあるんですよ。試合が無いと中々みんなの話題に上げてもらえない。でも、プロレスラーの方ってスゴいじゃないですか。キックは出来て2ヶ月に1回なのに、プロレスラーは毎日のように試合するのが当たり前で常在戦場って感じで。しんどいはずなのに全然平気な感じじゃないですか。それを見て、カッコいいなあって。『プロレスラー、かっけー!』って思ったんですよ」

――プロレスラーの生き様に惚れたと
「そうです!前に大仁田厚さんとNOSAWA論外さんの電流爆破マッチを見させていただいて、メッチャヤバい試合して血だらけになったNOSAWAさんが何事もなかったかのように『飲みに行こうぜ!』って笑いながら言ってるのを見て、『超人だ!』って(笑)リスペクトですよね。キックボクサーでそんな人いないですよ。僕も試合終わった後もケロっとしていたい、キックボクサーのときより生物的に強くなりたいと思ったんです」

■前口太尊に影響を与えた“ゴールデン☆スター”飯伏幸太――「飯伏さんがいなかったら今の自分はいない」

――飯伏選手との関わりもプロレスラー転向のきっかけになったのでしょうか
「そうですね。僕はプロレス大好きなんで飯伏さんのことはもちろん昔から知ってましたし『スッゲェ!』って思ってました。飯伏さんもキック出身で今でも格闘技好きなんでKNOCK OUTとか見に来てくれて自分のことを知っていてくれてて。共通の知り合いを通して知り合って、意気投合しました(笑)」

――プロレスラーとしては飯伏プロレス研究所の所属になっていますが、飯伏選手からの指導も受けているのでしょうか
「もちろん受けてます!自分がデビューするとき(※2021年8月22日、ハードヒット富士通スタジアム川崎大会)に全然技が無いんで、飯伏さんからドロップキックを教えてもらって。そのときは技がチョップとドロップキックくらいしか無かったんで、ドロップキックを7,8連発やりました!(笑)」

――飯伏選手直伝のドロップキックですか!
「本格的にプロレスやっていくに当たって、色々新技の練習も見ていただいています。WWEのAJスタイルズさんがやるフェノメナル・フォアアームをやってみたくて、この間スワンダイブの練習をしてみたんですけど、『いきなりそれやる人いないですよ(笑)』って言われちゃいました(笑)でも、いずれやりたいですね、タイソン・フォアアーム……」

――これからは“飯伏幸太の弟子”という期待も背負うことになるかもしれません
「プレッシャーですね。結構言われるんですよ、冗談っぽくですけど『飯伏の弟子ならフェニックス・スプラッシュ出すんでしょ?』みたいな(笑)」

――飯伏プロレス研究所の新人としてのプレッシャーもあると……
「でも、飯伏プロレス研究所の名前も売っていきたいですよね。飯伏プロレス研究所の所属としてガンガン動いていけるのは自分しかいない状況なので、自分が名前を広めていきたいですね。僕のプロレスの師匠は飯伏さんですし、飯伏さんがいなかったらプロレスもやれていないので、そこは恩返しと言うか、僕のもう1つの目標です」


■“プロレスラー”前口太尊への逆風、そしてその反骨心――「プロレスを馬鹿にしてくる奴らを跳ね返してやりたいですね」

――プロレスラーとしてはデビューしたてですが、既に試合のオファーが殺到しているとか
「そうなんですよ!11月には4試合決まっていて、12月もどこかに上がらせてもらえそうで。話題にしていただいて本当に嬉しいですよね!プロレスって月1で試合するのでも少ないほうじゃないですか。でも週1回は試合できたらSNSでも継続的に皆さんに名前出してもらえるかなと思ったんで最初は『週に1回は試合できるようになる』って目標を持ってたんですけど、『いきなり叶いましたね!』って飯伏さんにも喜んでいただけました(笑)」

――今後もどんどん試合数を増やしていきたいですか?
「もっちろん!超スーパー速く動ける年齢も限られているので、動ける内に露出をどんどん増やしていきたいですね。2年以内って感じですね。11月は週1で試合出来ますし、12月も上がらせてもらえそうなんで、プロレスファンの皆さんの記憶に残れたら嬉しいです。僕がプロレスのリングに上がることでキックボクシングを辞めても名前は残るんだってことを証明していきたいです」

――ファンもまだまだ太尊選手の闘う姿が見られることが嬉しいと思います
「……うーん、それはちょっと微妙なところですよね」

――というと?
「『プロレスに出る』って言うと、キックのファンにすごい馬鹿にされるんですよ。それが今はすっごい悔しいんですよね。佐藤光留さんともよく話すんですけど、それがホントに悔しくて……。プロレスファンはキックの試合を見に来てくれる人も多いイメージなんですけど、キックのファンはあまりプロレスをリスペクトしてくれてないのかなって。キックのファン、格闘技のファンにプロレスが下に見られてるのかなって思うとホント悔しいんです。その風潮に革命を起こしたいですね。『キックとプロレスの融合をしたい』って現役時代から思ってたので、キックのファンにも楽しんでもらえる試合がしたいです」

――プロレスに対するマイナスイメージを払拭していきたいと
「試合だけじゃなくて、すべてでお客さんを盛り上げるのがプロレスじゃないですか。そういう要素に魅了されて見入っちゃったんですよ。スゴいですよ、プロレスは……。2年後くらいには大爆発を起こしたいです。今プロレスを馬鹿にしてる人にも『プロレスすげー!』って思ってほしいんです。なんだったら、僕がプロレスラー代表としてRIZINとか出たいですよ(笑)そんな簡単なものじゃないって分かってますけど、キック引退してプロレスラーになった奴が大晦日のRIZINで勝てば、みんな『プロレスすげー!』ってなるじゃないですか。そういう気持ちです。プロレスを馬鹿にしてくる奴らを跳ね返してやりたいですね」

■前口太尊vs田中稔、“キックボクシングvsUWF”のシングルバウトに向けて――「大先輩に胸を借りるつもりで全力でぶつかります!」

――プロレスラーとしては、やはりキックボクシングのバックボーンを生かした格闘スタイルで行くのでしょうか
「いえ、しばらくキックボクシングの技を使わないで試合したいと思ってるんです。そうした方がプロレスファンに失礼じゃないと思うんですよね。引退したキックボクサーがキックの延長で遊び半分でやってるんじゃないっていうのが伝わればいいなって。プロレスファンを侮辱しない闘いをしたいです」

――11月19日のベストボディ・ジャパンプロレスでは田中稔選手とのシングルマッチが決まっています
「(10月9日の)GLEATさんを見に行ったときに田中稔さんに初めて会って、『今度BBJで試合させていただきます!』って挨拶したら、その時点でも稔さんが試合のこと知らなくて(笑)でもすごい優しくしてくださって色々お話もさせていただいたんで、大先輩に胸を借りるつもりで全力でぶつかります!」

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします!
「これからリングに上がるのはキックボクサーの前口太尊じゃなくて、プロレスラーの前口太尊なんで、倒れても倒れても立ち上がるというプロレスラーの闘いをします。デビューしてからまだ数戦しかしていない新人ですが、どうか応援よろしくお願いします!」


『ベストボディ・ジャパンプロレス〜2021年 最終戦!!〜』
日程:2021年11月19日(金)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE

▼エキシビジョン シングルマッチ
なべやかん
vs
榎本高志(練習生)

▼ベストぽっちゃり・ジャパン グランプリ決定戦
男色ディーノ(DDT)
vs
大鷲透(フリー)
vs
伊橋剛太(DDT)
審査委員:吉田和彦

▼シングルマッチ
田中稔(GLEAT)
vs
前口太尊(飯伏プロレス研究所)

▼タッグマッチ
谷口智一/高尾蒼馬(DDT)
vs
ライジングHAYATO(愛媛) withキューティエリー・ザ・エヒメ(愛媛)/イマバリタオル・マスカラス(愛媛)

▼タッグマッチ
ゴージャス松野(DDT)/遠藤哲哉(DDT)
vs
[ダンカンプロレス軍団]諸橋晴也(フリー)/大和ヒロシ(フリー)

▼BBW無差別王座挑戦者決定戦・4WAYマッチ
島谷常寛(フリー)
vs
政宗(フリー)
vs
唐澤志陽
vs
鈴木悟(フリー)

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