平日昼のスターダム後楽園ホール大会が超満員札止め!ジュリアが6年ぶりの後楽園メインに立ったコグマをノーザンライト・ボム葬!
13日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『5★STAR GP 2021』が開催された。
『5★STAR GP』とは毎年8月~9月にかけて行われるスターダムのシングルリーグ戦。【レッドスターズ】ジュリア、渡辺桃、鹿島沙希、スターライト・キッド、なつぽい、ひめか、コグマ、白川未奈、岩谷麻優【ブルースターズ】林下詩美、朱里、中野たむ、上谷沙弥、舞華、AZM、琉悪夏、小波、ウナギ・サヤカ、彩羽匠と過去最多の20選手がエントリー。7月31日の横浜武道館大会から開幕し、9月25日大田区総合体育館大会で優勝決定戦が行われる。
開幕6戦目となるこの日は、5★STAR GP公式戦が5試合実施。なお、この日は平日昼間の開催にも関わらず超満員札止め(713人/コロナ対策限定人数)と団体の勢いを象徴するかのような客入りとなった。
第4試合では、レッドスターズ公式戦としてスターライト・キッドとフキゲンです★が対戦。
大江戸隊対決であり、ハイスピード王座戦線でしのぎを削る2人の試合は足の踏みつけ合いというコミカルかつラフな立ち上がりも、すぐにアームドラッグの応酬やロープに飛びながらの攻撃の読み合いといったハイスピードファイトに発展。フキゲンは得意の丸め込みの連発で攻勢をかけるが、キックアウトしたキッドが後頭部へのランニングダブルニーで一気に流れを掴み、最後はムーンサルト・プレスで3カウントを奪った。
第5試合では、ブルースターズ公式戦として上谷沙弥と小波が対戦。
試合序盤から小波が場外戦に引き込み、大江戸隊の仲間たちとともに上谷を袋叩きに。“職人”小波は嗜虐的な笑みを浮かべながら的確なサブミッションで上谷の腕を破壊していき、トライアングルランサーでの決着を狙うが、上谷はこれをフランケンシュタイナーで切り返し、そのまま全体重をかけてのエビ固めで3カウント。
第6試合では、ブルースターズ公式戦として中野たむと舞華が対戦。
ゴングとともにたむが多彩なキックで一気呵成に攻め立てるが、舞華はこれを冷静にさばくと腕への一点集中攻撃を展開。舞華はバックドロップ、滞空式ブレーンバスターなど得意のパワーファイトで連撃し炎華落とし。さらにラリアットで決めに行くが、たむがキャッチして腕を取りながらの首固めで技アリ勝利。
第7試合では、レッドスターズ公式戦として岩谷麻優となつぽいが対戦。
試合開始直後からハイスピード王者のなつぽいが丸め込みの連発やアームドラッグの連発とハイスピードファイトで攻め込んでいくが、岩谷は逆エビ固めやフェイスロックなどじっくりした拷問技で対応し、動きの鈍ったなつぽいをトラースキック等のカウンターキックで的確に撃ち抜いていく。なつぽいはジャーマン・スープレックス・ホールド、フェアリアル・ギフトと大技で畳み掛け、フェアリー・ブリングでの決着を狙うが、これを耐えた岩谷が高速ドラゴン・スープレックス・ホールドで試合を決めた。
第8試合では、レッドスターズ公式戦としてジュリアとコグマが対戦。
ハイスピード戦線へと参入したコグマが機敏な動きでグラウンドに引き込んだりアームドラッグで翻弄したりと序盤戦を優位に進めていくが、ジュリアはバタフライロック、蜘蛛の巣、STFといった多彩なサブミッションで対抗。終盤にはコグマがジャーマン・スープレックス3連発からハイクラッチ式ジャーマンで決めようとするが、これをエプロンに着地したジュリアがロープを使ったネックブリーカー。さらにビンタ合戦に打ち勝ったジュリアがシャイニング・ケンカキック、ファルコンアロー、ノーザンライト・ボムと連撃して激戦を制した。
5★STAR GPの現状は、5戦行っている選手がいる一方で、彩羽とひめかのリーグ初試合は8月末に設定されているなど試合数の違いから一概に比較することは困難なものの、レッドスターズでは5点のキッドがトップを走り、岩谷、ジュリア、白川が4店を獲得してすぐ後ろにつけている。ブルースターズではたむと舞華が6点で現状トップ。詩美、朱里、ウナギが4点で後を追う展開となるも、終盤戦の過密日程の中でいつひっくり返るかわからない状況だ。
なお、今大会の前半戦終了後には、新日本プロレスが9月4日&5日に開催するメットライフドーム大会にてスターダムが提供試合を行うことが発表された。