【試合詳細】8・13 Actwres girl’Z後楽園ホール大会 【AWG認定タッグ】本間多恵&尾﨑妹加vs関口翔&青野未来 【AWG認定シングル】SAKIvs清水ひかり 五十嵐乃愛&米山香織vs谷もも&向後桃
『Actwres girl‘Z後楽園ホール大会』
日程:2021年8月13日(金)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:未発表
▼ARGアクトリング提供公演
アド(なる)/●アネモネ(夏葵)
9分9秒 1399→片エビ固め
○ホシキアリサ(星希アリサ)/CHIAKI(ちあき)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
水森由菜(我闘雲舞)/●未依/網倉理奈
7分19秒 ブレーンバスター固め
さくらんボニータ/入江彩乃/○櫻井裕子
▼タッグマッチ 20分1本勝負
noki-A(フリー)/●三浦亜美
15分41秒 ジャパニーズ・レッグクラッチホールド
茉莉/○松井珠紗
▼五十嵐乃愛 引退試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●五十嵐乃愛/米山香織(YMZ)
10分20秒 ネクターピーチ
谷もも/○向後桃
▼AWG認定シングル選手権試合 30分1本勝負
【王者】○SAKI
18分29秒 カワイルド・ニードロップ→片エビ固め
【挑戦者】●清水ひかり
※SAKIが2度目の防衛に成功
▼AWG認定タッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者組/SPiCEAP】本間多恵/●尾﨑妹加(フリー)
13分19秒 バックドロップ→片エビ固め
【挑戦者/KKMK】関口翔/○青野未来
※SPiCEAPが2度目の防衛に失敗。関口&青野が第2代王者となる。
翔&未来が半年越しのリベンジを果たしSPiCEAPからタッグ王座奪取!SAKIがひかりとの絆の5番勝負最終戦で勝利しシングル王座防衛!“週末アクトレスガールズ”五十嵐乃愛が「なにも悔いがないです」と笑顔の引退!
アクトリング提供公演
まずは宇宙海賊シェルオルが後楽園ホールのリングに登場。
続いてCHIAKIとホシキがリングへ。
アネモネとアドが握手を求めるが、握り返そうとしたホシキとCHIAKIを見てあっかんべー。
先発はアネモネとCHIAKIとなり、ロックアップからリストの取り合い。
これを返したCHIAKIがヘッドロックで捕らえると、ロープに走りショルダータックル。すぐにハンドスプリングで立ち上がったアネモネがロープに飛ぶが、CHIAKIがアームホイップ。再度アームホイップを狙うがアネモネが切り返し、足を刈ってのフォール合戦から一度距離を取る。アネモネはアドにタッチ。
タッチしようとしたCHIAKIを二人で襲撃し、次々串刺しドロップキックからダブルのフェイスバスター。
さらにロープに振るが、CHIAKIはダブルラリアットでなぎ倒す。
CHIAKIはアドを起こすが、アドはローキック連打からミドルキックも、CHIAKIはキャッチしマフラーホールド。これはアネモネがカット。
CHIAKIはボディスラムを狙うが、アドは首固めで切り返すが2。
アドはラリアットも、避けたCHIAKIがドロップキック。CHIAKIはホシキにタッチ。
CHIAKIがアドをカナディアンバックブリーカーで捕らえてコーナーに吊るすと、ホシキが串刺しジャンピングニーからCHIAKIが串刺しラリアットを繰り返す。さらにダブルのジャンピングニーからホシキがアドをフォールも2。
ホシキはSTFで捕らえるが、アドはロープを掴みブレイク。
ホシキはストンピングから引き起こしてラリアットも、避けたアドがティヘラから走り込むが、ホシキはハイキックで迎撃。
ホシキはコーナーに登り、1399を発射するが避けたアドに走り込むが、アドは阿吽で迎撃しノーザンライトスープレックスホールドも2。
アドはアネモネにタッチ。
アネモネはドロップキック。立ち上がったホシキがエルボーを打ち込むとエルボー合戦。ホシキが打ち勝ちコーナーに振ると走り込むが、アネモネはコーナーに駆け上がりダイビングクロスボディアタック。さらにアドがフルムーンプレスを投下し、アネモネがライトニングスパイラルからフォールもCHIAKIがカット。
CHIAKIがアネモネにガットショットからロープに飛ぶが、アドがドロップキックを叩き込みエルボー連打。アドとアネモネをCHIAKIは同士討ちさせ、ロープに飛ぶが、アネモネとアドは足を掴んで引き倒すと、アネモネはエプロンからのスワンダイブフットスタンプ。
アネモネはホシキにフィッシャーマンズスープレックスホールドも2。
ホシキのハイキックを避けたアネモネがスクールボーイも2。
アネモネは横入り式エビ固めも2。
アネモネは前方回転エビ固めも2。
アネモネは髪を掴んで引き起こすが、ホシキはハイキックからトラースキック。さらにコーナーに登り1399を叩き込んで3カウントを奪った。
オープニング
欠場中の高瀬みゆきがリングに現れ挨拶。
高瀬「みなさんお久しぶりです!すいません、校長先生みたいな形で今日上がると思ってなかったんであれなんですけど、Twitterででしかご挨拶できてなかったんでご存じない方もいると思うのでこの時間をいただきました。7月の頭に試合中に脱臼し靭帯断裂で手術をして欠場しております。皆さんに沢山心配おかけしましたし、関係者の方にも沢山ご迷惑おかけしてしまったので申し訳ございませんでした。でも沢山の応援の言葉や励ましの言葉を届けていただきありがとうございます。皆さんのおかげでこうしてお手伝いとして元気に動かさせていただいております。皆さん今日は、五十嵐乃愛ちゃんの引退とベルト戦が2つもございます。盛り上がる用意はできておりますかー!?自分の団体を出場せず全試合見るというのは私は初めての経験なんですけども、私が一緒に闘ってきた同期たちがみんなの中心となってメインセミに立ってくれる事を私はとても楽しみにしています。私も皆さんと一緒に盛り上げて楽しみたいと思いますので今日は最後までよろしくお願いします!あと乃愛ちゃんの引退式のペンライトのご協力と、ペンライトは思い出とともにご自宅に持って帰っていただけたらと思います。お時間いただいてありがとうございました」
高瀬がリングから去ると、ビギニングメンバーがリングに上がり和装でのダンスから、カラーズメンバーが入れ替わりでダンス。
改めて全員がリングに上がり、アクトファンタジーで踊りオープニングを盛り上げた。
第1試合
入場時、水森と未依&網倉が仲間割れ。
先発は彩乃と未依。未依がぬいぐるみで彩乃の顔面をフルスイングし、彩乃にぬいぐるみをもたせてロープに飛んでドロップキック。かわした彩乃がぬいぐるみで未依を連打し、フットスタンプを避けあって未依を倒すとお転婆ダッシュのトレイン攻撃。これになぜか水森も参加し、未依の上にカラーズチームが座ってからポーズ。水森もぬいぐるみを掲げて入る。
彩乃は未依をコーナーに振っていくが、未依はコーナーに駆け上がりブーメランフェイスバスター。
未依は水森の顔面をビンタしてタッチ。
水森は彩乃にぬいぐるみを投げつけ、彩乃はそのまま下がりボニータにタッチ。
ボニータはカニバサミから足を極めていくが、これは網倉がカット。
ボニータは水森をロープに振り網倉の手を掴んでダブル攻撃から網倉を水森に叩き込みフォールも2。
水森はボニータをコーナーに振っていくが、彩乃がエプロンからボニータの手を引いて水森の串刺し攻撃を避けさせると、カラーズ3人で水森を攻撃しようとするが、水森は三人まとめてクロスボディアタックで迎撃。
水森は3人をコーナーに振ると、まとめて串刺しスピアーから彩乃と櫻井にダブルのココナッツクラッシュ。さらにボニータにもココナッツクラッシュからスライディングクロスボディアタック。フォールも2。
水森は網倉にタッチ。
網倉はショルダータックルからカナディアンで担ぐがすぐさま櫻井がカットし、櫻井とボニータでサンドイッチ低空ドロップキック。フォールも2。
ボニータは彩乃にタッチ。
彩乃はドロップキックから河津落とし。お主の耳にドロップキックからフォールも2。
彩乃はロープに飛ぶが、水森がエプロンから羽交い締めにして網倉が走りこむが、彩乃が避けて水森に誤爆。彩乃がロープに飛ぶが、網倉はショルダータックルで迎撃しセントーンを投下。フォールも2。
網倉は未依にタッチ。
未依は彩乃を突き飛ばすと、櫻井が彩乃にタッチしリングを走り込みショルダータックル。
櫻井は未依に串刺しショルダータックルからロープに飛んでショルダータックルで倒しフォールも2。
櫻井はフロントネックロックも網倉がカット。
ボニータが網倉を、彩乃が水森を中央に振ろうとするが、逆に振られた彩乃&ボニータが腕を組んで回転して串刺しエルボーで迎撃。
未依が櫻井にソバットからジャックナイフ固めも2。
未依はダイビングクロスボディアタックからフォールもボニータと彩乃がカット。
水森と網倉は、未依を櫻井の上に投げ捨てボディプレスをさせると未依はそのままフォールも彩乃がカット。
網倉と水森は未依をフラップジャックで櫻井に投げ捨てるが、櫻井は避けて未依は自爆。
水森と網倉が仲間割れするが、そこを彩乃とボニータがフェイスバスターで未依に叩き込む。
櫻井は未依を投げようとするが、未依が首固めも2。
未依が走りこむが、櫻井はカウンターのボディスラムで叩きつけフォールも2。
櫻井はブレーンバスターホールドで3カウント。
第2試合
先発はnoki-Aと松井。noki-Aがタックルから足をとっていきヘッドロック。ここでなぜか音楽が流れすぐに止まり、リング上でnoki-Aは動揺しながらも松井の背中にダブルチョップ。
松井はロープに振っていくが、noki-Aが松井を避けるとエルボードロップ。避けた松井がアームホイップからロープに飛んでカサドーラを狙うが、耐えたnoki-Aにアームホイップから低空ドロップキック。ロープに飛ぶが、noki-Aは追走ドロップキックで迎撃。
noki-Aは亜美にタッチ。
亜美はヘアーホイップ連発。さらにnoki-Aがボディスラムからシーソーで起こすと、亜美がチョップで倒し、noki-Aのヒザに背中が叩きつけられる。亜美は松井に逆エビ固めを狙うが、松井はロープを掴みブレイク。
亜美はボディスラムを狙うが、松井は耐えると足を踏みつけて首固めも2。松井は茉莉にタッチ。
茉莉はショルダータックルも亜美は受けきり、茉莉はロープに飛んでショルダータックルも相打ちを繰り返す。これは茉莉が打ち勝ち、ストンピングからカンパーナで捕らえる。これを離すとストンピングからコーナーに振ろうとするが、逆に振った亜美が串刺しラリアット。
だがすぐに立ち上がった茉莉が背中にサッカーボールキックから投げようとするが、亜美が逆に投げようとするも茉莉が着地。亜美がすぐに走り込んでラリアットからボディスラム。フォールも2。
茉莉が足を刈って倒し、足へのストンピングからヒールホールドで捕らえ変形足4の字。これはnoki-Aがカット。
茉莉のハイキックを避けた亜美がショルダータックルで倒しnoki-Aにタッチ。
茉莉がローキックを打ち込むと、noki-Aもこれに乗りローキックの打ち合いへ。noki-Aはナックルをフェイントにローキックを叩きこみ、コーナに振っていくが茉莉は阿吽で迎撃しサッカーボールキック。フォールも2。
茉莉は腕極めマフラーホールドで捕らえるが亜美がカット。
茉莉は投げようとするが、noki-Aはチンクラッシャーで迎撃しロープに飛ぶが、茉莉はバックフリップで迎撃し松井にタッチ。
松井はドロップキック4連発からフォールも2。
松井は投げようとするが、耐えたnoki-Aのボディに膝蹴りから左右のローキックを叩き込みハイキック。
noki-Aは投げようとするが、フェイスバスターで迎撃した松井がロープに飛ぶも、noki-Aはスパインバスターで迎撃しPK。避けた松井がマフラーホールドも、noki-Aは腕ひしぎで返していく。松井は絞り上げてnoki-Aはロープを掴みブレイク。
松井は低空ドロップキックからコーナーに登りミサイルキックからフォールも2。
松井はロープに飛ぶがnoki-Aがエルボーで迎撃し、亜美がショルダータックルで倒すとnoki-Aはミサイルキック。フォールも2。noki-Aは亜美にタッチ。
亜美は串刺しボディスプラッシュからロープに飛んでショルダータックルからフォールも2。
亜美は逆エビ固めも茉莉がカット。
亜美はアルゼンチンで担ぐが、着地した松井がチョップも、避けた亜美が逆水平チョップ連発。
亜美はロープに飛ぶが、松井はカサドーラフットスタンプからボディを蹴り上げロープに飛んでスライディングクロスボディアタック。
松井はコーナーに登りセカンドロープからのダイビングフットスタンプからフォールも2。
松井は投げようとするが、耐えた亜美がチョップからnoki-Aに振ろうとするが、松井が逆に振ってnoki-Aのハイキックが亜美に誤爆。松井はコーナに登りダイビングフットスタンプからフォールも2。
松井はロープに飛ぶが、亜美はダブルチョップで迎撃しフォールしようとするも、松井が丸め込むが2。
松井はカサドーラも2。
松井はロープに飛ぶが、亜美はドロップキックで迎撃しアルゼンチンで担ぐ。カットに来た茉莉をnoki-Aがnoki-anバックブリーカーで捕らえ、亜美は松井にアルゼンチンバスターからフォールも茉莉がカット。
亜美は担ぐが、着地した松井がリバースカサドーラからのレッグクラッチホールドで3カウント。
noki-A「組むの久しぶりだな!何年だ!」
亜美「一年目です!」
noki-A「一年でこんなに成長したぞ!どうだ!アクトファンのみんな!でもだ、この後メインそしてセミ両方ダブルタイトルなんだよ、あいつらもっともっと成長してるから楽しめ!心熱くしていけよ!」
第3試合
乃愛は高瀬と一緒に入場。回りが泣き始めてしまう。
先発は乃愛と向後。向後は最後にハグしてくださいと抱き合うが、向後はすぐさま丸め込むが2。
向後はヒッププレスから魅惑の桃尻ポーズ。さらにストンピング連打から、谷も出てきて二人でのロメロスペシャル。これは米山がカット。
谷が「米山さんも乃愛さんの引退一緒にお祝いしましょう!」と正面ロープに乃愛をくくり、乃愛パンチからのあざんまい。リングに戻り、ダブルのドロップキックを背中に叩き込むと向後は谷にタッチ。
谷と向後は乃愛をコーナーに振り、ダブルのGカップアタック。
乃愛は「嘘つくな」と頭をはたき、「ノーパイだ!」とコーナーに二人を振るとGカップアタックで潰す。
乃愛はフォールも2。
乃愛は米山にタッチ。
米山はモンゴリアンチョップ連発からボディへのぐるぐるパンチ。さらにダブルナックルから乃愛にタッチ。
米山が谷をコーナー下にセットし、乃愛がセントーンを投下。フォールも2。
エルボーの打ち合いから谷がエルボー連打。乃愛は強烈なエルボーで返していくが、谷はコードブレイカーから串刺しダブルニー。続けてリバーススプラッシュ式ダブルニードロップを投下しフォールも2。
谷はコーナーに登りダブルニードロップも、避けた乃愛が丸め込むも向後がカット。
乃愛はロープに飛んでドロップキックから、再度ロープに飛ぶが谷は追走ニー。さらにダブルニーアタックから蒼魔刀。フォールも「だめー!」と向後がカット。
向後は「乃愛さんが引退しちゃう!乃愛さんしっかりして!」と谷を突き飛ばし強引にタッチ。
向後はドロップキックからマウントエルボー連打。乃愛はマウントを取り返しマウントエルボーも、谷が蹴りつけカット。
谷と向後は乃愛をロープに振るが、これをかわして米山が谷に、乃愛が向後に乃愛パンチからセントーンを投下。
乃愛はコーナーに登りダイビングクロスボディアタック。米山が向後をボディスラムでセットし、乃愛がダイビングセントーンを投下しフォールも谷がカット。
乃愛はロープに飛ぶが、向後はドロップキックで迎撃する。ロープに振ろうとするが、耐えた乃愛がバックドロップからフォールも谷がカット。
乃愛が走りこむが、向後がカニバサミで倒し谷が後頭部に蒼魔刀から向後が619。谷がダイビングダブルニードロップから向後がラ・マヒストラルも2。
向後がスワンダイブドロップキックから、再度スワンダイブドロップキック。フォールも2。
向後はリストクラッチ式ノーザンライトスープレックスホールドで3カウント。
乃愛「ご来場の皆さん、本日は不安定な世情のなか足をお運びいただき誠にありがとうございます。アクトレスガールズを初期から支えてくださった多恵さん含め初期メンバーの皆さん、さらに先輩方、一緒に駆け抜けてくれた同期、支えてくれた後輩の皆さん、そしてアクトレスガールズを影で支えてくださったスタッフさん、そして今日ここに来てくれた皆様、ここに来れなかったけどいつも支えてくださった皆様のおかげで引退することができました。本日はみな様ありがとうございました。あの、全然Tシャツ買って無くない?帰りグッズ売店で買ってください以上です」
最後にペンライトが振られ、10カウントは高瀬に。
乃愛は高瀬に「いつも励ましてくれてありがとう!あなたがそばにいてくれてほんとによかった!ありがとうございます!」とメッセージ。
10カウント後、高瀬から「新しい人生も楽しんでください!」という言葉とともにプレゼントが贈られ、乃愛は騎馬でリングをまわり会場を後にした。
<試合後コメント>
五十嵐乃愛
――引退試合を終えました。この4年半、を振り返っていかがですか
「4年半、本当にありがとうございました!ホント最後、皆さんのおかげで楽しく怪我もなく、本当に笑顔でリングを去ることが出来て、本当に感謝しか無いです!なにも悔いがないです。本当にありがとうございました!これからもアクトレスガールズのメンバーがもっとステキな団体にしてくれると思うので、私は次はお客様側に立ってアクトレスガールズを応援していきたいと思います!」
――最後の3カウントを聞いた瞬間はどんな気持ちでしたか
「そうですねえ、多分まだ引退っていう実感が湧いてないんだと思います。アクトレスガールズで引退した人も今までいないですし、あんまり引退ってことに実感が湧いてないんですけど、すごく穏やかな気持ちで10カウントを迎えられた気がします。それは、一緒に戦ってくれたダブル桃や米山さんがなにも悔いが残らずに引退させてくれる試合にしてくれたからかなって思います」
――プロレスで学んだこと、得たことはこれからの人生で活きていくでしょうか
「やっぱり、人の凄さですかね。先輩でも、後輩のことを思って行動する、自分のことよりもまず周りのことを考えること。そういう先輩の姿を見て、尊敬して行動して、その次の世代に捧げていく。ここにいるとそれが当たり前なんですけど、社会人をしてるとこれは特殊なんだってことがすごく分かったので、次の世代に捧げていく人間性っていうのはすごく学ばせて頂きました」
――引退を決意した一番の理由は何だったのでしょうか
「やっぱり、一番はコロナが大きくて……。どこまでお話していいかわからないんですけど、やっぱり世の中は不要不急の外出をしてはいけない。もちろん会社でもそういう命令は出てるんですけど、それも仕事。アクトレスガールズももちろん仕事。ただでさえ私は土日だけの活動でご迷惑をかけているのに、会社からそういう話が出たからって『土日も活動できません』ってことは私には出来なくて……。でも、コロナに感染したら会社にも迷惑を掛ける……っていう、板挟みになったときに、なにかあったときに自分じゃ責任を持てない。怪我したあとも責任を持てないって思ったときに、このまま続けていくことは難しいのかなと。どんどんアクトレスガールズも大きくなっているので、今が一番のいいときなのかなって思いました」
第4試合
ロックアップからSAKIがグラウンドに引き込みバックの取り合い。
SAKIがヘッドロックもひかりが抜けて距離を取る。
ロックアップからひかりが巻き投げてサッカーボールキックも、避けたSAKIが巻き投げてアームロック。そのまま立ち上がりリストの取り合いから、腕へのビッグブーツを叩き込みロープに振ると、ひかりはSAKIを飛び越えてリープフロッグからヘッドシザースを狙うが、耐えたSAKIをアームホイップで投げ捨てるとSAKIは場外へ。ひかりはコーナーに登るが、SAKIがエプロンに登りビッグブーツで場外に落とす。
場外乱闘ではひかりがルーテーズプレスで潰し、エプロンを走り込んでのフットスタンプ。避けたSAKIがボディスラムで叩きつけ、リングに戻るとサソリ固め。ひかりはロープを掴みブレイク。
SAKIは髪を掴んで引き起こすとマンハッタンドロップからコーナーに登りボディへのドロップキック。さらにリバーススプラッシュも、ひかりが避けるとラリアット。ひかりはこれも避けてコルバタで投げ捨てると、背中にドロップキックを叩き込む。
エプロンで立ち上がったSAKIへひかりが走りこむが、SAKIはロープを下げてエプロンに落とすと、エプロンでのブレーンバスター。立ち上がったひかりはソバットからハイキックを叩き込むと、場外に落下したSAKIへコーナーからのプランチャを投下。
リングに戻り、ひかりは背中にサッカーボールキック
3連発。さらにPKからフォールも2。
ひかりはミドルキック連発からコーナーからのコルバタ。さらに串刺しサッカーボールキックからコーナーに登るが、正面に登ったSAKIが雪崩式ブレーンバスター。
SAKIはビッグブーツも、避けたSAKIがスリーパー。SAKIはロープを掴みブレイク。
ひかりはロープに振ろうとするが、耐えたSAKIがブレーンバスター。
髪を掴んで引き起こすが、ひかりはエルボー連打。SAKIはエルボーで返し、ラリアットも避けるとスクールボーイからブルズ・アンヘリート。これを離すと投げようとするが、切り返したひかりがカサドーラフットスタンプ。
ひかりは投げようとするが、切り返したSAKIがビッグブーツ。手を握り合ってひかりのミドルキックとSAKIのビッグブーツの打ち合いから、ひかりのハイキックを避けたSAKIが変形のバスター。
SAKIはコーナーに登るが、ひかりがエルボー連打から正面に登り、雪崩式フランケンから再度コーナーに登るとダイビングルーテーズプレス。切り返したSAKIがフォールも2。
ひかりはステップキックの延髄斬りも、SAKIはケンカキックからロープに飛ぶが、ひかりは投げ捨てブロックバスターで迎撃。両者ダウン。
SAKIのビッグブーツとひかりのミドルキックの打ち合い。ひかりのミドルキックをキャッチしたSAKIがエルボーで倒し、コーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターを狙う。耐えたひかりがリングに飛び降り、パワーボムでリングに叩きつけるとバズソーキック。ひかりはコーナーに登り、ダイビングフットスタンプからフォールも2。
ひかりはノーザンライトスープレックスホールドも2。
ひかりは投げようとするが、逆にブレーンバスターで投げたSAKIがケンカキックからフォールも1。
SAKIはロープに飛ぶが、ひかりがレッグラリアートで迎撃しフォールも1。
ひかりはロープに飛ぶが、SAKIはみちのくドライバーIIで迎撃しフォールも2。
SAKIは投げようとするがひかりが丸め込むも2。
SAKIはエルボー連打からコルバタを狙うが、SAKIが力任せに振り回して着地させると、膝蹴りから強引に担いで投げ捨てる。
SAKIはビッグブーツから後頭部にケンカキック。フォールも2。
SAKIはブレーンバスターで叩きつけ、コーナーに登るとダイビングダブルニードロップを投下し3カウントを奪った。
SAKI「5番勝負最終戦、AWGシングル王座、2度目の防衛戦、試合の順番は関係なくて、自分の試合が自分のメインイベントなので、今日こうして後楽園ホールのリングでひかりと、AWGのタイトルを賭けて闘えた事に心から感謝しています。どうもありがとうございます!悔しいでしょう。それを乗り越えて私のところまで来ました。ひかりにはもっともっと強くなってほしいしもっともっとプロレスがしたいから、私には考えがあります。楽しみにしていてください。ありがとうございました」
<試合後コメント>
SAKI
「ひかりの5番勝負というものが、2年前に行っていまして。2番まで終わったところで肩を怪我して手術とかもしたりして、1年間欠場して、1年経ったところで5番勝負の続きをやらないかと確認して、本人がやるって。野崎さん、水波さん、1番目は高橋奈七永さんで、2番目は松本浩代さん。元々5番勝負の5番目は私がやりたいって心から思っていて、でも、自分の中で、錚々たる方にお願いして出ていただいたので、私でいいのかなという思いがありつつも、でもやりたいっていう気持ちが強くて。あれから2年経って、私もこうしてAWGシングルのチャンピオンになって、最高の形で5番勝負を迎えて、でも私はやっぱりまだひかりには負けたくないし、勝って、これからもひかりの前でカッコいい先輩で立ちはだかっていきたいと思いますので。私、今日のためにメチャクチャ気合い入れてコンディションも抜群に整えてきました。ハイ!まだもっともっとひかりにはいいところあると思うし、今日もすごく頑張ってた!ひかりのいいところをすごい私も感じたんですけど、もっともっとひかりには強くなってほしいから、私にはちょっと考えがあります。楽しみにしててください!」
――今日のタイトルマッチ、5番勝負最終戦ということで、ひかり選手が4番目まで強敵と闘ってきたことに対する成長は感じましたか
「感じることが出来ました!目が、いつも目が死んじゃうというか弱気になっちゃうところがすごく気になっていて。ひかりってスゴイ普段明るいんですよ、人見知りもないし。でも、リング上ではちょっと内にこもっちゃうところがあるなって思っていたので。でも、今日はずっと目が生きてて、やってて楽しかったです。メインとかセミとかの論争がすごくあったんですけど、私には、シングルだろうがタッグだろうがベルトには順番がないと思っててて。私自分自身が、自分自身の試合が私にとってのメインイベントなので。今日は後楽園ホールでひかりとタイトルマッチが出来た、5番勝負の相手をすることが叶えられたことが本当に何より嬉しく感じます!ありがとうございました!」
第5試合
先発は未来と多恵。ロックアップから未来がロープに押し込むが、切り返した多恵が脇固めも未来がロープを掴みブレイク。
未来をコーナーに振り、妹加が串刺しラリアット。妹加が耐えに振り、耐えはぶら下がり腕ひしぎ。
妹加はスパインバスターから多恵がジャックナイフも翔がカット。
多恵はバックを取るが、未来が切り返してエルボーからロープに飛ぶが、妹加がエプロンから羽交い締めにし、多恵がエルボー連打から妹加とサンドイッチエルボー。多恵がフォールも2。
多恵は妹加にタッチ。
妹加はエルボードロップから腕へのセントーン。未来は立ち上がると妹加がビッグブーツからロープに振っていくが、未来がドロップキックで迎撃し翔にタッチ。
翔はドロップキックも多恵がガットショットから妹加とともにロープに振るが、翔は妹加を突き飛ばして多恵に誤爆させると、ドロップキックから串刺しドロップキック。さらにフェイスバスターから低空ドロップキックを顔面に叩き込む。フォールも2。
翔はエルボー連打から妹加のラリアットを巻き込んで腕ひしぎ。これは多恵がカット。
翔はエルボー連打からロープに飛ぶが、妹加は担いでアルゼンチンへ。これは未来がカット。
妹加はセントーンからフォールも2。
妹加は多恵にタッチ。
多恵は低空ドロップキックからフォールも2。
多恵は脇固めから羽折り固めも翔はロープに足を伸ばしブレイク。
多恵はロープを使ったアームブリーカーから、コーナーに登るが翔がエルボー連打。未来が動きをとめ、翔がヒザへのハンマーブローからヒザへのドロップキック。
翔はロープに飛ぶが、妹加が追走ボディスプラッシュから俵返し。多恵が低空ドロップキックからフォールも2。
多恵と妹加は翔をロープに振るが、翔はブーメランアタックで迎撃しミサイルキック。翔は未来にタッチ。
未来は背中にサッカーボールキックから、翔とともに大外刈り。フォールも妹加がカット。
エルボーの打ち合いから多恵がエルボー連打。未来もエルボー連打から多恵は低空ドロップキック。多恵は足極め羽折り固めも翔がカット。
未来はミドルキックで倒し、足4の字も妹加がカット。
翔と未来が妹加をロープに振るが、妹加はダブルラリアットで迎撃。
多恵は妹加にタッチ。
妹加はセントーン2連発からフォールも2。
妹加と未来はラリアットの相打ち連発から、妹加が後頭部にラリアットを叩き込み、ロープに飛んでラリアットでなぎ倒す。
妹加はマイカバスターの体勢になり、多恵のミサイルキックとの合体マイカバスター。フォールも翔がカット。
翔は走り込むが、多恵が引き込み腕ひしぎから妹加がセントーン。
妹加はセントーンからフォールも2。
妹加はダイビングセントーンも、未来が避けると翔がミサイルキック。未来がジャーマンスープレックスホールドも多恵がカット。
未来がコーナーに登ろうとするが、翔と多恵がエルボー連打から未来が担いで翔と合体パワーボム。
未来は投げようとするが、耐えた妹加がエルボーからアルゼンチンで担ぐが、翔がドロップキックでカットし丸め込むが2。
妹加がラリアットでなぎ倒しフォールも翔がカット。
妹加はロープに振っていくが、翔は厳鬼で迎撃し、未来がハイキックからフォールも2。
未来はラリアットからフォールも2。
未来はバックドロップからフォールし3カウント。
未来「(泣きながら)カケミクが!ベルトを取りましたー!ずっとずっと、巻きたかったベルト、半年前にスパイスアップの二人に敗れて逃してしまった、私がギブアップをとられて逃してしまったベルトが、やっと、自分たちの、お腹に巻くことができました!応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます!」
翔「未来さん!ずっと組んでくれてありがとうございます!こうして、カケミクでベルトをとることができて、本当に嬉しいです。そして、応援してくれた皆さんもありがとうございます。自分たちカケミクが、この新チャンピオンとしてアクトレスガールズをもっともっと新しい時代に引っ張っていきます。そして今日闘ってくれたスパイスアップのために、決勝トーナメントで悔しい思いをして、今日こうして後楽園のメインイベントで闘うことができて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!でもまだまだ、これがお二人のこともライバルだと思ってるので、絶対来てください!それでは、しめたいと思います。みなさんリングに上ってきてください!それではいつものように強く優しくあなたに一生懸命、アクトレスガールズでしめたいと思います」
カケミク「強く優しくあなたに一生懸命!アクトレスガールズ!」
<試合後コメント>
本間多恵&尾崎妹加
(※2人でしっかりと手を繋ぎながらしばし泣き、なんとか言葉を絞り出すようにコメント開始)
尾崎「トーナメントでせっかく多恵が取ってくれたベルトが私のせいで獲られてしまいました……すごい悔しいです……。でも、この半年KKMKは私たちが元々まいていたベルトを獲るためにすごい努力をしてきたんだと思います。そう思うと、私たちを倒すために頑張ってきたんだなと思うと、ちょっとうれしかったです。でもすごく悔しいです。ごめんね、多恵……」
本間「……違う(※尾崎の手を強く握って首を横に振る)」
――本間選手は怪我からの復帰戦でしたが、それも影響していた?
本間「自分の中では影響していないといい切れない。でも、いつだって今の自分で、今の自分達で向き合っていくしか出来ないから。いつだってそれは同じだから、それは関係なくて、KKMKが強かった。それだけだって。妹加は『自分のせいで』って言ったけど、私だって最後助けに行けなかったし、すごく、すごく悔しいけど、でも、SPiCEAPはもうベルトを巻いたときから私1人の力ではチャンピオンになってなかったって分かるから。それが、もっと伸びていくっていう伸びしろにもなると思うから。でも、初めてタッグトーナメントというものがアクトレスガールズで行われて、色んなことがあったけど、改めてタッグっていいなってすごく思わせていただけた。トーナメントからチャンピオンロードだったなって。だから、好きになったから、もっともっと、もっともっと素敵なチームになっていきたいっていうのを、今あらためて思ってます。王者だったけどさ、悔しいけど、今日敗者になって。でもまだ何者にもなれると思うから。次は多分、挑戦者になるんじゃないですか?っていうか、なります。プロレスは、私から諦め方を奪っていったので、もう諦めるとかそういう言葉は私の中に一切ないので。潔く、KKMK、おめでとうございます」
関口翔&青野未来
――見事タッグ王座を奪取しました
関口「ちょうど去年の末に後楽園で、メインで自分たちが闘って『トーナメントの準備は出来てるぞ!』って言って、11月に初代タッグ王者決定トーナメントが始まって、2月に負けて、こうして半年間、色々あったけど、中々芽も出ず……こうやって甲子園……甲子園じゃない!(笑)後楽園でメインイベントでKKMKがベルトを取ることが出来て本当に嬉しいです!最後ミクさんがバツンと決めてくれて、半年前だったら自分たち絶対諦めてたかもしれないのに、同じSPiCEAPの2人から3を取ることが出来て、本当に嬉しいです!ありがとうございます!」
――2月のトーナメント決勝では青野選手がギブアップして敗戦しました。今日は青野選手自身で3カウントを取っての勝利でした
青野「自分で取りたいって気持ちはすごくあって。もちろん、自分が前回ギブアップを獲られたってのがすごく悔しかったので。もちろん、自分が負けたくないのもあるし、自分が取りに行きたい、自分が勝ちにいきたいっていうのをすごく強く思っていたので、すごく自分が3取れたことよりも、翔さんがすごくいいアシストをしてくださって、すごく助けてくださって、2人で取ったんですけど、最後の3を取れたっていうのが前回の悔しさを取り戻せたんじゃないかなと思って、本当に嬉しいです」
――どんなチャンピオンになっていきたいですか
関口「自分は、今アクトレスガールズでタッグでやっていってるけど、『まだタッグ王座に挑戦は……』って思ってる子が多いと思うんで、まずそのみんなにもチャンスを与えられるような、ドンと構えられるチャンピオンになって、負けるわけはないですけど、色んな人の挑戦を受けるチャンピオンになりたいと思います」
――関口選手は小林香萌選手とともにOZアカデミーのタッグ王座の戴冠歴があります。2度目のタッグ王座戴冠は、初めてのときと違う感慨がある?
関口「1回目のときは、先輩でもある小林香萌と巻いていて、引っ張ってもらっていた自分がいたので。でも今回は同期の青野未来と巻くことが出来たので、切磋琢磨して、まだまだプラスに出来るところもあると思うのでそこを一緒に練習して、最強のチャンピオンになりたいと思います!」
――2月のトーナメント決勝と今回とでは、どのあたりが一番変わった、成長したと思いますか
青野「私は、ベルトにかける思いが、あのときももちろん『絶対欲しい!初代王者になりたい!』って思ったんですけど、あのときの悔しさがプラスされて、『このベルトを巻きたい』って思いがすごく、すごく強くなったので、ベルトに対する思いの違いかなって思います」
関口「同じくです。そして、2人で技の掛け合いだったり、前よりも練習する機会が増えたのかなと思って。2人のチーム力、絆が前より上がって、2人でこのベルトを巻きたいって気持ちがさらに上がって思いが強くなったから、今回勝てたのかなと思います」
――関口選手、「青野選手が3を取ってほしい」という気持ちはありましたか?
関口「はい!やっぱ前回、自分が助けられなかったっていうのも原因なんですけど、ミクさんが負けて本当に悔しくて。でも前々から『やってやるぞ』って気持ちが、他のところで一緒にいたりすると、『私が取りたい!』っていうのをすごい何回も聞いてきたので。だから、自分も取りたいですけど、そこは自己表現力も必要ですけど、自分はチームで何かをするっていうのが好きなので、ミクさんが最後本当に取ってくれて嬉しくて。こうやってミクさんと組むことが出来て本当に良かったです!(※こらえきれず泣き出す)すみません、最後に泣いて(笑)もうメッチャ長かったです!3年くらいもう組んでますもんね?こうやってベルトっていうのが出来て1年、半年で中々実績も残せなくて、こうやって今回ホントベルトを巻くことが出来たので、本当に嬉しいです!」
――青野選手、初めて巻いたチャンピオンベルトの感触はいかがですか
青野「感触……?硬いです!重みがあります。初めてのベルトなので。このベルトもほぼ触れないできたくらい。自分が巻くまで触りたくなくて。メチャクチャ重いです!」
関口「ツルツルしてる。今日はベルトと一緒に寝ましょう!」
青野「はい!」
――初めてのベルトがこのベルトでよかったですか?
青野「はい!翔さんと2人で巻けたのが嬉しいです!」
関口「ありがとうございます!」