【試合詳細】9・16 Beginning新木場大会 関口翔vs松井珠紗 高瀬みゆき&noki-Avs青野未来&Sareee 本間多恵vs尾崎妹加

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『Beginning 新木場大会』
日程:2020年9月16日(水)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:未発表

▼タッグマッチ 20分1本勝負
谷もも/○向後桃
8分10秒 ラ・マヒストラル
●長谷川美子/桜井まい

▼タッグマッチ 20分1本勝負
角田奈穂/●三浦亜美
9分26秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
まなせゆうな(ガン☆プロ)/○網倉理奈

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●本間多恵
9分34秒 マイカバスター
○尾﨑妹加(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
高瀬みゆき/●noki-A(OZアカデミー)
19分25秒 ウラカン・ラナ
青野未来/○Sareee(WWE Count Down)

▼AWGシングル王者 挑戦者決定戦 30分1本勝負
○関口翔
13分44秒 SGK
●松井珠紗

翔が珠紗との決定戦を制しAWG王座挑戦権獲得!角田奈穂がアクトレス退団を発表し後継者に妹加を指名!WWE行きを控えるSareeeがnoki-Aから技アリ勝利!

オープニング


 まずはBeginningの選手たちによる恒例のオープニングアクトが実施。
 黒のレザー調コスチュームに身を包んだ選手たちが登場し、「亜美ちゃん!Beginningへようこそ!」と三浦亜美のBeginning入りを歓迎した。

第1試合


 4人それぞれ笑顔で握手を交わし、桜井と向後の対面でゴング。
 両者コール(手拍子)を煽って張り合うと、桜井が手4つを仕掛け、向後がこれに応じようとすると足を踏みつけてエルボーを連打。コーナーに追い込んでさらに連打し、もう一度足を踏みつけてヘアホイップ。さらにボディスラムを狙うが、谷がカットし、「お誕生日おめでとう!」と串刺しダブルニー。向後も串刺しドロップキックから足を踏みつけてお返しし、クロスボディを見舞って谷にタッチ。
 谷は「新技行くぞ!」と桃尻アタック(コーナーで尻を突き出した向後の尻に谷が相手の顔面をぶつける)。そしてロープ際で2人同時にそれぞれの相手へダブルニードロップを見舞い、恒例の「桃ざんまい♪」を決める。桜井は「なにが桃三昧だ!」とビッグブートを見舞って一矢報いると長谷川にタッチ。
 長谷川は谷にドロップキック3連打も、谷はこれを耐えて首投げからのサーフボードストレッチ。さらにぶち上げで背中にダメージを与えてから逆エビ固め。長谷川がこれをブレイクすると、谷は串刺しジャンピグニーから足をリバース・インディアンズ・デスロックに固める変形キャメルクラッチも桜井がカット。谷はエルボーを放つが、長谷川が側転でかわして水面蹴りからのサッカーボールキック。桜井にタッチ。
 桜井は谷にビッグブートを叩き込み、長谷川とともにコーナーに振ってから長谷川が串刺しドロップキック。桜井も串刺しビッグブートで続き、エルボー連打からロープに飛ぶが、谷が追走ランニングニーからエプロンを駆けてのランニングニー。向後にタッチ。
 向後はロープを背にした桜井にドロップキック。さらにロープに振るが、桜井はビッグブートを叩き込み、エルボードロップで追撃してから長谷川にタッチ。
 長谷川は向後にサッカーボールキック3連打からのPK。向後がエルボーでやり返すと長谷川もエルボーで応え、両者正面からエルボーのラリー戦へ。向後がロープに飛ぶと桜井がエプロンからキックを見舞い、その隙に長谷川が首固めからの低空ドロップキック。さらに串刺し攻撃を狙っていくが。向後がコーナーに駆け上ってひらりと身を翻してかわし、W桃が連携攻撃を狙う。追い込まれた長谷川が決死のダイビングクロスボディを発射するが、これを耐えた向後のカニバサミから谷の串刺しランニングニー、さらに向後が619からのラ・マヒストラルで3カウント。

第2試合


 まなせと角田でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合って力比べ。これはまなせが押し込んで余裕を見せるが、角田がリストを取ってヘッドロックからフロントネックロック。そしてレフリーから見えない後ろ手でまなせの髪を引っ張る反則攻撃。さらに堂々とサミングを放ってから三浦にタッチ。
 三浦はドロップキックを放っていくがまなせは倒れず。三浦はメゲずにエルボー連打からボディスラムの体勢も、まなせが耐えて逆にボディスラム。網倉にタッチ。
 網倉は三浦の顔面をコーナーに叩きつけてからヘアホイップを連発。さらにコーナーで顔面をグリグリと踏みつけてからまなせにタッチ。
 まなせと網倉は自軍コーナーで2人同時に三浦の顔面を踏みつけ、まなせがショートレンジラリアット。網倉にタッチ。
 網倉とまなせはダブルのショルダータックルを見舞い、網倉がボディプレス。まなせも網倉のフォームを真似てボディプレスを見舞うと、テンションが上った網倉はもう一発ボディプレス。
 代わるまなせは強烈なサッカーボールキックを叩き込むが、三浦も逆水平チョップで反撃し、ボディスラムで投げきって角田にタッチ。
 角田はそれぞれの腕で2人を同時にクラッチしてダブルのDDTで突き刺し、まなせ&網倉の連携攻撃をかわしてダブルのフェイスクラッシャー。さらに角田は串刺しラリアットを狙うまなせの腕を取ってぶら下がり式首4の字を狙うが、まなせが担ぎ上げて耐え、ショルダータックル。続けて串刺しラリアットを放つが、角田はこれをかわしてぶら下がり式首4の字。さらにエプロンからネックブリーカーを見舞い、背後からおぶさりながら胴絞スリーパーホールドも、まなせは背後に走ってコーナーに叩きつけて脱出。まなせがさらにラリアットを狙って走るが、角田はランニングネックブリーカードロップで反撃。両者タッチ。
 網倉と三浦は正面からショルダータックルでぶつかり合い、網倉が雄叫びを上げながらのショルダータックルでこれを制す。しかし三浦もダブルチョップで反撃し、角田&三浦がトレイン攻撃。角田と三浦はカットに来たまなせを2人でロープに振るが、まなせは側転でかわしてダブルラリアット。そして網倉とまなせが交互にボディプレスから網倉がセントーンを見舞い、カットに来た角田へまなせがハイキックを叩き込んで排除。網倉は三浦へサンセットフリップで追撃し、さらにセカンドロープからのダイビングセントーンを投下すると三浦も肩を上げられず3カウント。

第3試合


 本間と妹加の一期生同士のシングルマッチ。試合前に両者は「お願いします!」と挨拶しあってから握手を交わしてゴング。
 多恵はロックアップを狙う妹加のバックを取っていき、グラウンドに引き込んで足をロック。妹加が振りほどこうとすると腕、首と固めていくが、妹加はフロントネックロックから背中にハンマーパンチを連打し、首投げから背中へラリアット。さらにヘッドロックでじっくりと絞り上げ、ショルダータックルで多恵を軽々吹き飛ばす。
 妹加は多恵の背中へ狙いを定め、ストンピング、エルボードロップ、セントーンと攻め立て、多恵が立てずにいるとコーナーで顔面をグリグリと踏みつける。さらに串刺し攻撃を狙うが、耐えはこれをかわし、妹加のセントーンをかわして返す刀の低空ドロップキック。体固めに入り、キックアウトした妹加の腕を取って脇固めに入るも、妹加はローリングしてロープブレイク。すると多恵はロープを使ったアームロックで追撃。
 妹加は痛む腕でエルボーを放っていくが、多恵はノーダメージをアピールしつつ強烈なエルボーで応戦。パワーの妹加、手数の多恵といったエルボー合戦から、これを制した妹加がアルゼンチン・バックブリーカーも、多恵は背後からおぶさる形の胴絞スリーパーホールドで切り返す。妹加は真後ろに倒れ込んで押しつぶすが、多恵はフォールに来た妹加の腕を下からクラッチして多恵ロック。しかし位置が悪く妹加が足を伸ばしてロープブレイク。
 多恵は貫通ドロップキックからコーナーに上がっていくが、妹加はデッドリードライブで放り捨て、なおも向かってくる多恵をカウンターのスパインバスターで叩きつける。両者大の字になりダブルダウン。
 両者膝立ちで起き上がってエルボーを打ち合っていき、妹加がラリアットを狙ったところで多恵が飛びつき腕十字。妹加の腕が伸び切り、妹加が絹を裂くような悲鳴を上げるが、なんとかロープブレイク。すると多恵はコーナーに飛び乗ってミサイルキックを突き刺し、タイガースープレックスを狙っていくが、妹加はこれを耐えて担ぎ上げ、旋回式スパインバスター。妹加はロープに飛んでラリアット。フォールに行くも多恵が下から組み付いて首固めも、妹加が引き起こしてショートレンジラリアット。さらにアルゼンチン・バックブリーカーで絞り上げてからアルゼンチンバスター。多恵がこれをカウント2で返すと、妹加は「多恵ーッ!」と叫びながらのマイカバスターで試合を決めた。

 試合後、両者が倒れている中で角田がリングインし、マイクを取る。

角田「この2人のシングルマッチのあとに自分がマイクを握りましてすみません。でも、この2人がリングにいる間に、皆さんにリングにお伝えしたかったのでこのお時間をいただきました。私、角田奈穂は10月5日のアクト大会をもって、アクトレスガールズを退団します。ずっと悩んでいて、多恵に相談したときに、多恵はタッグパートナーとしてだからってだけじゃなくて、ずっと一緒にやってきた仲間だから、『居なくなるのは淋しい』と素直に私に気持ちを伝えてくれました。でも、それでも、多恵は私の気持ちを汲んでくれて『分かった』って言ってくれました。その先からは以下省略。のことをずっと考えていて、これからアクトレスガールズの以下省略。としてこうして2人でリングに立っていくことは出来ないので、その先を、多恵の空いた横をどうするかって、どうしたいかって、辞める私がこんなことを考えるのはおこがましいかもしれないけど、それでも、自分が去ったその先に、お客さんが、皆さんが期待できるアクトレスガールズを私は残して去りたいと、そう思ってます。で、多恵は絶対に私が居なくなって、じゃあ誰とすぐタッグ、とか、そんなふうに考えられない性格なのは分かってるし、私がタッグパートナーで本当にいいのかってずっと悩んでたときに、ずっとずっと多恵は『奈穂じゃないと意味がない』って言ってくれていたので。私は、ずっと妹加に後楽園ホールのあとからずっと相談していたことがあって、自分が居なくなった後は、多恵の横に妹加に居てほしいと思ってます。2人でタッグでやっていって欲しいなって、自分の気持ちは妹加に伝えました。妹加に考えてもらって、もしよければ、妹加から多恵に手を差し伸べてくれたらなと。そう思って妹加にずっと気持ちを伝えていました。なので、この先は、妹加にマイクを託すので、気持ちを聞かせてくれたらなと思います」

(角田がリングから降りて2人に場を託す)

妹加「以前からなおちーから、ちょこちょこ相談に乗ってたんですけど、もう自分の答えは決まっています。この試合が組まれたときから自分は、決めてました。……多恵、なに泣いてんの!(笑)」
多恵「泣いてねーし!」
妹加「へへ。私はアイスリボンさんで多恵とユニットを組んでたんですよ。今更!断るわけないよね~?!タッグ組んで、初期メンの意地、見せてやろうよ!(多恵と妹加が抱き合う)皆さん応援してくださ~い!」

第4試合


 noki-A以外の3人がそれぞれ握手を交わし、高瀬と青野でゴング。
 高瀬と青野はじりじりと距離を詰めて手4つで組み合い、がっぷり4つで力比べ。互角のまま白黒が付かず、両者同時に距離を取る。再び向かい合ってロックアップからヘッドロックの取り合いとなり、高瀬のヘッドシザースをネックスプリングで抜け出した青野が距離を取り、両者タッチ。
 Sareeeとnoki-Aの対面となると、ロックアップで押し込み合い、noki-Aが足を刈るがSareeeは跳ね起きて「AKINO!」と叫んでアームドラッグからドロップキックも、noki-Aは「noki-Aだよ!言うと思った!」と訂正しながらこれを軽々とかわして両者距離を取る。そしてnoki-Aと高瀬が2人同時攻撃を仕掛け、2人で固めるジャベで痛めつけ、高瀬にタッチ。
 高瀬はSareeeへヘアホイップからコーナーで顔面をグリグリと踏みつけ、ボディスラムで叩きつけてフォールも、Sareeeはしなやかなブリッジで抜け出してドロップキック。青野にタッチ。
 青野は高瀬へ滞空ボディスラムからサッカーボールキック。続けて膝裏へのローキックを連打し、高瀬のドロップキックをかわして走るが、高瀬はカウンターのパワースラムで一矢報いてnoki-Aにタッチ。
 noki-Aは青野の髪を掴んで引きずり回し、片手で軽々ヘアホイップ。さらにコーナーで顔面をグリグリと踏みつけてからの顔面ウォッシュ。高瀬にタッチ。
 高瀬は青野をコーナーに宙吊りにしてからの串刺しドロップキックを見舞い、noki-Aにタッチ。
 noki-Aはロープ際にボディスラムで叩きつけ、代わる高瀬もボディスラムで続く。2人はクイックタッチを回しながら1発ずつボディスラムを見舞っていく。青野が弱ってくると、noki-Aがロープ際でのモンキーフリップで首と腰にダメージを与え、noki-Aと高瀬がダブルのチョップを狙うが、これをかわした青野がドロップキック。ここへSareeeが飛び込んできてドロップキックの共演。
 タッチを受けたSareeeはドロップキック連打で高瀬を場外に排除し、noki-Aへはロープを踏み台にしたアームドラッグから顔面への低空ドロップキック。しかしnoki-Aも下から上の角度で顎先に突き刺さるドロップキックで反撃。noki-AはSareeeをロープに振っていくが、Sareeeはカサドーラ式フットスタンプ。さらにロープに飛ぶが、noki-Aはフラップジャックからのギロチンドロップで反撃し、高瀬にタッチ。
 高瀬はSareeeへミサイルキックから串刺しラリアット、そしてセカンドロープからのダイビングエルボーバッドを見舞い、えびす落としを狙うが、Sareeeは着地して強烈なエルボーで反撃。高瀬も受けて立つ姿勢を見せ、両者足を止めてのエルボーの打ち合いに。世界が認めたそのエルボーの威力に高瀬は膝をつくが、逆水平チョップに切り替えるとSareeeを押していき、さらにロープに飛ぶが、Sareeeはカウンターのドロップキックからロープ際で顔面を貫くドロップキック。さらにSareeeがコーナーに上るが、noki-Aが雪崩式ブレーンバスターで叩き落とし、高瀬がダイビングギロチンドロップで追撃。そしてSareeeは高瀬のアゴへローリングソバットからフィッシャーマンバスター。青野にタッチ。
 青野は高瀬へ串刺しドロップキック、さらに監獄固めから入る変形サソリ固めも、noki-Aがカット。高瀬と青野は正面から打撃で打ち合い、両者ロープに飛んで追走ラリアット。さらにラリアットの正面衝突による意地の張り合いが展開され、これを制した青野が強烈なカウンターラリアット。さらにブレーンバスターを狙うが、高瀬が逆にブレーンバスターで投げ返す。両者倒れ込むも、先に起きた高瀬がラリアットを放つ。青野はこれをキャッチしてダブルアームスープレックス。さらにロープに飛んでラリアットを叩き込むが高瀬はギリギリで肩を上げる。ならばと青野はジャーマンスープレックスも、noki-Aがカット。青野はもう一発ラリアットを狙うが、今度は高瀬がカウンターのラリアットを叩き込み、横向きに落とす変形えびす落とし。
 これで青野は左肩を痛めて動けなくなってしまい、ほぼ戦線離脱状態に。
 高瀬からタッチを受けたnoki-Aが腕固め、ギロチンドロップと畳み掛けるがSareeeがミサイルキックで飛び込んできてなんとかカット。青野からタッチを受ける。
 noki-AとSareeeは正面からエルボーで打ち合っていき、Sareeeが振りかぶった瞬間にnoki-Aが飛びつき腕十字。Sareeeはクラッチして耐えながら上から潰そうとするが、noki-Aは下から三角絞め。Sareeeがなんとかこれをブレイクすると、noki-Aはへそで投げるバックドロップを3連発。さらに「フィニッシュ!」と叫んでポーズを決めてからパワーボムを狙うが、持ち上げられた瞬間にSareeeがウラカン・ラナで丸め込み、電光石火のカウント3。

 この結果に納得の行かないnoki-Aはゴングの後もSareeeに暴行を加えてから荒々しく去っていった。

第5試合


 翔の選手コールと同時に珠紗がドロップキックで奇襲し、そのまま両者正面から激しいエルボーの打ち合いに。グラウンドに持ち込んだ珠紗が腕を固めていくが、翔も柔軟に対応し、逆に脇固めにとらえてみせるも、珠紗もすぐにロープブレイク。
 翔は珠紗の腕をロープに絡めながら踏みつけ、アームロック、アームドラッグから入る腕十字、ロープを使ったアームロックと右腕への一点集中攻撃を展開。珠紗は敢えて痛む右腕でのエルボーを放っていくが、翔にダメージは薄く、翔がボディスラム連発。珠紗も首固めで切り返すが、翔は珠紗の腕をロープに絡ませながらのストンピング、パントキック、ショルダーアームブリーカーと容赦のない追撃を加えていく。
 翔はサーフボードストレッチで珠紗のスタミナを削り、ジャイアントアームブリーカーから脇固め。さらにエプロンから腕へのスタンガン、ドロップキックと猛攻を加えていくが、さらに突っ込んだところを珠紗がキャッチして卍固め。卍からのスクールボーイ、低空クロスボディと続けていくが、翔はこれをキャッチしてフロントネックロック。珠紗は意識を落としかけながらもロープブレイクに成功するが、翔は腕へストンピングの雨あられを見舞ってからコーナーに上っていく。
 珠紗は下から追いすがって痛む右腕でエルボーを打ち込んでいき、顔面への強烈な張り手。これに怒った翔が強烈なエルボーで突き落とすとミサイルキックを叩き込むが、珠紗は折れずにエルボーで立ち向かう。翔もこれに応えてエルボーで返していき、両者足を止めてのエルボー合戦へ。翔がドロップキックを放つと珠紗もドロップキックでやり返し、顔面への低空ドロップキック3連打からランニング式の低空クロスボディ。さらにMARUMARUスープレックスの体勢も、翔がこれを耐えるとアームロックDDT。さらにラリアットを狙うが、翔がこれをキャッチして脇固めからのキドクラッチ。珠紗がこれを返すと両者大の字に。

 先に起き上がった珠紗がコーナーに上がると、それぞれ違うコーナーからミサイルキックを3連発。さらにMARUMARUスープレックスで叩きつけるもカウントは2。ならばと珠紗はコーナーに上ってダイビングダブルフットスタンプ。上からフォールに入るが、翔は下から組み付いて腕十字。これを返した珠紗はカサドーラから入るヨーロピアンクラッチと魅せていくが、ロープに飛んだところで翔が払い腰から脇固め、さらにSGK(変形腕固め)と絞り上げると珠紗は無念のタップ。

翔「メインで!勝ったぞ~っ!これでやっと!高瀬みゆきの持つシングルのベルトに挑戦することが出来ます!自分は!いつでも準備ができてるんで!高瀬みゆき!いつでもかかってこいよ!」

(高瀬がリングイン)

高瀬「おめでとう、翔。翔とのベルト戦、決めてます、日程。10月18日、アクト大阪大会で、ベルトをかけて闘いましょう!大阪は、私の地元。大阪でのベルト戦は1回もしたこと無いんやけど、翔となら最高の試合ができると思ってます。正々堂々。よろしくお願いします。一言だけ、松井に話をしたいと思います。松井珠紗、キミはとってもよく頑張っている。それはきっと、メンバーもみんな知っている。でも、努力というのは、自分のためにするものやと私は思ってる。自分自身に嘘をつかないために、自分の自信になるためにするもの。珠紗は、今プロレスラーになった。プロレスラーは努力するのは当たり前やと思ってる。それは、スタートラインに立つためにすること。決して努力できることが偉いんではない。珠紗は今、プロレスラーになったから、今度はプロレスラー・松井珠紗として、そして人として立派に大きく、愛されて、そして周りの人をたくさん愛してあげる大きな人間になってください。私は、珠紗ならそれが出来ると思ってます。何回間違ってもいいから、まっすぐ成長してください。あなたはアクトレスガールズの希望です。そのときに、またケンカ売ってきてください!楽しみにしてます!……ということで、東京の皆さん!すいません!ベルト戦は私の地元・大阪でやりたいと思いまあす!こんな時期ですがもしよろしければ、でも決して無理をせず!でもでももしよろしければ!大阪大会、10月18日、見に来てください!私が勝ちますが!ということで、みなさん上がってください!」

(そのまま高瀬が締めようとしているのを見た多恵&角田が「奪え奪えマイク!」と笑顔で翔をけしかける)

高瀬「私がチャンピオンだぁ~!」
翔「大阪楽しみにしておいてください」
高瀬「おう、楽しみにしてるわ」
翔「それでは締めまーす」
高瀬「奈穂さん!喋りますか?!」

角田「なんだよ!さっき喋らしてもらったんだよ!」
高瀬「いや、私聞いてないんですよ」
角田「言いましたよ(笑)やめて?知らなかったみたいな。不穏な空気が流れるから(笑)ちゃんと!みんな知ってます!(笑)10月5日、私アクトレスガールズとしてラスト!ここでみんなで一緒に立たせていただきます!なので、是非是非、チケットご予約お待ちしております!来てくれないと淋しいですよ~!来てください!私は笑顔でみんなとラストマッチを迎えたいと思っておりますので!」

翔「では!締めたいと思います!強く!優しく!あなたに一生懸命!アクトレスガールズ~!」

<大会後コメント>

松井珠紗
――関口選手と戦った感想は
「(泣きじゃくっていて回答できない)」

――気合が入りすぎて空回りする部分も試合では見られました
「ちょっと……なんか、メインイベントに立たせていただくのは初めてではないんですけど、タイトルとか、次のタイトル戦に挑む選手を決める大事な試合で……もちろん今までも大事な試合ばかりでしたけど、特に思入れがあって、それ故に空回りしたかなって思うのは、自分でもあります」

――しかし、途中から持ち直したように見えました
「……持ち直してたら、いいですけど」

――グラウンドでの技を主体にする関口選手の攻撃に苦戦しました
「グラウンドを得意とする選手とそんなにいっぱい当たったことがあるわけではなかったので、なんか、自分のペースに持ち込めなくてすごく苦戦しました」

――挑戦権は得られませんでしたが、次の目指すところは
「…………」

――高瀬選手からは「アクトレスガールズの希望」という言葉がありました
「……ちょっと……なんか、自分で……今日が切っ掛けってわけじゃないですけど、ここ数ヶ月、1週間で、自分の今後というか、自分のあり方というか、すごく迷走したというか、見失って、今日の試合後は悔しさしか残らない試合だったので、また1から改めて自分の試合もそうですし、自分の普段のあり方も見つめ直していきたいと思いました」

――「キャリア1年の差」ということはご自身でも仰っていましたが、その差は大きかった?
「大きかったです。全然、正直『超えられるんじゃないか』って思ってたんですけど、全然、まだまだ、遠かったです……」

関口翔
――無事挑戦権を獲得することが出来ました。キャリアの差はあれど勢いのある松井選手を制しての勝利でしたが、試合を振り返っていかがでしたか
「うーん、まあ、キャリアの差も1年しか無いですけど、自分のほうがちょっと先輩でやらせていただいていて、勝てて嬉しいですし、あと、やっぱり自分が今回思ったのは、経験の差が……自分で言ったらアレですけど、出たのかなと。そこを自信につなげていきたいなと思いました。まだまだ松井珠紗、若いし、とてもこれから脅威になると思うので、私はそこに負けること無くさらに自分自身を高めて、後輩に負けないことはもちろん、先輩からもドンドン勝っていきたいと今日は思いました。もちろん同期にも負けずに頑張っていきます」

――大阪でのタイトルマッチが決まりました
「高瀬みゆきの地元・大阪って言ってるんですけど、自分も結構な頻度で大阪には行ってるつもりでいるので、第2、第3の故郷だと思って、大阪戦、自分は挑みたいと思っております。絶対に、『高瀬みゆき凱旋興行』ってなるから、そこは絶対気を抜かずに、厳しく、自分も今日以上に攻めていって、絶対ベルトを勝ち取りたいと思います」

――王座奪取に向けた具体的な作戦はありますか
「具体的な策は、自分には投げ技、スープレックス系がないので、関節技をもっと、この1ヶ月まだあるので、そこでどれだけまた新たに極めていけるのかが今回自分のキーになるのかなと思っています」

角田奈穂
――リング上で退団発表がありました
「良くも悪くも、自粛期間っていうのが、自分に時間をくれたなと。今まではアクトレスガールズの試合をずっと追っかけて、ずっと練習して、試合して、練習して……っていうのをずっとやってきたわけで、これまでも何度も何度もたくさん悩んできたことがあったんですけど、アクトレスガールズの初期メンバーとして、多恵と2人になって、気持ちとしてはずーっとタッグトーナメントで、以下省略。でベルト獲りたいって思っていたので、中々、このご時世ががあったりとか、叶わなかったですけど、この自粛期間で今までのこと、自分のこととか、色々考えて……うーん、悩みだしたら止まらなかったですね。やっぱりアレコレ考えると、色んなことが……うん……。ごめんなさい、はっきり話せずに。でも、多恵には一番最初に相談させてもらって、もちろん一番最初に伝えてくれたのは自分の気持ちだったので。多恵がずっと一緒にタッグをやってきたからじゃなくて、これまでアクトレスの一期生として旗揚げからずーっと一緒にやってきて、残ったメンバーは2人しかいなかったので、『今、奈穂がいなくなるのは淋しい』って、その気持ちは伝えてくれました。でもその気持ちを伝えてくれた上で、『でも、分かった』って言ってくれたので、多恵に相談してからまた考える時間ももう一度設けて、本当に自分に後悔がないのか、アクトレスガールズを抜けることに後悔がないのかって考えたときに、やっぱり自分は、ここを出ることに行き着いてしまったので。正直不安はあります。私は別にみんなみたいに他団体にたくさん出てきたわけじゃないし、プロレスラーの角田奈穂として、たくさんたくさんこの業界に名前を売っているわけではないので、他のメンバーみたいに輝かしいものが待っているかって言ったときに、自分はここを出て、今までアクトレスガールズだからプロレスラーとしてやってこれたんじゃないかってたくさん考えたし、不安がないわけではないです。正直。1人になって。でも、今自分が悩んで、気持ち的にマイナスと言うか、そういうふうになってしまったときに、その気持を立て直す環境を考えたときに、私は新しい環境を選びたいと思いました。でも、そうですね、ホントは何も考えてない……何も考えてないって言ったらアレなんですけど……」

――“退団”ということで、“引退”ではない?
「引退じゃないです!ハイ!引退はしたくないですし、やっぱり、ずーっと今までプロレスを続けたときは、『アクトレスガールズを辞めるときは引退するときだ』ってずっと思っていたので。でもこうやってやってきて、『引退は出来ないな』って思いました。プロレスは続けていきたいし、やっぱりプロレスが好きでした。役者としてもこれから先たくさんお仕事が決まって皆さんにお知らせさせていただいたりしてるんですけど、決してそれだけっていうわけじゃなくて、プロレスラーとしても役者としてもこれから頑張っていきたいと、思ってるし、10月5日で退団して、それまではやっぱりアクトレスガールズの一員として、最後までみんなで笑顔でいたいなって思うし、辞めた後に一回ちゃんと自分がどうしたいか。じゃないと甘えちゃうので。自分が決めたことだから……(涙ぐむ)自分が、決めたので……。出て、もう一回自分でプロレスラーとしてどうしたいか、改めて考えていきたいと思います!辞めません!うふふ(笑)辞めません(笑)」

――演技のお仕事もされていますが、そちらに重点を置きたい、他にやりたいことが出来たというわけではない?
「あっ、全然!むしろ、ビックリするくらい不思議なもので、こうやって発表するのはこのタイミングですけど、実は後楽園の前からこの話って決まっていて、そうやって、代表と話して決まったくらいから、不思議に新しい出会いとして、舞台、出会ったことのない新しい環境での舞台のお仕事も頂いて、ここだけ見ると『角田奈穂は役者に比重を置いてやっていくんじゃないか』って見えるとは思うんですけど、そうはなりたくないなって。もっともっと、欲張って、プロレスラーとして役者としてもやっていきたいと思っています。もっともっと欲張って、またお客さんたちにも会いたいですし、今は声援も聞けない、紙テープも飛ばない、その環境のまま多分アクトレスを去ることになるので、また笑顔でもう一度話をして、フェイスシールドもマスクも無くして、笑顔でプロレスの会場で会いたいなって思ってます。ハイ!」

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