「泣かないって決めたのに」アクトレスガールズ解散前最後の新木場大会で関口翔&青野未来が王座を防衛し涙!
11日、東京都・新木場1stRINGにてアクトレスガールズ『ACT56 新木場大会』が開催され、“KKMK(かけみく)”関口翔&青野未来がAWG認定タッグ王座の3度目の防衛に成功した。
2015年に旗揚げした『Actwres girl'Z(アクトレスガールズ)』は、女優によるプロレス団体をコンセプトに活動を開始。2018年にはサンリオピューロランドでハローキティとのコラボも達成し、アクセサリーメーカー『THE KISS』がデザインしたベルトがシングル王座として存在するなど既存の女子プロレス団体とは異なる路線で業界外からの人気を集めていたが、2019年からは『Beginning』と『Color's』の二団体制へ移行。その後新型コロナウイルスの蔓延によりプロレス界全体が大ダメージを受けていたが、今年7月に旗揚げした『アクトリング』が超満員となる成功を収めていた。
しかし、12月31日を以てBeginning・Color's 両団体は年内で解散となる事が発表され、プロレス団体としてのアクトレスガールズは終了することとなった。
そんなアクトレスガールズの最後の新木場大会となったこの日のメインイベントでは、AWG認定タッグ王座戦として【KKMK】関口翔&青野未来vs【みぃ♡あーみん】未依&網倉理奈の試合が実施。
両組は昨年11月の初代AWGタッグ王座決定トーナメント1回戦で対戦歴があり、今年8月にKKMKが第2代王者となった際にはみぃ♡あーみんと再戦の約束をしていたもののなかなかタイトルマッチの機会に恵まれずにいたが、団体解散前ギリギリで両組の希望が叶う形となった。
序盤からテクニシャンの関口が未依の足を徹底的に攻撃し、アクトレス随一のパワーを誇る網倉を同じくパワーに定評のある青野が真っ向からぶつかって押さえるという王者組の鉄壁のコンビネーションが光る展開に。
しかし、未依は相棒であるクマのぬいぐるみ攻撃でチャンスを作り、網倉との合体スパインバスターや連携サンセットフリップなどタッグの力で逆転。未依はダイビングフットスタンプやスピンキックなどの大技で王者組をあと一歩まで追い込んでいく。
最後は網倉と関口の一騎打ちの対面となり、青野との合体STOやミサイルキックを決めた関口が優勢に。未依がダイビングクロスボディで2人まとめて押しつぶすなどのアシストを行い、網倉は豪快なパワースラムを決めてみせるが、関口は「ナメんじゃねーぞ!」とカウンターのSTOを叩き込み、なおも起き上がって突っ込んでくる網倉へ飛びつき式腕十字を決めてタップを奪った。
マイクを取った関口は涙ながらに「最後かもしれない。この4人で新木場でタイトルマッチが出来て、本当に嬉しかったです!ありがとうございました!」と、未依&網倉に感謝の言葉を述べる。
そして試合後には「デビューも新木場で、やっぱ一番自分たちのホームが新木場だったので、このメンバーで集まるのは最後なんだなと思うとやっぱ涙がまた出てきそうになっちゃって……。チャンピオンになったから泣かないって決めたのに、色々思い出すと、青春の場所だったなと思うと、いい思い出になりました」と最後の新木場大会を涙ながらに振り返る。
青野も「新木場がラストっていうのは分かってるんですけど……まだ実感が無くて。言われちゃうとすごい悲しくなっちゃうんですけど、まだ後楽園も闘うし、翔さんと一緒に組むし。でも、ベルトを守るのはこれで最後だったのかな?おそらく今日がベルト防衛戦最後だったので、これで私は1つの目標だった、翔さんとベルトを巻いて、最後まで巻くっていうのを成し遂げられたのかなと思うので、すごくそれは幸せです」と目に涙を浮かべながらしみじみと語った。
今大会でアクトレスガールズのホームとも言える新木場大会はラスト。
アクトレスガールズ『Beginning』・『Color's』は今月13日の後楽園ホール大会、18日の横浜ラジアントホール大会の2大会を以て解散となる。