【試合詳細】6・15 新日本プロレス後楽園ホール大会 鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHIvs飯伏幸太&棚橋弘至&天山広吉&マスター・ワト 後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&オカダ・カズチカvsEVIL&高橋裕二郎&ディック東郷&外道

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『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』
日程:2021年6月15日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:247人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●上村優也
12分34秒  セレクテッド・テクニカル・ワークス 2004-2013
[鈴木軍]○ザック・セイバーJr.

▼シングルマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]○タイチ
14分14秒  天翔十字鳳→体固め
●辻陽太

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]YOH/SHO/○矢野通
9分53秒 エビ固め
[BULLET CLUB]石森太二/エル・ファンタズモ/●邪道

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○後藤洋央紀/石井智宏/YOSHI-HASHI/オカダ・カズチカ
15分17秒 GYW→エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/ディック東郷/●外道

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/○SANADA/鷹木信悟/BUSHI
18分21秒 Skull End
飯伏幸太/棚橋弘至/天山広吉/●マスター・ワト

内藤&SANADAがIWGPタッグ王座挑戦を懇願しタイチにサインを貰ってニヤリ!ザックが上村に快勝し「ユーヤは俺の道場に来い」と弟子入りを提案?!CHAOSは6人タッグ王座戦を前にBCに快勝

第1試合


 手4つからバックの取り合い、腕の取り合い、リングを広く使ったグラウンドの攻防が展開され、上村の積極的な攻めの姿勢にザックは「イイネ~♪」と日本語で上機嫌につぶやく。
 上村が低空タックルから足を取っていくとザックは腕を取り返して対抗していくが、上村もザックのスピードについていって場外に蹴り出していきザックがリングに戻るとショルダータックルでなぎ倒す。ザックと上村はエルボーで打ち合っていき、上村が気迫の連打を見せるもザックがキャッチしてアームロックで組み伏せた上でヒジへのフットスタンプ。さらに転がりまわる上村の腕へローキックを連打してロープに飛ぶが、上村は雄叫びを上げながらカウンターのドロップキック。
 上村はエルボーを連打し、ザックのビッグブートもキャッチしてエルボーでなぎ倒す。さらに串刺しバックエルボーからノーザンライト・スープレックス・ホールド。腕を取ろうとするザックを一本背負いで投げつけてからキーロック、腕十字と腕への猛攻。上村はかんぬきスープレックスを狙うが、ザックがオーバーヘッドキックで突き放し、上村のフライングフォアアームをかわして変形脇固め。上村がブレイクすると「ダイジョブ?ダイジョブ?マダマダマダ」と日本語で挑発。
 ザックは上村の腕へのミドルキックを連打していくが、上村はこれをキャッチしてバックを取り変形ローリングクラッチホールド、さらにジャパニーグレッグロールクラッチに入ろうとするがザックが下からスリーパー。上村がロープブレイクすると、ザックが顔面にビンタを連打していくが、上村はエルボーで反撃。ザックはこれをキャッチしてグラウンドでのOLAP(セレクテッド・テクニカル・ワークス 2004-2013)で試合を決めた。
 ザックは倒れ伏す上村に笑顔で近づき、頭をワシャワシャと撫でた後で拳を胸にコツンと当てて去っていった。

<試合後コメント>
ザック・セイバーJr.
「あの野郎……俺の腕は“麺”でできてるんだから、あいつに壊せるわけがない。俺の体の85%が麺だ。生意気な野郎だ。(日本語で)ジョウズね。(英語に戻って)あいつのテクニックは凄いよ。でも俺を倒せるほどではないってことだ。二人ともさっさと海外遠征に行かせるべきだったのにな。俺から一つ提案だ。ユーヤは俺の道場に来い。テッカーズの全てを叩き込んでやる。俺のテッカーズはオーガニックで、ヴィーガンで、大豆ででできてるんだ。あの野郎、ちょっとイケメンだからって生意気過ぎないか? ツジはブサイクだし、態度もデカくない。ユーヤは俺にフジナミの技を使おうとしてきた。俺にとってはよく知り尽くしてる技の一つだけどな。フジナミが見てたらどう思っただろうか。これからビールでも飲んで、腕をアイスで冷やすとするか。気持ちを落ち着かせないとあの野郎を殺しかねないからな」

上村優也
「僕の今の技術じゃ、ザック選手の足元にも及ばないです。クソッ! またすぐに彼の前に立って、ギブアップ言わしてやる! ありがとうございました」

第2試合


 気合十分の辻に対してタイチは気だるげな様子であり、ロックアップで組み合ってもタイチは全く力を入れる様子もなくおとなしくロープに押し込まれてヘラヘラと笑い「胸貸してやるよ」と蹲踞の姿勢で相撲勝負を求め始める。辻がショルダータックルでぶつかっていくとタイチが下手投げを狙うが、辻がボディスラムからショルダータックル。
 辻が上からタイチの顔面を踏みつけて場外に放り出すとタイチが場外鉄柵に叩きつけてイスを持ち出して何度も殴打しサッカーボールキック。
 タイチは辻をリングに戻して喉輪で苦しめ「来いよテメェコラ」と挑発。辻がエルボーで打ち込んでいくと「来いよ小僧コラ!」とミドルキックを連打から背中を踏みつけながらの逆片エビ固め。辻がブレイクするとステップキックからタイチ式ラストライドを狙うが、辻がショルダースルーからボディスラムでやり返す。さらにエルボー連打からロープに飛び、タイチの風車式バックブリーカーをアームドラッグで切り返しティヘラで場外に放り出すというメキシコの風を感じる反撃からイスを手に取るが、葛藤の末にイスを手放してタイチをリングに放り込む。
 辻は串刺しジャンピングエルボーからアバランシュホールド、ジャンピングボディプレスからスピアーを狙うが、タイチが回避してバズソーキックを発射。辻はこれを回避して逆エビ固め。タイチがブレイクすると辻がスピアーからコーナーに上って昨日棚橋戦で見せたダイビングボディプレスを発射もタイチが剣山で迎撃しアックスボンバー。さらにバズソーキックからデンジャラスバックドロップを狙うが辻が腰投げで切り返し強烈なエルボーからラリアットを狙うが、タイチがかわしてデンジャラスバックドロップ。さらに天翔十字鳳を叩き込むとこれで3カウント。
 タイチは倒れ伏す辻を引き起こし、ねぎらいを見せるかと思いきや顔面をかきむしり、放送席の真壁にケンカを売ってから去っていった。

<試合後コメント>
タイチ
「シュウ(北斗の拳のキャラクター名)よ、シュウかおまえは……。シュウ気取りやがって。シュウはよ、聖帝の前に倒れるだけだよ。オレの聖帝十字陵の前に聖碑を運んで、頂上でオレに殺されるだけなんだ。自らシュウ道を選んだんだよアイツは。だから最後、アイツの光を奪ってやった。何シュウ気取ってんだ。いいじゃないか、いいんじゃないの? その辺の連中より、アイツの方が。いいぶつかり稽古だったよ。アイツいい腹もしてるしな。将来有望な関取になるじゃね。まだアイツは序二段だけどな。まあ横綱のオレでも序二段に投げられることあんだよ。まあ、だから素質持ってことだよ。アイツいい関取になるじゃないの。応援してるよ。いい腹してるから。まあ、いい運動になった。(コロナに)感染してからのシングルマッチ。いい運動になったよ。こんなに、ピンピンしてる。まったく問題ない。最高だ。内藤、昨日、なんだ……あれ、パンフレットか? あれの表紙、オレらの表紙の見て、オレらがリスペクトしすぎてサイン欲しいっつってたな……。いいよ、サインくれてやるからよ、それ(パンフレット)持って、オレんとこに“サイン下さい”ってお願いしに来い。本当に挑戦したいんだったらやってみろ、それぐらいの気持ち、頭下げれんだろオレに? やってみろ。“サイン下さい”って。オレとザックに。“表紙にサインを下さい、タイチさん、ザックさん。宜しくお願いします”って。オレの前に言ってみろ。そしたら挑戦受けてやろうじゃないか。それぐらいの気持ち見せてみろ。おまえは言葉だけじゃな、薄っぺらくてな、どうもな、信用がないんだよ。あとSANAやん! しゃべれ。何だんまり決めてんだよ。何が言いたいんだコラッおまえ! 何がやりたいんだコラッ! だんまり決めてコラッ。何も伝わんねーんだよ、紙面飾んないとコラッ! 何か言ってみろ。だけど言った、言ったら最後だぞ。吐いたツバ飲み込むな、コラッ。一緒にお願いに来いよ」

辻陽太
※目が見えない状態で肩を借りながら壁を探すも照明に手が当たり壁を探すのを諦め
「クソォ……、『愛ゆえに、人は悲しまなければならない』か……。クソォ……。だがっ! その悲しみの向こうに、本当の強さはあるはずだ! 我が師匠、棚橋様は愛に生きる男。ならば、オレもその愛を胸に、今後も戦っていく……」

第3試合


 IWGPジュニアタッグ戦が決まっているYOH&SHOと石森&ファンタズモの前哨戦。
 SHOと石森でゴングが鳴るとじっくりとしたバックの取り合いから腕の取り合いとなり、石森が顔面かきむしりからSHOの追撃をエプロンに出てかわしスワンダイブ攻撃も、SHOがかわしてドロップキック。YOHにタッチ。
 YOHはSHOとともに石森をロープに振ってコンビネーションドロップキックを狙うが、ファンタズモが足を引っ張って妨害。全員入り乱れての場外戦へ。
 代わる邪道はボディブローから顔面をロープにこすりつけ、ヘッドロックから頭頂部へのナックル連打。さらに背中ひっかきからファンタズモにタッチ。
 ファンタズモは石森とともに多彩な背中ひっかきを見せ、矢野がカットに来て背中を引っかかれるも矢野はTシャツを着ていたためノーダメージ。ならばと石森&邪道がTシャツを剥がしてからの背中ひっかき。YOHはエルボー連打からレッグラリアートで反撃し、SHOにタッチ。
 SHOは突っ込んできた石森の足を刈って低空ドロップキックで場外に叩き出し、ファンタズモへエルボー連打からスピアー。さらにブレーンバスターを狙うとファンタズモはスピニング・バックブリーカーを狙うもSHOが着地すると投げっぱなしジャーマン。SHOも即座に起き上がってラリアットで反撃すると両者タッチ。
 矢野と邪道の対面となると、矢野がコーナーマットを外しに行き、邪道が竹刀を手に取る。互いに金具むき出しのコーナーに叩きつけようとしていくが、邪道が競り勝って叩きつけると石森、ファンタズモも加わってトレイン攻撃。さらに邪道がクロスフェイス・オブ・邪道。SHOがカットすると石森&ファンタズモが同時にロープに飛ぶが、3Kが同時のジャンピングニーで迎撃。CHAOSの3人がBULLET CLUBの3人をリング中央で正面衝突させ、矢野が邪道をエビ固めで押さえ込んで3カウント。

<試合後コメント>
YOH
「石森の能力だって、ファンタズモの能力だって、十分理解しているつもりなんだけどさ。僕もSHOくんもそれは経験済み。迎え撃つにはこちらもプラスアルファ用意しなきゃね。ちゃんと策は練ってあります」

SHO
「そう、さっきYOHさんからちょっとその“策”を教えてもらいました。ここで言うわけにはいかない。必ず23日、その策とやらで(IWGPジュニアタッグのベルトを)守ってやる。ファンタズモ、石森、お前ら次は何をしてくる? ドームでは(股間をパンパン叩きながら)しっかり守らせてもらったけど、次もベルトはもちろん全部守ってやる」

エル・ファンタズモ
「こんなことあまり言わないほうがいいんだろうけど、あえて正直に言ってやる。勝っても負けても結局は前哨戦だ。ゲドーかジャドーに勝ったところであまり意味はない。確かなことはお前ら二人は俺たちに勝ってないし、俺たちもお前ら二人からは勝ってない。まあ、なにせすぐに俺の完璧な計画が明かされる。来週は必ず俺たちが勝って3度目のIWGPジュニアタッグ王座戴冠だ。間違いない!  それよりあのひどい入場曲だけは耐えられない!(3Kの入場曲を聞きたくないから)俺たちの入場をあいつらの後にしてくれ。(チャンピオンが後に入場する)伝統なんか俺にとってはどうでもいいし。とにかくもう二度とあの入場曲は聞きたくねえ! 会社に申請する!」

石森太二
「小松、安心したよ。俺に言われっぱなし、やられっぱなしは嫌だって、お前の返事を返してくれてまず嬉しいよ。ただな、自分自身を追い込むのはトコトンやればいいが、それは自分の時間でやってくれ。これはお前の自己啓発マッチじゃねえんだよ。リング上では毎回トコトン、俺たちのことを追い込んで楽しませてくれよ。まあさ、まだまだ日があるし、その追い込み合いの積み重ねがそのベルトの重みになるんじゃねえの? また返事待ってるぞ」

第4試合


 YOSHI-HASHIと裕二郎でゴングが鳴ると、YOSHI-HASHIがヘッドロックで捕らえてじっくり絞り上げるが、裕二郎が指に噛み付いて脱出。怒ったYOSHI-HASHIは逆水平チョップ、ソバット、スイングネックブリーカーと連撃するも、EVILが介入の素振りを見せるとそちらを警戒し、裕二郎がその背後から髪を掴んで引き倒し側頭部に低空ドロップキック。さらにロープに振るがエプロンから後藤がキャッチしてYOSHI-HASHIを救出し裕二郎にエルボー。YOSHI-HASHI&後藤でダブルショルダータックルからカットに来た東郷にCHAOS4人で太鼓の乱れ撃ち。YOSHI-HASHIが強烈な逆水平チョップ連打で裕二郎を自軍コーナーへと押し込んで石井にタッチ。
 石井が出てくると裕二郎がサミングからエルボー連打、石井がロープに振ると東郷が裕二郎の背中にタッチして試合権利を得ると、裕二郎しか見ていなかった石井の背後からバックエルボー。
 石井は東郷にエルボー連打、東郷はナックルで反撃していきフルネルソンの奪い合いからブレーンバスターの体勢の奪い合いと目まぐるしい攻防から東郷がサミング。東郷はEVILが自軍コーナーのマットを外したのを見ると即座に金具むき出しのコーナーに叩きつけ外道にタッチ。
 外道は石井を場外に放り出すと残る3人が石井をストンピングで袋叩きに。外道は石井の顔面を何度も踏みつけてからチョーク攻撃を見せ、EVILにタッチ。
 EVILは石井を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、BULLET CLUBが得意とする全員での手つなぎコブラツイスト。裕二郎にタッチ。
 裕二郎はサミングから東郷にタッチ。
 東郷が石井の顔面を踏みつけ、外道のトラースキック、裕二郎のビッグブートからEVILがセントーン。さらに東郷がセントーン。石井は怒りのショルダータックルで反撃しオカダにタッチ。
 オカダは東郷にエルボー連打からランニングバックエルボー、外道がサミングでサポートするもオカダは2人まとめて蹴散らし東郷にDDT。オカダはコーナーに上ってダイビング攻撃を狙うが、東郷が回避してジャンピングエルボー。EVILにタッチ。
 EVILはオカダを場外に放り出すと鉄柵に叩きつけていき、リングに戻してフィッシャーマン・バスター。さらにダークネスフォールズを狙うが、オカダはフラップジャックで切り返し後藤にタッチ。
 後藤はEVILに村正からブルドッギング・ヘッドロック、さらに牛殺しを狙うが裕二郎がビッグブートでカット。YOSHI-HASHIがバックエルボーで裕二郎を排除しEVILを後藤にパスして後藤ごとハントを狙うが裕二郎が場外からYOSHI-HASHIの足を引いてカットしEVILが後藤を金具むき出しのコーナーにたたきつけてラリアット、カットに来た石井にもラリアットを見舞って外道にタッチ。
 後藤にチンクラッシャーからトラースキック。さらにメリケンサックを取り出してレフェリーの気を引くと、裕二郎がステッキを持ち込んで殴りかかるもYOSHI-HASHIがトラースキックでカット。東郷がスポイラーズチョーカーでYOSHI-HASHIを絞め上げると石井がカット。後藤が外道に牛殺しからYOSHI-HASHIとともにGYWを決めるとこれで3カウント。
 試合が終わっても両軍が乱闘を繰り広げ、石井はスポイラーズチョーカーを手に東郷を踏みつけ「きたねえだろオイ!」と東郷に狂気に頼らない真の実力で闘うよう激しい口調で要求した。

<試合後コメント>
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「イッチョ上がりよ。チャレンジャー、物足りねえな。(YOSHI-HASHIに向かって)タイトルマッチまで、全勝で行こうぜ!」
YOSHI-HASHI「もちろん、結果は今日と一緒だ」

髙橋裕二郎
「ああ、昨日のコメントで後藤ちゃんからオレへの熱烈な“ラブコール”があったようだけど……。まあ、とりあえずよ。あの凶暴な、なんかスゲー凶暴なよ、石井ちゃんはEVILと東郷に任せておいて、後藤ちゃんかYOSHI-HASHI、どちらか選ぶのは(胸を3回叩き)このオレだよ」

第5試合


 内藤はパンフレットを手に入場し、“DANGEROUS TEKKERS”のベルト戴冠姿が載ったページを開いて放送席で解説を務めていたタイチへサインを要求。タイチはスマホでその内藤の姿を撮影するに留めサインは拒否。
 IWGP世界ヘビー級王座戦を控えた鷹木と飯伏の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いから手4つでの力比べ。飯伏がミドルキックを連打していくと鷹木は正面から受け止めた上でコーナーに押し込んでチョップ&ナックルを連打。飯伏がドロップキックで反撃するも鷹木は倒れず耐えてショルダータックルからセントーンを発射も飯伏が回避。両者タッチ。
 内藤とワトの対面となると、ワトの背後からBUSHIがエルボー。内藤&BUSHIが2人でロープに振っていくが、ワトはBUSHIを延髄斬りで蹴散らし内藤に風車式バックブリーカー、SANADAをレッグラリアートで撃退し棚橋にタッチ。
 棚橋は内藤にボディスラム3連打からセントーン。さらにコブラツイストから天山にタッチ。
 天山はワトとともに内藤をロープに振り、ワトのミドルキックから天山のエルボードロップ。天山はヘッドバッドからモンゴリアンチョップを連打してロープに飛ぶが、SANADAがエプロンからキックを見舞いロープを使ったチンクラッシャー。内藤は天山の襟足を引っ張って痛めつけ、BUSHIにタッチ。
 BUSHIは天山にストンピング連打からTシャツを脱いで首を絞め上げる。
 代わるSANADAもサミングから頭にナックルも、あまりの石頭にSANADAが拳を痛めてしまう。SANADAは低空ドロップキックで怯ませて内藤にタッチ。
 内藤はエルボー連打から振り子式ドロップキック。さらに内藤は大げさな動きで「シュ~!シュ~!」と声を出しながらモンゴリアンチョップを入れる挑発行為。天山はこれに怒ってヘッドバッドから真モンゴリアンチョップ。SANADAがカットに入り、内藤が鷹木にタッチ。
 鷹木は天山へスライディングラリアットを狙うと見せかけコーナーに控える飯伏にランニングエルボー。鷹木もモンゴリアンチョップから「ブレーンバスターの見本見せてやるこの野郎!」とブレーンバスターの体勢も、天山が逆にブレーンバスターの手本を見せ棚橋にタッチ。
 棚橋は鷹木にブーメランアタックからカットに来た内藤にドラゴンスクリュー。さらにコーナーに上がってサンセットフリップからスリングブレイドを狙って観衆を煽っていくが、飯伏が猛烈にタッチを要求したため棚橋はタッチへ。
 飯伏は鷹木にエルボー連打からダッシュミドル、その場飛びムーンサルト。さらにハーフネルソンスープレックスを狙うが鷹木が振り払ってドラゴンスクリューから足4の字固めを狙うが、飯伏が下から蹴り上げると鷹木がスライディングラリアット。さらに串刺しラリアットを狙うと飯伏が雄叫びを上げながらのエルボー連打。鷹木がワンツーエルボー、飯伏が掌底&ソバットのコンビネーションを見せると鷹木が龍魂ラリアットのコンビネーションで反撃。飯伏がハーフネルソンスープレックスで投げ捨てると鷹木が即座に起き上がってパンピングボンバー。両者タッチ。
 ワトとBUSHIの対面となると、エルボー合戦からBUSHIがオーバーヘッドキックからミサイルキック。さらにフィッシャーマンスクリューを狙うが、ワトがコンビネーションキックからローリングソバット。さらにジャンピングハイキックからスワンダイブ式エルボースマッシュ。ここに棚橋&天山が加わってトレイン攻撃を見舞い、ワトが旋風脚からバズソーキックを発射も、BUSHIがかわしてフィッシャーマンズ・スクリュー。SANADAにタッチ。
 SANADAはワトの攻撃をかわしてひらりとエプロンに出るとスワンダイブ式ミサイルキック。さらにラウンディングボディプレスを発射もワトが回避すると全員入り乱れてリング上が混戦に。ワトがSANADAのドラゴンスリーパーを切り返してサムソンクラッチ、マックからハイキック、旋風脚と発射もSANADAが回避し、内藤が飛び込んできてマンハッタンドロップ。さらにSANADAのドロップキック、内藤の延髄斬り、SANADAのドラゴンスリーパーからSkull Endが決まり、ワトがタップ。

SANADA「ホントはいいたくないんですけど、TKG(鷹木)、メッチャ輝いてますね。内藤さん、俺らもIWGPタッグを取ってTKGより輝きませんか?(※内藤がサムズアップ)オイ、後楽園!シーユートゥモロー!」

 内藤が再びリング上にパンフレットを持ち込むと、SANADAと2人で放送席のタイチへサインを猛アピール。タイチが隣に座るミラノコレクションA.T.に代筆させようとすると内藤が帽子をとって頭を下げて懇願。
これを見たタイチが重い腰を上げて立ち上がると、内藤はセコンドの辻へタイチのためにロープを上げるよう命令し「フィルマ!フィルマ!(※サイン)ラピド!ラピド!(※早く)」と急かしながらうやうやしくタイチをリングに迎え入れ、タイチの「お願いしてみろ」という要求に「フィルマ・ポルファボール!(サインお願いします)」と素直に帽子を取って再び頭を下げる。
 タイチが「挑戦したいの?俺のこと好きなの?リスペクトしてるの?」という小刻みな問いかけに2人が何度も首を縦に振ると、気を良くしたタイチは笑顔でパンフレットにサイン。2人はニヤリと笑って足早にリングを後にした。

<試合後コメント>
BUSHI
「マイクでSANADAが言ったように、今の鷹木信悟の勢い、そしてベルトを持ったチャンピオン姿は眩しいよね。刺激になるだけじゃいけないのは、俺自身もわかってる。SANADAも内藤もIWGPヘビーのタッグを目指す。そうなった時、じゃあ俺はどうするかって。みんなが競い合って、同じ方向を向いてなけりゃ意味がない。結果を残して、俺自身が結果を残してIWGPジュニアのタイトルマッチ、そこにたどり着くしかない」

鷹木信悟
「オイ、今日の飯伏を見たか? 完全にスイッチ入ってんじゃねえか。俺はもちろんスイッチ入ってるぞ。飯伏もやる気満々、このTKGことこの鷹木信悟もやる気満々。なのに新日本からは相変わらず発表がねえじゃねえか。俺と飯伏のタイトルマッチ、どうなってんだよ。今日な、偶然にも控室に菅林会長がいたから聞いたんだよ、どうなってるか。そうしたら、『前向きに検討します』だってよ。なんだよ、前向きに検討しますって。天下の新日本プロレスががっかりさせんなよ、コラ! オイ、これ見てみろ(と言って、持参してきた週刊プロレスの表紙を見せる)。明日発売の週刊プロレス、書いてあんだろ。『鷹木が舵を取れ』って。なんで新日本が聞く耳を持たねえんだ? やるかやらないかじゃねえんだよ! やるしかねえんだよ、タイトルマッチを! 新日本プロレス、がっかりさせんなよ」

内藤哲也
「今日の対戦相手は本隊。だけど、サムライTVの解説でタイチ選手がいるって聞いたからさ。どうしてもサインが欲しくて、(持参したシリーズパンフレットを見せながら)俺パンフレット持参で入場しちゃったよ。タイチ選手曰く、俺はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの総帥なんだってさ。俺さ、総帥って聞いて、レッド総帥を思い浮かべちゃったよ。レッド総帥知ってる? レッドリボン軍のレッド総帥だよ。わかるでしょ? わかんない、レッド総帥? いや、カッコいいんだよ。あとはザック・セイバーJr.のサインをもらえば完璧だな。明日どうやってもらおっかな~。楽しみだぜ。カブロン!」

マスター・ワト&天山広吉
ワト「クソッ!」
天山「(ワトを追いかけてきて、その首筋を冷やしながら)ワト、大丈夫か?」
ワト「大丈夫です」
天山「余裕だよ。あそこまで追い詰めたらたいしたもんやんけ。ワトよ、まだまだまだまだ伸びしろあるんやから。こんなもんで終わってる場合じゃないよ。最後の一連の流れ、もっともっともっともっと突っ込んでいけ! いい未来が待ってるよ、あいつは。ワトよ……ヘイ、ワト! カモーン!」

棚橋弘至
「棚橋弘至100日計画、現在23日目。23日目でこんくらい(と言って、自分の腹筋を見せる)。今日のリング上、最後のさ、IWGPを巡る流れ、入って行きてえな。入って行きてえけど、遠いな。今の置かれてる状況も体つきも遠いな。だから、せめてビジュアルだけでも。ビジュアルにおいても頂点に立つ、まずそこからだな」

飯伏幸太
「鷹木信悟よ、いや鷹木信悟さん。どうして僕を指名してくれたのかな? 答えはわからないけど、僕は凄く嬉しいね。そして、今日、凄く楽しかった。非常に楽しかった。でも、僕の膝はなかった。何も使ってない。ただ、何も使ってなくてもパワーになる。次に使うために」

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