初勝利をあげたばかりの挑戦者に王者が必殺技のフルコース!「若いからってプロレスを長く続ける保証なんてどこにもないから」

21日、国立代々木競技場第二体育館にてSTARDOM『STARDOM THE CONVERSION 2025』が開催。第1試合では妃南の持つフューチャー・オブ・スターダム王座に梨杏が挑戦した。
20歳以下もしくはキャリア3年未満の選手のための若手王座は、4月から女子大生になった妃南が王者として君臨中。その王座に鉄アキラと梨杏が挑戦を表明していたが、6月8日の後楽園ホール大会で梨杏がアキラからシングル初勝利を飾り、これを見ていた妃南が代々木大会での王座戦を決定していた。
試合が始まると梨杏がドロップキックでがむしゃらに攻め立てていくも、妃南は容赦ないエルボーで攻め立てる。
梨杏はネックブリーカーからボディスラムで叩きつけ、フィッシャーマンを狙うも耐えた妃南を胴絞めフロントネックで絞る。満を持して妃南にフィッシャーマンズ・スープレックスホールドも、2で返した妃南がカウンターのネックブリーカードロップからバックブリーカーで動きを止め逆エビ固め。なんとか逃れた梨杏だったが、妃南はラブカ(=変形カッター)で叩きつけコーナーへ登る。梨杏はエルボーから正面に登りビンタを叩き込むと、雪崩式ネックブリーカードロップ。さらにダイビングクロスボディからフォールも、妃南が返すと胴絞めスリーパー。妃南はそのまま立ち上がるも梨杏は逆打ちで叩きつけフォールも2。
妃南は外道クラッチも2。梨杏はエルボー連打も、妃南はエクスプロイダー。走り込むも梨杏が丸め込むが2。
妃南は変形ジャックハマーで叩きつけフォールも、梨杏が切り返すが2。
ならばと妃南はSTOからマッドスプラッシュを投下し3カウントを奪った。

技のことごとくを耐えられた妃南は「梨杏、強くなったなぁ。試合前はあんなにぼろくそ言ったけど、梨杏、ちゃんと成長してるね。梨杏を見てると、昔の自分を見ているようで、スゴいなんか、悲しくなると言うか、いや私がなかなか勝てない時もあったんで、ただ梨杏に言いたいのは、別に若いからって、プロレスを長く続ける保証なんてどこにもないから。この若い期間を無駄にしないで、上にどんどん上がっていってほしい。もっと梨杏が強くなったらいつでも待ってるんで。また、挑戦しに来てよ」と握手。
梨杏は「次、必ず、挑戦するときは、私がフューチャーのベルトを巻きます」とまっすぐに宣言した。
3度目の防衛に成功した妃南だが、ここ1年でデビューした若手は実力も個性も強い選手が多く、フューチャーが激戦となっていく事は間違いないだろう。