スターダムから181cmの学生プロレス出身レスラーがデビューへ!練習生3名がリング上で挨拶
17日、東京都・後楽園ホールにて、スターダム『TRIANGLE DERBY I』が開催され、現役学生プロレスラーの“フェラリさ”こと上田華子、南小桃、石黒さくらの3名がプロテストに合格したことが発表された。
上田は学生プロレス団体『UWF関東学生プロレス連盟』に所属し、学生プロレスラーとして活躍中。
学生プロレス(以下学プロ)とは、大学生・短大生・専門学生などがサークル活動・部活動といった形を取って行うプロレス活動の1つ。学園祭内でのプロレス大会の実施が活動の中心となっているが、近年ではプロが使用する会場で自主興行を行うことも多い。
かつてジャイアント馬場さんから教えを受けたMEN'Sテイオーが古巣のUWF(学プロ団体)へ指導ノウハウを持ち込んだことから技術が体系化。その技術は今日に至るまで先輩から後輩へと口伝で受け継がれており、年々そのレベルは向上中。
卒業後にはアマチュアプロレス団体で選手を続けるための環境も充実している他、プロテストを受けて正式にプロレスラーとなる例も多い。
また、学プロ界隈ではプロレスラーなどの実在人物名を下ネタでパロディする文化があり、“フェラりさ”の名は“世羅りさ”をもじったもの。学プロ出身女子レスラーの一例として、2AWの笹村あやめが“道端センズリカ”、フリーの雫有希が“雫あき”の名で活躍しており、スターダムも昨年慶應義塾大学プロレス研究会(KWA)のリングに上がり、KWA王者の無村架純(なしむらかすみ)とトークショーを行っている。
昨年8月には、自身のパロディネームで活躍する選手の存在を知った世羅がフェラりさをプロミネンスのリングに上げ、シングルマッチで対戦。その後もプロミネンスに継続参戦を果たし、長身から繰り出されるダイナミックなパワーファイトで活躍。卒業後にはプロになる夢があることも口にしていた。
その後はスターダムの練習生となり、今大会の試合前には1月31日にプロテストに合格したことが発表。学プロ入団時には178cmだった身長も、在学中からスターダム入団までに伸びて181cmとなり、南、上田との20cm以上の身長差が際立った。
上田は、リング上で「京都府出身、181cm、上田華子です。私はこの同期の中で一番早く自力勝利を挙げられるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します!」と挨拶。身長を口にした際には会場から大きなどよめきが上がった。
南は、「福岡県出身、153cm、南小桃です!私はスピード感のある速い選手になりたいです!よろしくお願いします!」と挨拶。
石黒は、「兵庫県出身、158cm、石黒さくらです!私はどんなときも諦めない選手になりたいです!よろしくお願いします!」と挨拶し、「デビューにあたり、1つお願いがあります。私のデビュー戦の相手をジュリア選手、お願い致します!」と希望。
ジュリアが姿を現すと「なんだってぇ?ジュリアとデビュー戦がしたい?ナマイキだな!私とシングルするなんて100年早いんだよ!」と突っぱねるのかと思われたが、「でも、君の名前は石黒だっけ?あだ名はグロちゃん!私の練習生のときの名前が、グロリア。あだ名はグロちゃん!グロちゃん繋がりでデビュー戦やりますか!」と快諾し、握手を交わした。