「私は次の新しい夢に進みます」怪我を乗り越えた林下詩美がタッグ王座初防衛も意味深マイクで謎を残す

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 29日、東京都・両国国技館にてスターダム『JRA中山競馬場 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』が開催。【AphroditE】林下詩美&上谷沙弥がゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)の初防衛に成功した。

 ゴッデス王者【AphroditE】の林下詩美&上谷沙弥の2023年は怪我との闘いだった。
 今年7月には上谷が左ヒジの脱臼及び靱帯損傷で長期欠場。今年9月には詩美が頚椎ヘルニアで長期欠場。全国を行脚する異常なまでの連戦に身体が付いていかなかった形だ。
 年内に再びAphroditEを見ることは出来ないものと絶望視されていた中、11月末にスターダムの窮地を救うかのように2人一緒に復帰。今月2日には【Divine Kingdom】メーガン・ベーン&舞華を撃破して約3年ぶりにゴッデス王座への返り咲きを果たした。

 そんなAphroditEに挑戦を表明したのは、【XL(エクストララージ)】の刀羅ナツコ&渡辺桃。
 AphroditEの欠場によって有耶無耶になりかけていたが、AphroditEを擁するユニット【Queens Quest】とXLを擁する【大江戸隊】は長年に渡ってドロドロの抗争を展開してきた。6月に行われたユニット対抗金網戦では大江戸隊の精神攻撃でQQを空中分解寸前に追い込むものの、すんでのところで絆を取り戻したQQが辛勝。逆に大江戸隊の中に精神的な不和を残す結果となっていた。

 金網戦の因縁を忘れられないでいたナツコが挑戦を表明した形だが、詩美とナツコの間にはかつて赤いベルトをめぐっての因縁もあった。さらに桃と詩美の新旧QQリーダー対決という構図もあり、様々な思惑が交錯する試合となった。


 試合は序盤からXLが場外戦に持ち込んで詩美を袋叩きに。上谷がスワンダイブ式プランチャでの救出を狙うも、ナツコが下から大江戸隊ボックスを投げつけて阻止するなど上谷対策も万全の様子。
 中盤戦では上谷が意地を見せて桃とバチバチの一騎打ちを展開。なんとか形勢をイーブンに戻して詩美につなげる。
 終盤戦では詩美とナツコが激突。ナツコがフロッグスプラッシュや雪崩式ショルダースルーなどで苛烈に攻め立てていき、ラリアット合戦でも完勝。必殺のスワントーンボムを狙うが、上谷が雪崩式フランケンシュタイナーで阻止するファインプレー。すかさず詩美がコウモリ吊り落としから必殺のハイジャック・ボムを狙うが、桃が詩美の顔面に毒霧を噴射してカット。
 XLの合体スパインボムからナツコのスワントーンボムが決まってAphroditEは絶体絶命も、上谷が1vs2の孤軍奮闘の末にスワンダイブ式プランチャで2人まとめて圧殺。上谷が桃にスター・クラッシャー、詩美がナツコにトーチャーラック・ボムを同時に見舞う競演で3カウントを奪った。

 試合後、マイクを取った詩美は「私は次の新しい夢に進みます」と、その真意をいかようにも受け取れる言葉を残し場内をざわつかせる。
 その後、バックステージでは「今日は私たちAphroditE、無事に初防衛に成功しましたよ。今年は金網マッチでQueens Questが勝って、そして今日はこのベルトをかけて大江戸隊のあの2人に私たちAphroditEが勝ちました。もうこれで大江戸隊との決着は付いたでしょう。まだまだたくさん夢を追いかけなくちゃいけないから、アイツらに構ってる暇は無いから。次の夢に進みたいと思います」と大江戸隊との抗争終結を宣言しつつ、“次の夢”を強調した。

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