スターライト・キッド10周年記念大会は懐かしのNEOが復活し過去と今が交差!「全女やNEO魂を引き継いでる私が女子プロレスを引っ張っていく存在へ」

20日、新宿FACEにて『スターライト・キッド 10周年記念大会 キッちゃんファミリー危機一髪!?』が開催された。
キッドは2015年にSTARDOMでデビュー。年齢不詳ながら2022年に成人式を迎えており、デビュー後に高校受験で休業する時期もあった。2021年の大江戸隊加入による闇落ちから大ブレイクし、この日の興行も1日持たずにチケットは瞬殺となっていた。
大会開始前にスターダムの岡田太郎社長とキッドがリングに上がり、世界的AWS障害によりPPV生放送が中止になったことが発表される。その代わりにYoutube『STARDOM official』チャンネルで無料生配信が決定する大盤振る舞いに。
興行題通り危機一髪になる中、第0試合ではシン・スターライト・キッドvsスターライト・唯我によるダークマッチが行われるとものの見事に時間が推し危機的状況へ。これはキッドがリングに現れ2人を倒して興行をスタートさせる。

第1試合では里歩&ラム会長&吏南という日本を代表するキッズレスラー出身者がタッグを組み、吏南の姉である妃南、里歩の師匠であるさくらえみ、さくらえみと里歩が師匠である水森由菜がタッグを結成し対戦。
第2試合の『SLK選抜!呼びたい人だけ呼んじゃったランブル』では、母親が井上京子ファンだったこともあり子供の頃からNEO女子プロレスを見てきたキッドだけに、引退している田村欣子やタニー・マウスが15年ぶりにコスチュームを着て出場。DJニラ、ジャングル叫女、松本浩代などが次々現れる中で、中西百重が大暴れして現役選手たちを次々失格させた。
第3試合では下田美馬&宮崎有妃のNEO LADIESタッグが天咲光由&星来芽依のNEO GENESiSと対戦し、星来が宮崎の恥ずかし固めの餌食に。
第4試合ではなつぽい&安納サオリ、橋本千紘&岩田美香、小波&琉悪夏が現役最前線としてバチバチした試合を展開した。

メインイベントではスターライト・キッド(以下SLK)&エル・デスペラート&ドラゴン・キッド(以下DK)のタッグが、井上京子&葛西純&鷹木信悟と対戦。キッドが見ていた時代のNEOのトップが京子であり、デスペと葛西はデスマッチで激しい試合を繰り広げている仲、鷹木信悟は元DRAGON GATEでありドラゴン・キッドと久々の邂逅となる。
試合序盤ではDK&デスペで捕らえた京子の背中にSLKが飛び乗り「キッちゃんファミリー」とポーズを決めるが、逃れた京子がSLK、DK、デスペの顔面に尻を押し付けて圧殺。SLKのマスクに手をかけると、鷹木がDK、葛西がデスペのマスクに手をかけ本当にマスクを剥いでしまったため会場は騒然に。
葛西はSLKのマスクに噛みつき「10周年おめでとう」と後頭部にドロップキックを突き刺し、竹串をSLKの頭に刺そうとするがこれはデスペがカット。
SLKがデスペの補助付きの不知火を葛西に叩き込み反撃し、SLKが京子へ、デスペが葛西にマフラーホールド。さらにDKが鷹木をクリストで捕らえ共演を見せるが、逃れた鷹木がSLKにデスバレーボム、葛西がパールハーバースプラッシュ、さらに京子がパワーボムで叩きつけ3カウントを奪った。

試合を終えた京子は「キッちゃん、プロレスラーになってくれてありがとう。10年前じゃ考えられないね。闘うなんて思ってなかったね。私37年やってるけど、こんな刺激的なカード組んでもらって本当にありがとう。これからも、元気でファンの人喜ばせてね。おめでとう!」とデビュー前から知っているSLKに感謝。
全てを終えたSLKは「私がやりたいことを詰め込んだ大会でした。過去のものを引っ張り出したりわかるお客さんには伝わると思いますし何よりも私が見たかった(笑)協力してくれた皆さんに感謝でいっぱいです。負けて嬉しいって思うこと回数少ないですけど、今日はそのうちの一つに入る負けです。10周年をこうして大会として残せたことが幸せです。ワンダーチャンピオンとしてもそうですし、10年間続けてきてまだまだこれからもレベルアップしていきたいと思いますし女子プロレス界を引っ張っていく存在に、全女やNEO魂を引き継いでる私にとってはしていかなきゃいけないなと思っています。今日の大会を通してより強く感じました」とやりきった笑顔でコメントした。
なお本興行はYoutube『STARDOM official』チャンネルで興行終了後も無料アーカイブ配信されているので、気になった人は是非その目で確認してほしい。