葛西純vs石川修司のデスマッチ王座戦を前に石川が狂乱の剣山攻撃で反則負け!「デスマッチ団体の“狂道”全日本プロレスが始まる」
23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 EXCITE SERIES』が開催され、GAORA TV王座をかけたデスマッチ戦が決定している石川修司と葛西純が前哨戦を行った。
葛西純は、昨年11月に当時GAORA TV王者であったヨシタツが「王道ストロングスタイル!エンターテイメント!格闘技!ルチャ!ハードコア!デスマッチ!すべてのスタイルに対応できる世界で唯一のレスラー」と自称していたことに「お前デスマッチ舐めてんじゃねーか?」と因縁を付けて王座挑戦を表明。全日本プロレスに上陸した葛西は今年1月3日にTLCマッチでの王座戦を制してヨシタツから王座を奪取し、同月24日にはめんそーれとのハードコア戦を制して難なく初防衛に成功。
葛西が「王道代表の全日本プロレスで、この葛西純とデスマッチでやってみるっつー、骨のあるやつはいないのか?」と次期挑戦者を募ると、石川修司が現れ「全日本プロレスはデスマッチ団体じゃねえ。ただ、『やれ』っつーんだったら、やれんのは俺しかいねえ。アンタとデスマッチで勝負だ!」とデスマッチでの王座挑戦表明。
これに満面の笑みを浮かべた葛西は「修司、来てくれると思ってたよ。お前なら、俺っちに最高の刺激を与えてくれそうだな。王道に染まった石川修司!やるからにはリミッター外してこいよ!」とこれを快諾。3月18日に全日本プロレス史上初のワンマッチ興行で実施するデスマッチで雌雄を決する両者の前哨戦が行われた。
この日は前哨戦として葛西純&平田智也vs石川修司&本田竜輝のタッグマッチが実施。
入場時から殺気をみなぎらせる石川に対し、葛西は意図的に石川とのマッチアップを拒否する反面、石川に見せつけるように本田を痛めつけていく挑発に徹する。
葛西が竹串の束を持ち出して本田の頭に突き刺そうとすると、石川が猛然とカットへ。葛西はこれを待ち受けていたかのように振り向きざまに石川の股間を蹴り上げて石川の頭に竹串の花を咲かせ、本田にリバース・タイガー・ドライバーからのパールハーバー・スプラッシュで試合を決めにかかるが、石川が持ち込んでいた剣山を葛西の頭に突き刺してカット。
葛西が頭から大流血する中、石川は大量の剣山をリング上にばらまき、その上にボディスラム。さらに葛西に馬乗りになり、慌てて引き剥がしに来た李日韓レフェリーを何度も突き飛ばしながらエルボーを連打。試合続行不可能と判断した李日韓レフェリーが反則による試合終了を告げるゴングを要求し、試合権利を有していた本田の反則負けという形で試合は終わった。
ゴングが鳴っても両者の乱闘は止まらず、大勢のセコンド陣が石川をようやく引き剥がしてせき止める中、葛西は場外から不敵な笑みを浮かべて石川を挑発。両者はさらに遺恨を深めた。
バックステージに戻った葛西は「意外な結末って皆さんは思ってるかも知れないけど、これは、今日の結果は葛西純からしたら思い通りの展開だ。王道・全日本プロレスに来て相手がかしこまっていたらつまんねぇし、俺っちが来た意味がねぇってもんだよ。おい石川修司。最後剣山?出してきてよぉ。狂ってるじゃねぇか。狂って狂って狂いまくってるじゃねぇかよ。俺っちの思惑通りだ。王道・全日本プロレスに一匹の獣が現れ、狂った道、狂道・全日本プロレスになる。言ってることわかるか?イコール、全日本プロレスに葛西純が現れた瞬間から王道・全日本プロレスは狂道・全日本プロレスになり、デスマッチ団体になっていくってことだよ。葛西純の色に染まるってことだ。3・18、それが終わりじゃねぇ。3・18、新木場、ワンマッチ興行。そこからすべてが始まる」とニヤリ。
対する石川は「デスマッチ決まってるんだから通常ルールで今さら葛西純とやる意味なんかないよ。俺の方がパワーがあるのは当たり前だし、スピードだって俺の方が上だと思ってるよ。でもデスマッチは彼の、葛西純の聖域なんで。その場所に俺の体を以て挑んで、ベルトを奪うっていうのが今回の戦いだから。覚悟を持ってるんで、覚悟を持って18日、葛西純をぶっ倒してGAORAベルト、全日本に取り戻したいと思います」と静かな殺気を込めて思いを語った。