WRESTLE-1を支え続けた芦野祥太郎がEnfants Terriblesから追放!ジェイク・リー&TAJIRIが新加入?!
23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 EXCITE SERIES』が開催され、Enfants Terriblesの面々がリーダーの芦野祥太郎を追放しジェイク・リー&TAJIRIを迎え入れた。
Enfants Terribles(アンファン・テリブル。以下、アンファン)は芦野がWRESTLE-1(以下、W-1)にて結成したユニットであり、CIMA率いる#STRONGHEARTSとの抗争などで末期のW-1を支え続けたヒールユニット。
昨年4月にW-1が活動休止してからはメンバーをそのままに全日本プロレスに外敵ユニットとして襲来。元W-1の土肥こうじ、全日本生え抜きの大森北斗も加えて勢力を拡大していき、芦野は諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座に2度の挑戦を果たすなど全日本内でもその地位を確立していった。
しかし、芦野は外敵ユニットの首魁ながら次第に全日本の王道ファイトに感化されていき、他メンバーと温度差が生じたことで北斗が芦野へ反発。団体をまたいで存続してきたアンファンの絆に亀裂が生じていた。
この日は、“陣vsアンファン”の様相を呈するジェイク・リー&岩本煌史&TAJIRIvs芦野祥太郎&土肥こうじ&羆嵐の6人タッグマッチが実施。
TAJIRIがトリッキーな動きで場を引っ掻き回す中、2度のアジアタッグ王座戴冠歴があり固い絆で結ばれた“陣”のジェイク&岩本のコンビネーションが冴え渡りアンファンは劣勢に。芦野はジェイクを相手に互角の攻防を展開するものの、土肥&羆嵐が芦野のタッチを拒否したことから思わぬ孤軍奮闘を強いられる。
終盤に芦野がジャーマン・スープレックスからリング中央でアンクルロックを決め、試合は決着かと思われたが、なぜか土肥が自身を押し留めていた岩本を芦野に向かってハンマースローし、芦野の攻撃をカット。思わぬ事態に動転する芦野を土肥と羆嵐が静観する中、ジェイクがジャイアント・キリングを叩き込んで芦野から3カウントを奪った。
試合後、芦野は土肥&羆嵐を小突いて抗議すると、セコンドに付いていた北斗が背後から忍び寄って芦野にローブロー。3人で芦野を袋叩きにする中、W-1時代から常に芦野の右腕として寄り添ってきた児玉裕輔が入ってきて一度は芦野を救出するものの、安堵の表情を浮かべた芦野の顔面に決別のトラースキック。さらに土肥がラリアット、羆嵐がダイビングセントーンを見舞っていき、ダメージで前後不覚となった芦野がジェイクにすがりつくと、ジェイクも芦野に強烈なエルボーを見舞い、アンファンとともに芦野をメチャクチャに踏みつける。
これを見た岩本が止めに入ると、ジェイクは「岩本、お前もやれよ!」と激高。岩本がなおもジェイクを止めにかかると、ジェイクも岩本に決別のエルボー。アンファン+ジェイクが芦野&岩本を袋叩きにしていき、ジェイクが芦野を場外に放り出してアンファンの面々と握手を交わしながら退場。
TAJIRIはこの光景を終始距離を取って静観しており、両組の退場後に少し考える素振りを見せてからアンファン側のコーナーへと退場していった。
バックステージに戻ったアンファンの面々はジェイクを中心に並び立ち、ジェイクが「俺は結果がすべてだと思っている。このチームは共感できる部分がある。正義が勝つんじゃなくて、勝つから正義なんだ」と語ると全員でジェイクを讃えながら去っていく。そしてTAJIRIも「俺もなんかねぇ、面白そうだと思って付いてきちゃった。フフフフフ」と笑い、アンファン入りを仄めかした。
そして、メインイベントで佐藤耕平とのシングル初対決を制して三冠ヘビー級王座を防衛した諏訪魔がバックステージコメントしている最中に突如芦野と岩本を呼び出して3人で並び立つ。
諏訪魔は自身に挑戦を表明してきたヨシタツへの不満を爆発させ、2人に「悔しくないのか!」と発破をかけると岩本はジェイクと、芦野はアンファンとの決着への思いを叫ぶ。ユニットとして共闘していくわけではないとのことだが、それぞれに仇敵を持つ3人は互いを鼓舞し合い、決起の雄叫びを上げた。