【試合詳細】12・7 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗&青柳優馬vsジェイク・リー&岩本煌史 諏訪魔&石川修司vs関本大介&アブドーラ・小林 ヨシタツ&崔領二vs芦野祥太郎&羆嵐 イザナギ&入江茂弘vsTAJIRI&田中将斗

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『2020 世界最強タッグ決定リーグ戦 ~ReOStaff株式会社 presents~【優勝決定戦】』
日程:2020年12月7日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:646人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○大森隆男/ブラックめんそーれ/青柳亮生
8分23秒 アックスボンバー→片エビ固め
[ヨシタツ・キングダム]●岡田佑介/力(フリー)/植木嵩行(フリー)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
渕正信/長井満也(ドラディション)/●本田竜輝(フリー)
7分52秒 ラリアット→片エビ固め
[Enfants Terribles]大森北斗/○土肥こうじ(フリー)/児玉裕輔(フリー)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)/田村男児/西村修(フリー)
8分54秒 捕獲式腕ひしぎ逆十字固め
土方隆司(フリー)/フランシスコ・アキラ/●ライジングHAYATO(愛媛)

▼2020 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
[PURPLE HAZE]●イザナギ/入江茂弘(フリー)【1勝6敗=2点】
9分41秒 スライディングD→片エビ固め
TAJIRI(フリー)/○田中将斗(ZERO1)【4勝3敗=8点】

▼2020 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
○ヨシタツ/崔領二(ランズエンド)【3勝4敗=6点】
11分2秒 ヨシタツ狂想曲
[Enfants Terribles]芦野祥太郎(フリー)/●羆嵐(フリー)【3勝4敗=6点】

▼2020 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
[Evolution/暴走大巨人]○諏訪魔/石川修司 【4勝3敗=8点】
14分27秒 万力スリーパー
関本大介(大日本)/●アブドーラ・小林(大日本)【4勝3敗=8点】

▼2020 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
[NEXTREME]宮原健斗/○青柳優馬【5勝2敗=10点】
28分24秒 エンドゲーム
[陣]●ジェイク・リー/岩本煌史【4勝3敗=8点】
※NEXTREMEが世界最強タッグ決定リーグ戦優勝

宮原&青柳が再結成のNEXTREMEで世界タッグ制覇!北斗&土肥がイザナギのマスクを剥ぎアジアタッグへ挑戦表明!小川直也がKENSO&浩子夫人と対峙しKENSOを場外STOでKO!

第1試合


 岡田とヨシタツ・キングダム入りした植木の元警官コンビは入場時に観客席へと敬礼。しかし植木が隠し持っていた拳銃がレフリーによって没収される。そしてこの日が21歳の誕生日だという亮生には一層大きな拍手が贈られる。
 亮生と岡田でゴングが鳴ると、手4つからバックの取り合い、腕の取り合いからヘッドロックの奪い合いが展開。亮生が岡田のバックドロップを背面着地してアームドラッグで投げ捨てていき、両者タッチへ。

 力と大森の対面となると、力が「パワーーッ!」と叫ぶも、大森は「お前空回りしてんだよ」と苦言。力は「パワーーッ!」と叫んでショルダータックルでぶつかっていくも大森は倒れず。ならばと力は逆水平チョップを打ち込んでいき、大森とチョップ合戦へ。これを余裕で耐えきった大森はショルダータックルも、力も逆水平チョップで倒してお返し。
 めんそーれと力の対面となると、「シャーッ!」と「パワーーッ!」の威嚇合戦になるも、力は植木にタッチ。
めんそーれと植木の対面となると、めんそーれがロックアップをスカして「シャーッ!」と威嚇。植木は敬礼ポーズからそのまま脳天にチョップを落とし「確保ーッ!」と敬礼フライングショルダーも、めんそーれはこれをスカすと植木は大ダメージを負ってコーナーダウン。レフリーがチェックに入る。めんそーれは構わず起こしてロープに振ると、急に元気を取り戻した植木が敬礼フライングショルダーを見舞い、スクワットで元気をアピール。
そして試合権利が岡田に移るとヨシタツ・キングダムの面々がトレイン攻撃を見舞い、岡田がミサイルキック。さらに力がボディスラムでセットし、岡田と植木が同時に「確保ーッ!」と敬礼ダイビングヘッドバッドを放つも、めんそーれがこれを回避したため2人が自爆。ここに亮生が飛び込んできてミサイルキック、ハンドスプリングエルボーで場外に蹴散らしトルニージョ。
試合権利を得た大森がフルネルソンバスターからアックスボンバーを放つが、岡田が回避して羽交い締めに。ここに力がセーバーチョップを放つも、これが岡田に誤爆。大ダメージを負った岡田に大森がダメ押しのアックスボンバーを叩き込み、これでカウント3。

第2試合


 土肥と長井でゴングが鳴ると、ロックアップで押し合っていき、長井が押し勝って余裕のクリーンブレイク。土肥が足を刈ってグラウンドに持ち込みマウントの奪い合いも長井が匠に競り勝って見せ、両者タッチ。
 北斗と本田の対面となると、ロックアップからバックの取り合いとなるも、北斗が本田の髪を掴んでショルダータックル。本田もショルダータックル3連打でお返し。本田はハンマーパンチ、エルボーを連打していくが、これをキャッチした北斗がコンプリートショット。北斗の悪行を見た長井は渕へ「教育がなってないですよ」と苦言を呈し、渕はニコニコ顔。
 児玉に代わると3人で本田の顔面をコーナーで踏みつけ、トップロープ越しのローリングセントーン。
 土肥が出てくると本田はエルボー連打も、土肥は正面から涼しい顔で受け止めてラリアットでなぎ倒し、エルボードロップで追撃。さらにブレーンバスターを狙うが、耐えた本田が逆にブレーンバスターで叩きつけて渕にタッチ。
 渕はレフリーの目を盗んで土肥にグーパンチ。さらに北斗を滞空ボディスラムで叩きつけ、児玉が文句を言うと長井は「パーに決まってんだろ!」「お前顔色悪いんだよ!」と恫喝し、渕も長井にヘッドロックを仕掛けてから頭をパーでペチペチ叩いてアピール。渕は改めて土肥にグーパンチからボディスラムを見舞い、腰を押さえながら本田にタッチ。
 長井が土肥へビッグブートでアシストし、本田がスピアーから雄叫びを上げて高角度ジャーマン・スープレックス・ホールドもこれは児玉がカット。本田は土肥の顔面にビンタを放つも、土肥もビンタで応戦。本田はエルボー連打からロープに飛ぶが、土肥はバックを取ってバックドロップ。最後はダメ押しのラリアットで叩き伏せて3カウント。

第3試合


 男児とHAYATOでゴングが鳴ると、ロックアップからヘッドロック、ショルダータックル合戦となるも男児が打ち勝ってヒップトスを狙うが、HAYATOはアームドラッグで切り返し、ブーメランアタック式ミサイルキック。男児が場外にエスケープして間を取り、両者タッチ。
 西村とアキラの対面となると、アキラがしっかり頭を下げながら握手を求め、西村もその手をしっかり握り返す。ロックアップから西村がコーナーに押し込み、ヘッドロックでじっくり絞り上げてからハンマーロックでアキラの動きを制しながらのサーフボードストレッチ。脱出は不可能と判断したアキラはロープをまたいでブレイク。アキラは西村にリストロックも、西村がコーナーに押し込んでエルボースマッシュを連打。さらにダブルアーム・スープレックスで叩きつけるが、これは即座に土方がカット。西村は男児にタッチ。
 男児は光留とともにダブルのショルダータックルからロープに振っていくが、アキラはスライディングでかわしてブーメランアタック。土方にタッチ。
 土方はサッカーボールキックからPKを叩き込み、コーナーに振ってハイキックからハーフハッチスープレックス。続けてミドルキックを連打していくが、男児がくぐってかわしスクールボーイからそのままぶっこ抜いてサイドスープレックス。光留にタッチ。
 光留はミドルキック連打から「狭山に帰れ!投げるぞオイッ!」と水車落としを狙うが、土方が膝を入れて脱出し、カウンターのハイキック。土方はHAYATOにタッチ。
 HAYATOはスワンダイブ式ミサイルキックを放つも、光留が回避。光留がコーナーに振るも、HAYATOはひらりとエプロンに出てスワンダイブ式ミサイルキックを叩き込み、「投げるぞオイッ!」と叫ぶも、光留が脇固めで動きを制し、男児とともにダブル攻撃を狙うが、HAYATOはドロップキックで2人まとめて場外に蹴り出し、アキラがノータッチトペ・コンヒーロで飛んでいく。アキラが光留をリングに放り込むと、HAYATOはファルコンアローで叩きつけ、さらに引き起こそうとするが光留が下から組み付いて三角絞め。HAYATOは上からこれを潰してフォールに入り、慌ててキックアウトした光留へトラースキックを放つが、これを耐えた光留が延髄斬りからハイキック。さらに水車落としで叩きつけ、体固めをキックアウトしたHAYATOの腕を取って腕十字に入るとたまらずHAYATOがギブアップ。

『全日本プロレス配信』紹介


 Amazon Prime Videoで独占配信される新しい映像コンテンツ『全日本プロレス配信』の紹介のため、まずは福田剛紀社長がリングに上がり挨拶を行った。

福田剛紀社長
「本日よりAmazon Prime Videoのコンテンツの1つとして、全日本プロレス中継ならぬ『全日本プロレス配信』がスタートしております。大変申し訳無いんですが、無料にしたかったんですけど、1回480円でご覧いただけます。ただ、480円、絶対に価値のある内容ですので、ぜひご覧いただきますようよろしくお願い致します!」

 続いて、大会プロデューサーのKENSOがかつてWWEのディーバ“ゲイシャガール・ヒロコ”として活躍した浩子夫人を伴って入場。

KENSO
「喋っても!いぃ~いですかぁ~?!……まあ、こういう状況ですので浩子の方から詳しい内容を話させていただきたいと思います。鈴木浩子です。よろしくお願いします」

浩子夫人
「お久しぶりです!元ディーバの浩子でございます。私も千葉県議会議員になりまして、今日も開会中なものですから、終わってからすっ飛んできたんですけど、皆さんにどうしてもお知らせしたいことがあって参りました!全日本プロレスのAmazon Prime Videoにひっさしぶりにケンヒロでリングに上がることになりました!謎の白軍団です。これ頑張るとね、白塗り復活出来るなと思って超ワクワクしてやってまいりましたので、ぜひともQRコードがスクリーンに出てますので、もう配信は始まってます。どうぞそこにアクセスしていただければと思います。というか!10年ぶりなんですよ。もう老いちゃって老いちゃって(笑)張り切ってリングに上ったら、ウチの旦那はギックリ腰になって、私はここからジャンプオフしただけでヒザを負傷して……小川直也!どうしてくれんだ!私は議場に足を引きずりながら行かなきゃいけないハメになったわけですよ!大学の先輩だと思って甘く見てたら、小川直也がやってくれました。今日来てるっていうから。今日来てるって言うから、私も飛んできました!小川直也!出てこーい!」

 小川直也が入場口から登場すると浩子夫人が場外に降りて突っかかっていき、小川が反撃に移ろうとするとKENSOが身を挺して浩子夫人をかばうも、その瞬間に小川が場外STOでKENSOをKO。2人が退場していくと、小川がリングに上ってマイクを取る。

小川直也
「全日本プロレスのみなさ~ん!ハッスルするぞ~!ハッスルで、全日本プロレス、2003年7月以来、上がることになりました。拍手だけだとチョット微妙ですけど、この間Amazon Prime Videoの方で全日本プロレスを拝見させてもらいました。僕が上がってきた全日本プロレスのときも良かったけど、今の全日本プロレスはさらに良くなってました!前回は社長が出てこなかった。前回のときの社長。今回は社長が出てきた。出たがりの社長かも知れないけど、いいんです!それは!新しくなった全日本プロレスを解説して、本当に戻ってきてよかったなと思いました!その模様はすでに配信されてますから、是非見てください。それでは、僕の言いたいことは終わったんで、最後はハッスルして終わろうか!ハッスルしてもいいですかぁ~っ?!社長、良いですか?ハッスルしても。じゃあ社長も一緒に。ホント出たがりだね、社長(笑)全日本プロレス、ハッスルするぞ~!3!2!1!ハッスルハッスル~!アリガトォーッ!!」

第4試合


 イザナギとTAJIRIでゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合いとなり、TAJIRIがグラウンドに引き込んで支配。イザナギがテイクダウンして返すとTAJIRIは追撃を許さず場外エスケープして間を取る。TAJIRIはリングに上がると追ってきたイザナギにローキックを見舞い、イザナギの蹴り足を取ってがら空きのもう片足にローキックを打ち込んでから両者タッチ。
 入江と田中の対面となると、両者正面からタックルでぶつかり合い、田中が串刺しジャンピングエルボーを見舞えば入江も追走ぶちかましからキャリスプラッシュ。さらにブレーンバスターを狙うが田中がDDTで切り返し、両者タッチ。
 イザナギがTAJIRIへストンピング連打からチンロック、さらにストンピング連打から入江にタッチ。
 入江もストンピング連打で続き、タッチを求めるTAJIRIを中央に引き戻してエルボーで倒し、スリーパーホールド。TAJIRIはなんとか脱出しよろよろとコーナーへ。入江の串刺しラリアットをかわして田中にタッチ。
 田中は入江に串刺しラリアット、イザナギを蹴散らしてから入江にローリングラリアット。しかり入江もすぐに起き上がり、田中と正面からエルボー合戦を展開。互いにノータイムで足を止めながらゴツゴツと打ち合っていき、入江がヒザから崩れ落ちるもヘッドバッドで反撃。田中がラリアットを放つと入江がこれをキャッチしてブラックホールスラムで叩きつけ、イザナギに繋ぐ。
 イザナギは仙人の首固め、カサドーラ、スクールボーイと丸め込みを連発して田中のスタミナを削り、田中をカニバサミでコーナーに倒したところへ入江がキャノンボール。カットに来たTAJIRIを入江がレフリーに向けて突き飛ばし、レフリーは失神。

 無法地帯となったリング上に入江がテーブルを持ち込んでコーナーにセットすると、入江がテーブルキャノンボールを狙うが、TAJIRIが竹刀を持ってリングに飛び込んでくると入江の足に引っ掛けてコケさせ、イザナギの頭頂部に面。TAJIRIが場外にテーブルをセットして入江を寝かせると、田中がダイビングボディプレスでテーブルクラッシュ。さらに追ってきたイザナギもテーブルの破片でぶん殴る。TAJIRIがイザナギをリング上に放り込むと、田中がリング上で「スーパーフライ!」と宣言してから飛んでいってイザナギを圧殺し、トドメのスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。

 そして、試合後にはEnfants Terriblesの面々が乱入し、リング上で倒れたままのイザナギを暴行。さらにイザナギのコスチュームとロングタイツを脱がして丸山敦によく似た姿にひん剥いてしまう。

北斗「おい、イザナギ。お前このリーグ戦、負けまくりやがって。アジアタッグの価値をどこまで落とせば気が済むんだ?俺と土肥さんがな、お前のベルト取ってやるからよ、覚悟しとけ」
土肥「最強タッグの負け星配給係、お疲れさまでした」

<試合後コメント>
TAJIRI&田中将斗
田中「ありがとうございました。まだわかんない?」
TAJIRI「まだわかんない。今後の試合次第でもう1試合やるかもしれない。」
田中「まぁもう1試合やる余力も十分あるんで。」
TAJIRI「おかげさまでだいぶ動けました。もっとやれるな。やりたいな(笑)。」
田中「やりたいやりたい。まだまだやれるし、やっぱこう世界最強タッグが始まる前にはいろいろあったし、入江、ゼウス組が最終戦の相手。公式戦ではそうだったけど。総括は最後の試合が終わってからにしようと思ってたけど、ゼウスと本当に久しぶりにやりたかったんですよ。」
TAJIRI「またどうしてですか?」
田中「彼とはシングルでもやったことがあるし、ウチのタッグのベルトをふたりで取ったこともあるし。それ以降全日本に主戦場を変えて、どれくらい成長してるのか。目に見えるくらい成長しているのはわかっていたんで、久々に肌を合わせたかったというのが正直なところだったんですが。でもこう、最後の試合が終わった時点でもう1試合あると思うんで。その気持ちは捨てたくはないし、他力本願ではあるけれど、もう1試合やれる準備、スタミナ。残ってます。」
TAJIRI「総括はしないで休んでいましょう。」

イザナギ&入江茂弘
イザナギ「チクショウ!せっかくゼウスの代わりに(出場したのに)、本当に期待に応えられずに。入江くん、ごめんな。」
入江「謝らないでください。本当にイザナギさんとこのタッグリーグに出れてよかったと思っています。イザナギさん、今はこんな格好ですけど一番かっこいいと思っていますよ。ありがとうございました。」
イザナギ「ゼウスが復帰したらパープル・ヘイズはもう一度。もう一度。まず僕はリング上でここまでされたのは初めてなんで・・・北斗!覚えておけよ。チクショウ。」
 *イザナギだけ先に控室に

――今回が全日本プロレスでのリーグ戦は初参加になりますが、一通り戦ってみていかがでしたか?
入江「やっぱり自分の・・・結果はぜんぜん振るわなかったんですけど、僕がいろんなところで経験した大きい人と戦う戦い方。いろいろ海外を回って自分よりも大きい人とどんどんぶつかってきたんで、大きい人との戦い方が身についていたというのを感じましたし、まだまだこの全日本プロレスで結果を残していきたい。全日本プロレスのファンの方はみんなあったかいし、選手の人はすばらしいし、ここで僕はもっと上がっていきたいし結果を残していきたいと感じました。」

――会場のファンのリアクションからすると「また見たい」という気持ちが募っていると思います。
入江「もしお客さんがそう思ってくれているのなら、やっぱり僕はうれしいですし、もちろん入江茂弘、僕が所属しているパープル・ヘイズ、#ストロング・ハーツ。このチームはみんなどこでも一番すごいプロレスをする、あいつらは別格だと思わせる。それが僕の信念ですし、ほかのみんなの信念でもあるので、その気持ちがファンの人に伝わっていたんなら僕もうれしいです。」

――WWEネットワークでウォルター選手との試合が配信されていましたね
入江「はい、いろんなお客さんから聞きました。海外の友達から「WWEネットワークに出てるよ」って連絡が来て。僕もちょっと自分でチェックしてみました。ボコボコにされましたけど(笑)。」

第5試合


 崔と羆嵐の対面でゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合いとなり、もつれ合いながらロープへ。一旦離れてから再びロックアップで組み合い、ヘッドロックの奪い合いから羆嵐がショルダータックルからセントーンを放つも、これをかわした崔がサッカーボールキックを4連打。羆嵐はたまらず場外へエスケープ。ゆっくり間をとってから両者タッチ。
 ヨシタツと芦野の対面となると、腕の取り合いからヘッドロック、ショルダータックル合戦へと発展。両者互角のぶつかり合いを見せヨシタツが打ち勝ってみせるものの芦野は組み付いてフロントスープレックスで叩きつけ、さらにサイドスープレックスからアンクルロックへ。ヨシタツが勢いよく前転して自軍コーナーに芦野を叩きつけると、すかさず崔が顔面へミドルキックを叩き込み、タッチを受ける。
 崔はミドルキックで攻め立てて倒してから肩固め、スリーパーホールドもロープブレイクされヨシタツにタッチ。
 ヨシタツは芦野に逆片エビ固めを仕掛け、ロープブレイクされると崔にタッチ。
 崔はコーナーで芦野に串刺しタックルを連打し、さらにミドルキックから赤川鉄橋を狙うが、芦野はエルボースマッシュ連打からスライディングエルボースマッシュ。羆嵐にタッチ。
 羆嵐は崔をぶっこ抜いて担ぎ上げてのバックフリップからセントーン。さらにアルゼンチン・バックブリーカーも、崔が背面着地し、羆嵐のラリアットをかわしてブレーンバスター。ヨシタツにタッチ。

 ヨシタツは羆嵐にビッグブート、ミドルキックを連打しブレーンバスターの体勢に入るも、羆嵐が逆にブレーンバスター。ここに芦野も入ってくるとサンドイッチして交互にエルボーからトレイン攻撃。羆嵐のラリアットから芦野が羆嵐をホイップする形の合体セントーン。さらに羆嵐はヨシタツに串刺しラリアットを放つも、ヨシタツはスイングDDTで切り返し、崔とともに羆嵐をロープに振ってダブルミドルキックからマジックキラー。さらにヨシタツはCBJを狙って足踏みしていくが、羆嵐が空中でキャッチ。ヨシタツは暴れて抜け出すとロープに飛んでCBJを決め、ヨシタツ幻想。羆嵐がギブアップしないと見るや解放し、最後はヨシタツ狂想曲で3カウント。

<試合後コメント>
芦野祥太郎&羆嵐
芦野「いやぁ正直ポカした。ダメだ。最後尻つぼみだったね。タッグリーグ自体が。最後3連敗だよ。」
羆嵐「また俺だ。」
芦野「取られたのはクマだけど、これはタッグだからね。俺の責任でもあるけれど、9割こいつが悪い。それはもう間違いない。ふたりの責任ではあるけれど、こいつが悪い。俺も取り切れなかったところは反省点として次に活かしていきたいと思います。(*棒読みで)全日本の方々はとても強くて、強烈な存在だったと思います。・・・1ミリも負けてないからな!見とけよ!2021年は全員アンクルホールドでタップアウトさせてやるからな。」

ヨシタツ&崔領二
ヨシタツ「これでタッグリーグ、終わりよければすべてよし。俺たちはもう、勝敗も大切なんだけど組んだことがプロレス界の歴史的なことだから。2006年の続き。それをここでやるよ。俺たちは全盛期は越えたかもしれないけど、物語はまだ続くから。」
崔「役割というのはあるから、これから俺ら二人が新日本で出会って、いろんな戦いをしてきて全日本で再会するってことに意味があって。ここから2021年になって俺らが請け負った役割というものをしっかり果たして。できることはたくさんあると思うんで。まだ始まりでしかないんで。年齢というのは数字でしかないから。あの時残せなかったものというのはあるし、14年後15年後に残すべきこともあると思うんで。それはおいおいわかると思うんで。」
ヨシタツ「俺はずっと同じコーナーにいて、また対角に立ってやりたいって気持ちにもなったから。俺たちは組んでもいいってことが証明されたから。幅がどんどん広がればどんなことでもできる。」
崔「続きは来年ってことで。ありがとうございました。」
 *
崔だけ先に控室へ
ヨシタツ「葛西は2、3日前から、俺がコメントを出してからダンマリ決め込んでるみたいだけど、本当にデスマッチやる気あるんだったら来てみろ、なんでも。その代わり全日本出禁の覚悟で来いよ。全日本はそんなデスマッチをやらせるような団体じゃないんだよ。でもデスマッチファイターなんだろ?俺の知らない世界を知ってるんだろ?だったら、そんな意地があるんだったらその覚悟を持って有刺鉄線でも蛍光灯でもなんでも持ってこい。その度胸があるんだったらな。ウィーキャンドゥーイット!」

第6試合


 関本&小林に石川が対峙し、裁くレフリーは李日韓とどこか懐かしいリング上。
 石川と関本でゴングが鳴ると、ロックアップからショルダータックルのぶつかり合いとなり、互角と見るや手4つで押し合う純粋な力比べへ。関本が身長差を生かして下から組み付きダブルリストアームサルトも、石川は即座に起き上がってショルダータックル。両者タッチ。
 関本と小林が対峙すると、小林が組むのを嫌がってロープを掴んで「ブレイク!」とアピール。さらに「クリーンファイト!」と握手を要求も、諏訪魔がこれを拒否。諏訪魔が手4つを仕掛けると再び小林が組むのを嫌がってロープを掴んで「ブレイク!」とアピール。これにしびれを切らした諏訪魔が小林を場外に放り出し、4人全員場外で乱闘に。小林がどこかで見たことのあるブルロープで諏訪魔の首を絞めあげると諏訪魔は「なんなんだコイツはオイお前オイ!」と激怒しながらナックルで応戦。小林は額から大流血。
 諏訪魔はリングに小林を戻すと石川にタッチ。石川と小林はゴツリと音の響くヘッドバッドで打ち合っていき、血しぶきが飛び散る。ヒートアップした両者はランニングヘッドバッドで打ち合っていき、両者大の字にバタリと倒れ込む。石川が先に諏訪魔へタッチすることに成功。
 諏訪魔はコーナーでダブルチョップを連打し、石川とともに小林を何往復もロープ間を走らせる。全身を使ってロープにしがみつき「ブレイク!ブレーイク!」と悲鳴を上げる小林をメチャクチャに踏みつけ、諏訪魔は石川にタッチ。
 石川は小林をコーナーに振って行くが、これをブートで止めた小林が河津掛けの体勢。これを振り払った石川がヘッドバッドからロープに飛ぶが、小林はスリングブレイドで返して関本にタッチ。

 関本は石川に串刺しタックルからブレーンバスター。そして石川の巨体を軽々とアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げて見せ、カットに来た諏訪魔へは小林がコブラツイスト。なんとか脱出した諏訪魔が関本に蹴りを入れてカットすると、関本は石川に串刺しラリアットを狙うが石川もラリアットで突っ込んでいき、両者ラリアットの正面衝突。さらに両者エルボー、ヘッドバッドで打ち合っていき、石川がニーリフトからのラリアットで叩き伏せて諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔は関本のチョップをかわしてフライングショルダー。さらに串刺しラリアットからスロイダーで叩きつけ、ブレーンバスターを狙うがなんとか耐えた関本がスピアー。タイツを脱ぎ捨て黒パン一丁になった小林にタッチ。
 小林はウエスタン・ラリアットから「ウィー!」と叫び、滾ってからカモイェ。さらにバカチンガーエルボーも諏訪魔がこれを回避し、バックドロップの体勢へ。小林が抵抗すると諏訪魔がDDTで突き刺し、石川とともに境川。さらに諏訪魔がスロイダーを狙うが、その背後から関本が組み付いてジャーマン・スープレックス。さらに石川もラリアットで叩き伏せてアシスト。そして小林がコーナートップに上がり、関本が投げ捨てるファンタスティックフリップ。さらに小林がコーナートップに上がるが、石川が追っていって雪崩式ブレーンバスター。これが危うく諏訪魔に当たりそうになり、観衆からは悲鳴が上がる。
 諏訪魔は右手を掲げて「小林!」と叫んでラリアットも、小林は両手を広げて正面から受けきっていく。諏訪魔はレフトハンドラリアットでなぎ倒し、バックドロップ。フォールには行かずに引き起こし、万力スリーパーで絞め上げると、レフリーが慌てて試合を止めた。

<試合後コメント>
関本大介&アブドーラ・小林
小林「終わったのか?終わったのか?なんか・・・寝てる間に終わってた。寝てる間に終わったよ。」
関本「先輩ごめんなさい。クッソー!」
小林「俺らが負けても次の試合が無効試合になればいいんだろう?邪魔しに行くか?メインを無効試合にすればいいんだろう?」
関本「しなくていい。くやしいけど。」
小林「しかしなんで会場に来たら渕正信がいるんだよ!おれ高二の時に「お前は小さいから(全日本には)入れない」と言われた。その渕より後の試合に出るなんて!感傷的になっちゃうだろう。・・・勝ちたかったな!」

――最強タッグのリーグ戦を終えての感想はいかがですか?
小林「まだ次が終わっていないけど、アイルビーバックという気持ちだよ!アイルビーバック!以上!それ以上何かあるか?アイルビーバック!」

諏訪魔&石川修司
諏訪魔「メイン次第か。」
石川「メイン次第。まだゼロじゃないですよ。」
諏訪魔「すごい頭突きやってたね。」
石川「昔を思い出しました。それは置いといて、やっぱり全日本の強さを見せるのは俺と諏訪魔さんしかないと思ってるんで。食い止められてよかったなと。あいつらを優勝戦線から脱落させないと。」
諏訪魔「あとは優勝決定戦になるのを祈るだけだよ。」
石川「俺らにはまだ1試合でも2試合でもやれる体力は残っているから。」

――諏訪魔選手は今日が初めて小林選手と対戦だと思うのですが?
諏訪魔「う~ん、血がすごいな。重いしさ、全日本プロレスっぽいなとも思ったけど血はいらないな。血なくていいよ。血を出すなよ。純粋に試合がしたいんだよ!」
石川「不可抗力ですよ(笑)。わざと血を出してるわけじゃないんで。」
諏訪魔「血なんて出すなよ!」
石川「不可抗力ですから(笑)。」
諏訪魔「そうだけどさぁ。いらねぇよ。それだけ、俺が思ったのは。」
石川「以上です。」

第7試合


 最終戦の時点で優勝の可能性を残すのは同点で並ぶ5チーム。この試合で勝った組が優勝となり、引き分けの場合は時間無制限での再試合。無効試合などで両組に得点がつかなかった場合は5チームでの優勝決定トーナメントが行われる。

 青柳とジェイクの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、腕の取り合い、ヘッドロックの取り合いと目まぐるしく攻防が入れ替わっていき、青柳がロープに押し込んでクリーンブレイクしながらジェイクのお辞儀ポーズを真似て挑発。ジェイクは嫌そうな顔をして本物のお辞儀を見せるが、ジェイクが下げた頭をそのまま青柳がヘッドロック。怒ったジェイクはショルダータックルでなぎ倒してPKを発射も、青柳がこれを回避して宮原にタッチ。ジェイクも岩本へ代わる。
 宮原と岩本の対面となると、宮原へのコールである3・3・7拍子の拍手を煽っていき、互いに組み合って腕の取り合い、グラウンドでのハンマーロックの取り合い、レッグロックの取り合いを経てクリーンブレイク。手4つの力比べから岩本がスピードで翻弄しながらショルダータックルでぶつかり、宮原も走ると岩本が孤高の芸術での決着を狙うが宮原は暴れて脱出。青柳にタッチ。
 青柳は岩本とエルボー合戦を展開し、岩本がショルダータックルを狙うが青柳がカニバサミで倒し、宮原が低空ドロップキックで追撃。4人全員場外に出て乱闘となり、青柳が岩本をリングに戻すと宮原にタッチ。
 宮原は青柳とのダブルのショルダータックルからスリーパーホールド。さらに首4の字固めに入るもジェイクがサッカーボールキックでカット。青柳がジェイクを場外に排除し、何度も場外鉄柵にぶつけていく。
 青柳に代わると、エルボースマッシュ連打からコーナーに上ってダイビングクロスボディを狙うが、ジェイクがジャンピングフロントハイキックで場外に蹴落とし、逆襲の場外鉄柱アームロック。ジェイクが青柳をリングに放り込むと、岩本は青柳が痛めたヒジをぐりぐりと踏みつけ、ジェイクにタッチ。
 ジェイクはジェイクの痛めた左腕にハンマーロックから左腕を固めながらの変形腹固めから腕固めに移行し、岩本にタッチ。
 岩本は青柳の左腕へのニードロップ、エルボーを連打し、ジェイクにタッチ。
 青柳は1vs2のエルボー合戦を挑んでいくが、抵抗虚しく岩本のキャメルクラッチ+ジェイクのローキック連打の連携攻撃を浴びてしまう。ジェイクはさらにロープに振りながら追走ニーリフトを放ち、一度は青柳のドロップキックもかわして見せるが青柳が執念で放った2発目のドロップキックで帰還。
 宮原は得意のドロップキックコンビネーションをジェイクに見舞うとブラックアウトを狙うが、ジェイクがカウンターのニーリフトを叩き込み、岩本にタッチ。
 岩本は宮原に串刺しランニングバックエルボーからロープに飛ぶが、宮原がフロントハイキックでカウンター。岩本もかち上げニーリフトで反撃するとマジックスクリューを狙うが、宮原がエプロンに着地すると宮原の足をロープ越しにとってのドラゴンスクリュー。さらに岩本はエプロン上での大外刈を狙うが、宮原がエルボーで迎撃し、エプロンパイルドライバー。岩本が場外で倒れている間に宮原は足のダメージの回復に努める。
 岩本が場外カウントギリギリで上がってくると、宮原はブラックアウトを叩き込むも、岩本は倒れず宮原を睨みつけ、正面からのエルボー合戦を挑む。岩本が連打で宮原に膝をつかせると、容赦なく上から殴り下ろすエルボーを連打し、ロープに振って孤高の芸術狙い。これを耐えられると大外刈でなぎ倒し、両者タッチ。
 ジェイクと青柳はエルボー合戦から青柳がフライングフォアアーム。さらに青柳がジャーマン・スープレックスを狙うが、ジェイクが耐えてボディブローからチキンウイングアームロック。青柳が足を伸ばしてブレイクすると、岩本のマジックスクリューにジェイクがジャンピングニーを合わせる同時攻撃からジェイクがPK。続けてジェイクが必殺のバックドロップを狙うが、青柳がリバースしてジャーマン・スープレックス。ここに宮原が入ってくると、ジェイクをコーナーに振って2人でトレイン攻撃。青柳がダイビングクロスボディを見舞い、そのままエンドゲームに持ち込むが岩本が必死のカット。
 青柳はコーナーに上って行くが、ジェイクが下からボディブローで怯ませ、雪崩式ブレーンバスター。しかし青柳はノータイムで起き上がり、2人は再び激しいエルボー合戦。それぞれ救援に来た宮原と岩本も正面からエルボーをゴツゴツと打ち合っていき、リング上は大熱戦の末に4人全員がダウン。


 ジェイクは青柳に串刺しフロントハイキックからPK、さらに変形腕固めも宮原がカットし、救援に来た岩本もブラックアウトで排除。宮原はジェイクの後頭部にブラックアウトからジャーマン・スープレックス。さらに宮原のブラックアウト+青柳のトラースキックの合体技が決まり、青柳がロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールド3連発。さらにロックスター・バスターで叩きつけるもカウントは2。もう一発ロックスター・バスターを狙うが、これを耐えてニーリフトを叩き込んだジェイクがジャイアントキリング。カットに来た宮原を岩本が孤高の芸術で叩きつけて排除すると、ジェイクがドクターボムからバックドロップを狙うが、脱出した青柳がトラースキック、スピンキックをクリーンヒット。2発目のスピンキックを放つが、これをかわしたジェイクがハイキックを叩き込み、バックドロップ・ホールドも2。ジェイクが再びバックドロップを狙うが、青柳は持ち上げられた瞬間に組み付いて胴絞フロントネックロックからエンドゲーム。粘りを見せたジェイクだったが、最後は無念のタップアウト。


青柳「……ふぅ、しんど!おっしゃあ!NEXTREME、優勝したぞ!いいねえ、いいねえ、いいねえ!さっきまでジェイクグッズを掲げてたやつ、どこ行った?!おう、表情見せてみろ!隠すんじゃねえ!見せてみろ!(笑)表情を見せてくれてもいいんだぞ!ざまあみやがれ!よし、NEXTREME、世界最強タッグ決定リーグ戦制覇したということは?次、もう皆さんならおわかりじゃないでしょうか。このトロフィーを取ったら、次はなんですか?」

宮原「俺にも……マイク持たせろ~!青柳優馬、お前中々悪いレスラーになったな。勝ったから良いんだ!今日の勝者は青柳優馬だ!そして2020世界最強タッグ決定リーグ戦、優勝したということは、暴走大巨人の持つタッグベルトに今ここで!挑戦表明する!全日本プロレス、2021年、年明け早々俺らのタイトルマッチを組め!暴走大巨人、お前ら今な、ヘビーのベルトを全部持ってるんだ。そろそろ宮原健斗の無冠も見飽きたでしょう。そろそろ宮原健斗の腰にも光り輝くベルトを巻こうじゃありませんか!……OK、挑戦表明したぜ!」

青柳「もっと短くまとめてほしい!もちろん俺も世界タッグ挑戦は視野に入れてる。だけど!もう1つ、諏訪魔が持ってる三冠のベルト、俺が挑戦したっていいだろう。来年の俺は、欲張るぞ!NEXTREMEが世界タッグ取って、青柳優馬が三冠を取って、五冠王者になって見せよう!でも、今日優勝できたのは、応援してくださる皆さんと、ここにいるパートナーのおかげです。色々あったけど、まあ、水に流してこれからもNEXTREMEとして一緒にやっていきましょう、大将!」

 青柳が握手を求めると、かつて青柳がNEXTREMEを裏切った際のジャーマンを警戒したか宮原がためらいを見せるも、観衆が拍手で後押しするとその手をガッチリ握る。

青柳「その前にチームのルールを決めましょう。NEXTREMEは裏切り禁止です!Do you Understand?OK!裏切り禁止です!裏切りは、禁止です!分かりましたか?以上です!」

宮原「裏切り禁止のNEXTREME、来年も注目してくれ!とりあえず、2020世界最強タッグ決定リーグ戦、優勝者は宮原健斗!青柳優馬!NEXTREMEだ!2020世界最強タッグ決定リーグ戦最終戦にお越しの皆様に聞きたい!全日本プロレス、最高ですか~っ?!もういっちょ!全日本プロレス、最高ですか~っ?!OKラスト!全日本プロレス、最高ですかァ~ッ!?全日本プロレス……最高ッ!!」

<試合後コメント>

宮原健斗&青柳優馬
宮原「さぁ!優勝を勝ち取ったぞ!青柳優馬、宮原組が優勝だ。」
青柳「やったぜぇ。ジェイク・リーから取った。ザマァ見ろ!OK!今日の世界最強タッグ優勝を皮切りに俺たちNEXTREAM大復活ということでよろしいでしょうか?」
宮原「OK!」
青柳「そして優勝したからにはもう次はマスコミの皆さんはおわかりでしょう。暴走大巨人が持つ世界タッグに俺たちNEXTREAMが挑戦する。そして!もうひとつ諏訪魔が持っている三冠のベルト。俺が挑戦しても文句はないでしょう。文句があるヤツ、なんでもいいよ。文句言ってこいよ。全部無視してやるから。俺は聞かねぇよ。諏訪魔の持つ三冠のベルトを取って、世界タッグのベルトも取って、青柳優馬がたぶん最年少25歳で五冠王になってみせようじゃありませんか。」
宮原「最年少!俺じゃねぇか、記録を持っているのは!」
青柳「更に記録を塗り替えて、五冠も取ってやるって言ってるんだ。」
宮原「微妙な空気だ。」
青柳「記録は塗り替えられてこそだ。26歳のあんたには負けないぞ。諏訪魔からベルトをすべて奪ってやる。以上!」
宮原「すごい。今日リング上でマイクを取ってたけど、自分のレスラー像を作り上げていたね。あんな全日本プロレスらしくない選手は初めて見たよ。あんなファンにドSな発言をして、顔を見せろなんていうレスラー。そんなヤツいたか?ファンのみなさまはプロレスを見に来てるのに、顔を見せろなんて俺にはできない。マイクも絡みつらいし。青柳と宮原。これはすごいタッグになるかもしれない。そろそろ宮原のベルトのない姿は、全国のみなさんはもう見飽きてるんじゃないかな。俺は日本全国を回ってそれを感じているから。
やはり!この2020年、今日優勝した。唯一の勲章だ。この勲章と共に2021年のスタートダッシュを切るべく、タイトルマッチを組んでくれ。2020年は無冠の年だった。もうそんな年は来ないかもしれない。宮原健斗に無冠は似合わない。俺はこのプロレスというジャンルでやらなくてはいけないことがたくさんある。俺はこの2020年に感じたから。このトロフィーとともに年を越して2021年のスタートダッシュを切ろうと思っていますよ。どうですか?」
青柳「行きましょう。相方が無冠じゃかわいそうなんで僕もひと肌脱ぎますよ。」
宮原「これは8割くらいは青柳選手が掴んだものでしょう。俺はタッグは無縁だからね。なんでだかわかりますか?ひとりが好きだから。協力することが嫌いだから。タッグに無縁だった男がタッグを取ったということは青柳選手は何かいいものを持ってるんじゃないでしょうか?」
青柳「世界タッグを取るんだったらちょっとは協力してください。」

――最後の試合で同世代の選手同士であれだけの試合ができたということについてはいかがですか?
宮原「もうぶっちゃけこのカードが発表された時に、これぞ全日本プロレスという試合を見せないといけないというプレッシャーを優勝と同じくらい感じていたので、それを見せる戦いはできたんじゃないかなと。それを広げる作業をしていかなくてはいけない。この4人でしかできない戦いだったと思いますね。」
青柳「昔から勝ったことのないふたりだったんでめちゃくちゃうれしいですね。なんも言えねぇって感じです。最後にいいたいのはザマァ見ろ!と。あのふたりにザマァ見ろ!と(笑)。」

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