青柳優馬が宮原健斗との仲直りタッグで世界最強タッグリーグを制覇し史上最年少の三冠ヘビー級王座戴冠を宣言!
7日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 世界最強タッグ決定リーグ戦 ~ReOStaff株式会社 presents~【優勝決定戦】』が行われ、宮原健斗&青柳優馬が世界最強タッグ制覇を果たした。
世界最強タッグ決定リーグ戦は、全日本プロレスのヘビー級のタッグリーグ戦であり、冬の風物詩として知られるシリーズ。今年は新型コロナウイルスが猛威をふるい開催自体が危ぶまれた時期もあったが、国内で活動する選手のみの8チームで無事11月18日の新宿FACE大会からこの日の最終戦まで完走。
タッグリーグは大混戦にもつれ込み、この日のメインイベントの宮原健斗&青柳優馬vsジェイク・リー&岩本煌史の試合開始時点では、同点で並ぶ5チームが優勝の可能性を残していた。この試合で勝った組が優勝となり、引き分けの場合は時間無制限での再試合。無効試合などで両組に得点がつかなかった場合は5チームでの優勝決定トーナメントが行われるという状況。
宮原&青柳は昨年の世界最強タッグにも出場していたが、その後たもとを分かち、紆余曲折の末の再結成。ジェイク&岩本は2度のアジアタッグ戴冠を果たしているなど強い絆で結ばれているチーム。奇しくも結果的に全日本を背負う次世代の4人での決勝戦となった。
試合が始まると、ジェイクと青柳が互いを強く意識し、この試合で唯一のジュニア戦士である岩本は宮原との対面を強く望んでいく。中盤から青柳が徹底して左腕への一点集中攻撃を食らう展開となるも、宮原はサポートに徹して青柳を鼓舞。
終盤にはジェイクと青柳が真っ向から打ち合う展開となり、青柳はジェイクの蹴撃に苦戦するも、北原光騎さん直伝のスピンキックで勝機を掴み、ジェイクのバックドロップを胴絞フロントネックロックで切り返してからのエンドゲーム(フロントネックロック+ハンマーロック)でタップを奪った。
青柳の大戦果に大喜びの宮原は、世界最強タッグ優勝の実績を引っさげて“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司の持つ世界タッグ王座への挑戦を宣言。そして青柳は「世界タッグ挑戦は視野に入れてる。だけど!もう1つ、諏訪魔が持ってる三冠のベルト、俺が挑戦したっていいだろう。来年の俺は、欲張るぞ!NEXTREMEが世界タッグ取って、青柳優馬が三冠を取って、五冠王者になって見せよう!」と堂々の五冠王宣言。
バックステージに戻ると、青柳は三冠ヘビー級王座の最年少戴冠記録(26歳11ヶ月)を持つ宮原を前に、この日の時点で25歳1ヶ月の青柳が記録を塗り替えての三冠獲得を宣言。
そして、世界最強タッグの決勝戦が同世代の4人での戦いだったことについて聞かれると、宮原は「『これぞ全日本プロレス』という試合を見せないといけないというプレッシャーを優勝と同じくらい感じていたので、それを見せる戦いはできたんじゃないかなと。それを広げる作業をしていかなくてはいけない。この4人でしかできない戦いだったと思います」と感慨深げに語った。