アブドーラ・小林が因縁の宮原健斗から世界タッグ王座奪取失敗も舌戦では圧勝?!「宮原ケンスケ!またお前がターゲットだ!」
23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 EXCITE SERIES』が開催され、宮原健斗&青柳優馬が関本大介&アブドーラ・小林にリベンジを果たし世界タッグ王座の初防衛に成功した。
“NEXTREME”宮原健斗&青柳優馬は昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を果たし、その勢いのまま今年1月2日には不動の王者と化していた“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司から世界タッグ王座を奪取。
そして、王座奪取直後の宮原&青柳の下へ、最強タッグリーグ初戦で2人を破っている大日本プロレスの“マッスル&ファットです。”関本大介&アブドーラ・小林が現れ世界タッグへの挑戦を表明した。
小林に敗れたことを「プロレスキャリア1番の汚点」と吐き捨てていた宮原に対し、小林は全日本プロレス道場へアポ無し突撃をしたり、SNSで舌戦を展開したり、前哨戦では数多の凶器を使っての反則攻撃で宮原を叩きのめしたりとありとあらゆる手段で過激な返礼。両者の遺恨の波は激しくうねり、最高潮となった中でこの日の決戦を迎えた。
試合が始まると、因縁燃え盛る宮原と小林のマッチアップが中心となり、関本と青柳はそれぞれのパートナーのアシストに回る。
宮原は場外でのヘッドバッド連打でアブ小の額から流血させると、青柳とともに頭部へのナックルやヘッドバッドの連打でさらにアブ小の傷口にダメージを与えていく。さらに宮原は両手でアブ小の傷口をえぐるように広げ、手に付いた血をアブ小が持ち込んだ大日魂タオルで拭くという挑発。さらに宮原は青柳との連携攻撃を決めてシャットダウン・スープレックスを狙うが、小林の巨体をクラッチできず苦戦。
小林は関本ごと宮原をジャーマン・スープレックスで投げきる眉山を決め、バカチンガーエルボーもクリーンヒット。宮原が肩を上げると2発目のバカチンガーエルボーを発射も、宮原がこれを回避して小林の顔面にブラックアウト。小林はこれをヘッドバッドで撃ち落とす意地を見せるも、最後は宮原のジャーマン・スープレックス・ホールドに沈んだ。
試合後、いち早くマイクを取った小林は「宮原!今日のところはおめでとう。でもなぁ!けどなぁ!1勝1敗じゃねーか?俺が1回フォール勝ち、そしてノーコンテスト、そしてお前がフォール勝ち。まだまだ1勝1敗だ!俺がアイル・ビー・バックするときは、またお前がターゲットだ!宮原ケンスケ!お前がターゲットだ!」と宮原の名前を間違えながら詰め寄っていくが、宮原はうんざりした表情でマイクを取らず退場していった。
バックステージに戻った宮原は初防衛に成功したにも関わらず、「俺とあいつの間で1勝1敗なんて、そんな競ってる感じ止めろよ。競ってる感じで書くのは止めろよ、絶対に。文字でしか見ない人からしたら、宮原健斗がアブドーラ・ザ・小林と競ってるなんて思われるのはしゃくだからな。やめてくれ、そんなの」とげんなりした様子。
そこへ小林&関本が乱入してくると、宮原は「やめろ!一緒の画を撮るな!」と脱兎の如く控室へと去っていく。
取り残された小林は「今日の会場を見たでしょう!タオルが躍ってたでしょう。宮原のタオルと大日魂のタオル、どっちが多かったかな。それも数字にして残しておけ。明らかにこっちのタオルが多かったと。大日魂が多かったと。これで1勝1敗だぞ。ちゃんと文字にして、映像にも残しておけ。アーカイブも見れるようにしておけ。紙面もWEBも映像も。できればYouTubeにも残しておけ。全世界に発信しろ。有料配信以外にも見れるようにしろ。チャンピオンの宮原は俺と1勝1敗。関本&小林の“マッスル&ファットです。”と1勝1敗!互角だと!ケンスケ!」とまくし立て、関本が「いや違う!健斗!」と訂正しながら騒がしく去っていった。