世界最強タッグリーグを制覇したジョー・ドーリングがファンからの寄せ書きフラッグを掲げ感謝のメッセージ!
11日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2018 世界最強タッグ決定リーグ戦[優勝決定戦]』が行われ、ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムスが同リーグを制覇し優勝を果たした。
ジョーは10年以上全日本プロレスに参戦し、2度の三冠ヘビー級王座戴冠、4度の世界タッグ王座戴冠の記録を持つ全日本の主力選手とも呼べる存在。
パートナーのディラン・ジェイムスは“ジェームス・ライディーン”の名でZERO1に所属し活躍していたが、紆余曲折の末に今年1月に2度目の退団。翌2月からは全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルに参戦し、以後レギュラー参戦を続けていた。
ディランはジェイク・リー、崔領二らのユニット“Sweeper”に加入していたが、力を求めてSweeperを裏切りジョーと結託。タッグでの頂点を目指していた。
今年の世界最強タッグ決定リーグ戦は混戦を極め、最終戦を前にジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス、真霜拳號&KAI、パロウ&オディンソン、秋山準&関本大介、諏訪魔&石川修司の5組が同率1位となっていた。
この日は真霜&KAI、パロウ&オディンソン、秋山&関本が敗れ、メインイベントでのジョー&ディランvs諏訪魔&石川の勝者が優勝という状態で試合開始。
4人ともその巨体を生かしてのぶつかり合い、足を止めて正面から打撃を打ち合っていく真っ向勝負の展開。中盤からはタッグワークで勝る諏訪魔&石川が連携攻撃で形勢を優位に進め、諏訪魔のスリーパー、石川のコブラクラッチであわやレフリーストップかという場面を作り出す。
終盤には石川がカミゴェ、ランニングニー、ファイヤーサンダーと必殺技のフルコースから奥の手のジャイアントスラムを狙うが、ディランは耐えきってラリアットを連打。ジョーが諏訪魔をレボリューションボムで排除し、二人で石川にラリアットの雨あられ。最後はジョーのフライングクロスボディアタックからディランがラリアット、チョークスラムと続け、巨人を沈めた。
試合後、ジョーは「アリガトー!ディランありがとう。ナイスファイト。ハッピーニューイヤー」と叫び、ディランも「アリガトウゴザイマシタ。ハッピーニューイヤー、そしてメリークリスマス」と挨拶。
そしてジョーは自身が2016年に悪性脳腫瘍で闘病していた際にファンから送られた寄せ書きフラッグを掲げ、ファンへの感謝の気持ちを表した。
バックステージに戻ったディランは「俺たちが日本一のガイジンレスラー……いや、世界一のガイジンレスラーだ。俺とジョーのタッグが最強なんだ。チャンピオンの諏訪魔&石川のタッグを倒すのは簡単なことではなかった。このチャンスをくれたジョーに感謝したい」とコメント。
ジョーは優勝できた理由を「決して諦めない強いハート」であると語り、諏訪魔&石川が持つ世界タッグ王座への挑戦を宣言。そして試合後に寄せ書きフラッグを掲げたことについて聞かれると「俺を支えてくれたファンが贈ってくれたとても大切なものなんだ。アリガトウ!センキュー!」と朗らかに笑った。