「全日本は絶対に潰さん!」大仁田厚がジャイアント馬場さんの愛した王道マットで史上初の電流爆破マッチを敢行しアジアタッグ王座戴冠!
4日、東京都・エスフォルタアリーナ八王子にて全日本プロレス『#ajpwエキサイトシリーズ2023~株式会社エイト presents #ajpwエキサイトMANIAx~』が開催され、全日本プロレス初の電流爆破マッチを制して大仁田厚&ヨシタツがアジアタッグ王座を戴冠した。
昨年12月の後楽園ホール大会では、今年2月21日に引退が決まっているNOSAWA論外が「最後、全日本プロレスで思い出じゃなく記念を残したい」と全日本マットに乗り込み、アジアタッグ王座に挑戦表明。今年1月3日には、ケンドー・カシンとともに悲願の王座戴冠を果たした。
論外は「次の防衛戦は、2m・150kg以上の大きい選手2人か、それが無理だったら電流爆破で。大仁田厚としかやらない。その要求が通らないんだったら俺は防衛戦しないまま引退する」と宣言。
そして、奇しくもその同日には大仁田厚が乱入して全日本へ電流爆破マッチの開催を要求しており、全日本側も2月4日の八王子大会で電流爆破マッチの開催を決定。
パズルのピースが上手く噛み合い、NOSAWA論外&ケンドー・カシンvs大仁田厚&ヨシタツのアジアタッグ王座戦がトルネードバンクハウス電流爆破デスマッチで行われることが決定。ジャイアント馬場さんが愛した王道マットで電流爆破を行うという大仁田の悲願が叶い、全日本に新たな歴史を刻む一戦が行われた。
試合は苛烈な場外乱闘に始まり、カシンがヨシタツをテーブルに載せて振り下ろした電流爆破バットの一撃で机にヒットし轟音&閃光に包まれる。大仁田はそのテーブルへ論外を脳天からパイルドライバーで突き刺すテーブルクラッシュを見せるも、論外が電流爆破バットで大仁田に逆胴。2度目の爆破の直撃を受けた大仁田が倒れ伏す。
論外は大仁田の脳天にギタークラッシュを連打していくが、大仁田がグリーンミストで迎撃。机の破片で論外の頭を何度も殴りつけた上でサンダーファイヤー・パワーボム。ヨシタツが論外を羽交い締めにするも、大仁田のグリーンミストがヨシタツに誤爆。ヨシタツはそれでも論外を離さぬ意地を見せる。
もみ合うヨシタツと論外に対し、大仁田とカシンが同時に電流爆破バットでフルスイング。バット2本分の爆音と閃光に包まれる中、大仁田が論外を押さえ込んで3カウントを奪った。
2016年11月に渕正信と戴冠して以来のアジアタッグ王座を獲得した大仁田は、「ケンドー・カシン、そしてまたNOSAWA論外に、ありがとうと言いたい。そしてまた!そしてまた!そしてまた!全日本を潰したくない、永遠に残したいと思うファンの皆さん、ありがとよ!全日本は!全日本は!俺が死ぬまで!死ぬまで!死ぬまで!死ぬまで!絶対に!絶対に!絶対に!潰さん!電流爆破を初めて見る人もいるかもしれません。だけど、生き方に、邪道も王道もありません!」と魂のマイクアピールを行い、「1!2!3!ファイヤーッ!」で締め。花道で熱狂的なファンにもみくちゃにされながら退場していった。
バックステージに戻った大仁田は「幅広く挑戦者を募集します。新日本プロレス、全日本プロレス、そしてNOAH。インディーの団体でもいいよな?」と語りつつ、「俺たちは防衛戦を電流爆破以外受けるつもりは全くない!それはチャンピオンに権限があると思うんで。こうやってタッグのベルトを巻いても、客が来なければしょうがないよ。客入れてナンボ。ハッキリ言って」と全日本マットに本格的に電流爆破を持ち込むことを宣言。
ヨシタツも、「もうね、こうなったら、ハードコアレジェンドが横にいるんだから、俺ね、ここまで来たら全て勉強させてもらいますよ」と腹を決めた様子で電流爆破マッチでの王座戦に向けて気炎を上げた。