デビュー30周年を迎えた菊地毅がウルティモ・ドラゴン&渕正信と共に“新・悪役商会”の結成を宣言?!
7日、宮城県・仙台サンプラザホールにて全日本プロレス『2018 チャンピオン・カーニバル【開幕戦】』が行われ、デビュー30周年を迎えた菊地毅の記念試合が実施された。
菊地の30周年記念試合は、菊地毅vsウルティモ・ドラゴンという30年選手同士の対決となった。
序盤からウルティモは激しく攻めていくが、菊地には全く攻撃が効かない。ウルティモが場外に逃れると菊地はプランチャを狙うが、ウルティモが遠くへ逃げると「飛べねぇじゃねぇか!お前プロレス何年やってんだ!」と憤慨。ウルティモは「30年だよ!30年!」と反論するが、レフリーの和田京平が「30年だぞ!30年!受けろ!」と叱りつけるとウルティモは「おかしいでしょ?!」と文句を言いながら菊地のプランチャを受け止めようとするが、菊地はエプロンに着地してしまい未遂に終わる。これには和田京平も「ちゃんと飛べよお前!」と呆れ顔。
リングに戻ったウルティモに対し、菊地はコーナーに押し付けて串刺しのゼロ戦キック。そのままコーナーに上げてスパイダージャーマンスープレックス。続けてダイビングヘッドバットを狙う黄金パターンに入るが、これをウルティモが回避するとウルティモがラ・マヒストラルで3カウントを奪った。
試合後、互いに正座して一礼し健闘を称え合うと、ウルティモはマイクを取り「20年前だったら黄金カードだった」と笑いを交えて話しつつ「二人とも全盛期ではないとはいえ、今日の試合は自分にとって有意義、そして満足のいくものでした。菊地さん、本当にありがとうございました!」と深々と頭を下げた。
さらにウルティモは、「もうこうなったら、菊地さん、そして俺、渕正信で“新・悪役商会”でも結成しますか!」と提案。菊地は心底嬉しそうにこれを受け入れるが、ウルティモは「一つだけ言い忘れました。悪役商会、仙台限定!」と言い残してリングを後にした。
菊地は「私、今まで皆さんにずっと迷惑かけてますが、30周年、31周年、40年、50年……一生やっていきますので宜しくお願いします!」と生涯現役を誓った。
バックステージに戻った菊地は、「ウルティモ・ドラゴンさんにお墨付きもらったよ!仙台限定で“新・悪役商会”!菊地毅、ウルティモ・ドラゴンさん、渕正信さんで悪役商会!仙台、もっと盛り上げたいと思います!他団体との抗争もあるわけだ!そういったオファーに関しては全日本プロレスさんで受け付けてますんで、勝手ながら待ってます!」と満面の笑みで語り、軽い足取りで引き上げていった。
現在は山形県を中心に活動する社会人団体・プロレスリングDEWAにレギュラー参戦し、現役で選手として活躍する菊地の活動の幅はさらに広がっていくことになりそうだ。