友情は兄弟の絆に勝る!ラブラブバカップルが兄弟レスラーからタッグ王座奪取!

15日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第12回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』が開催。【むーちゃんせーちゃん】MUSASHI&吉岡世起がアジアタッグ王座奪取に成功した。
日本最古のベルトであり全日本の至宝とも言えるアジアタッグ王座は、兄弟レスラーとして名を馳せる【青柳兄弟】青柳優馬&青柳亮生が保持。
この日、青柳兄弟が初防衛戦の相手として迎えたのは【むーちゃんせーちゃん】MUSASHI&吉岡世起。
両者は全日本ジュニアの中核をなす選手であり、今年5月にはMUSASHIが持つ世界ジュニア王座を吉岡が奪取するなど互いに頂点を争い切磋琢磨する間柄。ほんわかした天然なMUSASHIを吉岡がイジり倒すという2人の関係性は女性ファンを中心に高い支持を得ている。
MUSASHIは先月の後楽園ホール大会でデビュー15周年記念試合を行い、むーちゃんせーちゃんで出撃して師匠であるザ・グレート・サスケ&のはしたろうから勝利。これで勢いを付けたMUSASHIは9月23日の立川大会で亮生の持つ世界ジュニアに挑戦を表明し、9月15日の後楽園ホール大会ではむーちゃんせーちゃんでアジアタッグへ挑戦することを宣言した。

世界ジュニア戦を控える亮生とMUSASHIの対面で始まると、亮生が運動量で圧倒して優位に試合を進める。青柳家を根絶やしにすることを誓う吉岡は殺気立ちながら優馬と対峙し、体格差を覆すスピードファイトからMUSASHIとのコンビネーションで逆転。
両軍ともに顔を狙う醜い男の嫉妬がぶつかり合う中、吉岡が亮生を相手に鋭い蹴撃の猛連打。しかし、優馬が足払いをかけて妨害し“吉岡世起の居ぬ間に(=クラッシュ・ドライバーに酷似したオリジナル技)”を狙うが、吉岡もロックスター・バスターに酷似したオリジナル技(?)を狙って動揺を誘いつつシザースキック。
亮生とMUSASHIの対面となるも、優馬が徹底的に妨害してむーちゃんせーちゃんに嫌がらせ。亮生のラ・ケブラーダから流れを作って一気にMUSASHIを追い込んでいき、亮生のハンドスプリング式オーバーヘッドキック、優馬のロックボトムからのダイビング・エルボー・ドロップ、亮生のムーンサルト・プレスと猛連撃。
それでもMUSASHIが肩を上げると亮生が必殺のファイヤーバード・スプラッシュを発射も、MUSASHIが剣山で迎撃し、吉岡が亮生へロックスター・バスターに酷似した技。吉岡が優馬をミスティカで排除し、MUSASHIが亮生に二天一流を狙うが、これを逃れた亮生が丸め込みの猛攻。これを逃れたむーちゃんせーちゃんがサンドイッチ式ハイキック を見舞い、吉岡が雪崩式フランケンシュタイナー。立て続けにMUSASHIがエストレージャ・フトゥーロから二天一流を決めて3カウントを奪った。
怒りと憎しみの心に支配されてしまった吉岡は、バックステージに戻っても「憎き!憎き青柳家を!滅ぼしてやったぞォ~!アオヤギケェ……アオヤギケェ……アオヤギゲェ~~~ッ!!」と呪詛を吐き続ける。
MUSASHIは混乱しながらも「大丈夫?!なんか目が、目が怖いんだけど?!もう試合終わったから!勝ったから俺ら!落ち着いて!」となだめつつ「むーちゃんせーちゃん再びアジアタッグ獲りましたよ。こっからまたアジアタッグチャンピオンとしてのむーちゃんせーちゃんの物語が始まっていきますよ。そしてね、俺は前を向いて、しっかりプロレスラーとして胸張ってここで闘い続けます」と抱負を語った。
一方、亮生は世界ジュニアのベルトを抱き寄せながら「青柳亮生に残されてるのはもうこれしかないんだよ。今日も、前哨戦でも散々獲られた。ジュニフェスでもMUSASHIに獲られた。状況は最悪だ。でもそこを乗り切る。手の内見せてもらったからな。俺も負けねえよ?」と、9月23日のアリーナ立川立飛大会での世界ジュニア戦に向けて背水の陣を敷いた。