CIMAが世界ジュニア王座陥落!4度目の戴冠を果たした岩本煌史は「俺が客なら思うよ。『また岩本か』って」とぼやく

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 9日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 DYNAMITE SERIES』が行われ、岩本煌史がCIMAから世界ジュニア王座を奪還した。

 CIMAは昨年12月に約20年ぶりに全日本プロレスへ参戦し、今年2月には岩本煌史を破って世界ジュニア王座を戴冠。王者となったCIMAは世界ジュニア王者として田中将斗の持つ世界ヘビー級王座への挑戦を果たしたり、小さなインディーも含む数多の団体へ精力的に出場したりと全国で世界ジュニア王者としてアピールしベルトの価値を高めてきた。
 岩本はCIMAと王座陥落となってしまった2月の試合以来の対戦であり、全日本ジュニアを背負って立つ存在としてこれ以上敗北は許されない意地の一戦。
本来であれば5月16日の大田区総合体育館大会でのタイトル戦が決まっていたが、当大会が3度目の緊急事態宣言によって順延。予定から約3週間遅れて後楽園ホールで行われることとなった。


 CIMAは巧みなグラウンドテクニックでい岩本を翻弄し、序盤にいきなりメテオラを叩き込む速攻からフィニッシュのスパルタンカット(※リバース・ファイナルカット)に繋げるべく徹底して首への一点集中攻撃を行うも、岩本がカウンターの一本背負い一発で流れを変える。
 岩本もCIMAの首へ集中攻撃をかけ、マジックスクリューやジャーマン・スープレックスで猛攻。岩本がコーナーに上がるとCIMAはヴィーナスからの雪崩式フランケンシュタイナー、マッドスプラッシュと畳み掛けて再びメテオラを発射も岩本が回避して孤高の芸術。丸め込みで粘るCIMAを再び孤高の芸術で叩きつけ、最後はシットダウン式ラストライドを豪快に決めて3カウント。

 CIMAはセコンドのエル・リンダマンの介抱を受けて目を覚ますと3カウントを奪われたことを聞かされ、納得行かず岩本に掴みかかる。しかし、コミッショナーからベルトを受け取ると一度はそれをリンダマンに渡そうとするユーモアを交えつつ岩本の腰に巻いて讃え、岩本とリンダマンのタイトル戦を要求してから去っていった。
 そして、2021 Jr. BATTLE OF GLORY優勝を果たしたフランスコ・アキラが現れて岩本に挑戦を表明。岩本もこれを快諾し、6月26日の大田区総合体育館大会での世界ジュニア戦が決まった。

 試合を終えた岩本は「CIMA選手を自分が最初に挑戦者に迎えたときのオンライン会見では、CIMA選手は『俺は世界のCIMAじゃない』と言ってましたけど、俺からしたら紛れもなく“世界のCIMA”なんですよ。だから、どうしても勝ちたかった。大田区が延期になって生きた心地がしない毎日が伸びたけど、延期になったことによって出たアイディアもある。延期になったことで救われたってのも1つある」とCIMAへのリスペクトを語りながら勝因を振り返る。
 そして、自身が4度目の戴冠を果たしたことについて「俺が客なら思うよ。『また岩本か……』って。多分、ほとんどが思ってる。俺だって客観的に見てて思うもん。見てるやつも見方を切り替えろ。『また岩本か』じゃなくて『他のやつなにやってんだ』『岩本にばっかりやらせてんじゃねえ』って」とぼやきつつ、アキラとの世界ジュニア戦について「今、ジュニアトーナメント獲って勢いあるし、保土ヶ谷でやったときとは絶対違うし俺も心してかかる。心してかかるし、新しいジュニアをアキラと見せてやる」と気炎を上げた。

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