“電流爆破アイドルレスラー”乃蒼ヒカリが『爆破みたいに熱い』挑戦者をブリザード葬!「この人のプロレス人生を狂わせてやりたいな」
9日、東京都・大田区総合体育館にて東京女子プロレスが『WRESTLE PRINCESS II』を開催し、乃蒼ヒカリがインターナショナル・プリンセス王座の防衛に成功した。
現王者である乃蒼ヒカリは、『アップアップガールズ(プロレス)』のメンバーとして“ひかり”の名で2018年1月にデビュー。リングネームを現在の乃蒼ヒカリに改めてからはプロレスラーとしてのキャリアを重ね、単なる“アイドルレスラー”の枠を超えた選手へと成長。今年4月には女子プロ界のデスマッチの猛者として知られる山下りなを相手にハードコアマッチを行うなど活躍の場を広げ、今年5月には悲願のインターナショナル・プリンセス王座(以下、IP王座)を戴冠。8月には大仁田厚と電流爆破マッチで対戦するなどハードコア&デスマッチファイターとしても覚醒しつつある。
対する愛野ユキは2018年5月にレスラーデビューし、実姉である天満のどかとともに東京女子で“爆れつシスターズ”の姉妹タッグで活躍中。シングル戦線では結果を残せずにいたが、タッグマッチながらプリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優から勝利するなど成長を見せ、9月15日にはIP王者のヒカリから勝利して「私の燃える心が止められない」と挑戦を表明。ヒカリも「爆破みたいに熱い」とユキの思いを受け止めて受諾したことから、東京女子年間最大のビッグマッチでのシングル王座戦が実現した。
試合開始からじっくりとした一進一退の攻防が展開されていくが、開始10分のコールとともにヒカリがカウンターのジャンピングネックブリーカードロップを叩き込み裏投げで追撃。さらに必殺のブリザード・スープレックスを狙っていくが、これを耐えたユキがサイドスープレックスからヴィーナスDDT。さらに必殺のUBVを狙っていくが、これを振り払ったヒカリが顔面にトラースキックを叩き込み、ブリザード・スープレックス・ホールドで試合を決めた。
試合後、ヒカリは「大田区のタイトルマッチ、緊張よりもワクワクが止まらなくて今日という日を楽しみにしていました。入場の位置を間違えるというチャンピオンとしては良くないことをしちゃったんですけど、逆にそれで緊張がほぐれたなっていうのがあって。ユキさんみたいな熱い人とやるとゾクゾクするし、『この人のプロレス人生を狂わせてやりたいな』って私は思います。大田区が決まって、さっきTDCホールがまた決まって、東京女子が東京ドームでやる日も近いんじゃないですか?そのときまでには乃蒼ヒカリ、東京女子全員とタイトルマッチをして、防衛して東京ドームでまたユキさんとタイトルマッチが出来たらいいなと思います」と笑顔で語った。
10・9というプロレス界で特別な意味を持つ日の大田区総合体育館でのビッグマッチを終えた東京女子プロレスだが、来年の10・9には通算2度目となるTDCホールでのビッグマッチが決定。さらに大会エンディングには来年3月19日に団体の悲願であった両国国技館大会の単独開催も発表された。勢いに乗る東京女子プロレスが東京ドーム大会を開催する日はそう遠くないのかも知れない。