世界ジュニア王座を防衛したSUGIが児玉裕輔に襲撃されKO!「タダでは済まさない」「そのつもりで来てもらわないと困っちゃう」
7日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 SUPER DELUXE SERIES』が開催され、SUGIが青柳亮生を制して世界ジュニアヘビー級王座の初防衛に成功するも、児玉裕輔の襲撃を受けてKOされた。
SUGIは今年7月の後楽園ホール大会でフランシスコ・アキラが保持していた世界ジュニアを奪取して初戴冠。その後、ヘビー級ひしめく王道トーナメントに出場するも、1回戦で現三冠ヘビー級王者であるジェイク・リーと当たってしまい、初戦敗退となった。
挑戦者の亮生は、全日本生え抜きのジュニアの中で一番の勢いを見せており、王道トーナメントでは大森隆男、TAJIRIを撃破してジュニアとして唯一のベスト8に残るという活躍を見せた。亮生は、SUGIよりも王道トーナメントで結果を残したという実績を主張し、王座挑戦までこぎつけた。
互いにファイヤーバードスプラッシュを必殺技としており、亮生はSUGIにライバル意識をむき出しに。昨年10月に当時岩本煌史が持っていた世界ジュニア王座に挑戦した際にはあと一歩というところまで追い詰めた亮生が約11ヶ月の間でどれほどの成長を遂げたのかに注目が集まる試合となった。
試合開始直後から目まぐるしいスピードファイトが展開され、コルバタの応酬からSUGIがいきなりのノータッチ・トペ・コンヒーロ。亮生もトルニージョやケブラーダを見せるなど空中技が乱れ飛ぶ四次元ファイトを展開していく。
SUGIはリバース・フランケンシュタイナーで亮生を頭から突き刺し、741を発射も亮生がこれをドロップキックで撃ち落とす離れ業を見せ、ムーンサルト・プレス2連発からファイヤーバードスプラッシュを発射。SUGIはこれをかわして自爆させ、ミスティカ式DDTから千本桜。最後はスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュで3カウント。SUGIが初防衛に成功した。
試合後、SUGIはダメージが大きいのかしばらく立ち上がれずにいたが、ここに児玉裕輔が現れて「SUGIさん、最高の試合でした!このタイミングで出てきたんですけど、別に次期挑戦者とかそういう話じゃなくて、ただ単にファンになったので、僕と握手してくれませんか?」と執拗に握手を要求。
SUGIが渋々これに応じると、児玉はSUGIの腕を掲げて勝利を称えたかと思いきや、もう片方の腕でラリアット。「へへへ、さっき言ったこと、全部ウソ!次、お前に挑戦するのは、この俺だ」と挑戦表明し、よろよろと起き上がったSUGIへ飛びつき式DDTで追撃してニタニタを笑いながら去っていった。
自力で立ち上がることも出来ない程に消耗したSUGIは「試合とは関係ないところで、こんなことして、タダでは済まさない。次、防衛とともに雪辱して、ベルトは渡しません」と言葉少なに会場を後に。
対する児玉は、「『タダでは済まさない』?僕はそれを全て覆い尽くして新しいチャンピオンになろうと思ってるんで、そのつもりで来てもらわないと困っちゃいますね。今日やった試合みたいなハイフライのすごい動き、僕には出来ませんので。児玉裕輔の世界でSUGIを追い込んで、ベルトをいただこうかなと思っております」と不気味に笑いながら去っていった。