「この瞬間が時代が変わる一歩目だ」20代の新時代たちが全日本プロレスの変革を宣言!安齊勇馬が宮原健斗を下して三冠ヘビー級王座初防衛!

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 29日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『スーパーパワーシリーズ2024』が開催。安齊勇馬が宮原健斗を下して三冠ヘビー級王座の初防衛に成功した。

 安齊は、ジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、華々しい成績を残して鳴り物入りで2022年に全日本プロレスに入団。
 端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を背負って活躍。今年3月にはついに三冠ヘビー級王座戴冠を果たした。

 デビュー2年目にして現在25歳の期待のエース・安齊勇馬が全日本プロレスを引っ張っていくかと思われたが、これに待ったをかけたのが宮原健斗。宮原もほんの数年前まで時代を変えた新世代の旗手として全日本の中心にあったが、いつの間にかさらなる新世代から追われる側の立場に。三冠からも1年以上遠ざかっていた。
 宮原は意地をかけて今年のチャンピオン・カーニバルで優勝を果たし、「俺が叶えた、願った光景ではあるが、ただいざその場に自分がいると、やはりプロレスラーというものは上に誰かがいると倒したくなるもんだ。そして、いつ自分が忘れ去られてもおかしくない状況にいるということがプロのレスリングだ。その状況が今の全日本プロレスにはある。俺はそんなのうのうと譲る気はこれっぽっちもねーからな。未来のエースだぁ?未来なんて俺がいる内はお前にやって来ねーぞ!」と現エースとしての意地を叫んでいた。


 試合は序盤から安齊がエプロンからのダイビング・ニーバッドを決めるなど優勢に進めるが、宮原が場外戦でペースを掴んで逆転。安齊はジャーマン・スープレックスやダブルアーム・スープレックスなど多彩な投げ技で攻め込んでいくも、“受け”に定評のある宮原はその直後にブラックアウトを叩き込むなど後の先を取るファイトでじわじわと安齊を追い込んでいく。
 宮原はラリアットで安齊を叩き伏せ、安齊のジャンピングニーをブラックアウトで撃ち落とすなどの畳み掛けを見せて必殺のシャットダウン・スープレックスを狙う。これを振り払った安齊がジャンピングニーを叩き込み、掟破りのシャットダウン・スープレックス・ホールドからジャンピングニー。最後は必殺のギムレット(※片方の肩に担いでからの変形パワーボム)で3カウントを奪った。

 26分48秒の死闘を制した安齊の元へ、鈴木秀樹が登場。安齊と対峙した鈴木はベルトを触っただけで無言のまま去っていったが、安齊がまだ1度も勝てていない鈴木が次期挑戦者となることは決定的となった。

 その後、安齊が「記録とか、歴史とか、時代とか、全部全部闘って俺はこのベルトをずっと守り抜く!」と決意表明を行うと、志を同じくする本田竜輝、ライジングHAYATO、綾部蓮がリングに上ってきて安齊との共闘を提案。
 “ゼンニチ新時代”を象徴する20代の4選手が並び立つ中、安齊は「今まで散々新時代だ新時代だ言ってきたけど、今日、この瞬間が時代が変わる一歩目だ。みんなが見たことない景色や、想像もできない事、俺達で全日本プロレスに起こしていくから、これからも全日本プロレス、俺達のこと見ていてください。俺との、約束です」と時代の変革をぶち上げた。

 バックステージに戻った安齊は「今日勝ったけど、俺はあの人をこれで超えたなんて全然思ってない。それだけ、あの人がスゲーから。ただ!追いかけてた背中に少しは近づけたかな。あの人と闘って改めてスゴさと背中のデカさを実感しました。俺は本当に幸せだと思う。この全日本プロレスに入門して、このリングで戦えて、同世代には最高で最強な仲間やライバルがいて、そして上にはあんなに強くてカッコいい人達がいる。俺はまだまだ成長できるし、この全日本プロレスのリングでプロレスがしたいってメチャクチャ思いました」と語り、来たるであろう鈴木秀樹戦に向けて必勝を誓った。

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