“全日本プロレスvsGLEAT”の対抗戦を制してT-Hawk&エル・リンダマンがアジアタッグ王座初戴冠!「プロレス界の父・力道山に勝ったようなもん」

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 7日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 SUPER DELUXE SERIES』が開催され、T-Hawk&エル・リンダマンがアジアタッグ王座を初戴冠した。

 この日アジアタッグ王者として挑戦者を迎え撃ったのは、元三冠王者であるゼウスと、自らその正体を丸山敦だと明かしている謎のマスクマンであるイザナギ。荒々しい極悪ファイトを展開するヒールユニット“PURPLE HAZE”を結成して暴れまわっており、2人はアジアタッグ王座V6と不動の王者と化している。
 本来であれば、7月22日の後楽園ホール大会で“#STRONGHEARTS”T-Hawk&エル・リンダマンを相手に防衛戦を行う予定であったが、T-Hawkが7月1日のGLEAT旗揚げ戦で負傷し欠場に入ったことから代打に#SHの鬼塚一聖が出場。この試合では若手の鬼塚が集中砲火を受け、ゼウス&イザナギがなんなく王座を防衛していた。
 そして、試合後にはゼウスが「おい!リンダマン。次もう一回やりたかったら、もともと予定やったT-Hawkを連れてこい。いつでも俺らがアジアタッグのベルトをかけてやってやる。待ってるから」とメッセージを贈った。

 その後、T-Hawkも無事復帰して王道トーナメントに出場するなど全日本のリングにも帰還。8月29日の後楽園ホール大会では、T-Hawk&リンダマンが「プロレス界あるあるの、タイミングが悪くなったり都合が悪くなったりしたらアジアタッグの話もなかったコトにする。そんな古いプロレスは俺たちGLEAT、#STRONGHEARTSには通用しないぞ!」と改めてアジアタッグへの挑戦を要求。王者組もこれを受諾し、正式にアジアタッグ戦が決まった。


“疾走感”をテーマに掲げるT-Hawk&リンダマンは奇襲からの場外戦で一気に流れを掴み、イザナギに狙いを定めて集中砲火。2人の連携でイザナギを徹底的に痛めつけて行くが、イザナギが生還してゼウスのアシストに徹する形となると王者組が真の力を発揮。
 イザナギが巧みに場を整え、ゼウスがダブルのラリアットや2人をそれぞれ片手で軽々と持ち上げてのダブルチョークスラムといった豪快技が立て続けに炸裂。逆水平チョップの威力に定評あるT-Hawkとの撃ち合いもゼウスが僅差で打ち勝ってみせる。
 ゼウス&イザナギはT-Hawkに大阪インパクト(※ゼウスが肩車した相手にイザナギがミサイルキック)を狙うが、リンダマンがカットしてゼウスを場外に放り出してトペ・コンヒーロ。勝負を託されたT-Hawkがイザナギにウラジゴクからのケルベロスを叩き込んで試合を決めた。

 タッグ歴の長い2人は日本最古のベルトを得たことで大喜びし、T-Hawkは「俺らはT-Hawk&リンダ、2人だけじゃなくてね、GLEATの看板背負ってこの全日本プロレスさんに上がってるんでね。もちろん感謝はしてるけど、俺達はこの全日本プロレス、そしてこのアジアタッグのベルトをどんどんどんどんね、盛り上げていかないと!俺らの仕事はそこでしょ!」と気炎。
 そしてリンダマンは、「このアジアタッグは、元を遡れば第3代・力道山&豊登からずーっと繋がっているこの歴史のあるベルト。なんやかんや言って力道山に勝った、誰々に勝ったって話で言ったら俺たちがプロレス界の父・力道山に勝ったようなもんだから。プロレス界を背負ってこのベルトを。だけど、歴史はあると言いつつも時代は新しいところに進んでますから。令和新時代、疾走感を持って歴史はとりあえず一旦置いといて、新しい、そういうベルトにしていきましょう」とぶち上げ、T-Hawkとともに気合の雄叫びを上げた。

 “全日本プロレスvsGLEAT”の対抗戦という形となったこの王座戦は、GLEATに軍配。
 しかしGLEATのリングでは、岩本煌史を軸とした全日本軍と、CIMAを軸としたGLEAT軍が抗争を展開中であり、CIMAvs石川修司のシングルマッチも決定的となっている。
 今後、両団体の交流が深まることでどのようなドラマが生まれていくのか、今後も両団体の動向に注目していきたい。

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