“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司がゼウスの失神KOの不完全燃焼決着で世界タッグ王座を奪取も諏訪魔は不満爆発!「これからもどんどん突如終わらす。それがプロレス」
2日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 NEW YEAR WARS【開幕戦】が行われ、諏訪魔&石川修司が世界タッグ王座を奪還した。
諏訪魔&石川修司とのタッグ“暴走大巨人”は直近の約2年間で3度の世界タッグ王座戴冠を果たし、2017年および2018年のプロレス大賞では最優秀タッグチーム賞を獲得するなど存在感を発揮し続けていたが、今年の下半期は勢いに乗り切れなかったこともあり、昨年11月から12月に行われた世界最強タッグ決定リーグ戦では「優勝を逃したら暴走大巨人および全日本プロレスの全ユニットを解散」という理不尽かつ不退転の決意を表明し、その言葉通り2年ぶり2度目の優勝を達成。3年連続となるプロレス大賞最優秀タッグチーム賞も獲得し、昨年9月にゼウス&崔領二に奪われた世界タッグ王座の奪還に向けたリベンジマッチの機会を得た。
大型選手が4人揃ったリング上では激しい肉弾戦が展開され、中盤からはゼウス&崔のコンビネーションが冴え渡り諏訪魔が追い込まれていくものの、石川の献身的なサポートもあり終盤には暴走大巨人がゼウスを集中攻撃する展開に。
石川が崔をランニングニーで蹴散らし、諏訪魔がゼウスをバックドロップで叩きつけてから満を持して合体技のロケット・ブロッサムの体勢に入るが、ゼウスがふらふらと起き上がるとサンドイッチラリアットに切り替え、諏訪魔がさらにラリアット。ゼウスはなんとかキックアウトするものの起き上がることは出来ず、ダウンカウント10が数えられてゼウスのKO負け。
王座奪還が決まり、ベルトを手渡されても暴走大巨人の2人は浮かない表情を浮かべた。
バックステージに戻った石川は「新年一発目でこのベルトを獲るっていうのは目標だったけど、やっぱりプロレスはね、結果と内容、2つともあってこそ。2020年、こっから最高潮って上げていこうと思ったけど、上げきれなかったってのはすごい悔しい」と険しい顔でコメント。
対する諏訪魔は、自身の持つ2本のベルトが絡まっていることに気付き石川のコメント中にもガチャガチャと音を立てて解くという苛立ちを隠せない様子で「試合はナマモノだよ!こんなときだってあるよ。ただ勝ったんだよ!それが全てだね。こんなのお前気にしねえよ俺は。こんなんばっかだよ。これからもどんどん突如終わらすぞ。そんぐらいがプロレスじゃあん。気にしねえよ」と吐き捨て、王座戴冠時の恒例となっている記念撮影もせずに荒々しく去っていった。