全日本2・12後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級王座決定戦】宮原vsゼウス 【GAORA TVチャンピオンシップ】中島vs青柳
『2016エキサイトシリーズ~Jr.BATTLE OF GLORY開幕戦~』
日時:2016年2月12日
会場:東京・後楽園ホール
開始:19:00
観衆:983人
▼Jr.BATTLE OF GLORY Aブロック公式戦 20分1本勝負
●SUSHI[1敗=0点]
8分59秒 エビ固め
○高尾蒼馬(DDT)[1勝=2点]
▼Jr.BATTLE OF GLORY Bブロック公式戦 20分1本勝負
●土方隆司(フリー)[1敗=0点]
12分2秒 胴締めスリーパー→レフェリーストップ
○橋本和樹(大日本)[1勝=2点]
▼Jr.BATTLE OF GLORY Bブロック公式戦 20分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)[1勝=2点]
12分51秒 腕ひしぎ逆十字固め
●丸山敦(フリー)[1敗=0点]
▼Jr.BATTLE OF GLORY Aブロック公式戦 20分1本勝負
△青木篤志[1分=0点]
5分1秒 両者リングアウト
△南野タケシ(舎人一家)[1分=0点]
▼シングルマッチ 30分1本勝負
●野村直矢
9分36秒 バックドロップ→エビ固め
○ジェイク・リー
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
●渕正信/秋山準/大森隆男
13分51秒 ラ・マヒストラル
○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/石川修司(フリー)/入江茂弘(DDT)
▼GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】○中島洋平
12分47秒 跳後廻蹴→片エビ固め
【挑戦者】●青柳優馬
※第7代王者が2度目の防衛に成功
▼三冠ヘビー級王座決定戦 60分1本勝負
○宮原健斗
23分20秒 シットダウン式ジャーマンスープレックスホールド
●ゼウス
※宮原健斗が第55代三冠ヘビー級王者へ
宮原健斗が最年少三冠ヘビー級王者へ!次期挑戦者に大森が名乗り!
第1試合
試合開始前、『Jr.BATTLE OF GLORY』の入場セレモニーが行われた。優勝者は世界ジュニアヘビー級王者として認定される。
高尾が手首を取っていきグラウンドに持ち込むがSUSHIはそれを抜け距離を取る。SUSHIがヘッドロックで捕らえるが高尾がSUSHIの頭の寿司を掴みこれは注意される。
SUSHIがショルダータックルで倒すもすぐに起き上がった高尾にニールキックを叩きこみ場外に出すが、走りこんだ所に高尾はリングに滑り込みカニバサミから場外を走りこんでの顔面ドロップキック。高尾はSUSHIを場外の鉄柵に叩き付けていきブレーンバスター。高尾はリングへ。リングに戻ってきたSUSHIをすぐにフォールも2。
高尾はストンピング連打。SUSHIは膝立ちでチョップも、高尾はエルボーを背中に落としボディスラム。逆片エビ固めに捕らえるがSUSHIはロープへ手を伸ばすが、高尾はその腕も捕らえる。SUSHIは暴れながらなんとかロープへ。
SUSHIは膝立ちでチョップも高尾はビッグブーツ。立ち上がったSUSHIがチョップも高尾はエルボー連打からビッグブーツ。その足を掴んだSUSHIがバックを取りバッククラッカー。
高尾はSUSHIをコーナーに振り走りこむが、エプロンに降りたSUSHIがエルボーで迎撃しミサイルキック。串刺しラリアットからブレーンバスターで叩きつけたSUSHIがコーナーに登るとダイビングヘッドバッド。これが決まりフォールも2。
SUSHIは地獄突きから投げようとするが、着地した高尾が走りこんで来たSUSHIの顔面をコーナーに叩き付け後頭部に串刺しニー。高尾はミサイルキックからフォールも2。
エルボー合戦からSUSHIが地獄突き。高尾が延髄斬りからジントニックを狙うがSUSHIが丸め込み、丸め込み合戦から高尾がトラースキック。改めてジントニックを狙うが着地したSUSHIがTEKKAMAKI。返した高尾が丸め込むも2。更にSUSHIが丸め込むも2。
高尾のラリアットを避けたSUSHIがラリアットでなぎ倒しフォールも2。SUSHIはカツオの一本釣りからフォールもこれを切り返した高尾が3カウントを奪った。
<試合後コメント>
高尾蒼馬
――リーグ戦白星スタートとなりました
高尾「嬉しいです。やっぱりリーグ戦、負けられないですよ。これで3回目(の参戦)。次に当たるかどうかもわからない選手、新しいフリーの選手も出てきて、結果を出さないといけない。SUSHIさんヤバかったですよ。でも自分の中で対策立てて、ギリギリ返せました。頭が違うんですよ、頭が。このまま勝って、次は青木さん。・・・いや青木。あの人に勝つのが一番の近道だと思うんで。世界ジュニア、狙っていきます」
第2試合
バックの取り合いからグラウンドへ。和樹がヘッドロックも土方がロープに押し込みブレイク。
土方が大外刈りからヘッドロックも和樹がロープに押し込み、和樹は土方の顔面を左右から張り挑発すると、土方も顔面を張りエルボー合戦へ。和樹がロープに飛んでランニングエルボーからアンクルホールド。和樹はその足にストンピングから改めて足攻め。額を付けて睨み合うと土方が体勢を変えてヒールホールド。和樹はロープを掴む。和樹は場外に降りるが、土方がエプロンを走りこんでのサッカーボールキックを叩き込み和樹は場外に倒れこむ。ふらつきながら場外カウント6でリングへ。
土方はストンピングから和樹の足へ低空ドロップキック。立とうとする和樹に2連続で低空ドロップキックを叩き込み足を極めていく。土方はヒールホールドも和樹はロープへ。
和樹がエルボーも土方はスピンキックを足に叩きこみ足4の字固め。土方はこれを離すとコーナーにもたれかかる和樹にローキックから逆コーナーに振ろうとするが和樹は足がもつれて倒れこむ。
土方はビッグブーツ3連発も4発目を避けた和樹がジャンピングラリアットで倒す。
和樹は串刺し延髄斬りからバックドロップ。フォールも2。和樹はアンクルホールド。土方はロープへ。
土方は延髄斬りからハイキック。さらにスタンディングシャイニングウィザードからフォールも2。土方はフィッシャーマンで投げようとするが、耐えた和樹が担ぎあげるも着地した土方のミドルキックをキャッチした和樹がドラゴンスクリュー。
和樹は土方を投げようとするが、着地し体勢を崩した土方の顔面に和樹はミドルキック。両者ダウン。
立ち上がった土方の顔面に和樹はハイキックからフォールも1。
和樹は土方の顔面に左右のチョップからハイキック。「来い来い来い!」と挑発し受けきった土方に再度ハイキック2連発からブレーンバスター。和樹はスリーパーで捕らえそのまま胴締めスリーパー。土方はアンクルを絞っていくが、和樹はそのまま絞め上げ土方を失神させた。
<試合後コメント>
橋本和樹
――リーグ戦白星スタートとなりました
「こうなるとは正直思っていなかった。それは勝敗の話じゃなくて。やっぱり俺は全日本からすると外様になるわけで。やっぱり土方の方が全日本に縁があるから、あいつが応援されて当たり前だ。俺は正直な話、なまぬるいことを想像していた。もしかしたら橋本和樹は応援してもらえるんじゃないか。大日本から来た、喧嘩っ早い男、橋本和樹は他団体のリングに上がればみんながウェルカムだと思っていたよ。そうじゃねぇ。やっぱりこいつどこのヤツだって印象を持ってるんだ。久しぶりだ、この感覚。俺がちょっとぬるま湯につかっていただけだ。みんな知らないのが当たり前だ。正直今日は(土方の)目が違った。ちょっとビビった俺がいた。だから最後はガムシャラに、原始的に締め落とす。駄々をこねている子供のように締め落とすしかなかった。そんな感じに思わせた、殺気立った土方の顔は俺にとって、もうひとつ違う扉を開ける。この短距離走みたいなリーグ戦、立ち止まっているわけにはいかないんだよ。後悔は後にも先にも立たない。もう俺は次に目が向いている」
第3試合
ゆっくりとお互い距離を見合う。光留のキックの牽制から丸山が距離を詰めるも光留はバックステップ。お互い距離を見合いながら光留がロー。光留がタックルも丸山が丸め込み腕ひしぎ。これを潰した光留がマウントポジションから腕ひしぎ。すぐに丸山はロープへ足を伸ばしブレイク。
光留がバックをとるが丸山がアームドラッグから腕ひしぎを狙うも、光留が体勢を変えヘッドシザースで捕らえるが丸山はロープに足を伸ばしブレイク。
光留のミドルキックを受け丸山は場外へ。リングをゆっくり回っていたがそこへ降りようとした光留の足を引っ張り場外に落とした丸山はリングに上がり、エプロンに上がってきた光留をエルボーで落とすとそこへノータッチトペコンヒーロ。だが鉄柵にしたたかに足をぶつけた丸山。場外カウントが数えられると8で光留が場外へ。レフェリーが静止するが、光留は丸山を場外で立たせるとミドルキックで鉄柵に叩きこみ、強引に丸山を場外に投げ入れると丸山はロープを抱きかかえる。
光留はそこへストンピング連打から逆片エビ固め。丸山はロープを掴みブレイク。
足を抑えて立てない丸山を強引に立たせた光留は押さえている足へローキック。丸山はロープを掴む。レフェリーはダウンカウントを数えると6で光留が蹴りを入れロープに飛ばすが、丸山は足を抑えて倒れこむ。
光留はストンピングから丸山を立たせてミドルキック。これを避けた丸山が突然元気に走りロープを飛んでドロップキック。
光留に串刺しミドルからトラースキック2連発でフォールも2。エルボー合戦から光留がみぞおちにミドルキック。立ち上がった丸山がミドルキック。お互いミドルキックの打ち合いから丸山がキックをキャッチされるも延髄斬り。丸山はブレーンバスターからフォールも2。
丸山がエルボーからミドルキック連発。再度延髄斬りもこれを避けた光留がアンクルホールド。
光留はバックドロップからフォールも2で返した丸山に腕ひしぎ。丸山はロープへ。
光留はミドルキックでコーナーに押し込み「全然痛くありませんでした!」と串刺しミドルキック。光留はブレーンバスターから腕ひしぎ。丸山はロープへ。
光留はミドルキック連発も避けた丸山がバックキックからカサドーラ。返さえるとバズソーキックからフォールも2。
丸山はジャーマンスープレックスホールドからヨーロピアンクラッチもこれを返した光留が腕ひしぎで捕らえこれで丸山はギブアップ。
<試合後コメント>
佐藤光留
――リーグ戦白星スタートとなりました
「珍しいね!第一回以来じゃないかな、僕が出てきて。毎回やられてばっかりだけど、やっぱり全日本のレギュラーだからBブロックを任されて安心していたけど、やっぱり全日本の狙いは『ちょっとよくわからないから、佐藤にやらせて様子を見よう』って感じだったね!でも、どうですか?先々週の日曜はロシア人と金網で。今日は素顔のタイガースマスク。世界中さがしてみなさい。僕だけですよ。全日本だけじゃない、全世界で僕だけなんですよ。この唯一・・・唯一はいいんだよ!言うたらみんなが唯一なんだよ!鈴木みのるなんか日本で一番多い名前らしいよ。なのに世界一でしょ。佐藤光留も世界一、世界ジュニア獲りたい。その足掛かりだよ」
――今回のリーグ戦は青木選手と佐藤選手がズバ抜けているという印象ですが?
「そうですよ!ぶっちゃけ本命以外が出てくるところを楽しみにしている人もいるでしょう。でもそんなね、本命同士の戦いがないのに本命じゃないよ。本命なんだよ。本命は負けちゃいけないの。だから本命なんだよ。オッズ1.0倍。1000円賭けても1000円しか帰ってこないよ。手数料があるからマイナスだよ。賭ければ賭けるほど損するぞ。それくらい本命なんだよ」
――今回はベルトもかかっているのですが、優勝すれば佐藤選手は初戴冠となります
「そうですよ!今までいろんなベルトを獲ってきたけれど、初防衛すらできなかった。世界ジュニアなんてもう5回目ですよ。5回ですよ。業界用語で片手ですよ。片手で収まるから片手って言うのに、もう片手は失っているんですよ!なんなら今回だって僕が強くなって本命になったわけじゃないですからね。いなくなったから本命になったって、そうは言わせないようにしますよ。今日の見てればわかるでしょう」
第4試合
南野が急襲しエルボー合戦。南野がナックルを叩き込み、倒れこんだ青木を場外に引きずり込んでヘッドロックから鉄柵へ叩き込む。
リングに戻るとチョップ合戦から青木が頭突き。青木がコーナーに振り走りこむが南野がショルダースルーから場外に降りてエプロンに降りた青木の足を引きずり落とす。南野は青木を鉄柵に叩きこみ、場外でコブラツイスト。青木は南野を鉄柱に叩きこみ場外カウント9でリングへ。
青木はビッグブーツも南野は「外でやるんだよ」と言いながら睨み合い、サミングからロープに飛び走りこむが、これを避けた青木がドロップキックで倒し、串刺しエルボーからコーナーに登るが、南野はレフェリーを盾にすると動揺した青木の顔面にグーパンチを叩き込み青木が場外に転げ落ちる。
南野は場外でスリーパー。そのまま場外カウント10で両者リングアウト。
<試合後コメント>
青木篤志
――青木選手にとっては負けよりも悔しいゼロ点となりましたが?
「本当だよ!絶対このリーグ戦、優勝しなければいけないと思っているのにさ。あいつ冗談で両リンと言ってるのかと思ったら本当にやりやがったよ。腹立つわ」
――今回のリーグ戦は青木選手、佐藤選手が本命と目されているのですが?
「関係ねぇな。始まってみたらわかんねぇよ。一応、気は引き締めて試合したつもりだけど。ちょっとまずいわ。まずい。なんとかしないと。悪い!もうちょっと考えるわ」
試合後、次期シリーズの対戦カードとチャンピオンカーニバルの出場選手が発表された。
【チャンピオンカーニバル出場選手】
<Aブロック>
宮原健斗
野村直矢
ボディガー(フリー)
関本大介(大日本)
秋山準
真霜拳號(K-DOJO)
スーパータイガー(リアルジャパン)
<Bブロック>
ゼウス
吉江豊(フリー)
大森隆男
ジェイク・リー
神谷英慶(大日本)
崔領二(ZERO1)
ジョー・ドーリング(フリー)
※ドリー・ファンク・ジュニアの来日が決定
第5試合
野村が開幕ドロップキックからコーナーに押し込んでストンピング連打。立ち上がったジェイクとエルボー合戦から野村がランニングエルボーで倒しフォールも2。
野村がスリーパーもジェイクはロープへ足を伸ばす。野村はストンピングからエルボー連打。ジェイクをロープに振るとバックエルボーで倒しフォールも2。
ジェイクのエルボーに野村がニーリフトで返しエルボー連打。ジェイクがエルボー連打から強烈なチョップで倒し、ストンピングからロープに振ってニーリフト。フォールも2。ジェイクはボディシザース。野村はロープへ。ジェイクは野村を場外に蹴り落とし鉄柵に叩き付けた後リングへ投げ入れる。
エルボー合戦からジェイクが打ち勝ちパントキック。立ち上がった野村にミドルキック連発で倒しフォールも2。
ジェイクは投げようとするが野村が逆にブレーンバスターで叩き付け、串刺しジャンピングエルボーから投げようとするがジェイクが耐えて背中にエルボーを落とすとビッグブーツ。その足をラリアットで叩き落とした野村がサイドスープレックス。フォールも2。
野村がミサイルキックもこれを避けたジェイクが背中にサッカーボールキック。ジェイクはニーからコーナーに振り串刺しバックエルボーからミドルキック連発。俵投げからフォールも2。
エルボー合戦から野村がニーを叩きこみロープに飛ぶが、ジェイクがビッグブーツからミドルキックを叩きこんでロープに飛ぶとレッグラリアートからフォールも2。
ジェイクはバックドロップを狙うも着地した野村が肩に担ぐが、これが崩れて着地したジェイクがニーリフトからビッグブーツ。野村はスピアーを叩きこんで倒すと両者ダウン。
ショルダータックルのぶつかり合いからジェイクがミドルキックもキャッチした野村が顔面を張りスピアー。フォールも2。野村はコーナーに登りダイビングボディプレスもジェイクが剣山で迎撃。
エルボー合戦からジェイクが左右のビンタを叩き込みミドルキック。さらにバックエルボーを顔面に叩き込んでフォールも2。
ジェイクはバックドロップからフォール。これで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
野村直矢
「クッソー!何回負けた。あいつに何回負けた。俺はあいつを死ぬまで追い詰める。絶対リベンジしてやるから!」
第6試合
先発は秋山と入江。秋山がヘッドロックも入江がショルダータックル2連発。入江が再度ロープに飛ぶも秋山はビッグブーツ。だが入江がショルダータックルで倒す。
秋山は脇固めから入江の腕に膝を落とし捻り上げる。これを離すと両者タッチ。
大森と石川がタックルのぶつかり合い。石川が倒し、コーナーに押し込むとチョップ合戦から逆コーナーに振り走りこむも、大森はビッグブーツで迎撃しアックスボンバー。だが石川のラリアットと相打ちから大森がロープに飛ぶも石川が追走ニーからTSUNAMI。これをキャッチした大森がアックスギロチンを狙うが着地した石川がTSUNAMIを叩き込んでフォールも2。
石川はパワーボムを狙うが秋山が出てきてカットすると、同時攻撃を狙うが石川がダブルラリアットでなぎ倒してウルティモにタッチ。大森も転がりながら渕にタッチ。
渕がヘッドロックからナックル。パーを主張するが再度ヘッドロックからナックル。渕はウルティモをロープに押し込み再度ヘッドロックからナックル。渕はウルティモをロープに飛ばしドロップキックもウルティモはこれを避け場外からブーイング。ウルティモはストンピングから石川にタッチ。渕はタッチを要求するも大森と秋山は行けと指示。
渕は石川にヘッドロックからナックルも効かずに拳を痛める。渕はショルダータックルも渕がよろける。石川は6発受けた所で渕がへたり込む。
再度渕がショルダータックル2連発からドロップキックも、石川が受けきりエルボー。渕は顔面をおさえてリングを転がる。石川は入江にタッチ。渕はサミングから大森にタッチ。
秋山が入江の足を引っ張り場外に落とすと鉄柵に叩きつける。リングに投げ入れると大森がナックルからチョップ。入江の顔面を3人で踏みつけてロープに押さえつけると、大森は秋山にタッチ。
秋山は入江の顔面をコーナーに叩き付けて頭突き。受けきった入江が逆に頭突き。秋山はガットショットからコーナーに振り串刺しジャンピングニーから投げようとするも、入江がブレーンバスターで叩き付け両者タッチ。
ウルティモが渕にドロップキック。渕がウルティモをロープに振りドロップキックで倒すと、サミングからボディスラム。再度サミングからボディスラム。助けに出てきた入江にもサミングからボディスラム。続いて石川も出てきて自分を投げろと両腕を広げた石川に、渕は気合を入れて組み合うが上がらず腰を痛める。そこをウルティモが前方回転エビ固め。キックアウトした渕にウルティモがコンビネーションキックからアサイDDTを狙うが秋山と大森がカット。
ウルティモがロープに飛ぶも渕がビッグブーツで迎撃。渕はロープに飛ぶがウルティモがカニバサミで倒しラ・マヒストラルで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ノーコメント
第7試合
開幕青柳がランニングエルボー。中島のチョップと青柳のエルボーの打ち合いから中島がチョップ連打。中島がロープに飛んだところをアームホイップで叩きつけた青柳がドロップキックで場外に叩き出し場外ダイブも、避けた中島が鉄柵に投げるが青柳は鉄柱を軸に回転してリングに戻ると、エプロンに登った中島をドロップキックで倒しコーナーに登ると場外ダイブ。
リングに戻ると中島がチョップも青柳がガットショットからフライングメイヤー。背中にストンピングからボディスラムで叩きつけフォールも2。
青柳はストンピング。立ち上がった中島がミドルキックも青柳がエルボー連打からロープに飛び走りこむが、中島はカニバサミでロープにもたれかからせるとロープに飛んだ反動を利用したドロップキックを顔面に叩きこむ。
中島はフライングメイヤーから後頭部にドロップキックでフォールも2。再度フォールも青柳はロープを掴む。
中島はハーフダウンの青柳にミドルキック2連発からボディスラムでフォールも2。中島はキャメルクラッチ。青柳はロープを掴む。
中島はミドルキックからバックを取り膝をつかせると、その背中にドロップキックを叩きこみ青柳の顔面をコーナーに叩きつける。
中島はエルボーを落とし、青柳をコーナーに叩きつけると串刺しチョップ。逆コーナーに振り走りこむが青柳は両足を伸ばしガードするが、キャッチした中島がフライングメイヤーからサッカーボールキック。
ミドルキックを叩き込んだ中島がロープに振りビッグブーツも避けた青柳がラリアットも避けてランニングエルボー。青柳は中島をロープに振りドロップキックから、中島をコーナーに振ろうとするも逆に振られた青柳が走りこんで来た中島にクロスボディアタックからスイングネックブリーカー。フォールも2。
青柳はフィッシャーマンを狙うも耐えた中島が卍固めを狙う。これを崩した青柳が、再度卍固めを狙った中島から逃れクロスボディアタック。フォールも2。
青柳はコーナーに登るとダイビングクロスボディアタック。フォールも2。青柳はコーナーに登るが正面から中島がチョップを叩き込み正面に登るとも、頭突きで落とした青柳に中島はフランケンで叩き落とす。
中島は串刺し顔面ドロップキックからスイングDDT。フォールも2。
青柳がエルボーを打ち込んでいくが、中島がトラースキック。キャッチした青柳を回転させ中島が卍固め。青柳はロープへ。
中島はコーナーに登りフットスタンプも、避けた青柳へビッグブーツ。負けじと青柳はエルボーも中島がチョップで返す。エルボーとチョップの打ち合いから青柳がかち上げエルボー。中島がミドルキック連発からロープに飛ぶも青柳がドロップキックからフィッシャーマンスープレックスホールド。2で返した青柳が再度フィッシャーマンを狙うが着地した中島がバックを取るも青柳は前方回転エビ固め。返されると後方回転エビ固めを狙うが返した中島。2で返されると中島はコーナーに走るが青柳がこれを丸め込むが2。 青柳が逆さ押さえ込みもこれを抜けた中島がトラースキック2連発でフォールも2。中島はジャーマンスープレックスホールドも2。中島はハイキックも避けた青柳が逆さ押さえ込みも2.9。青柳は再度逆さ押さえ込みを狙うも中島はスピンキックからかかと落とし。さらに後ろ回し蹴りを側頭部に叩き込んでフォールも2。中島は跳後廻蹴で青柳を倒し3カウント。
試合後SUSHIがリングへ。SUSHIは「てやんでい!洋平!お前のそのGAORAのベルト俺が取り返しに来たぞ!」とアピール。中島は「ちょっと、SUSHIさん、ここに上がってきたってことは、そういうことなんでしょうけど、てやんでいと洋平しか聞き取れなかったよ。だけど!あんたの気持ちはわかってる。このGAORA、欲しいんだろ?」と聞き返すがSUSHIは「欲しいもなんも俺が持っとったやろ!?今リーグ戦、それはわかっとる。わかっとるわ。Jrリーグ戦今日負けた。でも!でも!俺はこのリーグ戦まだ諦めてない。そして優勝するそしてそれ!GAORAのベルト取って二冠王になったるわ!」と吠える。
中島は「SUSHIさんあんたの気持ちはわかった」と握手も、「けど、今はリーグ戦でしょ?だけどとりあえず何言ってるかわかんないんで下がってもらっていいですか?あなたの気持ちはわかったわかったわかった。GAORA2回目の防衛成功しました!このGAORAのベルト、そしてこの中島洋平自身のポジションをもっともっと上に上げていく!青柳、今日はありがとう!守りぬくことは絶対条件。今年はGAORAの中島、中島のGAORAと呼ばれるようにプロレス界のベストカップル賞狙います。次の三冠戦楽しんでいってください」とリングを後にした。
<試合後コメント>
中島洋平
「勝ちました!(みなさんが)覚えているかはわからないけれど、ちょうど一年くらい前に青柳とシングルでやった時、僕が第一試合で卍固めで勝ちました。それが今日、後楽園ホールのセミファイナル、タイトルマッチ。これが僕たちの、この1年の通ってきた道という事じゃないですかね。ただ!まだまだこいつにも、この前戦った野村もそうだけど、あいつにも負けるつもりはない。これからも俺は先を歩いていく。そしてリング上で言ったように、『GAORAの中島洋平、中島洋平のGAORA』と言われるように、プロレス界のベストカップル賞を狙っていきます」
第8試合
ロックアップからゼウスがロープに押し込もうとするが宮原が体勢を変えてゼウスを押し込みブレイク。ロックアップからゼウスがロープに押し込み強烈なチョップ。
バックの取り合いからゼウスがリストロック。宮原が引き倒しヘッドシザースから抜けたゼウスがラリアットもこれを避けた宮原が距離を取る。
エルボーの打ち合いからゼウスが宮原をロープに振るも宮原はビッグブーツでゼウスを場外に叩き出す。場外でゼウスがエルボーも宮原はニーリフトから鉄柵に叩きつけるがすぐにゼウスがショルダータックルで宮原を倒し鉄柵に叩き付け背後からラリアットで客席に叩きこむ。ゼウスは客席に宮原を座らせ走りこむも宮原はビッグブーツからゼウスを担いで鉄柵に落とす。宮原はゼウスをリングへ投げ入れフォールも1。
宮原はフェイスロックからギロチンドロップ。フォールも2。
宮原はコーナーに叩きこみバックエルボー3連発から逆コーナーに振ろうとするが、逆に振られるが走りこんできたゼウスを足を伸ばしカット。だがゼウスはそれを受けきりラリアットで場外に叩き落とす。
そこへ飛び込もうと走りこんだゼウスをエプロンに飛び乗った宮原がエルボーも、ゼウスはラリアットで場外に叩き落とし、宮原を鉄柱に叩きつけると鉄柵にアトミックドロップ。
ゼウスは宮原に串刺しボディスプラッシュから背後に投げ捨てるとドロップキックを叩き込みチョークスラムを狙うが宮原がエルボー。それを突き飛ばして倒したゼウスがシャープシューターを狙うもこれは宮原がロープへ。
ゼウスはエプロンの宮原をぶっこ抜きブレーンバスターで叩き付けフォールも2。ゼウスは羽折り固め。宮原はロープへ。
宮原はエルボー。ゼウスはエルボーからロープに振りラリアットも、避けた宮原が低空ドロップキックから顔面へドロップキックを叩き込む。両者ダウン。
宮原は串刺しエルボーからノーザンライトスープレックスホールド。2で返したゼウスのバックを取った宮原だったが、ゼウスはロープを掴み、肩に担ぐとエプロンに落としてラリアット。エプロンに横たわる宮原をゼウスはエプロンから投げようとするも、耐えた宮原がビッグブーツで場外に叩き落とすが、ゼウスはすぐさま場外を走りこんで宮原の足をラリアットで刈っていき、場外に落ちた宮原をブレーンバスター。さらにゼウスはリングに戻ると場外ダイブ。
宮原が戻ってきたところをゼウスが串刺しラリアット。だが宮原がエルボー連打。ゼウスはエルボーも宮原がドロップキック。だがそれを受けきったゼウスがシャープシューター。宮原はロープへ。
ゼウスは宮原をコーナーへ登らせると投げようとするが、宮原はエルボーを背中に落としエルボー合戦へ。ゼウスが打ち勝ち雪崩式ブレーンバスターからフォールも2。
ゼウスはコーナーに登りダイビングラリアットも宮原は二段蹴りで迎撃し両者ダウン。
宮原は串刺しジャンピングニーからブレーンバスターでフォールも2。宮原はゼウスをジャーマンスープレックスホールドも2。宮原はバックを取るもゼウスは暴れて逃れるとラリアットで叩き伏せる。両者ダウン。
エルボーの打ち合いからゼウスがチョップ連発。さらに強烈なナックルからラリアットで倒しフォールも2。ゼウスはチョークスラムでフォールも2。ゼウスはバイセップス・エクスプロージョンでなぎ倒しフォールも2。
ゼウスはポーズを決めブレーンバスターを狙うも背後に着地した宮原がジャーマンスープレックス。宮原は立ち上がるもゼウスがエルボーから走りこむ。ビッグブーツで迎撃した宮原に再度走りこむもやはりビッグブーツ。宮原は3度めのビッグブーツからブラックアウトも2。宮原はブラックアウトを叩き込んでフォールも2。宮原はジャーマンスープレックスホールドも2。宮原は雄叫びを上げシットダウン式ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪った。
エンディング
大森がリングに現れ「最年少三冠チャンピオンか、まずはおめでとう。俺が、何のためにこの場に来たか、一言でわかりやすく言ってやろう。そのベルトに挑戦させろ!そして、そして明日の調子大会。俺はお前らに絶対負けねーからな」とマイクを置きリングを後にする。
宮原はその背に「大森さん、大森さん、やりますよ。どっちの世代がこれからの全日本引っ張るか勝負しましょう」と返し、客席を向くと「今日は、最後までご声援ありがとうございました。今日、小さい頃からの夢だった三冠ベルトの夢を掴むことができました。俺は、この三冠ベルトが、この時このタイミングで手元にあることは自分なりに宿命だと思っています。俺は、その宿命と闘って、絶対勝ってもっとこのベルトが似合う男になります。俺は、全日本プロレス、歴史ある団体だけど、俺は昔の輝きを取り戻そうとか思ってないです。俺は、俺らの世代で新しい輝きを作っていきます!何より、全日本プロレスの仲間たちと一緒に、もっともっと全日本プロレスは最高の空気を作れるように進化します!これからも全日本プロレスの応援よろしくお願いします!最後は、最高に皆さんで盛り上がって今日一日を締めくくりたいと思います。今日は最後まで皆さんご声援ありがとうございました。皆さんに聞きたい!全日本プロレス最高でしたか!(最高!)聞こえない、全日本プロレス、最高でしたか!?(最高!)」とコールアンドレスポンスを行い最年少チャンピオンがここに誕生した。
<試合後コメント>
宮原健斗
――タイトル奪取、おめでとうございます。これで史上最年少王者となりました
「そうですね。やっぱり、やっぱり昨日デビューして8年経って、俺は全日本プロレスで生まれてデビューしたレスラーじゃないけど、このベルトを違う形でそばで見ていたから。このベルトをレスラーがどんな思いで持っているか知っているから。この時、全日本プロレスがいろいろあった中で、この2016年になって俺の腰にあるってことは、もう俺は宿命だと思ってるから。使命、宿命、覚悟、責任感。全部俺には備わっているから。やっぱり全日本プロレスって名前は変わっていないけど、いろいろ中の人間だったりが変わっているから。その中で今、全日本プロレスってなんなんだっていうものをね、俺らの世代で示していかないといけないと思うし。俺は全日本プロレスって名前に甘えているつもりはないし、それはやっぱりこれから絶対必要なことだし、避けて通れないし。何より全日本プロレスで一緒にいる仲間たちと、最高の仲間たちと、もっともっと最高の全日本プロレスを作っていきたいと思っています」
――そういった意味では今日ベルトを争った相手がゼウス選手だったというのは意味があるのではないでしょうか?
「そうですね。もう1月3日に挑戦表明をして、ゼウス選手と決定戦になって。なんか、なんかいろいろ時の巡りが俺のところに来てるなって。俺は今年勝負しなきゃって言われてると思うんですよ。最年少チャンピオンと言っても俺は早すぎると思わないし。やっぱり今日はこのベルト、夢をつかむっていうすごいピュアな気持ちで試合に臨みましたね」
――試合後に腰にベルトを巻かなかったのは?
「そうですね。そんな深い意味はないですけど、これから僕から目を離さなければ何かヒントが見つかるかもしれないし、なんの意味もないことかもしれないし。それは僕は直感力で生きてきているんで。僕はそんなに意味があることだとは思っていないです」
――これから世界タッグへの挑戦者決定戦もあり、チャンピオン・カーニバルにも王者として参戦することにもなります
「もちろん!チャンピオン・カーニバルもあるし、明日の銚子大会もあるし。やんなきゃいけない事は山積みだけど、やっぱり俺の中でいろんな人と会って、『今、全日本プロレスって誰がいるんですか?』って。俺よく聞くから。やっぱり中身がいろいろ変わっているから。でも俺はこのベルトを手にしたり、王冠を掴まないと、俺は発言権はないと思っていたからあえて言わなかったけれど。よく言われるよ。『今、全日本プロレスって誰がいるんですか』って。俺はそれを言われるたびに悔しかったよ。言わないけどね。だからこれからは最高の仲間たちと全日本プロレスはこんなジュニア、ヘビーと素晴らしい選手が揃って、大きい人、巧い人といろんな人がいるんだって、これからドンドンドンドン、全日本プロレスの仲間たちと打ち出していきたいと思ってるんで。俺はその先頭に立つ覚悟はできているから!」
――どんな三冠王者像を描いていますか?
「そうですね。やっぱり入場した時点で『あ~、スゲーな。光ってるな』って。やっぱり俺が見てきたレスラーではそういう人をリスペクトしてきたから。強さとか巧さとかいろいろあるけど、そういうのをひっくるめた、『プロレスラーだなぁ。輝いてるなぁ』って、そういうものを夢見て、高校を卒業してこの世界に入ってきているから。今日、夢をつかんだけど、次の夢もすぐに見つかって。やっぱりプロレスラーって夢を見させてくれるのって応援してくれる人たちがいての事だと思うしね、プロっていうのは。俺たちは皆さんの応援がないと存在意義っていうのはないしね。そういうのを恩返しじゃないけど、もちろん強さとかもあるけど、俺はやっぱり『プロレスラーはかっこいいな』ってそんな簡単なことでいいんですよ。俺が目指すのはそこですよ。それはもちろん強さも兼ね備えておかないとかっこよくないしね。やっぱり夢を見てますよ、まだまだ。夢を見てます」
【写真:Yumika(Photo’sGate)】