「プロレスはドラマだ。せっかくあるドラマを無駄にはしたくない」全日本プロレスに里帰りした野村直矢が青柳優馬との盟友対決を制し宮原健斗と一騎打ちへ!

24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第12回 王道トーナメント【開幕戦・1回戦】』が開催。野村直矢が青柳優馬との盟友対決を制して王道トーナメント2回戦に駒を進めた。
野村直矢&青柳優馬のタッグ【ノムヤギ】は、若手時代に2度のアジアタッグ王座戴冠を果たし将来を期待されていたが、野村が頸椎椎間板ヘルニアのために2020年2月から長期欠場に入ったために自然消滅。さらに野村が2021年末を以て全日本プロレスを退団することとなったためノムヤギは二度と組まれることはないと思われたが、所属から外れながらも野村が全日本に本格参戦し2023年1月には復活したノムヤギで世界タッグ王座も戴冠。
ノムヤギが新たな全日本の歴史を創っていくものと思われていたが、野村が同年3月に左ヒザ前十字靭帯断裂のため長期欠場へ。今年1月に復帰したものの、ノムヤギは再び自然消滅のような形になっていた。
そんな中、再び全日本参戦を始めた野村と青柳が王道トーナメント1回戦で激突。

じっくりとした腕の取り合いから全日本式アームドラッグの応酬となりクリーンブレイク。ロックアップの力比べから、押し込んだ野村が離れ際にチョップ。優馬もドロップキックで反撃し、場外に逃れた野村を追っていって場外鉄柵を存分に使った大暴れ。放送席で解説を務めるレイの眼の前で特徴的な逆水平チョップのムーブを真似ながら打ち込むなど優馬らしいユーモアを見せていく。
しかし、野村の場外ボディスラムで優馬が背中を痛めると、野村は串刺しジャンピングエルボーからノーザンライト・スープレックス・ホールド。立て続けにカタキトルに捕らえるが、優馬が慌ててロープに足をかける。
両者足を止めてのエルボー合戦を展開し、汗飛沫が舞い散る乱打戦に。互いにジャーマンで投げ合い、野村がスピアー、青柳が垂直落下式ブレーンバスターを見舞ってダブルダウン。優馬は丸め込みで翻弄しつつラリアットからハイブリッジなジャーマン・スープレックス・ホールド。これを返されると、優馬は野村の師でもある北原光騎直伝のスピンキックからロックスター・バスター。さらに2発目のスピンキックを放つも野村が振り払って左右のエルボーを猛連打し、ロープに飛んでノムレーザー。優馬がこれを2.9で返すと、野村がフロッグ・スプラッシュ2連発。最後はマキシマム(※変形エメラルドフロウジョン)で叩きつけて3カウントを奪った。
試合を終えた野村は、感極まった様子で「僕は全日本じゃないですけど、僕は全日本の所属選手じゃないですけど、今日闘った青柳優馬は僕のライバルです。これから、これから先、10年以上闘い続けます」と優馬との一戦を噛みしめる。
対する優馬はうなだれながら「ダメだぁ!また!また!皆さんの期待を裏切ってしまった。つくづくくダメな人間だなと思う」と語るも「この俺、青柳優馬はダメ人間のまま10年間プロレス界で生きてきた人間だ。もう今年も早々に終わってしまったが、ダメ人間の底意地の悪さを見せてやるからな!」と優馬らしいひねくれた闘志を剥き出しにした。

なお、9月6日の宇都宮大会で行われる2回戦の野村の相手はかつて存在したユニット【NEXTREME】でともに闘った宮原健斗。
対戦相手が野村だと知った宮原は「彼とはNEXTREAMでやってた時期があり、思い入れがあるのかないのかと言われれば、思い入れがあるレスラーだ。彼はこの全日本プロレスで厳しい練習に耐えてデビューを勝ち取り、そのあとに全日本プロレスからいなくなったと。そんなことは俺には関係ねーんだ。野村直矢、お前が全日本プロレス所属だろうが、フリーだろうがなんだろうが関係ねえ。ただ、お前の中には全日本プロレスの継承されたものが残ってるはずだ。だからこそ青柳優馬も倒せたんだろう。その時代を知るファンも今やどれだけいるのか知らないが、プロレスはドラマだ。せっかくあるドラマを無駄にはしたくねーからな、野村直矢。すべてはリング上で向き合えばすべて分かるだろう。テメーが過ごしたこの期間をな。野村直矢に俺はちっとも優しさを見せるつもりもない。思い出に浸るつもりもない。9・6でお前との物語がどうなるのか。テメーと向き合ったときの目を楽しみにしてるよ」と熱い気持ちを語った。