【試合詳細】11・17 マリーゴールド後楽園ホール大会 青野未来vs後藤智香 【ツインスター】松井珠紗&CHIAKIvsビクトリア弓月&山岡聖怜 【スーパーフライ】岩谷麻優vsCoCo 桜井麻衣vs石川奈青

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『Marigold BATTLE HEART 2025』
日程:2025年11月17日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:785人

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○越野SYOKO./南小桃
7分50秒 エビ固め
●ハミングバード/山﨑裕花

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○ちゃんよた(PPP)/山中絵里奈(BBJ)
9分47秒 ジャックハマー→体固め
●勇気みなみ/橘渚

▼タッグマッチ 15分1本勝負
[Darkness Revolution]野崎渚(フリー)/○瀬戸レア
10分13秒 カーフ・ブランディング→体固め
田中きずな/●メガトン

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○桜井麻衣
11分22秒 STF
●石川奈青

▼スーパーフライ級選手権試合 15分1本勝負
【王者】○岩谷麻優
8分51秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
【挑戦者】●CoCo(MYWAY)
※第3代王者が4度目の防衛に成功。

▼ツインスター選手権試合 30分1本勝負
【王者組/Darkness Revolution】○松井珠紗/CHIAKI
19分33秒 旋回式MKD→片エビ固め
【挑戦者組】●ビクトリア弓月/山岡聖怜
※第6代王者組が初防衛に成功。

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○青野未来
14分36秒 テキサス・クローバーホールド
●後藤智香

15歳の天才児・CoCoを下し岩谷が王座防衛、彩羽のGHC女子王座に挑戦決定!松井&CHIAKIがツインスター初防衛!桜井と石川の“泥水”対決は激アツの試合に!

第1試合


 4人はしっかり握手を交わしてから小桃とバードの対面でゴング。
 互いに熾烈なリストロックの応酬からロープワークでドッグファイト。アームドラッグと足払いの攻防からクリーンブレイクも、先に起きたバードがドロップキック。バードが串刺し攻撃を狙うが、小桃がかわし、越野が突っ込んで串刺しバックエルボー。続けて、越野が小桃を背負う形でのダブルボディプレス。今度は小桃が越野を背負ってダブルボディプレスを狙うが、これは山﨑がカット。小桃&越野が2人でロープに振ってダブルのバックエルボー。小桃がロープに振るも、バードが「ナメんな!」とドロップキック。山﨑にタッチ。
 山﨑は小桃に串刺しラリアットからフェイスクラッシャー、低空ドロップキックと連撃。さらにボディスラムを狙うが、小桃が着地してエルボー。そのまま足を止めてのエルボー合戦になり、競り勝った山﨑がニードロップ。山﨑がロープに飛ぶも、小桃が追走してロープを使ったコンプリートショット。越野にタッチ。
 越野は串刺しドロップキックから変形ゆりかもめ。さらにバックフリップを狙うが、山﨑が脱出。越野は冷静に対処してカウンターのフライングクロスチョップを見舞いブレーンバスターを狙う。着地した山﨑が延髄切りからドロップキック。バードにタッチ。
 バードは越野に人工衛星ヘッドシザース・ホイップ。さらにブロンコバスター式ダブルニーアタックから腕十字も、越野はロープを掴む。越野はロープに飛ぶが、バードも追走してティヘラ。ロープに飛ぶが、小桃のカットから越野がブレーンバスター。越野が小桃をホイールバローで持ち上げて叩きつける合体攻撃。越野がジャーマンを狙うが、山﨑が飛び込んできてコンプリートショット。バードもすかさずバッククラッカーを見舞い、山﨑が小桃に延髄切りを見舞って排除。バードは越野に旋風脚からカバーに入るが、下から越野が十字架固めで捕らえて3カウント。

<試合後コメント>
越野SYOKO.&南小桃
越野「勝ったぞ~!危なかった!」
小桃「でもしっかりSYOKO.さんが3取ってくださって。第1試合勝ててよかったです。ありがとうございます」
越野「ギリギリの、ギリギリのギリギリやったですけど、まだまだマリーゴールドに来てほとんどというかほぼ自分より圧倒的に強い選手ばかりなんですけど、でも自分が圧倒的になれるようにもっと鍛えて、ギリギリじゃなくてしっかり勝利できるように頑張ります!」

ハミングバード&山崎裕花
山﨑「なんやアイツ!なに負けてんねん!最後勝てる雰囲気やったんちゃうか?!」
(※バードが遅れてやってきて)
バード「なんでカットに来ないんだよ!」
山﨑「いや勝てる雰囲気やったやん」
バード「いやいやこっちが危なかった」
山﨑「はぁ?!逆ギレ?!」
バード「あんだけの体格あってさ、返しに来てたよ!」
山﨑「いや勝てる雰囲気やったやん!逆ギレすんなバーカ!(※バードに逆水平チョップを見舞って去っていく)」
バード「ふざけんな!なんだよアイツ!勝てる雰囲気だったのに!待て!待てよ!」

第2試合


 ちゃんよたと橘の対面でゴング。いきなり背後から勇気がドロップキックで奇襲し、2人でそれぞれドロップキック。橘がおぶさる形でのスタンド式スリーパーホールドも、ちゃんよたはKUBINAGEで切り返して脱出。橘はドロップキックを見舞っていくが、ちゃんよたは倒れず耐えてボディスラムを連発。絵里奈にタッチ。
 絵里奈はコーナーでガットショット連打からXファクター。さらにロープに飛ぶが、橘が追走してバックエルボー。絵里奈も追走ビッグブーツで顔面を貫き、観衆に向けてアピール。絵里奈がエターナル・デスも、これは勇気がカット。ちゃんよたが救援に入り、2人をコーナーに重ねる。絵里奈が串刺しジャンピングニー、ちゃんよたがバックエルボーを見舞い、絵里奈が2人に顔面騎乗式ブロンコバスターを食らわせて妖艶に腰を振る。
 橘はふらふらと立ち上がってエルボー連打も、絵里奈は容赦なくビッグブーツで顔面を蹴飛ばす。橘は折れずに雄叫びを上げながらの連打で絵里奈を怯ませ、フライング・クロスボディ。勇気にタッチ。
 勇気は絵里奈にジャンピングニーからクロスアーム式巻き投げ、ドロップキックと連撃。さらに勇気が首極め腕卍を狙うが、絵里奈がヘッドバッドで突き放してブレーンバスター。さらに前後開脚式ギロチンドロップで追撃し、腕極めノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、勇気が首固めで切り返す。キックアウトした絵里奈がスタンド式シャイニング・ウィザードを叩き込み、コーナートップからダイビング・クロスボディ。絵里奈は腕極めノーザンライト・スープレックス・ホールドも、これは橘が必死のカット。ここでちゃんよたがタッチを要求。
 ちゃんよたは勇気をショルダータックルで幾度もふっ飛ばしていき、ロープチャージを繰り返してからのフライングショルダー。さらにちゃんよたのアルゼンチン・バックブリーカー+絵里奈のライダーキックの合体攻撃を狙うが、橘がカット。勇気も首固めで切り返しつつ首極め腕卍に捕らえるが、ちゃんよたはなんとかロープを掴む。
 勇気がロープに飛ぶも、ちゃんよたはツアー・オブ・ジ・アイランドで迎撃。ちゃんよたのアルゼンチン・バックブリーカー+絵里奈のライダーキックの合体攻撃が決まり、ちゃんよたがジャックハマーを狙う。これを勇気が南の風で切り返し、ちゃんよたにミサイルキック。勇気がアシストする中で橘が三角飛び式クロスボディを決め、勇気が変形バックドロップを狙う。
 しかし、振り払ったちゃんよたがラリアットで叩き伏せ、ローリング・ラリアットで追撃。なおも肩を上げる勇気だったが、ちゃんよたがジャックハマーで叩きつけるとこれで3カウントが叩かれた。

<試合後コメント>
ちゃんよた&山中絵里奈
絵里奈「ちゃんよたとの究極なタッグで勝ちました!やっぱりこのちゃんよたが隣りにいる、心も体も強いったらないね!今日もありがとう!」
ちゃんよた「ありがとうございます!やっぱり私はリングっていうのは人生の縮図だと思ってます。やっぱりね、積み重ねてきたものがあなたたちより違うんですよね~。エリナ様とのタッグ、まだ数回だけど、いいんじゃない?」
絵里奈「間違いないよ」
ちゃんよた「どんどんタッグワークを高め合って、これからどんどん行きたいと思います!」

勇気みなみ&橘渚
橘「あぁ!悔しい!ずっと、ずっとXでも赤ちゃん赤ちゃんって言われて。私達だって強いってことを、もっともっと見せたかった!でも最後助けられなくてホントすみません。でも、でも私は南さんとだったら、あの2人からでも、どんな人にでも勝てるって思ってるので、これからどんどん2人で成長していきたいと思います!」
勇気「ごめんなさい!つよくなります!」
橘「絶対にやり返す!」

第3試合


 メガトンと野崎の対面でゴング。メガトンがロックアップをスカしながら「ガオーッ!」と威嚇も、野崎は苛立った様子でヘッドロック。あわやギブアップかと思われたメガトンだったが、なんとかロープに飛んでショルダータックルを連打。野崎は余裕しゃくしゃくの表情なのに対し、メガトンは走りすぎてバテバテに。場内は大・メガトンコールに包まれるが、メガトンは疲れて座り込んでしまう。そこへ野崎がビッグブーツも、見かねたきずなが救出。きずなにハンマースローされて勢いをつけた形でのショルダータックルでメガトンが野崎を倒す。
 タッチを受けたきずなはドロップキックで先制も、顔面にカウンターのビッグブーツを被弾。野崎はスリーパーホールドも、なんとか首を抜いたきずながドロップキック。さらにエルボー連打も、野崎はソバットから右ストレートのフェイントでガードのタイミングをずらしてからブレイジング・チョップ。さらにコーナーに押し込んでブレイジング・チョップ連打を狙うが、メガトンが身を挺してきずなを守ろうとする。メガトンはあっさり場外に放り出され、野崎がきずなにブレイジング・チョップを猛連打。野崎がレアにタッチ。
 レアはきずなに串刺しドロップキック。きずながエルボー連打も、レアは重いエルボー一発で吹き飛ばす。きずなはエルボーをキャッチしての脇固めを狙うが、レアが耐えてアンクルホールドへ。メガトンがカットに行こうか迷っているうちにきずなが自力でロープブレイク。
 レアはコーナーに振ろうとするが、きずなは「ナメるな!」とエルボー一閃からフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。きずながロープに飛ぶが、レアがカウンターのドロップキック。レアがロープに飛ぶと、きずなはカウンターのブロックバスター・ホールドからバズソーキック。きずなはランニングニーからカバーもカウント。メガトンが猛烈にタッチを求める。
 メガトンはレアに高速メガトンプレスを決めるが、野崎のおしゃれキック、レアのドロップキックを被弾。さらに野崎のビッグブーツ+レアのサッカーボールキックのダブル攻撃をくらい、息も絶え絶え。そんな中でレアがメガトンにベルトをムチのように使ってタコ殴りに。さらにベルトを使ったキャメルクラッチも、きずながカット。
 メガトンはメガトンプレスからスーパーメガトンプレスを発射も、かわしたレアがアンクルホールド。さらにアキレス腱固めへと切り替えるが、メガトンはなんと自力でロープブレイク。
 メガトンはカウンターのショルダータックルで倒し、再びスーパーメガトンプレスを発射。これが決まるもカウントは2。ならばとメガトンは先日の鈴木みのる戦でラーニングした(?)と思われるゴッチ式パイルドライバーを狙うが、野崎がビッグブーツでカット。きずなも入ってきて野崎を2人でロープに振るが、野崎がショットガン・ドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。レアがメガトンにカーフ・ブランディングを決め、これで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
野崎渚&瀬戸レア
野崎「SNSで書いた通り、レアがダークネス・レボリューションに加入して4ヶ月。たった4ヶ月でこんなに変わるってスゲー面白いじゃんって思ったんだよね。今日も思ったけど!」
レア「おかげさまです」
野崎「いやいや、あたしなんかはたださ、『変わりたい』って言ってて、『ダークネス・レボリューションは変わるチャンスだよ』ってアドバイスをしただけだから。変わるどうこうはあなたの努力次第だから。分かる?」
レア「ありがとうございます」
野崎「あなたが変わりたくて、変わりたくてもがいたから今がある。だからこれからのレアに私はもっと期待したいし、逆にね、、今日の対戦相手の2人、なんの変化も見えない!でもね、なんの変化も無いと言いつつも、メガトンがね。私は秒殺で終わらせるつもりでヘッドロックしたらアイツ返したの!」
レア「粘り強くなりましたね」
野崎「粘り強いの。無駄に(笑)あっさり負けときゃいいものを。苦しい思いをして、それでも変わろうと頑張ってんだったら……褒め……てあげるまではいかないか!まだまだだな、アイツは!じゃあこれからもレア、頑張ってこ!」
レア「よろしくお願いします!」

田中きずな&メガトン
きずな「今日は野崎さんと瀬戸レアと対戦ということで。私は瀬戸レアと同期でずっと負けたくない存在だったし、今先にいかれてるのもすごく痛感してるので今日はなんとしても勝ちたかったんですけど、勝つことができなくてすごく悔しいし。レアは今ダークネスにいて、今日も野崎さんと組んでたんですけど、私はずっとずっと言わせていただいてるんですけど、前の団体にいたときからずっとずっと野崎さんに憧れだし、たまに野崎さんのもとでどんどん強くなるレアが羨ましいと思っちゃったりすることもあるんですけど、私は私なりに、ダークネスにダークなことするんじゃなくて、ちょっとみんなより遅いかもしれないけど、前だけ向いてこれからも強くなれるように頑張りたいと思います」
メガトン「(※息も絶え絶えで)きずなさん、今、隣で、闘ってくれて、ありがとうございます。自分は、ダークネス、追放された身なんですけど、でもやっぱり強くて越えられない壁で、ホントに悔しくて。でもレアさんには目を覚ましてほしいし、いつかダークネスをぶっ潰すまで頑張ります!」

第4試合


 試合前に石川が握手を求めると、桜井もこれに応じる。
 その瞬間に石川が引き寄せてジャーマン・スープレックス2連発。さらに丸め込みからジャーマンを狙うが、桜井が切り返してSTFを狙うも、石川は素早くロープを掴む。
 怒り心頭の桜井は石川の顔面を幾度も蹴飛ばし、貫通ビッグブーツを狙うが、石川はこれをかわしてロープを使ったアームロックからエルボーを連打。桜井も髪を掴んで引き倒し、えげつないフットスタンプからメチャクチャに顔面を踏みつける感情爆発ファイト。
 石川が場外に転落すると、桜井はすぐに追っていく。石川は真っ向からのエルボー合戦を求め、ゴツゴツと打ち合う。打ち勝った桜井が髪を掴んで引き起こすと、観客席へと石川を投げ込んでイスでぶん殴っていく。さらに桜井が場外ブレーンバスターを狙うが、逆に石川が場外ブレーンバスターを決めて逆転。石川も桜井を観客席へと叩き込み、先にリングに戻ってみせる。
 場外カウント18でリングに戻った桜井。石川が顔面へのストンピング連打から髪を掴みながらのエルボー。桜井も髪を掴んで睨み合いつつ、真っ向からのビンタ合戦。桜井が左右の往復ビンタ。石川の腰が引けると桜井は「逃げんじゃねぇッ!」と一喝。桜井がロープに飛ぶが、石川が下からすくい上げてN.A.O。さらに石川がフルネルソン・バスターから店に向かって雄叫びを上げ、ダブルアーム・スープレックスを狙う。しかし、バックスライドで切り返した桜井がカミゴェ式ビッグブーツからSTFへ。しかし決まり切る前にひっくりかえした石川がアームロックから腕十字。しっかり決まっていたが、位置が悪くすぐに桜井がロープに足をかける。
 石川はジャーマンを狙うフェイントからコンプリートショットショット。さらにブレードランナーも決め、腕固めからチキンウィング・アームロックに捕らえるも、桜井はロープへ。ふらふらと起き上がった桜井がヘッドバッドを叩き込み、2人は大の字に。ダブルダウンカウントが数えられる。
 両者膝立ちになりながらエルボー合戦を展開していき、桜井が阿吽のような低い位置からの蹴りからバズソーキックを発射。これをかわした石川がリバースタイガー・ドライバーで叩きつけ、ロープへ飛ぶも桜井がレッグラリアートでカウンター。さらにバックドロップも、石川はカウント1で返して雄叫びを上げる気迫を見せる。
 石川が突っ込んでいくも、桜井はカウンターのシャイニング・ケンカキック。さらに桜井が庶民征伐からダイビング・エルボードロップ。さらにSTKをねらうが、石川がスクールボーイで切り返す。しかし、即座に起きた桜井がバズソーキックからSTK、STFと畳み掛けると石川も無念のギブアップ。

<試合後コメント>
桜井麻衣
「約3週間ぶりの復帰となりました。無事に今日を迎えられたこと、そして勝てたことを嬉しく思っています。石川奈青に対しては、育った場所は違うんですけど同期ということで、個人的に旗揚げしたときからライバルだと思ってました。けど、旗揚げ戦のときはどっちかっていうと私よりも石川のほうがいい試合してたんじゃないのかなって私は思ってるよ。でも今はこんだけ差がついてるってこと、お前は泥水飲んだままでいいの?私はもう泥水なんて飲みたくないし、応援してくれるファンの人達が悲しむ姿なんてもう見たくないんだよ。だから絶対にこれからも上を目指して強くなります」

石川奈青
「(※さめざめと泣きながら)……くやじい、くやじいです。旗揚げの試合と同じくらい、それ以上にすごい久しぶりに悔しい気持ち、悔しいけど、この悔しさを思い出させてくれて。やっぱり同期って、プロレスって、すごいいいなって思う気持ちより、やっぱり悔しくて……。あんな奴に、泥水の味なんて分かるはずないのに!それでも絶対に、絶対にまた桜井麻衣から直接シングルで勝つまで、泥水すすってでも!浴びてでも!浸かってでも!這いつくばって絶対に絶対に諦めないから!桜井麻衣!覚えとけ!」

第5試合


 試合前にCoCoが握手を求めると、岩谷もしっかりその手を握り返す。
 ゴングとともにCoCoが突っ込んでいき、熾烈なロープワークのドッグファイトからアームドラッグの攻防。CoCoがドロップキックで先制し、場外へ逃れた岩谷へトペ・コン・ヒーロ。岩谷をリングに戻したCoCoはコーナーに駆け上がってミサイルキック。
 CoCoは「投げるぞ!」の雄叫びとともにブレーンバスターを狙うが、着地した岩谷が足払いのローキックからバカタレスライディングキックを顔面へぶち込む。岩谷はCoCoをロープにくくりつけて串刺しドロップキック。力の差を見せつけるように踏みつけていく。
 岩谷はマスクからはみ出た髪の毛を掴んでヘアホイップも、マスクのエクステパーツが取れてしまう。壊してしまった岩谷にはブーイングが飛び、岩谷も申し訳なさそうに土下座。


 それでも勝負は別。岩谷は「やり返せよ!15歳!来いよ!」と両手を広げて好きなようにエルボーを打たせていき、岩谷も反撃のエルボーを発射。これをキャッチしたCoCoは腕を取りながらロープ上で6回もステップしてから放つサイクロンホイップ。さらにトップロープに太もも裏で着地して放つアラビアン・プレスのようなブファドーラ。さらに岩谷の追撃を宙返りでかわしてフライング・クロスチョップ。さらにチョコボール(※キャノンボール)からコーナートップに上がってムーンサルト・プレスを発射。これをかわして自爆させた岩谷がスリングブレイド。

 岩谷はサッカーボールキックでロープ際に追いやり、顔面をぶち抜くロープ貫通ドロップキック。岩谷はコーナーに上ってフロッグ・スプラッシュ。さらに「終わり!」と叫んでドラゴン・スープレックスを狙うが、CoCoがなんとか脱出。ならばと岩谷は投げっぱなしジャーマンも、CoCoは宙返りの要領で着地し突っ込んでいく。これを読んでいた岩谷はかわしてバックを取り、頭頂部からぶっ刺す投げっぱなしジャーマン。
 岩谷はCoCoが起きるのを待ち、顔面へのトラースキック。「今度こそ!終わり!」と叫んだ岩谷が再びドラゴン・スープレックスを狙うが、振り払ったCoCoが顔面へのトラースキック。CoCoがコーナートップからファイヤーバード・スプラッシュを放つも、岩谷が回避。着地に成功したCoCoの顔面へ振り向きざまのトラースキック。
 岩谷が引き起こそうとしたところを下からサムソンクラッチ。さらにスクールボーイ、ラ・マヒストラルと畳み掛けるが、バックスライドを狙ったところをリバースした岩谷がドラゴン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。


岩谷「後楽園ホールにお越しのみなさん、こんばんは~!ありがとう!平日の夜、みんな来てくれて本当にありがとうございました。スーパーフライ4度目の防衛、成功したんですけど、CoCoちゃん……ホントに15歳?15歳……。(岩谷は)32歳(笑)この先、未来しかないね。こんな天才、なかなかいないですよね?!CoCoちゃん、闘ってくれてありがとうござました。なんか一言お願いします」
CoCo「ありがとうございます!麻優さん、本当にありがとうございます。麻優さんはさっき“天才”って私のことをいいましたけど、私絶対天才って思ってないし、まだまだまだまだ麻優さんには敵わなかったから、また絶対もっともっとレベルを上げて、また闘ってください!」
岩谷「こんな天才少女、マリーゴールドが見逃すわけ無いでしょ!またいつでもお待ちしてます。みんなもそうだよね?!またCoCoちゃんの試合が見たいよね?!今日はありがとうございました!また闘いましょう!」

 岩谷とCoCoが握手を交わしたのちに抱擁。CoCoが深々と座礼をしてから退場。

岩谷「(※岩谷の曲が鳴り始めると)ちょっと待って!スーパーフライ4度目の防衛をしたってことで、ハイスピード、あっ、ゴメン!ヤバッ!スーパーフライのチャンピオンとして1つ言いたいことがあります。このベルトの5度目の防衛戦、逆指名させてください!ハミングバード!リング上に上がってきてください」

 セコンドに付いていたハミングバードがリングへ上がる。

岩谷「ハミングバード、いつも前座で闘ってるよね?それで満足してるの?それでいいと思ってるの?自分のプロレスラー人生、上に行きたいと思わない?挑戦してみたいと思わない?最初に見たとき『この子すごいポテンシャルあるな』って思って見てた。けど今、メチャクチャもったいない気がしてます。ハミングバードの今の力、今の実力、今できることすべて、岩谷麻優にぶつけてきてください。あなたとこのベルトをかけて、シングルをやりたい。どうですか?」
バード「麻優さん、まずは防衛おめでとうございます!ハミングバード、ずっと前座でいいわけないじゃん!そして私はマリーゴールドのベルトの中で、そのスーパーフライのベルトが一番ほしいんです。私の中でそのベルトがマリーゴールドの中で一番輝いてるんです!だから、挑戦させてください!」
岩谷「じゃあ決定ってことで。日時はまた追って決めましょう。よろしくお願いします」

 岩谷がベルトを掲げながらバードと握手。バードが去ったあとに改めて岩谷がマイクを取ると、あの入場曲とともにGHC女子のベルトを肩にかけた彩羽匠が登場してリングへ。

彩羽「麻優さん、前回自分の前に来てくれましたよね?なにも言わずにあんとき去っていったけど、このGHCのベルト、興味あるんですよね?いつやりますか?」
岩谷「喋るんだ、今日(笑)GHCのベルト、そりゃあ欲しいよ。このベルト獲ったら、史上初の女子IWGPとGHCの獲った唯一の人間になれるんでしょ?そんな状況、岩谷麻優がますます、うすうす……?みすみす見逃すわけないじゃないですか!そのベルト、すぐにでもほしい。すぐにでも欲しい。このベルトに挑戦したい。いつにする?(※彩羽が「今ここでやってもいい」というようなジェスチャー)えっ!……ごめん今無理!1月の大田区!1月3日大田区で、このベルト、GHCのベルトに挑戦させてください!」
彩羽「1月3日、大田区大会。最高の舞台じゃないですか。最高で伝説の試合をやりましょう。GHCの実行委員会には自分が伝えておきますので、よろしくお願いします」
岩谷「よろしくお願いします!」

<試合後コメント>

岩谷麻優
「スーパーフライ、ベルト4度目の防衛成功しました!CoCoちゃん15歳かぁ。はぁ~すごいよね。自分の、倍?倍?自分の半額の倍……?だって2010年生まれって書いてあったから、自分が2011年デビューだから、デビューしたときに1歳。恐ろしいね。女子プロレスの未来は明るすぎますね。まあCoCoちゃんからしたらおばさんになっちゃうかもしれませんけど、気持ちは若々しく防衛していきたいなと思いますけど、CoCoちゃんはまたマリーゴールド出てほしいですね。いつでもお待ちしてます。そして入場曲……『これ麻優の入場じゃないよー!』って焦ってたら、匠が登場。はぁ~そうきたか。う~ん、時は来た。1・3大田区でGHCのベルトを獲って、史上初の、女子初のIWGPとGHCを巻いた女子レスラーになります。応援よろしくお願いします」

CoCo
「今日はありがとうございました。麻優さん、ホントにまだまだ超えられなかったです。私の今まで持ってる全部出したつもりだったんですけど、全然敵わなかったので。また絶対あのベルト挑戦するし、ベルトかけなくても麻優さんともっとレベルアップしたッ状態でシングルマッチしたいと思ってるんで。麻優さん、そしてロッシー小川さん、本当にありがとうございます。皆さん、お客さんもみんなあったかい声援くれて。麻優さんと闘えて本当に良かったなって思ってます。本当にありがとうございました!」

第6試合


 弓月と聖怜がゴングを待たずに奇襲し、2人で松井をロープワークで翻弄しながらダブルドロップキック。弓月が松井を強引にボディスラムで叩きつけてパワーの差を見せ、聖怜にタッチ。
 聖怜は松井にボディスラム。弓月にタッチ。
 弓月は「来いよ」と余裕の笑みで両手を広げてエルボーを要求。松井も強烈な一撃を見舞うが、弓月は怯まずエルボーで返しクロスフェイスに捕らえる。松井がなんとか逃れると、CHIAKIがエプロンから暗躍して弓月&聖怜を妨害し場外戦へと引きずり込む。場外はダークネス・レボリューションの主戦場。ラフファイトで一気に逆転。
 松井は聖怜にネックツイスト。さらにコーナーに宙吊りにしてから下腹部への串刺しランニングニー。CHIAKIにタッチ。
 CHIAKIは聖怜にキャノンボールからボディスラムで叩きつけ、ギロチンドロップ。余裕のニヤケ顔を見せるCHIAKIに対し、聖怜はエルボー猛連打からタックルで反撃していくが、すぐに松井に流れを乱されてなかなか大技に行けない。CHIAKIはアルゼンチン・バックブリーカーからムーン・ウルフを狙うが、聖怜が着地。その瞬間に弓月が飛び込んできてCHIAKIにトラースキック。2人でトレイン攻撃を見舞い、聖怜がCHIAKIにジャーマンを狙う。CHIAKIは必死にロープに捕まって耐えるが、聖怜はそれを逆手に取って619からスワンダイブ式ミサイルキック。弓月にタッチ。
 弓月はCHIAKIにエルボー連打からロープワークで翻弄しつつのティヘラ、低空ドロップキック、ロープ貫通ドロップキックと得意の連撃。弓月はバックドロップを狙うが、松井がカットし2人でロープに振ろうとする。しかし、弓月は松井を踏み台にしてCHIAKIにスイングDDT。弓月はトラースキックを発射も、CHIAKIがアイアンクローで止める。しかし、弓月はその場飛びでジャンピングニー。聖怜はコーナーに上るが、松井が足にすがりついて妨害。そこにCHIAKIが弓月をぶつけて聖怜を落とし、弓月にはパワースラム。松井にタッチ。
 松井は串刺しスライディング・クロスボディからコーナートップに上がり、ミサイルキック。松井はMKDを狙うが、弓月は必死の抵抗。振り払ってエルボー合戦に持ち込み、互いに腕を掴みながらゼロ距離で打ち合っていく。松井は目潰しからブレーンバスターで叩きつけ、コーナーに上がっていく。弓月は「行かせるか!」と追いすがって雪崩式ブレーンバスターを狙うが、CHIAKIが下から組み付いてパワーボムを狙う。弓月はこれをティヘラで切り返し、松井&CHIAKIを場外に放り出してプランチャで圧殺。さらに聖怜もコーナートップからのプランチャで続く。
 弓月は松井をリングに放り込んでからコーナーに上がり、お返しのミサイルキック。さらにトラースキックからロープに飛ぶが、松井がブサイク・ニーでカウンター。松井は弓月をハングマンDDTで突き刺して体固めも、聖怜がぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス。聖怜がコーナーに上がり、弓月のバックドロップ+聖怜のダイビング・ラリアットを合わせる合体攻撃。弓月は旋回式ブルーサンダー・ボムからビクトリー・シューティング。これで終わりかと思いきや、CHIAKIがレフェリーを場外に引きずり下ろしてカウントを妨害。
 CHIAKIは弓月の顔面にイスを投げつけた後に座らせ、松井とともにイスごとぶちぬくダブルドロップキック。CHIAKIが弓月の上にイスをセットして松井がコーナーに上がる。聖怜がカットに来るが、CHIAKIが弓月の上に聖怜をパワーボムで叩きつける形に。2人が重なった状態のところへ松井がダイビング・フットスタンプ。さらにCHIAKIが弓月にダイビング・ギロチンドロップもカウントは2。
 弓月は自力では起き上がれないほどのダメージを負った様子。松井は無理矢理引き起こして顔面にランニングニー。2発目を狙うが、弓月がかわしてローリングアロー。これはCHIAKIがレフェリーに体当りする形でカット。
 弓月がロープに飛ぶが松井がバックを取って動きを止め、CHIAKIがアイアンクローからアイアンクロー・スラム。さらに松井がニーパッドを降ろして生ヒザブサイク・ニーを叩き込むもカウント2.9。ならばと松井は旋回式MKDで3カウントを奪った。

松井「おっしゃあ!初防衛、成功~♪いやぁ、若いだ勢いだなんだ言いますけども、若い若い言ってるのも今のうちだけだから。せいぜい今のうちにほざいときな。で、弓月。負けたままで終われないよねえ?私は別に借りも返せたし、これでいいっちゃいいけどぉ、弓月的にはこれで終われないよねぇ?ってことはさぁ~?(※純白のベルトを掲げて)……やる?(笑)」
弓月「お前がそのベルトに触んじゃねえ。お前の言う通り、私もこのまま負けたままじゃ終われねーよ。だから今度、12月6日の札幌大会。そこでこのユナイテッドのベルトをかけてやりましょう」
松井「OK!私は北海道大好きだからね~。じゃあみんな、北海道、12月6日。応援しに来いよ!じゃあ、リーダー、一言どうぞ」
CHIAKI「弓月、聖怜、もうコレ以上成長しないでくださいっ!はいっ、ということで、おつかれぇ~♪」

<試合後コメント>
松井珠紗&CHIAKI
松井「無事ツインスター初防衛ができましたねえ。聖怜も弓月もスゴいよね。だって今日弓月は2周年だって」
松井「2周年だってね。どういうこと?!(笑)」
松井「全然赤ちゃんじゃん(笑)でもさあ、ホントすごいと思ってる。でも私は未来に期待なんかしてない。これ以上成長しないでほしい。なんか虚しくなっちゃうから」
CHIAKI「まったくそのとおり!」
松井「でもその2人に今日勝てたって事実は、より自信を持つキッカケになれたなと、そう思うんで」
CHIAKI「うん。もう誰でもいいよ。どんどん挑戦してこい。そんな感じ!」
松井「じゃあ、次の挑戦者もいつでも待ってるんで。よろしくお願いしま~す♪」
CHIAKI「まあとりあえず北海道、頑張ってください」
松井「は~い♪」
CHIAKI「じゃ、おつかれぇ~♪」

ビクトリア弓月&山岡聖怜&暁千華
聖怜「ありがとうございました。ツインスターについて思う気持ち、1回落としてるんで一番気持ちがかかってるタイトルで負けて悔しいし、もっと成長して未来っていうか、マリーゴールドの“未来”じゃなくて“今”になれるように頑張りたいと思います」
弓月「自分がツインスターのベルトに挑戦するのが今回が3度目なんですけど、この白いユナイテッドのベルトを獲った今こうして自分が負けてしまっていうのにすごい不甲斐ないというか、ユナイテッドのチャンピオンとしてもちょっと不甲斐ないなと思っています。ただ、私もこのまま負けて終われないので。松井珠紗、あなたがこのベルトに挑戦するというのなら私は受けて立ちます。12月6日、札幌でこのベルトかけて、正々堂々闘いましょう。もちろんそのとき勝つのは私だけどな?」
(※2人がコメントを終えて帰ろうとしたところへ突然マーベラスの暁千華が乱入し聖怜と対峙)
千華「おい!山岡!お前今日負けたんだな?私は昨日結果を残してきたんだ。まあ、じゃじゃ馬トーナメントのはるか先を見てたお前には関係ねーか。でもな。そろそろ1vs1、シングルマッチ、やるぞ。出来んのかお前!(※千華がジャージを脱いでコスチューム姿になる)」
聖怜「シングルはずっとやりたいって思ってたんで、受けて立つし、じゃじゃ馬?まあ、できれば自分も出たいなって思ったときもあったけど、それより上を目指してるから。ナメんなよ(※千華を小突く)」
千華「じゃあ、12月28日、マーベラス後楽園ホール大会。お前来いよ」
聖怜「行ってやるよ!」
(※互いに髪を掴んで揉み合いながら退場)

第7試合


 両選手の入場後、後藤がいきなりマイクを要求。

後藤「皆さん!皆さんの声を聞かせてください!このシングルマッチ……タイトルマッチにしてもいいでしょうか!」
青野「こんなことでタイトルマッチを許したら、このベルトの価値も権威もなくすことになります。私は後藤智香と闘うのにベルトをかけるつもりはありません」
後藤「小川さん!やらせてください!」
(※放送席からロッシー小川が両手でバッテンを作って拒否。通常のシングルマッチとして行われることがアナウンスされる)

 ゴングが鳴るとともに後藤が突っ込んでドロップキック。青野も怯まずラリアットからサッカーボールキック。後藤は場外へと転がり出るも、青野は追いもせずに余裕の表情で待ち受ける。
 後藤がリングに戻ると、青野はローキック連打からボディスラム2連発、サッカーボールキック8連発、WARスペシャルと猛攻。後藤はなんとかロープを掴むが、青野は容赦なくミドルキック&エルボーを連打し後藤を休ませない。ロープに飛んでラリアットを狙う青野だったが、後藤がロープを下げてエプロンに落とし、ヒップアタックで青野を場外へと吹っ飛ばす。

 後藤は場外ボディスラムを狙うが、青野が余裕で耐えてスタイルズ・クラッシュを狙う。着地した後藤がアトミック・ドロップから後頭部へのビッグブーツを見舞い、観客席へと青野を叩き込み、青野をイスに座らせた状態でヒップアタックをぶち込む。さらに場外でのジャイアント・スイングで11回転。後藤が「勝つぞォーッ!」と叫ぶと、ここで初めて後藤への声援量がブーイングの声を上回る。
 後藤は先にリングに戻って青野を待ち受け、場外カウント15で戻ってきた青野に串刺しヒップアタックからボディスラム。続けてスライディング・ヒップアタックからラリアットを狙うが、青野がラリアットで撃ち落とす。青野がロープに飛ぶも、後藤はケブラドーラ・コンヒーロのような形の変形パワースラム。さらにラリアットを狙うが、青野が組み付いてバックドロップ。両者大の字に。
 ふらふらと起き上がった2人は正面からラリアットでぶつかり合い、後藤がショートレンジ・ラリアットを連打も、青野がたっぷりパワーを溜めてからの一撃でなぎ倒す。さらに青野がラリアットを狙うも、今度は後藤が渾身のラリアットで叩き伏せる。
 両者膝立ちに鳴りながらエルボー合戦を展開。後藤は必死の猛連打で青野にヒザをつかせ、今度はリング上でジャイアント・スイングを10回転。連続エビ固めで青野のスタミナを削り、マウントエルボーを猛連打。さらに後藤は本部席のロッシー小川を指さしてから青野へぶっこ抜きブレーンバスター。
 後藤は510-Nを狙うが、青野が持ち上げられながらもチキンウィング・フェイスロックに捕らえる。じっくりと絞り上げた後に、反動を使わずゆっくりとぶっこ抜くダブルアーム・スープレックス。青野がワンセコンドEXを狙うが、後藤も意地をかけて阻止。GCSから串刺しラリアットを見舞い、コーナーエルボー連打。そこからコーナーに上げて強烈な野球チョップを叩き込み、ランニング式の510-N。後藤は「終わりだ!」とリストクラッチ式GCSを決めるもカウントは2.9。
 後藤は「3だろ?!」と必死にアピールも覆らえず。ロープに飛ぶも、青野がハイキックでカウンターしレインメーカー。さらにバズソーキックからスタイルズ・クラッシュを狙うが、滑ってしまい本当に顔面から垂直にぶっ刺す形に。その後に青野がテキサスクローバー・ホールドで捕らえると後藤は無念のタップ。

青野「ゴチカ、どう?このベルトに近付いた気がする?智香、身体を大きくしただけじゃ、体重増やしただけじゃ、そんなんじゃプロレスは勝てないんだよッ!でも智香がマリーゴールドを愛する気持ち、もっともっと盛り上げたいって焦ってる気持ちはメチャクチャ伝わったよ。だから、もっともっと鍛えて、そのときが来たら……ベルトかけてやりましょう。待ってるから」
後藤「私はッ!マリーゴールドのムードメーカーだから!こんなところでくじけないッ!逃げないッ!未来さん、生意気なこと言いましたが、ゴチカは本気で狙ってます、そのベルト!だから、ゴチカがそのベルトを取るまで、しっかり持っとけ!ゴチカの暴走モードはまだまだ終わらないッ!」

 後藤がリングをあとにすると、入れ替わるように桜井がリングインして青野と対峙。

桜井「未来さん、夏のリーグ戦で私たち引き分けたの覚えてますか?私の今の目標は、その真紅のベルトを獲ること。もちろん私の挑戦、受けてくれますよね?」
青野「桜井、同い年で好敵手だと私は思ってる。そして貴女に返さないといけない借りもある。もちろん、挑戦受けます」
桜井「ありがとうございます。そしたら、来年2026年1月3日の大田区総合体育館でどうですか?2年連続、同じ場所で、同じカード。そして2年連続で私は貴女から勝つ!」

 桜井が距離を詰めると、青野が真紅のベルトを掲げて対峙。バチバチの視殺戦を展開した後に桜井がリングから去る。

青野「よしよしよし、来年一発目の目標が決まりました!必ず、私今年のはじめの屈辱を、1月3日、新年に晴らしたいと思います。皆さんぜひ大田区、応援に来てください!ということで、マリーゴールドは年末に向けても新年に向けてもどんどん盛り上がっていきますので、皆さん絶対に目を離さないで応援をよろしくお願いします!では締めたいと思います!立てる方は一緒にご起立お願いします!行きますよ!行きますよ~!行きますよ~~!!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!

<試合後コメント>
後藤智香
「後楽園ホールに来ていただいた皆さん。たくさん、たくさん皆さんの声が届いてたけど、まだまだタイトルマッチをするには力が及ばないっていうのをしっかりと痛感したけどッ!!てもここで終わるなんて思うなよ!ゴチカはマリーゴールドのムードメーカーであるから、マリーゴールドが大好きだから、プロレスが大好きになったから!そして青野未来のことも大好きだから!必ずそんな大好きな青野未来のことを超えてやります。全部全部、ゴチカの全部を出したけど、青野未来にはまだまだ勝てなかった。青野未来はマリーゴールドのチャンピオンだっていうのをしっかり感じました。ゴチカの可能性は無限大!だから身体もどんどん大きくして、どんどん強くなる!鍛えるぞ!やるぞ!見とけよ!ゴチカは負けないぞ!」

青野未来
「今日は、後藤智香とただのシングルマッチ。私はそれを望んでいたし、やっぱりお客さんも厳しかったのは今の後藤智香が受け止めなきゃいけない現実だと思います。ゴチカの勢いはもちろんいいし、その威勢の良さとかも私はすごくステキだと思うし。ゴチカがこないだの両国のあとかな。ボソッと言ってたのが『最初にアクトレスから来たメンバーでベルトを巻いてないのは自分だけになっちゃいました』と。その悔しさとか焦りはすごく分かる。すごく分かるから。だから焦ってたのかなっていうのも思うし。でも、その悔しい気持ちを大事にして、これからもっともっとそれをバネに鍛えていって、もっともっと強くなったら、ホントにゴチカはただのムードメーカーじゃなく、マリーゴールドの明るい未来・希望になれると思うので、私はその日を楽しみにしてるし、後藤智香とこのベルトをかけていつかやれたらって思ってます。そして桜井麻衣が挑戦表明してきてくれました。ホントは桜井が防衛して、この真紅と純白のベルトをかけてお互いにやれたら最高だったなって思うけど、桜井はベルトを落としても全然(気持ちが)落ちてないし、なんならホントに早く前を向いてるのが怖いので。でも私は絶対に1月3日の悔しさ、そしてこの王者としても桜井麻衣から絶対に勝って防衛したいと思います。見ててください」

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