元WRESTLE-1クルーザー級王者の吉岡世起が日本武道館でGHCジュニア王座戴冠!「このベルトは俺がNOAHの一員になった証」
- 2021-2-13
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- プロレスリングNOAH
12日、東京都・日本武道館にて『ABEMA presents DESTINATION 2021 ~BACK TO BUDOKAN~』が行われ、吉岡世起が原田大輔からGHCジュニアヘビー級王座を奪取した。
原田は昨年に小峠篤司とのタッグ“桃の青春”を再結成してNOAHジュニア戦線に新たな風を吹かせており、昨年11月にはGHCジュニア二冠王を達成するなど名実ともにNOAHジュニアの中心に立って見せた。
対する吉岡世起は、紆余曲折の末にWRESTLE-1生え抜きのジュニア戦士として活躍し、クルーザー級王者として団体を背負い外敵を打ち払うエースとして君臨。WRESTLE-1の活動休止後にNOAHに参戦して名を挙げ、昨年11月からは所属選手に。「最近第1試合とかも多くてその立ち位置に慣れてしまっていた」と語っていた吉岡だが、自身の所属するユニット“FULL THROTTLE”の現リーダーである大原はじめが今年1月に原田へ挑戦する姿を見て奮起し、日本武道館という大舞台での王座戦に名乗りを上げた。
スピードファイトを展開する吉岡に対し、原田は的確なエルボーで迎え撃っていく立ち上がりとなるも、吉岡が変幻自在の蹴り技で畳み掛けて場外に蹴り出すとコーナートップから場外に飛んでいくムーンサルト・アタックと序盤から大技を見せていく。
原田は追撃を狙う吉岡をいなして高速ジャーマン、ニーアッパー、ターンバックル・フロントスープレックス、ターンオーバーニーと畳み掛けて必殺の片山ジャーマン・スープレックスホールドを狙うが、吉岡がお返しの高速ジャーマンからミスティカ、バズソーキックと続けるが、原田がカウンターのラリアットを叩き込んで戦局をイーブンに。
吉岡はミドルキックの速射砲で畳み掛けるが、原田は敢えて正面からすべて受け止める姿勢を見せ、吉岡がクラッシュドライバーを狙ったところを片山ジャーマンホールドで切り返しあわや決着かと思われた。しかし、吉岡は後転ですぐに抜け出してバズソーキックを叩き込む切り返しで研究の成果を見せ、変形スモールパッケージドライバーからクラッシュドライバーでカウント3を奪った。
新王者となった吉岡の元へ、原田のパートナーでありFULL THROTTLEの初代リーダーである小峠篤司が登場し吉岡に挑戦を表明した。
バックステージに戻った吉岡をFULL THROTTLEの大原とYO-HEYが祝福していると、ここへ小峠が乱入。「調子乗んなよお前。お前には武道館でタイトルマッチしようなんて100万年早いねん」と因縁をつける小峠に対し、吉岡は「まだ俺は許したわけではない。過去の遺恨、ありますよね?全部スッキリさせましょうよ」とベルトを掲げ王者として“裏切り者”の挑戦者を迎え撃つ覚悟を見せた。
そして吉岡は「WRESTLE-1は無くなってしまって、キャリアを1からやり直して新たに積み重ねていくつもりで僕はこのNOAHジュニアに来ました。でも結果が出なくて胸を張って『俺はNOAHジュニアの一員だ』って言えなかった。1年かかりましたけど、今は胸を張って言えます。やっと獲れた歴史と伝統のあるこのベルト、この重さがNOAHの一員になった証だと思って、これから新しいNOAHジュニアを作り上げて、1番このベルトが似合う男になってみせます!」と笑顔で語った。
なお、メインイベントでは武藤敬司が潮崎豪を撃破し58歳にしてGHCヘビー級王座を戴冠し、グランドスラム(IWGPヘビー級王座、三冠ヘビー級王座)を達成。元WRESTLE-1戦士たちの大活躍が歴史に刻まれた1日となった。