【試合詳細】2・9 プロレス中継70年史 THE日テレプロレス後楽園ホール大会 清宮海斗vs安齊勇馬 青柳優馬&青柳亮生&ライジングHAYATOvs宮原健斗&本田竜輝&田村男児 潮崎豪&モハメドヨネ&小峠篤司vs丸藤正道&杉浦貴&大和田侑 斉藤ジュン&斉藤レイvsサクソン・ハックスリー&ティモシー・サッチャー

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『プロレス中継70年史 THE日テレプロレス』
日程:2024年2月9日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,625人(超満員札止め)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
[SAITO BROTHERS]▲斉藤レイ(全日本)/斉藤ジュン(全日本)
1分5秒 両者リングアウト
▲サクソン・ハックスリー/ティモシー・サッチャー

▼再試合
[SAITO BROTHERS]○斉藤レイ(全日本)/斉藤ジュン(全日本)
8分44秒 ダイビング・ボディプレス→体固め
●サクソン・ハックスリー/ティモシー・サッチャー

▼プロレスリングNOAH提供試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負
[teamNOAH]○潮崎豪/モハメドヨネ/小峠篤司
15分9秒 豪腕ラリアット→片エビ固め
丸藤正道/杉浦貴/●大和田侑

▼全日本プロレス提供試合 60分1本勝負
○青柳優馬/青柳亮生/ライジングHAYATO
21分46秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ
宮原健斗/●本田竜輝/田村男児

▼シングルマッチ 60分1本勝負
○清宮海斗(NOAH)
18分34秒 変形シャイニング・ウィザード→片エビ固め
●安齊勇馬(全日本)

『プロレス中継70年史 THE日テレプロレス』は超満員札止めの大成功!清宮と安齊の“NOAHvs全日本”未来の頂上対決は清宮に軍配!武藤敬司が「次回は東京ドームで!」と提言!

オープニング


 大会開始前、日本テレビの放送を支えた方々として、来場している伝説のディレクター梅垣進さん、プロデューサーの原章さん、福澤朗アナ、倉持隆夫アナ、徳光和夫アナの紹介があり、「ジャストミート!」や「ズームイン!」など名台詞を交えて本人たちから挨拶が行われた。

 大会がスタートし、小橋建太さんと武藤敬司さんがリングへ登場。
小橋「プロレス中継70周年、THE日テレプロレス、行くぞー!」
武藤「イヤァー!」

 その後、武藤がロープワークして小橋さんに襲いかかるフリでファイティングポーズ。驚いた小橋さんだったが、笑顔でファイティングポーズの返礼。観衆は大いに沸いた。

第1試合


 試合前にタッグマッチの歴史を振り返る試合映像が流され、『シャープ兄弟vs力道山&木村政彦』『ジャイアント馬場&アントニオ猪木のBI砲』『ジャンボ鶴田&天龍源一郎の鶴龍コンビ』『スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディの超ミラクルパワーコンビ』『暴走戦士ホーク&アニマルのザ・ロード・ウォリアーズ』『天龍源一郎&阿修羅・原の龍原砲』
『テリー・ゴディ&スティーブ・ウィリアムズの殺人魚雷コンビ』『ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミスのブリティッシュ・ブルドッグス』『ダグ・ファーナス&ダニー・クロファットのカンナムエキスプレス』『三沢光晴&川田利明&田上明&小橋建太の四天王』『大森隆男&高山善廣のノーフィアー』と次々飛び出す映像の数々に会場が沸く。
 このタッグの流れを現在に継ぐ者たちとして試合が開始。解説席には百田光雄と徳光和夫さんがつく。

 斉藤ブラザーズが殴りかかり場外乱闘で試合開始。
 ジュンがサッチャー、レイがサクソンを客席で痛めつけるが、そのまま場外カウント10で試合終了。

 会場から「延長!」コールが起き、選手たちも納得いかずにレフェリーに詰め寄ると「もう一回!」コールに包まれる。
 再試合が決定し、ジュンがサッチャーをエルボーでコーナーに押し込むが、サッチャーが前蹴りから場外に投げ出すとそのまま場外乱闘に。
 カウント9でジュンがサッチャーをリングに投げ入れて戻り、ボディスラムからロープに飛んでエルボードロップ。フォールも1。
 ジュンは顔面を踏みつけながら髪留めを外してアピールし、ロープに飛ぶがエプロンからサクソンが蹴りつける。サッチャーはサクソンにタッチ。

 サクソンがロープに振ると、サッチャーが追走エルボー。さらにサクソンがクロスボディアタックからダブルのストマッククラッシュ。サクソンはコーナーに押し込みサッチャーにタッチ。

 サッチャーはエルボースマッシュから背中にエルボー。さらにスリーパーで捕らえ、これを離すとエルボースマッシュ連発。サッチャーはロープに飛ぶが、レイがエプロンからエルボーを叩き込み、斉藤ブラザーズでロープに振るとダブルのショルダータックル。フォールも2。
 ジュンはレイにタッチ。

 ジュンがボディスラムでロープ際にセットし、レイがボディに乗って潰す。降りるとコーナーに押し込み逆水平チョップをフェイントを交えながら打ち込んでいき、マシンガンチョップから串刺しボディスプラッシュ。フォールも2。
 レイはジュンにタッチ。


 ジュンはブレーンバスターからフォールも2。
 ジュンは再度投げようとするがサッチャーは脇固めで捕らえる。これはレイがストンピング連打でカット。
 サッチャーはレイにも脇固めを狙うが、ジュンが走り込むとサッチャーはレイを盾にして誤爆させサクソンにタッチ。

 サクソンは交互にエルボーからヘッドバッドを叩き込み、ロープに飛んで順にビッグブーツ。さらにボディに膝蹴り連発からロープに振っていくも、ジュンはスピアーを突き刺し迎撃。ジュンはレイにタッチ。

 レイの逆水平チョップとサクソンのエルボーの打ち合いとなり、サクソンが左右の膝蹴り連発もレイはダブルチョップ。サクソンはコーナーを背に前蹴りから走り込むが、レイはクロスボディで迎撃しフォールもサッチャーがカット。
 ジュンがサッチャーを場外に投げ捨て、レイとともに斉藤いぎなりスマッシュ(※ダブルのチョークスラム)。フォールもサッチャーがカット。

 レイはダイビング・ボディプレスを投下しフォール。これで3カウント。

第2試合


 試合開始前に必殺技名シーンが流され、力道山の逆水平チョップ、ジャイアント馬場の16問キック&32問ロケット、アントニオ猪木のコブラツイスト&足4の字固め、様々な選手のアイアンクロー、ベアハッグ、バックドロップ、ブレーンバスター、ダイビングボディアタック、スピニングトーホールド、ダブルアームスープレックス、ラリアット、キングコングニードロップ、ダブルインパクト、ランニングエルボー、パワーボム、三沢光晴のエメラルドフロウジョン、田上明の喉輪落とし、小橋建太のバーニングハンマーと流されてNOAH提供試合へ。

 先発は小峠と大和田。ロックアップからリストの取り合いとなり、小峠がヘッドロックからショルダータックルで倒す。ロープに飛ぶが、大和田がドロップキックで迎撃しストンピング。さらにエルボーでコーナーに押し込み丸藤にタッチ。丸藤が潮崎を要求し、小峠は潮崎にタッチ。

 ロックアップから潮崎がロープに押し込みクリーンブレイク。
 丸藤がヘッドロックからショルダータックルも、潮崎は受け切り丸藤が顎を掴むと会場から黄色い歓声。2人が動揺して観客を指差すも、再度丸藤が顎をあげさせて逆水平チョップの打ち合いへ。
 丸藤がガットショットからロープに振ろうとするが、耐えた潮崎が手を握って離さずにチョップの打ち合い。
 打ち勝った潮崎がコーナに押し込み串刺しランニングチョップからヨネにタッチ。

 ヨネは串刺しラリアットから逆コーナーに振って走り込むが丸藤が足を伸ばすが、ヨネはひるまずに串刺しラリアット。丸藤がチョップもヨネがガットショットからロープに飛ぶが、丸藤もロープに飛んでラリアット。ヨネは受け切りショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ヨネはロープに振ろうとするが、丸藤は側転からのドロップキック。髪を掴んでコーナーに押し込み逆水平チョップ。ヨネがコーナーに振って走り込むが、丸藤が足を伸ばしてカットしコンビネーションキックを叩き込む。
 丸藤は不知火を狙うが、突き飛ばしたヨネが走り込むも、避けた丸藤がロープに飛ぶがヨネはショルダータックルで迎撃し小峠にタッチ。

 小峠はミサイルキックから串刺しジャンピングエルボー。さらに串刺しバックエルボーからロープに飛んでランニングエルボー。丸藤を担ぐが、そのまま丸藤が丸め込むもすぐに小峠がランニングニー連発。丸藤は2発ガードするも3発目を被弾。小峠はフォールも2。
 小峠はキルスイッチを狙うが、耐えた丸藤の後頭部にヘッドバッドからバイシクルキック。だが丸藤もトラースキックからフックキック。受けきった小峠がニーアッパーを叩き込み両者タッチ。

 杉浦と潮崎になり、エルボー合戦から潮崎が逆水平チョップからコーナーでマシンガンチョップ。杉浦が切り返してコーナーでエルボー連打。潮崎も切り返してマシンガンチョップ。さらにラリアットからフォールも2。
 潮崎は投げようとするが、耐えた杉浦が力任せに投げ捨て串刺しビッグブーツ。さらに串刺しランニングニーからコーナー上に座らせて雪崩式ブレーンバスター。フォールもヨネがカット。
 潮崎のチョップと杉浦のエルボーの打ち合いから、杉浦が左右のエルボー連発。潮崎がチョップからローリングチョップを狙うが、杉浦がエルボーで迎撃し投げ捨てジャーマン。すぐに立ち上がり走り込んだ志崎を杉浦はキチンシンクで迎撃し投げようとするが、潮崎がゴーフラッシャーを叩き込む。両者ダウン。
 杉浦は大和田にタッチ。

 大和田はランニングエルボー連発も、潮崎が逆水平チョップで迎撃しロープに飛ぶ。大和田もエルボーで迎撃し、ブレーンバスターからフォールも2。
 大和田は投げようとするが潮崎は耐えるとエルボー。走り込むが大和田が前蹴りでカットしミサイルキックも、潮崎が避けて自爆させると逆エビ固めで捕らえる。大和田はロープを掴みブレイク。


 大和田はその場飛びドロップキックも、潮崎がダブルチョップでなぎ倒す。だが丸藤が潮崎にトラースキックから不知火。ヨネが丸藤にランニングエルボーからキン肉バスター、杉浦がヨネにオリンピック予選スラム。小峠が杉浦にトラースキックも杉浦は小峠をラリアットでなぎ倒す。

 大和田がコーナーに上り潮崎にダイビングクロスボディアタック。フォールも2。

 大和田はエルボー連打からロープに飛ぶが、潮崎がラリアットで迎撃しフォールも2。
 潮崎はフィッシャーマンバスターで叩きつけフォールも2。
 潮崎は豪腕ラリアットでなぎ倒し3カウント。

<試合後コメント>

teamNOAH
ヨネ「いやあ!いい雰囲気っすね!」
小峠「いい雰囲気ですね!」
潮崎「これですよね!」
ヨネ「プロレスを本当に心の底から楽しんでくれてる皆さんの前で熱い試合が出来て、そして私のチームが勝って。最高の気分です!なあ小峠!」
小峠「そうっすね!歴史ある70年。ホントに自分みたいなんが呼んでもらえてとても恐縮なんですけど、いい空間を味わうことが出来て最高の気分でした!ありがとうございました!」
潮崎「ヨネさんが言ったように、これだよ!プロレスってのは。熱さ、激しさ。それだけでファンの皆が熱くなってくれる。その熱さに俺たちも応えようともっともっと熱くなる。プロレスって、これですよね。今日は良い大会に出させてもらいました!」
小峠「でも歴史が大事ですね、やっぱりね。プロレスの歴史は長いなと思いました。紡いでいかんとダメですね」
潮崎「今日こうやって、大和田がいたように、プロレスというのは終わらないし、どんどん続いてるものだよ。これがプロレス。これがプロレスの強さ。そしてファンの皆の強さ。今日は本当に、ありがとうございましたッ!」

テリー・ファンク追悼トーク


 2023年8月23日に79歳で亡くなったテリー・ファンクを追悼するトークショーへ。
 かつての試合映像が流され、大仁田厚と渕正信がリングに登場。MCは福澤アナに。

――訃報を聞いた時いかがでしたか?
渕「僕はいつも思うんだけど、『ヒーローでも死んじゃうんだな』と。馬場さんの時もそうだし、鶴田さんの時もそうなんだけど、入門当時から憧れの選手というのは……ヒーローというのは、いつまでも生きていてくれるもんだと。まあ、そうはいかないんだけども、そういう気持ちがありましたね。寂しさを通り越した気持ちですよね」

大仁田「僕は日本人で最後にテリー・ファンクと話した男だと思うんですけど、ちょうどダラスに行ってまして、友達のレスラーがテリー・ファンクに電話してくれて話したんですよ。渕さんと買ったオートモービルの話をして。テリー・ファンクは25年前の話を『お前らあの車持ってるか』と。持ってるわけねーだろ!(笑)600ドルで買った。そんな昔のこと覚えてたんですよ。元気だったからダラスは行かないでやめたんですけど、こないだ娘二人、ステイシーとブルーというのがいるんですけど、話しまして。僕はフィラデルフィアにいたもんですから。このTシャツは、お葬式に行った人が送ってくれたんですよ」

――テキサス州の家に1ヶ月ほど居候させてもらったんですよね。81年ですか
渕「81年3月ですね。あの時は、連絡つけてくれたの彼(大仁田)が連絡をつけてくれたんですよ。そしたら色々ね、知らないものだから。アマリロの空港行くまで色々大変だったなあ」
大仁田「そうそう」
渕「ヒューストン行ったり、ダラス行ったりなあ」
大仁田「そうだねえ」
渕「それでやっとアマリロに着いたらね、なんとちゃんと空港まで迎えに来てくれて。本人が」
大仁田「やっぱりね、テキサス男ですよ。土地の中に池があって鴨がいるんですよ。『おい!大仁田!渕!あの鴨を食べさせるぞ!』と猟銃もっていくんですよ。バーンバーンって撃つのに」
渕「結局、一匹も獲れない(笑)」
大仁田「100匹くらい鴨がいるのに1匹も獲れない!(笑)結局チキンだったよな。スーパー買いに行って(笑)」
渕「『お前ら2人はアマリロ来たばかりで集中力がないんだな』って。たまたまその時はそうだったのかもしれないけどね」
大仁田「ヒューストンかなんかに3人で試合行った時、テリーは何も持ってないんですよ。手ぶらなの。『どうすんの?』って言ったら、表に停まっている車の荷台に汚~いビニールの袋があんの。それ持ってるから『テリー、それ着て試合すんのか?雨ざらしなんだけど大丈夫?』って。『大丈夫大丈夫』って。そこにシューズとパンツとガウンが入ってるんです。あ、ほら。飛行機に間に合わないとかって言ってたじゃん、ヒューストンのとき」
渕「ああ、ヒューストンじゃなくてサンアントニオ」
大仁田「サンアントニオか、間違えた」

――アマリロで居候されていたときに大仁田さんがかなりお料理作られたと聞いています
渕「結構作りましたよ。僕より上手いのよ(笑)」
大仁田「渕さん作らないんで僕がいつも作るんですよ、仕方なく(笑)」

――それを食べたテリーさんはどういった反応で
渕「家族には皆、奥さんやお母さんがたまたま来てたときに喜んでね、周りが喜んで『料理がうまい!』ってヨイショするとすぐノッちゃうんだな(笑)また翌日も。同じ料理は作らず」
大仁田「多分ね、奥さんが先に亡くなっちゃったんです。そういうのあって、奥さんの事愛してて2人で仲良くて、その奥さんも僕らが1ヶ月半くらい家にいるんですよ。ゴロゴロゴロゴロわけのわからない日本人2人ががいるのに、一言も文句言わなかった」
渕「それで、色んなとこ連れてってくれたのよ。市場とか連れてってくれて。覚えてるか?夜、俺が調子乗って裸踊りしちゃったりとかね(笑)」

――2人に思い出の試合は選んでいただいて、77年の世界オープンタッグ選手権。改めてこの1戦は
大仁田「これこそプロレスだと思いましたね。今色々規制が厳しいじゃないですか。Xもそうですけど、ネットの世界も血とかダメじゃないですか。でも、テキサス魂というか。テリーは色んなところすごいと思うのは、オーソドックスなプロレスもできるんですよ。だけど、デスマッチもハードコアもやれる。オールマイティなレスラーなんですよね。だからテリーを慕ってるレスラーって多いですよ」

――テリーさんのスタイルが少なからずプロレスラー・大仁田厚に影響を与えてるんじゃないですか?
大仁田「僕もインターナショナルのジュニアヘビー級を獲ったときも来てくれたし。すごく、もうすごくアニキという。真のアニキですね」

――自分を犠牲にして闘う姿に憧れを持っていたと
大仁田「憧れを超越して、僕らにとっては神様以上だったですね」

――渕さんが1つ挙げるとしたらどの試合でしょう
渕「僕は昭和51年6月に、国技館でやったテリー・ファンク唯一のNWAチャンピオンとしての試合。ローリングクレイドル。この試合は鶴田さんの試練の10番勝負の3番目ですかね」

――あの70年代女性ファンの悲鳴や叫びが印象的でした。鶴田さんにも親衛隊がいて、テリーさんにも女性ファンがいて。あの頃のリングサイドを振り返っていかがですか
渕「あの時からですよね。女性ファンが。そっからの流れで90年代で。あれがスタートでしょうね」
大仁田「あの時ね、松江かなんかの空港で降りるんですよ。そしたらテリー・ファンクがいないんですよ。他の外人いるんですよ。そしたらなんと、荷物がガーて出てくるところからテリーが出てくるんですよ。『そこ降りるとこだよ!テリー!』って言ったらもっかい回るんですよ。そういう人なんですよ。どっかの島行った時に、1000円で買ったスーパーカブにのってあっちからやってくんですよ。『ウガアアアアア!』とか叫んでやってくるわけですよ。俺等港の端にいたわけですよ。そのまま海に飛び込んでいって(笑)」

――そのときはカメラとかが回っていたんですか?
大仁田「いや、カメラなんか無いよ。ただ単に海にそのまま突っ込むんですよ。面白いというか、予想をはるかに超えました。テリーさんに常識は通用しない」

――話はつきないところですが、ここで追悼ビデオを作らせていただきましたので御覧ください

 テリーさんが愛した曲であるEAGLESのDesperadoのって映像が流され、追悼の10カウントゴングが行われた。

第3試合


 試合開始前に、小橋建太さんと武藤敬司さんによるサイン入りカラーボール投げが行われた。


 その後スクリーンに1967年の三菱電機の掃除機がリングにかけられる映像が流され、徳光アナが往年の名調子で会場を盛り上げる中で西永レフェリーが三菱の最新掃除機でリングを掃除する。この掃除機はメインイベントの勝利者賞になるとのこと。

 改めてライバル対決の歴史と題して、スクリーンに『力道山vs木村政彦』、『ジャイアント馬場vsアブドーラ・ザ・ブッチャー』、『ジャンボ鶴田vs天龍源一郎』、『スタン・ハンセンvsブルーザー・ブロディ』、『三沢光晴vs川田利明』、『三沢光晴vs小橋建太』、『三沢光晴vs武藤敬司』、『丸藤正道vsKENTA』が流され、この歴史を引き継ぐ試合として全日本プロレス提供試合へ。
 放送席には川田利明が登場。

 先発は宮原と優馬。ロックアップから宮原がロープに押し込むがクリーンブレイク。
 手4つをフェイントに優馬がタックルも、宮原がリストを取って取り合いに。優馬がヘッドロックからグラウンドに持ち込むも、宮原がヘッドシザースで捕らえ、これを抜けた優馬が距離を取る。
 バックの取り合いから宮原がそのまま下がり男児が背中にタッチ。優馬は亮生にタッチ。

 亮生のタックルを男児がスカしてバックを取る。亮生はリストを取って切り返していくが、男児が足を刈って倒しヒールホールド。抜けようとした亮生にヘッドロックからショルダータックルで倒し、ロープに飛ぶが亮生がリープフロッグ。バックをとった男児だったが、バックエルボーで亮生が抜けるとロープに飛んで旋風脚。男児が避けて距離を取る。
 男児は本田にタッチ。亮生もHAYATOにタッチ。

 ロックアップから本田がコーナーに押し込み、逆コーナーに振って走り込むがHAYATOは飛び越えて走り込む。本田がショルダースルーでエプロンに落とし、ランニングエルボーからロープに飛んで走り込むが、HAYATOが避けると本田は場外に落下。そこへHAYATOはトペに見せかけてライオンサルトでリング中央に戻りポーズを決める。そこへ男児と宮原がサンドイッチケンカキックでポーズをカットし、ロープに振っていくとHAYATOが男児をコルバタで投げ捨て、走り込んできた宮原をロープをたるませて場外に落とすとプランチャを投下。
 リングに戻り、HAYATOはチョップを叩き込んでいく。本田はエルボー連打も、HAYATOはチョップからロープに飛ぶが、本田がカニバサミから宮原がエプロンでのドロップキックを顔面に叩き込み、そのまま場外乱闘へ。
 リングに戻ると本田が背中にエルボーからロープに押し込み後頭部にヒザを押し付け、反則カウント4で連続して離しレフェリーを挑発。HAYATOをロープに振ってバックエルボーで倒しフォールも2。
 本田は宮原にタッチ。

 宮原は顔面にフットスタンプ連発から男児にタッチ。

 男児と宮原はダブルのショルダータックルからフォールも2。
 男児が何度もフォールするが、京平レフェリーはゆっくりとカウントするため男児は抗議。
 男児は宮原の足にHAYATOの顔面を叩き込み本田にタッチ。

 宮原がエプロンからHAYATOを痛めつけ、本田が串刺しラリアット。HAYATOはチョップとエルボーを交互に打ち込むが、本田がエルボーからコーナーに振るも、HAYATOはラリアットを避けてジョン・ウー。HAYATOは亮生にタッチ。

 亮生は串刺しバックエルボー。さらに本田を飛び越えてブーメランアームホイップからドロップキック。
 宮原が亮生の顔面にビッグブーツから、男児とともにロープに振るが、亮生はハンドスプリングエルボーで場外に叩き落とし、三角飛びケブラーダを発射。
 リングに戻り、亮生がコーナーに登りムーンサルト。避けた本田に延髄切りも、本田がロープに振ってスパインバスターで迎撃。本田は宮原にタッチ。

 宮原はロープに飛んでビッグブーツ。亮生がロープに振ってラリアットも避けた宮原は低空ドロップキックからロープに飛んで側頭部にドロップキック。
 宮原はヘッドバッドからロープに振るが、亮生はドロップキックからHAYATOにタッチ。

 HAYATOはエプロンの男児にドロップキックから宮原にチョップを打ち込み、ラリアットを避けてローリングエルボー。さらにトラースキックも、宮原がキャッチするとチョップからロープに飛ぶ。宮原は追走ビッグブーツを叩き込み男児にタッチ。

 男児は串刺しショルダータックルから、逆コーナーに振って追走串刺しショルダータックル。さらにブレーンバスターからフォールも2。
 男児は担ぐも、着地したHAYATOがエルボーをガードしてチョップからロープに飛ぶ。男児は追走ショルダータックルからロープに飛ぶが、HAYATOは追走ドロップキック。男児がバックフリップもHAYATOはトラースキックを叩き込むが、男児がラリアットでなぎ倒し両者ダウン。両者タッチ。

 優馬と本田がショルダータックルの相打ちからエルボーの打ち合い。本田が打ち勝つが、優馬がロープに振ってドロップキック。優馬は串刺しジャンピングエルボーからコーナーに上りダイビングクロスボディアタックからフォールも2。
 本田をコーナーに振ってトレイン攻撃を狙うが、本田がHAYATOにショルダータックルから亮生と優馬をまとめてスピアーで迎撃。
 宮原と男児が優馬をコーナーに振り、男児が串刺しショルダータックル。宮原が串刺しジャンピングニー。本田が串刺しラリアットからコーナー上に座らせて雪崩式ブレーンバスター。


 だがHAYATOがスタンディングのシド・ヴィシャス。宮原がHAYATOにビッグブーツ。亮生が宮原に旋風脚。男児が亮生に俵投げも、亮生はロープに飛んでハンドスプリング旋風脚を叩き込む。
 リングには本田と優馬が残り、エルボーの打ち合いから優馬がエルボースマッシュ。本田がラリアットから担ぐが、優馬が着地すると亮生がトラースキックから変則DDT。さらにHAYATOがシド・ヴィシャスから優馬がフィッシャーマンバスターで叩きつけフォールも2。

 優馬は投げようとするが、本田が着地するとバックの取り合いへ。男児が走り込み眉山でまとめて投げ捨て、宮原が優馬にブラックアウト。さらに本田にビンタを叩き込んで気合を入れると、本田がラリアットからフォールもHAYATOがカット。
 本田はロープに飛んでラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 本田は担ぐも、着地した優馬がエルボー連打。本田もショートレンジラリアット連発からロープに飛んでラリアットも、避けた優馬がジャパニーズ・レッグロール・クラッチで3カウント。

<試合後コメント>

宮原健斗
「せっかくのよ!このスーパースターが足を運んだのによ、この70周年の舞台によ。まあ、久しぶりにプロレスを見た方も、今のプロレスを見る方も、俺に夢中だろう。俺が次は何をするのかは、会場にいた人、テレビを見た人、そしてこれからテレビで見る人、みんな気になってしょうがないだろう。そしたら全日本プロレスに来てくれよ。全日本プロレス、宮原健斗を見に来てくれよ。またねぇ~♪」

本田竜輝
「あぁ!クッソ!負けたぁ!今日は日テレプロレス70周年ということで。まあ今日は全日本プロレス同士の試合だったけど、次に日テレの周年があるときはオイNOAHとやらせろよオイ。次は俺がぶっ壊してやるよ!」

田村男児
「今日は全日本プロレスをご視聴いただきありがとうございます。全日本プロレスは今色々起きてますが、今リング上で見せた通り“明るく激しく楽しい”のをリング上でもやっていくと思います。これからも安心してください。面白いと思ってくれた方は、是非全日本プロレスに足を運んでください。お願いします。ありがとうございました!」

青柳優馬&青柳亮生&ライジングHAYATO
(※青柳がふらふらと現れて倒れ込み、亮生&HAYATOが後を追って登場)
青柳「きつい……きつい……」
亮生「ボロボロじゃないか、勝ったのに」
青柳「もうダメ……」
亮生「勝ったのはアンタだろ?(※カメラを指して)日テレさん、待ってるよ」
青柳「勝ったぁ~~~!!これが、全日本プロレスじゃぁ~っ!」
(※青柳が1人先に退席)
亮生「まさに。まさにまさに。今の全日本プロレスです。これが。これが僕たちです。これで興味を持っていただけたら、是非全日本プロレスへお越しください。我々はいつでも待ってますから。ねっ、HAYATOさん」
HAYATO「今の全日本プロレスはめちゃくちゃパンクだよ。Let‘s PUNK!」
亮生「そういうことだぁ!」

第4試合


 最強レスラーの歴史と題して、力道山、ジャイアント馬場、ハーリー・レイス、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、三沢光晴、川田利明、小橋建太の試合が流され、この系譜を継ぐものとして試合が開始。

 ロックアップからリストの取り合い。清宮が巻き投げてグラウンドに持ち込むが、安齋がバックを取りスリーパー。清宮がトーホールドで抜け、足へのエルボードロップ。安齋は腕をとって腕ひしぎを狙うが、清宮は後転して丸め込むが2で返した安齋が腕ひしぎを狙う。清宮はこれを抜けてスリーパーからグラウンドの攻防になり両者距離を取る。

 ロックアップから清宮がヘッドロックで捕らえ、ロープに飛ぶが安齋がドロップキックで迎撃。
 場外に降りた清宮を安齋が追って場外乱闘になるが、清宮が鉄柵に叩き込みドロップキック。安齋も鉄柵に飛び乗ってのダイビングフォアアームを叩き込みリングへ戻る。

 安齋はストンピングからエルボー。ロープに振っていくが、清宮がスライディングからドロップキック。
 清宮はストンピング連発からボディを蹴り上げるが、安齋はエルボーを打ち込んでいく。清宮は受け切りエルボースマッシュで倒し、顔面を蹴りつけて挑発すると安齋は立ち上がりエルボーの打ち合いへ。
 打ち勝った清宮が挑発していくと、安齋は額をこすりつけてエルボー。清宮はボディに膝蹴りからロープに振ろうとするが、切り返した安齋がフロントスープレックス。
 安齋は串刺しジャンピングエルボーからフロントスープレックスで投げ捨てフォールも2。

 清宮はエルボーからエルボースマッシュ。ロープに飛ぶが安齋はドロップキックで迎撃し、顔面を蹴りつけてからコーナーでエルボー連発。さらに顔面を踏みつけ、これを離すと串刺し攻撃を狙う。だが清宮がショルダースルーでエプロンに落とし、ドロップキックで場外に落下させるとノータッチトペ・コンヒーロ。
 リングに戻り、清宮がミサイルキックからフォールも2。

 清宮はタイガースープレックスの体勢も、耐えた安齋にエルボースマッシュ連発。ロープに飛ぼうとするが、安齋がバックを取って投げ捨てジャーマン。両者ダウン。

 エルボーの打ち合いから、安齋が投げ捨てドラゴンスープレックスからロープに振ってジャンピングニー。フォールも2。

 安齋はジャーマンを狙うも、耐えた清宮がバックエルボー連発。安齋はエルボーからロープに飛ぶが、清宮がジャンピングニーで迎撃しシャイニングウィザード。これを避けた安齋が三沢光晴さん式のステップオーバー式フェイスロックで捕らえるが清宮はロープに足を伸ばしブレイク。

 安齋はダブルアームスープレックスを狙うが、耐えた清宮がドラゴンスクリュー。両者ダウン。

 清宮は低空ドロップキック連発からコーナーに上り足へのミサイルキック。さらにドラゴンスクリューから足4の字固めで捕らえる。安齋はロープを掴みブレイク。

 清宮はタイガースープレックスを狙うが、耐えた安齋にロープに飛んでのローリングエルボー。安齋はエルボーで返しロープに飛ぶが、ジャンピングニーの相打ちから清宮がロープに飛ぶも、安齋がジャンピングニーで迎撃。
 安齋はロープに振って再度ジャンピングニーを叩き込みフォールも2。

 安齋は後頭部へのジャンピングニーから正面から走り込むが、清宮がフランケンで丸め込むが2。

 清宮はスタンディング・シャイニングウィザードからタイガースープレックスホールドも2。

 清宮は変型タイガー・ドライバーからフォールも2。

 清宮は変形シャイニングウィザードからフォールし3カウント。

 勝利者賞として三菱電機の方から掃除機が贈られると会場が三菱コールに包まれる。
 そして武藤さんと小橋さんがリングへ。

――今のメインイベントを見てどんな気持ちですか?
小橋「日本のこれからの、日本のプロレス界になっていく2人の熱い試合を見たんで、次、対戦があったら非常に楽しみです。今日はいい試合でした」

――武藤さんは?
武藤「いやー、面白かったですね。いやほんとにね、今日ね、試合を2,3試合見たんだけど、プロレスから元気をもらいましたよ!みなさんも貰ったよね元気?」

――武藤さんも元気をもらった?
武藤「元気もらいましたよ。だいたいさ、プロレスって点から線なんだからさ、次あるんじゃないの日テレプロレス?本来このマッチメイク東京ドームでやってもいいんじゃないの?来年やればいいじゃない、71周年」
小橋「来年も!日テレプロレス!行くぞー!」
武藤「イヤァー!」

<試合後コメント>

清宮海斗
「ありがとうございました!THE日テレプロレス、まずは安齊選手ですね。もう最後、今の後楽園ホールに響いてたコールの通り。プロレス界の未来だと間違いなく思います。うーん……だけど、もう安齊選手とはちょっといいかなって今は思ってます。自分もプロレスリングNOAHでやらなくちゃいけないことがありまして。安齊選手も全日本プロレスでまだまだやらないといけないこと、あると思います。お互いがその位置までね、また行ったときに、いつか混じり合うときが、プロレスだから来るんじゃないかなと思ってます。そして、日テレプロレス。この70年という歴史。自分は今プロレスラーとして8年目で、すごいなんか、こう、自分で言うのもアレなんですけど、色々自分なりにやって来たなという思いは、記憶もいっぱいあるのでね。70年という歴史は本当にすごいなと思うので、リング上で武藤さんも言っていたように、夢というのを追いかけるのがプロレスラーだと思いますし、それを見せるのがプロレスラーだと思っているので、これからも自分の団体・プロレスリングNOAHの清宮海斗として見せられるようにやっていこうと思います。ありがとうございました!」

安齊勇馬
「『プロレス中継70年史 THE日テレプロレス』が決まったとき、相手、清宮海斗選手で、めちゃくちゃ楽しみにして当日を迎えて、試合中もすっげぇ楽しかったけど、やっぱり負けるのはクソ悔しいっすね。リング上で武藤敬司選手が言ったように、いつか、いつかまた後楽園、もしくはもっともっとおっきい舞台でまたシングルやりたいですね。そのときは必ず僕が勝ちますんで。それと、試合前から“全日本の未来”とか“NOAHの未来”とか色々言われてたけど、そんなん全部取っ払って、俺は今日、今までの70年のプロレスに負けないくらいこれからのプロレスが、プロレスの未来が明るいんじゃないかって証明出来たと思ってます。こんなキレイなことを言っているけど、言いたいことは1つだけです。次やるときは必ず俺が勝つので。これからも全日本プロレス、安齊勇馬に期待して見ててください。今日はありがとうございました!……あぁ、クソッ!」

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