「お前の“I am NOAH”という言葉が俺は欲しい」拳王が元盟友・征矢学を下してGHCヘビー級王座防衛!潮崎豪へ魂をかけての挑戦要求

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 2日、東京都・有明アリーナにてプロレスリングNOAH『ABEMA PRESENTS NOAH "THE NEW YEAR" 2024』が開催。拳王が征矢学を下してGHCヘビー級王座を防衛した。

 拳王は誰よりもNOAHを愛する気持ちを言葉にして叫び続ける熱血漢であり、NOAHが虎の威を借るような行為を一貫して批判してNOAH自身が持つ力を信じ続けてきた人間の1人。今年10月にジェイク・リーを撃破して3度目のGHCヘビー級王座戴冠を果たしてからはさらにその路線を強めている。

 1・2の有明アリーナで征矢学を挑戦者に迎え撃つことが決まった拳王は、“方舟改革”のスローガンを掲げ、「俺がNOAHを変えるぞ!1・2有明のカードを全部見ても、これは本当にNOAHの大会なのか?NOAHの年間最大のビッグマッチは、“NOAHvs新日本プロレス”の対抗戦なのかよ?『これぞNOAH』の闘いはGHCヘビー級選手権だけだろ?これに危機感持ってるNOAH選手はどこにいるんだよ?!1・2が終わったらNOAHに何が残るんだよ。俺しかいねえよな。この危機的状況のNOAHを変えるのは!」と魂の大演説。

 これを受けた征矢は、「俺はもう拳王の持つGHCヘビー級のベルトしか見てない。拳王を潰さない限り何も始まらないと思ってる。俺の生き様すべてかけて、拳王を叩き潰す!」と初めての同王座挑戦への思いを口にしていた。
 無我の血を引く征矢は、恩師・藤波辰爾からドラゴン殺法を継承。過去・現在・未来のすべてをかけて一世一代の大舞台へと臨んだ。

 かつて“金剛”で盟友として闘い、全日本プロレスに乗り込んで世界タッグ王座まで戴冠した2人の頂上対決が年間最大級のビッグマッチで行われることとなり、プロレス界全体がこの試合に注目。
 しかし、丸藤正道vs飯伏幸太のシングルマッチの方がメインイベントにふさわしいとNOAHが判断したため、NOAH最高峰のベルトをかけたこの試合はセミファイナルで実施された。


 試合序盤は、互いを知り尽くした2人が互いの歩んできた道を確かめ合うかのようなじっくりとした攻防が展開。
 征矢はドラゴン殺法への布石として首攻めを、拳王は膝蹴りを中心とした腹攻めを行っていき、戦況は一進一退。打撃戦では拳王がやや優勢も、征矢がドラゴンロケットを炸裂させて一気に流れを変える。
 征矢は拳王の蹴暴をキャッチしてドラゴンスクリューを見舞い、弾道(※ラリアット)をクリーンヒット。根性のキックアウトを見せた拳王が顔面への張り手を連打も、これを耐えた征矢が再びの弾道からドラゴンスリーパー。これを下から腕を取った拳王がオモプラッタからの拳王スペシャル(※変形クロスフェイス)で切り返して難を逃れる。
 拳王はバズソーキック3連打からP.F.S。さらに炎輪(※ムーンサルト式ダブルニードロップ)からハイキック。ダメ押しの拳王スペシャルでタップを奪った。

 試合後、今大会で仇敵・小島聡を破って新ユニット“TEAM NOAH”を結成した潮崎豪がリングに上がり「俺が求めるNOAHの闘いにはそのベルトが必要なんだ。拳王、GHCをかけて俺とやろうぜ!」と挑戦表明するも場内はまばらな拍手。
 拳王が潮崎を一旦置いておいて「征矢学!お前は強くなったなあ!今日征矢と最ッ高の闘いができて嬉しかったよ!どうもありがとな!」と叫ぶと場内は大歓声に包まれる。

 拳王は潮崎に向き直り、「お前に返事をしてやろうか。答えはNOだ!」と切り捨てる。場内から大・拳王コールが起きる中「このベルトをかけて今の潮崎豪と闘うのはNOだけど、テメーの“I am NOAH”という言葉が俺は欲しいぞ。俺はこのベルトをかけて闘ってやる!お前は“I am NOAH”をかけて闘え!」と、王座とNOAHの象徴の座をかけての闘いを宣言。拳王の鶴の一声でこの一戦は1月13日の後楽園ホール大会で行われることが決まった。

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