“ビッグダディ三女”林下詩美が上谷沙弥とともに“先輩超え”でタッグ王座防衛!赤いベルト戦を前に「二冠王になって新しい時代を創る」
14日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『KORAKUEN NEW LANDSCAPE 2020』が行われ、林下詩美&上谷沙弥がゴッデス・オブ・スターダム王座の2度目の防衛に成功した。
詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その直後から破竹の快進撃を続けて数多くの王座を戴冠し、一時は海外の王座も含む四冠王となったこともあった。
そして詩美は今年2月に2019年の新人王である上谷沙弥を相手にフューチャー・オブ・スターダム王座(若手王座)を防衛後に“脱新人”を掲げ、格上の王座を目指すためにフューチャー王座返上。上谷を妹分にタッグを結成し、7月の後楽園ホール大会ではゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)を獲得。
先月10日に開幕したタッグリーグ戦『GODDESSES OF STARDOM』に王者組として参戦した“Aphrodite”詩美&上谷だったが、不調に見舞われ早々に優勝レースから脱落。優勝を果たした“MOMOAZ”渡辺桃&AZMにはリーグ3戦目の直接対決で敗れており、今回は王座をかけての雪辱戦。
4人はともに“Queens Quest”の同門だが、それ故にキャリアの浅い詩美&上谷は戦歴の長い桃&AZMに引け目を感じており、その思いを口にした2人にAZMが発破をかけるなどQQ内で試合前から機運を高めていった。この試合は王者組にとっては王座の防衛戦でもあり、先輩を超えていくための“挑戦”でもある試合となった。
試合が始まると、序盤こそタックルの打ち合いやグラウンドレスリングの展開など1vs1での力比べの場面が目立ったが、中盤からはタッグ戦の醍醐味である連携攻撃の応酬に。
蹴り技を得意とする桃&AZMはサンドイッチPKやゴールデン☆トリガー、対する上谷は詩美をジャンプ台にしたダイビングフットスタンプなど独創性ある合体攻撃を見舞っていき、最後は詩美とAZMの一騎打ちに。
AZMは二段式のハイキックやミスティカ式腕十字など体格差を覆す技で攻め込んでいくが、詩美はカウンターのラリアットを叩き込み、上谷とともにマジックキラーを叩き込んでからのジャーマン・スープレックスホールドで3カウント。
同門の先輩を相手に雪辱を果たして王座を防衛した詩美は、「最初に組み始めた頃よりも連携の数も、技術も明らかに上がっていると私は思っています。2人の結束力も上がりましたし、タイミングとかも分かるようになってきて、経験が積まれてきているんだなと思います」と上谷とのタッグに更に手応えを感じた様子。
そして、次期挑戦者が名乗りを上げてこなかったことに話が及ぶと、元アイドルの上谷は「自分は……最近入ってきたブリブリした人たちがすごいいっぱいいると思うんですけど、その人達が気に食わないです」と、おそらく中野たむ率いる“宇宙の天使”の白川未奈&ウナギ・サヤカとの王座戦を意識したコメントを発した。
そして詩美は、翌日の仙台大会に迫った岩谷麻優とのワールド・オブ・スターダム王座戦に向け、「岩谷麻優の試合、防衛戦を見てきて、やっぱりそう簡単に倒せる相手じゃないと思っているので、岩谷麻優に勝つための秘策、考えもたくさんしてきたので、今日防衛して明日への弾みも出来たので、明日自分が赤いベルトを取り、二冠チャンピオンになり、スターダムの新しい時代を作っていきたいと思っています」と決意を語った。