“ビッグダディ三女”林下詩美が大流血の王座戦で敗北!

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 19日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『スターダム9周年記念日』が行われ、星輝ありさが林下詩美を撃破してワンダー・オブ・スターダム王座の9度目の防衛に成功した。

 スターダムには“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王座、“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座の二大シングル王座が存在し、この白いベルトは『スターダムの象徴』と位置づけられている。
 現王者である星輝は2011年にスターダム一期生として当時中学生ながらデビューを飾ったが、2012年には学業への専念を理由に引退。2年前に突然の復帰を果たしてからは復帰戦で勝利を飾り、昨年のシンデレラトーナメントで優勝。その勢いのまま白いベルトの同王座最多防衛王者であった渡辺桃を下して王者となり、以後8度の防衛を重ねるなど恐るべき強さを発揮している。

 星輝が次期挑戦者に指名したのは、自身が5☆STAR GPで敗れたことのある林下詩美。
 詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その一ヶ月後にはスターダムのシングルリーグ戦『5☆STAR GP』に出場し準優勝、さらにシングル・タッグを問わず数々の王座を獲得し、現在はアーティスト・オブ・スターダム王座(6人タッグ王座)&フューチャー・オブ・スターダム王座(若手王座)&SWA世界王座の三冠王者として君臨するなどデビュー1年目から今日まで破竹の勢いで突き進んでいる。
 派手なアピールを好まない詩美は星輝の指名を受けても淡々とした姿勢で受け止めていたが、年明けから星輝の過剰な挑発を受けて徐々に苛立ちを表に出すようになり、最後の前哨戦となった12日の清水大会では試合後の星輝の挑発マイクにブチ切れてスリーパーホールドで締め上げると会場は騒然。翌日の記者会見でも星輝が笑顔で挑発すると詩美がブチ切れて星輝へビンタ。星輝の顔から笑顔が消え、両者つかみ合いの乱闘となるなど緊張感は限界まで高まっていた。

 試合は序盤から詩美がパワーファイトで主導権を握っていき、執拗に顔面をビンタで張っていくと拷問キャメルクラッチで痛めつけ、星輝の髪を掴みながら後頭部を何度も踏みつけて嗜虐的な表情を浮かべる。
 しかし、詩美がラリアットを狙ってロープに飛んだところを星輝がカウンターのジャンピングニーで迎撃して場外に叩き出すと、エプロンからセカンドロープに飛び乗っての変則1399を叩き込み詩美は額から大流血。
 星輝は勝負を急がずじっくりとコブラクラッチで痛めつけていき、詩美がリバースネックブリーカーやロコモーション式ジャーマンスープレックスを繰り出しても怯まずレインメーカー式ハイキック、バズソーキック、1399と多彩な蹴り技を繰り出し、シャイニングスターカッターをジャーマンスープレックスで切り返そうとする詩美を抑えて最上級技のSHiNiNG IMPACTを叩き込む。
 しかし星輝は自ら詩美の肩を上げると、自らがデビューから使い続けてきたこだわりのブラジリアンキックを叩き込み詩美から3カウント。

 試合後、星輝は詩美を「林下さんがもっともっと本気になってほしいって思ってやってたら、序盤で血だらけになってたのでごめんなさい。でも、林下さんの本気、本性ってものを見れたと思うのでそれが嬉しいです。今日めっちゃ荒くなかったですか、あの人?荒い部分をあの人は持ってるのにずーっとクールで戦ってて、それが相当荒ぶった林下さんになっちゃったから死にそうでした(笑)」と笑顔で高評価。

 星輝はこれまでの防衛ロードではすべて挑戦者を逆指名して行っていたことから、10度目の防衛戦の相手が誰なのかにも注目が集まったが、「それは敢えて言わないでおきましょう(笑)ふふふ(笑)」と煙に巻く。

 しかし、この日にジェイミー・ヘイターと共にゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)を戴冠したビー・プレストリーが自身のユニット“Queens Quest”を裏切って花月率いる“大江戸隊”への加入を宣言。そして前・赤いベルトの王者であったビーは新たに白いベルトに狙いを定めて星輝に挑戦を表明。
 これに対して星輝は「待ってました!英語では言えないけど、待ってました!是非、闘いましょう!」と満面の笑み。

 赤いベルトの前王者であるビーと星輝の白いベルト戦は決定的と思われ、2人のベルトの王座戦線が交わる今後の展開から目が離せない。

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