ジュリア&鈴季すずが夢のタッグ結成もプロミネンスが襲撃し大混乱!ジュリアが酔った勢いですずに思いを告白
10日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』が開催。ジュリア&鈴季すずが夢の姉妹タッグを結成した。
ユニット抗争が中心となっているスターダムではユニットをまたいで継続的に組み続けるタッグチームは誕生しづらく、一方で日常的に組んでいたチームも片方が別ユニットへ移籍した場合などには急に全く組むことが無くなってしまう。
「あの2人がタッグを組むところを見たい」「もう1度あのタッグを見たい」というファンの声に応え、ファン投票でカードを決める祭典『ドリーム・タッグ・フェスティバル』が開催されることに。今は犬猿の仲となっている2人のタッグ、5年以上ぶりに組まれる2人のタッグ、下の名前が同じ2人のタッグなど、様々な“一夜限りの夢”が生まれた。
この日はジュリア&鈴季すずがタッグを結成し、林下詩美&舞華と対戦。
ジュリアとすずはともにレスラーとしてアイスリボンで生まれ育ち、ジュリアはすずを妹のように可愛がり、すずもジュリアを姉として慕う関係にあった。
しかし、2019年10月にジュリアが突然アイスリボン退団を宣言しその数時間後にスターダムのリングに登場する事件が起きた。何も聞かされていなかったというすずはこの裏切りとも言える行為を受け、深い愛がそのまま憎悪へと変わる。
その後、すずもアイスリボンを退団し、世羅りさらとともに【プロミネンス】を結成。プロミネンス全員でスターダムに殴り込みをかけ、ジュリアとドロドロの抗争を展開してきた。
しかし、闘いの中で2人の気持ちは通じ合っていき、昨年10月には『5★STAR GP』準決勝でシングルマッチも実現。すずにとってジュリアは憎悪の対象から良きライバルへと変わっていった。
そしてすずは今年4月にプロミネンスを脱退しスターダムへと闘いの場を移す。すずがぶち上げた世代闘争では討伐対象にジュリアも含まれており、今月9日にはジュリアの持つアーティスト・オブ・スターダム王座(※6人タッグ王座)に挑戦表明。2人の抗争は形を変えて新たなスタートを切っている。
そんな中、一夜限りの夢としてジュリア&すずの姉妹タッグがスターダムのリングで実現。
すずはイスを、ジュリアはテーブルを持って入場。試合ではすずが「ジュリア、行くぞ!」と声をかければジュリアが即座に「OK!」と呼応して連携攻撃を放っていくという息ピッタリの動きを見せていき、場外でのテーブルパイルドライバーの競演も見せる。
しかし、酒飲みタッグでもある詩美&舞華も敵として互いを知り尽くしているが故の軽妙なタッグワークを見せ、ジュリア&すずに強引に大量の酒を飲ませて前後不覚にしてからの連携攻撃を放つなど一歩も引かず。
終盤にはジュリア&すずがドルフィンバスター+ジュリアのネックブリーカーの合体攻撃、2人並んでのジャーマン・スープレックスの競演なども見せて苛烈に攻め立てていくが、詩美&舞華を仕留めきることは出来ず。試合は20分フルタイムドローに終わった。
試合後にジュリアとすずが固く握手を交わして笑顔で抱き合う中、突然プロミネンスの世羅りさ&柊くるみがリングに飛び込んできてジュリア&すずを襲撃。
世羅がジュリアを押さえ込む中、くるみがすずをスリーパーホールドで失神寸前まで追い込んでからラリアット。さらに人でなしドライバーでぶっ刺してKOしてしまう。
世羅は「おい!ジュリア、すず!私たちプロミネンスは、ゴッデスのタッグリーグに参戦表明する!すず、お前とはちょっと前まで一緒に乗り込んできてたけど、今回からは!お前にも外敵としてここで大暴れしてやるよ!」と宣戦布告。バックステージでは「すずはジュリアと楽しくやるためにスターダムに来たってわけか?牙、抜けちゃってんじゃねえの?そのお前の牙を私達プロミネンスが外敵として、もう1回生やさせてやるよ」と愛に溢れた敵対宣言を行った。
一方、すずは「せっかくよ、ジュリアとドリームタッグ。ジュリアと組んで、最強で最高のタッグが始まるところだったのに……!」と歯噛み。
これを受けたジュリアは「なんか酒を試合中に飲まされた後にバンプ(受け身)取ったから頭が痛い。酔っ払っちまった勢いで言わして。いつか絶対私のタッグパートナーになれ。絶対DDMに来い。いつか必ず。お前のタイミングに任せるから、絶対来いよ」とシラフでは言えない真っ直ぐな気持ちをぶつける。
すずが面食らっている中、立ち去ろうとしたジュリアは酒と試合でのダメージの影響からぶっ倒れて自動ドアの間に挟まって動けなくなってしまう。
すずは、「あいつ大丈夫かよ!あいつマジでぶっ倒れてんぞ!おいジュリア!お前の今言ったことただの酔っ払いの戯言じゃないよな。……いつか、必ず」と語りつつジュリアの介抱に向かった。